虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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【了解!!しっかり掴まっててね!!】
(ハクはムラサメの元まで全速力で飛ぶと獣神との距離が少し開き、ムラサメに説明する位の時間は取れると「あら?お姫様ではございませんか?こんな海の上で何してるのかしら?素敵な殿方は見つかりましたか?」とムラサメは龍の背に乗るコスモスを見て人型になり首を傾げていると獣神はもうすぐそこまで接近していて)
実はカザンバイへ足を運んでみたのですが、そこで祭られている獣神様と鉢合わせまして…
どうやらサラマンダーにも関わらずああやって海を渡れる位ですから、強さもそれなりにあると思ってムラサメ様へ報告しに来ました。
ただ……男かどうかの確認の仕方がわからないので、違ったら申し訳ありません。
(人型へと変わったムラサメ様を見れば、実はと事の顛末を話すが、一応ティアが心当たりがあると言っていた獣神様を自分の意図せぬ経緯でここまで連れてきてしまった訳だが、もしあのサラマンダーが男であれば、ムラサメ様やティア位の強さを兼ね備えた殿方と言うムラサメ様の提示した条件が満たせるだけに、追いかけられてはいるがあのサラマンダーを気に入るか、男なのかの確認をして欲しいとやや早口で説明すれば、接近してくる獣神様の様子をチラチラと確認しており)
ふむふむ、なるほど、話はよく分かりましたわ、貴女達は私の背後に隠れていなさいな?坊ちゃんの友人に傷一つつけさせませんわ
(コスモスの説明を聞いて頷きながら理解してると獣神が遂に追いつき「ガラガラドーン!!」とまた奇妙な鳴き声と共に海から飛び出しムラサメに向かって全身を発火させながら丸まり転がる様に落ちてくれば「取り敢えず気絶させれば良いのですわね!?この技を喰らって生きてたら合格ですわ!!水魔法奥義!!波動激流水弾!!」とムラサメの身体に古代文字による術式が複数浮かび上がると波動魔法と水魔法を組み合わせたガード無効の巨大な高圧水流弾をぶつけると獣神は天高く吹き飛ばされてかと思えばバシャンと着水し気絶した状態で浮かび上がってきて)
ありがとうございました、ムラサメ様。
にしても……あれを受けて気絶で済んでいるなんて…
(ムラサメ様の言うようにムラサメ様の後ろへと避難すれば10年程前にムラサメ様から波動魔法と水の奥義魔法どちらを選ぶと言う選択肢を貰った記憶があるのだが、先程ムラサメ様は水の奥義魔法と言っていた、もしかして水の奥義魔法を選んでいればついでに波動魔法も教えて貰えていたのでは?と少し思うも、かなり高火力でサラマンダーなら相性不利な水の魔法の奥義とまで言われている魔法をモロに受けて気絶で済んでいるサラマンダーの規格外さに少しだけ引いており)
この魔法受けて無事でいそうなのはダイダラボッチと邪龍くらいでしょうから、このドンちゃんはまだ若いでしょうに体力、防御力がかなり優れているのでしょうね・・・気に入りましたわ
(気に入ったと言って獣神の事をドンちゃんと変なあだ名をつけて、気絶した獣神を両手で引っ張りながら海底神殿へ連れて行こうとするムラサメだったがふと思い出したかの様に「お姫様は坊ちゃんと一緒に冒険者チームに入ってもよろしいですわよ?それとこれはお礼ですわ、今の貴女の魔力量や水魔法の適性度、波動魔法の熟練度などを見れば先程の水魔法奥義は使いこなせるでしょう・・・まぁ、私の奥義に比べたらそれでも威力は大分劣るでしょうけどある程度の魔物だったら貫通して風穴が空きますわ、お気を付けくださいませ?それではごきげんよう」とコスモスの利き腕にムラサメと同じ古代文字の術式が刺青の様に書かれたかと思えばすぐに消えて波動と水の両方の魔力を込める事で浮かび上がり水魔法の奥義が使える様になったと言えばそのままムラサメは獣神を連れて沈んでしまって)
あ、ありがとうございます。
また今度お会いしたいです
(なんかこちらが思っていたよりも事が上手く運び、ムラサメ様はどうやら獣神様を気に入ったようでしかも自分に水の奥義魔法を授けてくれるという自分でも思っていなかった事がポンポンと起きており、ムラサメ様の威力は劣るの発言に『それはそうよ、海最強のムラサメ様と同威力だったら人間止めてる』と内心思うが授けてくれた事にはお礼を言い、そのまま水中へと消えていったムラサメ様と獣神様の姿を見れば「冒険者チーム加入の許可が出たのは良いけど……獣神様居なくなってカザンバイが混乱状態になったりしないかしら?」と思わず呟かずにはいられず)
[御主人様のご友人曰く実在するかどうか分かってなかったようですし少しくらい居なくても平気だと思いますよ?]
