虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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ム?似合ってない?駄目か?・・・街歩いた時、子連れの母親みんな付けてたから
(コスモスの問いかけに対してエプロンを自分につけて見せると今日、コスモスと初めて人の住む国の中を歩いてみて何人か子連れの母親の姿を見かけた時皆、似たようなエプロンをつけていたので自分もコスモスの母親の為欲しくなったと言って首を傾げていて)
あぁ、確かにエプロンは母親の象徴みたいなものはあるけれど、エプロンを付けていなくてもティアは母親だから良いのよ。
似合うか似合わないかで言うなら似合っているけれど……欲しいなら買う?
(ティアの言葉を聞けば、確かに今日街を歩いて居る時にそう言った人は多数居たが、それが無くてもティアは自分の母親である事には変わりないが、ティアが欲しいと言うなら買うのもありだし自身の容姿に対して無頓着な相手が決めたものだから買ってあげたい気持ちはあり)
買う。コスモスも好きな服買うと良い
(買っても良いという相手に買うと嬉しそうに頷けば後はコスモスの分の服をいくつか買って帰ろうとすれば、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい魔法が解けて大きくなる前にカイヨウを出て人気のない場所へ移動すると普段の大きさに戻ってしまい「コスモスと買い物できて楽しかった」と満足そうな顔でコスモスを手に乗せて微笑めば「コスモス、この後、どうする?神殿帰るか?・・・ム?地震か?」と相手に尋ねた時、地震が起き少しの揺れを感じて)
今日は買い物も出来て、何よりお出掛けが出来て楽しかったわ。
……最近、地震が多いのよ。
ティアが冬眠から覚める少し前にも小さなものだけれど地震があったわ。
(カイヨウを出てティアの掌に乗せられていれば、出来ないと諦めてすら居た母親との街へのお出掛けが出来たことがとても嬉しく、その余韻なのか表情も明るく笑顔でいれば、買ったものを大切に持って落とさないようにしており、その時に自分はティアの掌にいた為気づかなかったが、ティアの言葉を聞けば最近多いのだと零し)
ふむ、この大陸は浮島のはずだから地震がある事自体おかしいのだが?
(最近地震が多いと相手から聞くとそもそもこの大陸はコクウの空間魔法によって浮いている為、地震が起きることはないはずだと首を傾げているものの「コスモス、もしかしたらやはり何かこの大陸には居るのかも知れないね?」と相手に大陸を揺らす何かが居るのかも知れないと話せば取り敢えず今日は神殿に戻る事にすると[ビリリリ!!御主人様おかえりなさい!!お土産はー!?]【お姉ちゃん達おかえりー?デート楽しかったー?】とデイジーとハクが出迎えてきて)
言われてみれば確かに。
浮島なのに地震があるのは………ちょっと待って、カザンバイって国最近出来たわよね?
火山性地震って言うのを本で昔見たことあるわ、もしかしたら、カザンバイで崇められている何かが地震の原因だったりするかもしれないわね。
(ティアの言葉を聞けば確かに地面に面しているならプレートとかの問題で地震が起きたりする事もあるだろうし、周期的にあった可能性もあるが、浮島の筈のこの大陸では、ここ最近でこそ頻発しているがそれまでは無かった、そして最近発展し国へとなったカザンバイという名前からしてもしかしてと考え、昔古代の事が書かれた禁書に当たる本を善意で1度だけ見せてもらったことがあり、その中にはプレートによる通常の地震と火山活動による地震の2つがあると書かれていたのを思い出し、それを言うもまさかねと頭をひとつ振るとその考えをかき消し、神殿に着いて皆が出迎えてくれれば「ただいま、お土産は勿論あるわよ」と笑みを浮かべてそう返し)
ふむふむ、コスモスは博識だね偉い偉い
(コスモスが持つ知識に頷きながら頭を撫でてあげると「コスモス、今日は疲れたからもう寝るよ」とティアは魔力を結構消費したのかそのまま神殿に横たわり眠ってしまうと[やったー!!お土産ー!!]とデイジー達、使い魔はコスモスからのお土産に大はしゃぎしているとコスモスの水晶玉が反応を見せれば「お返事が遅くなってごめんなさい、スズです。教会の仕事をしていて気が付きませんでした。」とスズからコスモスへ連絡が届いて)
……褒められるのは嬉しいけど、今じゃない………
(自分の持つ知識量を褒められれば、それはとても嬉しく思わず照れて頬も少しだけ赤くなるが、原因がカザンバイの主神にあたる者かもしれない可能性を考えれば、それは楽観視しても良いのだろうかとちょっと遠い目になるも、また近々ティアと共にカザンバイに行く予定だしその時に何とかなるかと考えることをやめる事にし、使い魔達のお土産はそれぞれの好きな食べ物だったり、綺麗なガラスで出来た動物像や花だったりと結構買ってきており、スズからの連絡に気づけば、水晶玉を懐から取り出し「こっちこそ、お昼に連絡をしてごめんなさい。用事をこなしているって事に気が回らなくて……実は聞きたいことがあるのですが、最近出来たカザンバイが崇めている存在が何か知っていたりしますか?」と質問をして)
・・・カザンバイですか?ごめんなさい、私は神父様と出会ってからこの国から出た事がないので分からないです。でもカザンバイ出身のカノンさんなら知ってるかも知れません、隣の部屋でお酒を飲んでいるので呼んできますね?
