虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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うん、わかった!!
ところで、なんでティアは2人に恐れられてるの?
(神殿に帰ってきた途端慌てだし食べないでとか不穏な事を言い出した桜達に首を傾げれば、ティアとの約束は覚えていたのかわかってると頷いた後に妖精達に対して何か昔したのかとティアに問いかけて)
『いや、それは主人がこいつらに巨人と一緒に暮らしてるって説明してないからだろ?』【ハクも知らなかったら普通は食べられるって思うかもー?】
(世間一般的な巨人に対する偏見というか誰だって巨人を目の前にしたら驚くだろうと使い魔の先輩であるオルレアとハクはコスモスに教えてあげると「妖精ダケジャナクテ大体ノ者ハ私ニ怯エルケド?」とコスモスはティアと普通に暮らしていて感覚が麻痺ってきているのかもしれないが、ニンゲンも巨人に対して怯えると伝えればティアの顔は少し悲しそうな顔して)
あ、そっか
ティアは大きいから驚いたかもしれないけど、何も悪いことなんてしないし、怖くないよ。
むしろ優しいよ!!
(説明してなかったら誰でも怖いと聞けば、自分も1番最初は少し怖かったなと思い返せば、妖精2人を振り返ればティアは怖くない、優しいと力説しては、悲しげな表情を見せたティアに「私は怖くないよ!!おばあちゃんになっても……………私結婚した方が良い?」と歳を取ってもと言った所で自分が死んだらまたティアは寂しい思いをするだろうし、自分という娘を得たことでそれは尚更ではと思えば、結婚して子をなせば自分と同じようにティアに対して恐怖を抱かない子供をティアに見せられるのではと思い付き)
結婚ハ大人ニナッタラ考エル
(相手が花嫁に行く姿を想像してしまい嬉しさ半分悲しさ半分でそれは本人が本当に結婚したいと望んだ時に自分より相手を優先して欲しいと伝えつつも「変ナ男ハダメダヨ?良イ人見ツケテネ?」と泣きそうな顔で忠告すれば[・・・巨人様、確かに大人しそう][わーい!!凄い凄い!!サクラお姉ちゃん巨人様の胸メチャクチャ跳ねるよ!!]と妖精二人もティアが大人しそうと判断すればデイジーの方は調子に乗ってティアの胸の上でトランポリンの様に跳ねて遊んでいてそれを見たサクラは慌ててすみません、すみませんと平謝りしている姿が見えて「コスモスト出会ッテ、コノ神殿モ騒ガシクナッタナァ」とコスモスを掌に乗せて愛しそうに頬擦りして)
ん、わかった。
その時になったらきちんと考えるし、見極めもしてみる。
(人との接触が少ない自分が良い人をきちんと見極められるか少し不安だが、ティアの悲しい顔は見たくないためその時になったら相談もするし自分でもきちんと考えると約束すれば、始めは私だけだったのが本当に増えたよねと肯定すれば頬擦り返して、ふと「ティアはどうして使い魔とかの契約をしなかったの?」といくら足枷があったとはいえ、使い魔の契約位なら出来そうだしそれなら1人にもならなかったのではと首を傾げれば、いくら初見は怯えられて逃げられても通ったりしていれば心を開いてくれる誰かは居たのではと不思議になり)
エット、ソモソモ一人ガ寂シイッテ感情、最近芽生エタカラ?
(相手の質問に対して自分が生まれて数百年は感情が無くそれこそ神殿前を警備しているゴーレムの様だったと言えばドライアドの長老やエルフの長老などと会う頃には何となく言葉を覚え始めて会話というコミュニケーションが出来る様になったのだが、いつの間にか感情が芽生えた為、それから一人が寂しくなりどうしようか神殿で悩んでいた時に出会ったのがコスモスだと伝えれば「私ハコスモスガイルカラ、使イ魔ハモウイラナイ、オカーサンダカラネ?」と一番初めに心を開いてくれたのはコスモスだと伝えれば小さくなって愛しそうに相手を抱きしめて顔を見つめると「今日ノ修行ヲオエタラ明日ハ海ニ行クカラ早メニ休ムトイイ」と明日は深海様に会いに海へ行くので重力に耐える修行をした後で食事をとって早めに休むことにして)
そういうものなの?