(桜はコスモスの呟きに対して自分の意見を言えば【お姉ちゃん、火山に戻るのー?お家に帰るのー?】とハクがどちらに行くのかと尋ねれば[ビリリリ!!ねぇねぇ、御主人様、深海様にも奥義があるのなら巨人様にも奥義あるのー?御主人様も十分人間やめてるから教えてもらえるかもー!?]と先程ムラサメの水魔法の奥義を見てティアにも奥義の一つや二つが使えるんじゃないかと興奮気味にデイジーが話しかけて)
それもそうね。
このままカザンバイに戻ってみましょうか。
(とりあえず目先の敵というか問題であった獣神様がムラサメ様の手によって自分たちの前に出てくる事はそんなに無いだろうし、カノンも確かに居るかどうかも謎と言っていたから大丈夫かなと思い当たれば、カザンバイの様子を見てみたいのもあり来た道を戻らせるのは申し訳ないがハクに戻って街の様子を見てみたいとお願いをし、デイジーの言葉に「ティアの?それはありそうだけど……私人間辞めてるの?」と確かにムラサメ様の奥義を授けられた今ティアにも重力が関係するようなそんな奥義があっても不思議ではない、不思議ではないが自分は人間辞めてるのかと少しショックを隠しきれず)
[ビリリリ、妖精にぃメデューサにぃフェンリルにぃドラゴン!!そんなのら従えてる魔女は御主人様くらいだから人間離れしてる凄いと思うのー!!]
(デイジーは他の魔女達に比べてもコスモスは凄いと褒めれば火山島が再び見えてくればカザンバイは火山島のジャングルに囲まれた場所に集落があり、上から見なければ迷ってしまいそうだと思いながらもハクは集落近くに降り立てば集落の入り口には鎧兜に身を包んだ門番らしき2人のオーガ族が見張りをしていて[御主人様、見張りがいます。どうしましょうか?]と使い魔達は影に潜り影の中から話しかけて)
………そう、私人間辞めてるのね、はたから見たら……。
(デイジーからの悪意なき発言を聞けば、確か元々の魔法の素質が3つ、それが使い魔との契約で更に属性が増え、その使い魔達も本来なら目玉が飛び出るくらいの強さと希少性、何より陸最強の巨人である特殊な魔法である重力魔法、海最強の深海様の特殊魔法の波動魔法と先程授けられた水の奥義魔法、並べてみれば確かに人間離れした魔法属性と素質、強さなのかもと遠い目をしてそうなのか…と実感してしまい、見張りに気付けば「観光って言ったら入れて貰えないかしら?」と特に疚しいことなんてしないが、見張りに観光と言えば入れないかなと使い魔達に助言を求め)
[妹の言う事は無視して御主人様、魔女とはそういうものなのでお気になさらず!!][いたたた・・・ごめんなさいー!?]
(影の中で桜に体罰を受けているのか妖精2人がドタバタと会話をしていると【取り敢えず入ってみようよー?お姉ちゃんなら大丈夫だよー?】とハクが呑気に呟き取り敢えず観光目的で集落を訪れた結果「貴様どこからやってきた?怪しい奴め、何?観光だとこの国に来る手段などないだろう!?」「この国、カザンバイは恐ろしい深海様が海を縄張りにしてるせいで大陸との交流を断絶された鎖国国家と知ってのことか?獣神様の警戒音が先程鳴っていたがもしや貴様の事か?」と獣神がドンガラガッシャンなど奇妙な鳴き声で鳴いていたのは威嚇行動であり、カザンバイに住む人々にとっては島に危険が迫った時になる警戒音の代わりという風習があり、危険な火口付近に住む獣神様の実物を見たことがない集落の人々が重心を信仰している理由にもなっているらしく、見張りは槍を構えてコスモスを囲み出して)
閉鎖的って聞いては居たけど、まさかここまでとは……
タイタニアって国は知っているわよね?そこで祭られている巨人の娘であり、深海様とは10年以上前から交流のある魔女よ。
嘘だと思うなら証人も用意するけど?
