虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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どっちも気になる…………。
どっちにしよう……波動…水魔法……どっちも知りたい…
(自分に水属性の適性が無かったら波動一択なのだが、何せ適性もあって尚且つ特別な魔法をどちらにするとなればかなり悩み、悩みに悩んで「波動魔法を教えてください」とそちらを選んだようでお願いしますと頭を下げて)
ふふふ、良いでしょう、波動はとても強力な魔法ですよ?坊ちゃんの様に武器に纏わせるのも良し、素手で戦う場合も良し使い方は貴方次第です。それでは早速練習しましょうか?
(ムラサメは説明しつつ人魚達に水瓶を用意させるとコスモスの前に二つ置くと「お姫様、この瓶の中の水を水に触れずに波打つ事はできますか?もちろん、魔法は使っちゃダメですよ?」と相手に水には触れずに波打つ事はできるかと尋ねて)
ちょっと…試してみます
(ムラサメ様の言葉からワダツミはこの波動魔法を使えているのかと分かれば、練習と瓶を二つ置かれ、ムラサメ様の課した課題に一瞬??となったが、魔法ではなく魔力を直接流して水を揺らせという事かなと考えて、試してみるも水は全く揺れず「コツが知りたいです」と正直に申し出て)
ふふふ、コツですか?頭の中で一箇所だけ魔力の波をイメージするのです、しかし1回目でここまで気がつきますか、流石ですね
(相手の考えは大体あっていて波動とは魔力を一箇所に集中させ波打つ事で破壊力を上げるのだ伝えれば「坊ちゃん、見本を見せていただけますか?」と言えば「姫様、最初は小さな波で良いのだ、波は徐々に大きく広がりやがて津波になるのだ、よく見ておれよ?・・・ふっ!!」と隣の水瓶にワダツミがゆっくりと深呼吸してから瓶の外側を右手でぴたりと触れると触れた箇所から小さな波が少しずつ大きくなりそれを繰り返していくうちに中の水が外へ溢れ出しやがて触れてた反対側がひび割れ決壊されて「コスモス、魔力全身巡ッテル、ワダツミ、右手ニダケ魔力ガ巡ッテル」とティアも助言して)
そっか、全身や全体に魔力を込めているとその分厚みが無くなり薄くなる……波動魔法はその逆を突いて、攻撃、防御を厚くさせられるから、特別……。
(ワダツミが実際に行っていることを魔力の流れも一緒にどうなっているのかを観察し、ムラサメ様やティアの助言からなるほどと上記を言えば、それなら…と瓶の外側に触れれば、その手だけに魔力が流れるように調節し、その魔力を水に向ければ僅かにだが水が振動し揺れたのを確認すれば「凄い。出来た!!」と飲み込みの早さゆえか本好き故の知恵から来るのかはともかく少しだけど出来たとはしゃいで)
あらあら、坊ちゃんでもそれが出来るまで3日はかかったというのにやはり才能があるんですね
(瓶の中の水が揺れるのを見てムラサメは褒めると「でも、坊ちゃんみたいに最低でも瓶が割れるくらいまでの威力がないと戦いでは役に立ちません、あとはそうですね、上から流れ落ちる滝の真下で波動を放ち滝を逆流出来れば完成ですかね?ちなみに坊ちゃんでも1年かかりました」とムラサメは水魔法で掌から下へ向かう人工的な滝を作って見せればワダツミはその滝に入り両腕を上げると「ハァッ!!」とワダツミの両手から波動が放たれ流れ落ちる滝を一瞬だが逆流させて掌まで押し返して)
……まだまだ先は長いって事か
(確かに水は揺れたが、瓶は割れずにそのままの為今の状態では何の役に立たないだろうし、ワダツミが滝の水の流れを逆流させれば、あのレベルまでいかないと実戦では到底役に立たないと分かれば頑張ると言って意気込むも、とりあえず先にご飯食べ終わってから練習すると言って食事に戻り)
まぁ、初歩は出来てますし陸に上がっても水瓶と滝さえあれば練習できますしね、分からなければまた海へいらして下さいな
(ムラサメはそういうと陸でも練習は出来るといえば「ゴチソウサマデシタ」と食事を終えたティアは「重力魔法モ波動魔法モ修行シテコスモス大変ダネ」と頑張る娘の頭を撫でて「そろそろお風呂にしますか?自慢の海底温泉ですよ?」と海底温泉に案内して)
少しでも強くなってティアの役に立ちたいから頑張る
(今の状態ではティアにきっと守ってもらうだけの状態になるだろうから、少しでもそうならず自分の身は自分で守りつつティアにも要らぬ心配をかけさせないために魔法練習頑張ると意気込んでは、温泉と聞けば普通のお風呂と違うのかと首を傾げるも、案内されれば広いお風呂?に感嘆の声を上げ)
ここは海底火山によって温められたお湯で出来た温泉なのですよ?