……私はお母さんから離れないからねっ
(感情が芽生えたのは最近だし言葉もコミュニケーションの為、更には自分がいるから大丈夫と聞けば、その気持ちは有難いが、自分が居なくなった後を少し心配になるが、それまでは離れないと約束し、明日は海と聞けばやっとだと表情が明るくなり、魔法練習、ご飯、お風呂を終わらせれば早めに寝ることにして)
『海だー!!』【ハク、初めて見たー!!】[ビリリリ!!海って凄い大きいね!!]「・・・うん、初めて見た」
(翌朝、ティアの掌の上に乗って神殿から南へ向かい移動すると使い魔達は全員初めて見る海に興奮していれば深海様が住む海溝に一番近い浜辺に到着すると「深海ノ奴、住処ニイルカ見テクル、コノ浜辺デ遊ンデ待ッテテネ?デモ、沖ニ行ッチャ駄目ダヨ?」と深海様がいる住処を様子見してくるとティアは沖の方へと海の中を移動し始めれば[ビリリリ!!やったー!!自由時間だー!!]とデイジーが砂浜で遊び始めると他の使い魔達も同じように浜辺で遊び始めて)
す、凄く緊張してる……
と…とりあえず遊んで気を紛らわせよう
(今から海の中最強と謳われる深海様に会うと思うと何故か緊張してしまい、ソワソワしているも、気を紛らわせようと砂浜で何か作ろうと思い、考えついたのが神殿だった為、むちゃくちゃ真剣になりながら砂と海水を使って神殿を砂で作ろうとしており)
えい!!やぁ!!たぁ!!とぉ!!
(コスモスと使い魔達が浜辺で遊んでいると何やら木刀を持ったエルフでもマシラビトでもドライアドでもない種族の少年が砂浜近くの木に縄でぶら下げた細い丸太目掛けて剣の鍛錬をしていて『主人どうする?』とオルレアは慌ててコスモスの近くへ来るとまだこちらに気付いていない少年に対してどうするか尋ねて)
え…………見た事ない人…人?だね。
声かけてみるからちょっと待っててね。
(オルレアに声をかけられれば、こちらも言われるまで真剣になりながら砂で遊んでいたので言われてようやくそちらを見れば、人?だが人では無さそうな雰囲気を持つ少年が気になり、皆は隠れていてと言うと海に関係する子供かもと思いながら少年に近付けば「何してるの?」と問いかけてみて)
うおっ!?何奴!?
(コスモスが急に話しかけると驚いて木刀を身構えるものの「何だ?拙者と同じ位の子どもではないか?ふぅー鍛錬中にいきなり声をかけるものではないぞ?間違って切ってしまうところであったぞ?」と背丈はコスモスと同じくらいに見えるがよく見ると下駄を履いており、水色の髪が混ざった不思議な白髪をした少年は木刀を収めると「名乗るのは自分からだな、拙者はワダツミと申す、立派な剣士になるべく日々鍛錬をしておる、よろしくな!!」と笑顔で握手を求めてきた少年の手はうっすらと半透明に光っていて)
うん、私はコスモス。
よろしくね。
ワダツミはなんで剣士になりたいの?
(水色の混じった白髪に、本に書いてあったが遠い国では海の神と書いてワダツミと読む名前と言い、何より半透明に光る手を見れば海に関係している子供なのは一目瞭然ではあったが、それを聞き出すことも無く普通の子供と接するように握手して名前を名乗れば、何故剣士になりたいのかと問いかけて)
えっと、その、拙者の母上が男は強くなければいつか出会う愛する姫をいざという時に守れないと毎日の様に言うものでな?剣の道を選んだわけなのだ
(ワダツミは少し恥ずかしそうに照れながらも剣士になりたい理由を話せば付け足す様に「それに強くならないと母上が拙者の事を一人前の男として認めてくれぬから心配して子離れが出来ぬのだ」とこっそりと耳元で囁くと「しかし、拙者は強いぞ!!母上直々に鍛えて貰ってるからな!!」と木刀を改めて身構えるとぶぉんと木刀の周囲にだけの波の様なものが現れればそれを岩へ振り下ろすと岩は真っ二つに割れて「ふふん?どうじゃ?」と自慢げに相手の方を見て)
わぁ、凄いね!!