(閉鎖的だ、最近出来た国だとは聞いていたし、海を渡らなければ大陸を渡れないのも仕方ないが、まさかタイタニアで主神として祀られているティアの事がきっと書かれた何かもあるだろうし、自身も不本意ではあるが聖女としてタイタニアにはその姿の像がある、いくら交流が少ない国とは言えまさかここまで閉鎖的だったとは思いもよらず、武器を構えられるも魔法付与の無い武器と見て取れ念の為に杖を隠しながら構えては、一応魔女連盟のローブを着て来ているがその魔女連盟を知らないのだろかと少しだけ不安になりながらも淡々と上記を言いつつ、獣神様の事についてはあえて触れずにいて)
なるほど、巨人様の娘であり深海様とも交流があると魔女だと?・・・それは超危険人物なのではないか?
(見張りの1人が冷静にコスモスの自己紹介を聴くと単純にカザンバイにとってコスモスは超危険人物になることは変わりがなく逆に見張り達を怖がられ警戒されてしまうと入り口から他のオーガ族の兵士が数十人現れる結果となったがその中で一人、警備隊長らしき女性の兵士がコスモスのローブの刺繍に気がつくと「お前達落ち着け!!この者は敵ではない!!姉様!!姉様と同じマークの刺繍だ!!この者は姉様と同じ魔女連盟なる組織の者だろう」とどうやらカノンの妹らしく、他の見張り兵士達にそう伝えると「姉御の仲間か?」「姉御の仲間なら入って良いぞ!!」とどうやらカノンはこの集落の兵士に顔が効くようで何事も無く事を済ませれば「先程はすまない、島への侵入者はコクウ殿以来なのだ見張り達を許してやってくれ、そして改めて名乗ろう。カノン姉様の妹であり警備隊長のランスだ、姉様が世話になっている宜しければ私が集落を案内しよう」とランスは頭を下げて)
ランス……カノンの妹ですか、こちらこそよろしくお願いします。
(超危険人物、確かにそうだろうが何故そこで危害を加えようとしたのかと頭が痛くなり、後ろ盾と言うか脅しに近い内容を自分は言ったつもりで、ここで自分に危害を加えれば母である巨人は間違いなく、深海様であるムラサメ様は…正直分からないが、それでもティアと敵対する可能性は大いにあったと遠回しに伝えたつもりがと頭を少し抱えていれば、魔女連盟のローブを着ていた事が功を奏したのか、カノンの妹と言うランスが場を収め案内まで買ってでてくれた為有難く案内を受けると頷き)
ところで観光が目的と聞いたのだがどこか行きたい場所はあるか?姉様と同じで酒が好きなら鬼殺しと呼ばれる辛口で美味い酒を作っている酒蔵へ案内するのだが・・・貴女は見たところマシラビトだから鬼殺しは流石に無理か?それともドワーフなる種族の友人なら姉様の手紙に酒の趣味が合う良い奴だと書いてあったから貴女も酒に強いのだろうか?