(ムラサメは海底温泉の説明をしているとワダツミが相手の前で上着を脱ぎ始めると「姫様、拙者がお背中を流すぞ?早速入りましょうぞ!!」とワダツミの胸には何故かサラシが巻かれていて)
だから、温泉……。始めて見た。
………ワダツミって女の子なの?
(海底火山による温泉と聞けば、だから温泉と言うのかと納得し、今までここまで広く大きなお風呂は始めての為ワクワクしており、ワダツミの言葉にギョッとしたが、衣服を脱いだワダツミの胸部にサラシが巻かれているのを見れば、ムラサメ様の坊ちゃん呼びだったり、相手の言葉回しに男の子だと思っていたが実は?と上記を問いかけてみて)
何を言う姫様、拙者は男だぞ?なー母上?
(コスモスの質問に対してきょとんとした顔で首を傾げると振り返りムラサメに尋ねると「・・・え、えぇ、坊っちゃんは男の子ですよ?」とムラサメから動揺した表情が見え何かを隠す様に視線を泳がせていて「ほら、母上がああ言ってるし拙者は男だぞ!!姫様はおかしな事をおっしゃるなぁ、確かに拙者はまだまだ幼いゆえ男の身体にはなっておらんが、陸の男は身体を鍛えることで成長したら男になるのだろう?拙者も将来が楽しみである!!」と無自覚なワダツミ自信満々に自分は男だと思っているらしく誇らしげに答えて)
そ、そうなの?
…………じゃあ、男の子で間違いないね。
(ムラサメ様の反応、ワダツミの発言とサラシからほぼ確実に男の子ではなく女の子だと確信したが、親であるムラサメが隠しており、本人はそれを信じているのに指摘するのははばかられる為何も言わずに上記を返せば「でも、男の子と女の子は一緒にお風呂に入らないんだよ」と陸での知識を言うも、相手は女の子だし自分としては一緒に入ってもどちらでも良く)
そうなのか?この神殿に住む人魚族は皆、女しかおらぬし・・・拙者一人で風呂に入るのか
(ワダツミはしょんぼりした顔で上着を着ようとするとそれを見ていたムラサメは慌てて「こ、ここの温泉は混浴なので坊ちゃんも一緒に入っても問題ないのですよ!!」とワダツミを引き止めれば「そうなのか、母上!!姫様、一緒に入りましょうぞ?」と再び上着を脱ぎ捨て晒しを外せばワダツミの上半身は両腕と同じで半透明になっており、心臓と思わしき赤い球体が見えており、髪紐を解けば結んで束ねていた後ろ髪が解けると束ねていた毛髪量に対して細くて半透明な触手の様な毛が腰の辺りまで伸びてしまったりワダツミの身体は女性というより無性別と呼んだ方が良い様な不思議な身体の作りをしていれば「・・・ナルホド、先祖返リカ?」「・・・はい」とティアとムラサメはワダツミに聞こえない様にひそひそ話をし始めて)
???………本当に綺麗な髪だよね
(ワダツミの裸を見れば思っていた姿と違い、男性とも女性とも言えぬその姿に一瞬思考が止まり、宇宙を背景に背負ったものの、すぐに我に返るとその姿には触れずに髪が綺麗等で褒めて、触れても良いかと問いかけ)
拙者の髪が気になるのか?触っても良いがビリビリするかもしれないぞ?