私は魔法をお母さんに教えて貰ってるの。
ワダツミと同じでお母さん大好きだよ
(剣の道を選んだ理由を聞けばとても素敵な教えでお母さんだねと母親を褒めれば、自分は剣は使えないけど魔法が使えてお母さんに教えて貰っていると共通点を見つけたからか上記を言うと「ワダツミのお母さんはどんな人なの?私のお母さんはとても大きいの。」と聞いてみるも内心はこの子はもしかしたら深海様の子供なのではと推理しており、もしそうなら言いやすいように知っているなら伝わる位の加減に自分の母親は虚の巨人だと言って反応を伺い)
ほう、奇遇だな、拙者の母上も大きいぞ・・・ん?
(相手の話を聞いて似たような家庭があるものだと頷きながらも相手の母親が大きいと言ってもまさか巨人だとは思ってもおらず、急に波が荒れ始めたのを見れば沖の方から大慌てで巨人が巨大なイカ、クラーケンを担いでこちらに向かってきているのを見て「ば、化け物!?お主、拙者の背後に下がっておれ!!拙者がお主を守ってやる!!」とコスモスを守る為に木刀を構えてティアの前に立ち塞がると「深海ノ奴、居ナカッタカラ、イカ捕マエテキタ・・・ン?ソノ子ハ?」とティアがコスモスに話しかけそばにいたワダツミにも気が付き、いつものように二人を掌に乗せようとするもののもなんだかんだ言ってまだ幼い子どもであるワダツミは巨人に握り潰されるのかと思ってしまい「うわああん!!助けて母上!!」と叫んでしまえば沖の方からこちらへ向かって巨大で黒い背びれが接近してきて)
ティア、多分たけどこの子は深海様の子供だよ。
私とティアと同じような関係なんだと思う。
名前も海の神と書いて呼ぶワダツミって名前だから…………本当っぽいね
(ティアの掌に乗せられれば、自分の推理を話して、ワダツミにはこの巨人さんは自分の母親で名前はティアだと説明し宥めようとしていた時に巨大な尾鰭の様なものが沖からこちらに来れば特に怖がったり臆した様子もなく自分の推理が当たっていたと確信したらしく)
・・・コスモス、使イ魔達、各自、防御魔法、最大魔力
(コスモスの推理を聞きながらも沖からこちらへ急接近する深海様を見て冷静にコスモスと使い魔達に防御魔法を張る様に指示すれば一旦、クラーケンは置いといて珍しくティアは本気で身構えると「ボォッヂャアアアアアアン!!」と奇声を上げながら勢いよく深海様が海から飛び出せばその姿は巨大なサメやシャチが混ざった様な姿をした巨大な化け物が口を開き牙を剥き出しでティアに襲いかかるもティアは重力魔法で深海様を一瞬だけ浮かして直撃は免れたが深海様が飛び出した勢いで津波が浜辺にいるコスモス達に襲いかかろうとして)
わ、わ……皆各自防御!!
(勢いからして津波が来るとこちらもわかっていたのかこちらも最大魔力を込めて防御魔法を自分の周りを包むように張れば、先程の深海様の奇声はおそらく『坊ちゃん』だと推測し、魔法を張った事で何とか各自津波に耐えれば、ワダツミに虚の巨人は自分の母親であなた達にも害はないからそれを深海様に伝えて気を宥めて欲しいとお願いをして)
わ、分かった、母上!!止まってくだされ!!
(相手の話を聞いてワダツミは頷くと勢いよく津波の中に潜ってしまえばその姿は発光し始めて水の中で綺麗に明るく青白い光が輝き始めればそれを見た深海様は正気を取り戻して巨大ザメの様の姿から到底似つかないようなお上品な声で「嗚呼、我が愛しの坊ちゃん!!御無事でしたのね!!ダイダラボッチの奴に食べられたんじゃないかと思って、もう私は心配で心配で!!」「母上、心配かけてすまぬ!!あの巨人は友達の母上らしいのだ!!」とワダツミと深海様が二人海の中で並ぶとまるでチョウチンアンコウの様にも見えてきて)
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