(そう言ってスズとの通信が一時的に切れると数分後にカノンから通信があって「ひっく、カザンバイってのは主にオーガ族の国だぞ?数年前に急に現れた火山島に住み着いて暮らしてるんだ、カザンバイに行くには海を渡る必要があるんだが深海様の縄張りを横切らないといけないからかなり危険だ、空を飛んで移動するか、俺みたいに師匠の空間魔法で転移するとかしないとな」とこれまでカノン以外のオーガ族を見たことがないのは大陸に住むオーガ族の数がカザンバイに住むオーガ族より数が極端に少ないからだと言えば「そんでオーガ族が信仰しているのは獣神様って獣の神様らしいが実在してんのか分からんからどんな姿してんのかも知らん、オーガ族が狩りで獲物を取ったら必ず獣神様に祈る様にしてる・・・・ぐぅー」とカノンの通信は途絶えてしまえばどうやら酒に酔い潰れて眠ってしまったようでいて)
獣神様……オーガ族の国。
って切れちゃった……。
(スズからカノンへと通信が切り替わり、だいぶお酒に酔った様子で出てきたカノンにまた飲んでいたのかと少し呆れるものもあったが、それでもカノンの話すカザンバイという国がどのように出来上がり、どんな種族が主なのか、主神として祭られている存在はどんな感じなのかを知れれば、ありがとうと言う前にカノンの睡魔の限界のせいで通信が切れてしまい、お礼を言いそびれた…と思うも、切れてしまったものは仕方ないと水晶玉を神殿内にある自宅のテーブルに置くと、獣神様と呼ばれる存在について考えてみては、獣の姿と言われる魔物はオルレアがそうだがフェンリルを初めに多数存在するし、ここ最近に出来たこと、既に三強が存在している事から後天的に突出した能力を持てた、もしくは進化して特殊な能力を持てた獣型の魔物が祭られているのではと思考をフル回転させており)
『もぐもぐもぐ・・・難しい顔してどうしたのだ、主人よ?』
(思考をフル回転させ難しい顔をしている主人を見てお土産の肉を食べながら心配そうに首を傾げオルレアが尋ね話を聞いてみると『ふむ、獣神なる存在は我も初めて聞くぞ?少なくとも我と同じフェンリル種の仲間ではないな、それと毛皮を持つ者は暑いところは好まんから少なくとも毛深くはないのだろうな』とオルレアなりの考えを述べると【お姉ちゃん、そんなに気になるならハクが明日連れてってあげるよー?】と空を飛べるハクならすぐに着くだろうと言うもののハクの背中ではティアは2時間程しか乗れない為、少なくとも往復出来ずに向こうに着く頃にはティアは巨人に戻っているだろうから下手したらオーガ族との戦闘になりかねない為、ハクで飛ぶならティアは置いていかないと行けない事を考えなくてはいけなくて)
言われてみればそうよね、毛深いと熱がこもって暑いでしょうし……
明日、ティアの許可が出たら行ってみましょうか、下見だけで済むと良いけれど
(少なくてもフェンリルのような毛の生えた獣種ではないとオルレアから聞けば、火山島と言っていたし熱いのは当然かと納得がいけば、そうなると暑さに特別強い獣種になるかなと考えていたら、思わぬハクの申し出に、今度ティアと行く予定ではあるが、オーガ族の国と言うその国には興味があるし、ティアから行っても問題無いと判断を貰った後で行けるなら行こうと頷き)
『主人よ、我は留守番してるぞ?気をつけて行くのだぞ?』
(オルレアは暑いのが嫌なのか留守番してると言えば[ビリリリ、御主人様、私達はついてくよ!!][・・・獣神様見てみたい]と妖精二人はハクとコスモスについて行くと言えば「御主人様、私は明日はお留守番します、昨日の攻撃で尻尾の皮が脱皮しそうなので」と昨日カノンの攻撃を尻尾で受けた衝撃で脱皮の期間が早まったらしくスーちゃんも御留守番すると伝えればその日は早めに休む事にして翌朝、「獣神?とやらが危険そうなら直ぐに帰ってくるんだよ?」と下見に行くと言う娘に対してティアは心配そうに見送るとハクの背中に乗って火山島に向けて飛び始めて)
獣神様って、どんな姿なんだろうね?