(相手が触っても良いかという問いに対してワダツミは半透明な髪を触手の様に動かし始めれば相手の腕に巻きつくと静電気程度にビリビリすると「坊ちゃん、母がいつもの様に洗ってあげますのでこちらはいらして下さいな?」とムラサメはワダツミを呼び寄せると「コスモス、コッチオイデ?」ティアもコスモスを洗う為に呼び寄せると「コスモス、アノ子ハ古代人ノ血ヲ引イテルクラゲノ人魚族ラシイ」とワダツミはムラサメ曰く古代人と人魚族の両方の血を引く子孫だと伝えれば昔、ティアが描いた古代人の絵の中にワダツミの祖先らしき触手を使う宇宙人の様な姿をした古代人が居たのを教えて)
……え、それって…魔女以上に稀と言うか…ワダツミしかいないんじゃ……?
(ワダツミがムラサメ様の所へ、自分はティアの所へ行って髪なんかを洗われている時に説明された言葉に、まさかの内容だった為、一瞬理解が追い付かなかったが次第に事の重大さを理解すればコソコソとティアにそう聞いてみて)
人間ヤエルフノ中デモ古代人ノ血ヲ引ク者ハ割ト居ルンダケド、古代人ノ血ガ色濃ク子孫ノ事ヲ先祖返リト呼ブ
(たまたまワダツミは古代人と人魚族の子孫だがコスモスの様な人間やエルフ達など他の種族でも古代人の血を引く者は珍しいがそれなりに居るらしいのだが、先祖返りはさらに稀なのだが、先祖返りの場合は無性別で生まれてくる事が多いのだと伝えれば「ソモソモ、人魚族ニ男ウマレナイ、ムラサメ、船襲ウノハ人魚族ノ血ヲ絶ヤサナイ為ダヨ?」そもそもこの世界の人魚族は女性しか居ない為、本に書いてあった深海様が縄張りに入った船を沈めるのは人魚族の子孫繁栄の為であると言い、その時、クラゲの人魚が古代人の血を引くマシラビトとの間によって産まれたのがワダツミらしくワダツミの両親が病気で亡くなると息子が欲しかったムラサメは無性別のワダツミを男として育てたのだと先程のひそひそ話で聞き、コスモスにもそれを伝えて)
なるほど?
少し複雑な内容だったけど、大体わかった。
ワダツミは男の子として私も接するね。
(自分達やエルフの中にも古代人の血は引いていると聞けば、その可能性は考えていたのか特に驚きもしなかったが、ワダツミがクラゲの人魚と古代人の先祖返りとなれば、益々稀な状態なのだろうと考え、ムラサメ様の意図も汲み取れた為上記を言ってこちらもコソコソと話しており)
マァ、友達ハ大事ニシナサイ
(コスモスを洗い終わりひそひそ話を終えればワダツミは無性別だった為、自分の娘と結婚する事はないだろうと内心一安心しているティアだったが「姫様、一緒に入りましょうぞ!!」とワダツミの方も身体を洗い終わったのかコスモスの手を引っ張りながら湯船にダイブすれば「ふふふ、将来的にあの子達、魔女と剣士の二人組で冒険したりするかもしれませんわね?」とムラサメは大人になって自分の元を離れるかもしれない二人が手を組んで冒険者として活躍する日が来るかもしれないと「・・・アルカモネ?」と母親二人で少し寂しそうな顔で話しながら入浴を終えると「今日はこちらでお休み下さいな?」とムラサメは寝室に案内して一晩泊まることになって)
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