(ランスはコスモスを案内しながら話しかけ続けると酒蔵の近くを通り立ち止まり案内しようかどこへ行くか迷っていると「カザンバイは温泉が有名だし火山灰を利用したガラス細工も名産品の一つだ、もちろんジャングルに行けば珍しい果実や熱帯植物や危険な魔物も多く生息しているし、私が所属する警備隊の訓練施設もなかなか見応えがあってだなぁ・・・」と長々とカザンバイについてランスが説明している途中でコスモスの頭の中に一つのメッセージの様な物が流れて《使い魔オルレアが特定の進化条件を達成しました。フェンリルから魔天狼フェンリルに進化させますか?Yes or No》と留守番中のオルレアが天狼王ではなく別の進化先への進化条件を達成してしまっていて)
観光と言っても、この国閉鎖的だから実は行き当たりばったりなのよね。
そうね、さっきの中なら温泉とガラス細工と訓練所が気になるわ。
(カノンに軽く聞いては居たが確かに街中オーガ族の者が多く、自分のようなマシラビトは今のところ見かけていないレベルで居なければ、まぁ、これだけ熱くて海も長距離移動しなければならないとなれば交流も難しくて当然かと思いながら街の雰囲気を眺めており、そんな中名所を上げられれば自分が気になった所をあげて居た時に、留守にしていて戦闘にもこの場に居ないから暑さに耐えると言った条件が無いはずのオルレアの恐らく特殊な進化メッセージに僅かに目を見張ると、即Yesと応え)
よし、それなら近いところから案内しよう、先ずは訓練所だな!!
(ランスはコスモスの行きたい場所を聞くと訓練所、ガラス細工、温泉へと順番に案内しようとしたその時、再びコスモスの頭の中に一つのメッセージの様な物が流れて《使い魔スーが特定の進化条件を達成しました。エメラルドメデューサからエキドナに進化させますか?Yes or No》とオルレアと同じく留守番をしており、最近進化したばかりのスーちゃんにも新たな進化先が現れれば何やら神殿に異変が起きているのかも知れないとコスモスの不安を煽ってしまって)
えぇ、よろしく…………ごめんなさい、ちょっと待って貰っても良いかしら?
(オルレアの進化条件は分からないが、オルレア自身も楽しみにしていたし丁度良かったのかもなんて楽観的に考えていたが、つい最近進化したばかりのスーちゃんにまで進化メッセージが脳内をよぎれば、流石に早すぎるしエキドナになる為の進化条件なんて知らないため、神殿に侵入者が?とかその他諸々の心配で不安になってしまい、せっかくここまで来て案内もしてくれると言うが、ここまで立て続けに進化が起こるというのは明らかに異常であり、1度帰った方が…と思えば、スーちゃんの進化については1度保留の答えを出すと、ランスに自分の使い魔達の様子がおかしいから、せっかくの申し出の中申し訳ないが帰っても良いかと問いかけて)
そうか、それは大変だな、問題ない、貴女が次に来た時また案内をしよう、また会えるのを楽しみにしている
(ランスは不安そうなコスモスに対して笑顔で国から見送ると【お姉ちゃん、飛ばすからしっかり捕まっててね!!】[ビリリリ、素早さ上昇の補助魔法もかけちゃう!!]とコスモスの不安に対して使い魔達も察して迅速に神殿へ帰宅すると『・・・主人、すまない』「・・・御主人様、申し訳ありません」大きく真っ黒な狼と姿こそあまり変化がないが少し大きくなったスーちゃんが息も絶え絶えで血塗れで倒れていればコスモスが戻ってきた事で気を失ってしまうと[急いで回復魔法をかけます!!]と桜は二人に回復魔法をかけると[御主人様、気絶はしていますが、進化したおかげで二人共命は助かりそうです]と桜が伝えると神殿内を見れば警備用のゴーレムも核を鋭利なもので破壊されており行動停止、神殿内にはティアの姿は見えないが神殿の外でドシンドシンと何かが戦っている音が聞こえてきて)
謝る必要なんて無いわ、むしろ私の方こそ早く来ていれば……ありがとう。皆。
(デイジーの補助魔法にハクの移動方法によって早めに神殿に着けば、神殿の番人であったゴーレムは破壊、自分の使い魔であるオルレアとスーちゃんは息も絶え絶えと言った様子、尋常ではないその様子に息を呑むと、オルレアの進化の時に楽観視した自分を責めれば拳を強く握り締め、桜の回復魔法によりオルレア達の心配はいらないと分かればほっとするもティアの姿は無く神殿の外で何かが戦っている音が聞こえていることからティアは今何かと応戦中なのかもと思い、もしかしたら獣神様が?と思いはしたが獣神様は今ムラサメ様の手により深海に居るはずだしと思い返すと「私、様子を見てくる。皆はここで少し待っていて」と様子を見に行って1人でも戦えそうなら応戦するがティアが戦っている以上邪魔にしかならないだろうが侵入者の把握はしておきたいと思いそう言って)
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