観光客を装って現地の人から聞ければ良いけど…。
(次の日になれば、ハクに乗り空中を移動していれば自分の影の中には今桜とデイジーしか居ないのもあり、戦力が通常よりも大幅にダウンしているのもあり、なるべく穏便に何事もなく終わればと思いつつ、ここ最近出来た獣神様の正体やもしかしたら、自分やワダツミのように獣神様の子供とされる存在も居たりしてと考えており)
[・・・あのう、御主人様?私の気のせいでしょうか?火山の火口の中で何かが歩いているように見えるのですが?]
(ハクに乗って上空を移動していると海の上に一つの小さな火山島を見つけたものの、桜が影から慌てて出てきてコスモスへ報告すると島の中心に位置する一番大きな火山の火口の中で一体、ティアやムラサメと比べたら少しだけ小さめだが、それでも十分巨体で深紅色をしたワニやアルマジロなどの生物をような生物がゴポゴポと背中からマグマを噴きこぼしながらのしのしと後ろ足、二足歩行で歩いている姿が遠目から見えれば[・・・間違いなくあれが獣神様ですよね、魔力も巨人様や深海様、邪龍様と少し劣りますがほぼ同等くらいでしょうか?]と魔力感知するまでもなく島からまだ距離がある上空からでも分かるほど異質なそれを見て桜が考察すると【お姉ちゃん、どうするー?降りるー?】と呑気にハクが尋ねてきたのも束の間「ドンガラガッシャーン!!」と土砂崩れの様な鳴き声というか轟音で獣神が叫んだかと思えば背中から大砲の様に大きな溶岩石をハク目掛けて撃ち始めて)
そうね、多分
あれが獣神様でしょうけど…獣と言うより爬虫類に似ているような…って!
(遠目からでもその存在感や魔力量は凄まじく、ティア達には魔力量も大きさも劣るが、自分達マシラビトやエルフ、オーガ、人魚と言った種族達は到底敵わないであろ相手が見れたことは僥倖ではあったが、突然変な鳴き声のようなものを上げて溶岩石をこちら目掛けて打ち出せば、あんなの食らったらただ事では済まないため、カザンバイへの上陸は諦めるとハク達に伝えつつ、こちらに向かって当たりそうな物は溶岩石を水の球で包んだ後氷魔法を使って水を凍らしそれを更に一瞬だけ重力魔法をかけ下へと落下させるを繰り返しながらハクに撤退を指示して)
ざくっざくっざくっ・・・
(溶岩石を水の魔法や氷魔法をかけたコスモスだったが、少ししたらまた燃え始めた為、ただの溶岩石ではない事が見て伺えると重力魔法で落としたのは最適解であり、その様子を見ていた獣神は火山の火口を掘り始めて姿を消してしまえば[・・・危なかったですね、御主人様、アレは恐らくサラマンダーの一種かと思うのですが・・・]と火を吐き火を纏うサラマンダーと呼ばれる蜥蜴が居ると桜が話すものの【お姉ちゃん、このまま神殿に帰るよー?】とハクがカザンバイを後にして神殿に帰ろうとしたものの[御主人様!?後ろ見て!?アイツ泳げるの!?]とデイジーが大声で叫び出したかと思えば獣神は地中を進み海へと出ればそのまま泳いでこちらを追いかけてきて)
これで…一安心
………えっ!?獣神様、領域侵してるけど大丈夫なの?
(地中へと大きなサラマンダーが消えてくれれば、ほっと息をついたのもつかの間、サラマンダーと聞いていたから水とかそう言ったのは苦手と覚えていた筈なのにそれを無視して水中を泳ぎ追いかけて来た獣神様に目を剥くと、ハクに大急ぎでと指示を出すが、海は深海様と呼ばれるムラサメ様の領域なのにそれを侵すなんてと唖然とし、とりあえず攻撃されそうなら護身の為に隙なく杖を身構えてはいるが、主神として祭られているからか何もかもが規格外で)
【お姉ちゃんどうするのー?】
(ハクは後ろからずっと泳いでついてくる獣神を見て首を傾げながらコスモスの指示を待ってると前方にまだ少し遠いが本来の姿をしたムラサメが上空へ飛び跳ねて上空に居た魔物か何かを捕食した姿が確認出来て)
あれは……ムラサメ様ね
ハク、あそこまで全速力で!
(まだ遠くはあるがそれでも海最強の一角を担うムラサメ様の姿が確認出来れば、相手が男なのかは分からないにしても、見知らぬ仲では無いしこうしていてはいつか追いつかれて倒される未来が見えるだけに、ハクには無理をさせているとは思うがムラサメ様の居る所まで急いでと指示を出すと無理をさせてごめんなさいねと詫びて申し訳なさそうな表情を見せ)
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