虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
通報 |
んんっ………じゃあ、こういうのはどう?
お互いに得意な属性の魔法を1回でどれだけ高く積み上げるかにして、その高さを競うのは駄目?
(この前の冬にあった精霊事件からして今自分の持っている属性とは真反対の属性が使えるようになるのは損ではないと考えているらしく、火属性を持っていないからと伝えルールを一部変えて、その審判は他の妖精さんにして貰えれば公正だろうと伝えてみて、嫌なら他の妖精さんと遊ぶと選択肢を与えてみて)
[メラメラメラ、やだねー!!他の妖精を当たるんだなー!!]
(相手の持ちかけてきたルールに赤色の妖精は笑いながらピュンと逃げ出してしまえばどうやら先程の個体は純粋な力比べが好きな個体だったらしく今回は縁が無かったようで他にも徐々に花畑に妖精が増えてきて『あの妖精め、自分の得意分野でしか戦おうとしないんだな、主人、落ち込むなよ?妖精に逃げられる事なんてよくある話だぞ?次だ次』と最初から上手く出来るわけではないのでオルレアは主人を慰めると周りを見渡せば、黄、青、桃、灰、緑、白、茶色と興味深そうにコスモスの周りを集まってきて)
皆綺麗だなぁ
それなら…私と得意な属性同士で1回の魔法を使って高さを競うルールで大丈夫な妖精さん、遊戯しましょう?
(火属性の妖精に逃げられてしまえば、自分の属性が無かったから残念とは思いつつ、割と沢山の妖精達が集まれば色とりどりの妖精に綺麗と見とれつつも先程と同じルールを提示しつつ合言葉を言えばこの指とまれと人差し指を出し、誰か引き受けてくれるかなと少し不安で)
[ビリリリ、妖精は自分の得意分野でしか戦おうとしないのよ、そんな事も知らないなんてガキンチョは無知なのねー!!]
(相手の言うルールに対して妖精達は散り散りになると1匹だけ残った黄色の妖精が口悪く相手に教えるとやはり妖精達は自分の得意分野でしか戦ってくれないらしくそのルールでは遊んでくれないと諦めた瞬間、ハクが花をもぐもぐさせながら【もぐもぐ、お姉ちゃん、この妖精さん遊んでくれるって】と桃色の妖精を背中に乗せて相手の前に現れると[・・・た、高さじゃなくて飛距離で良いなら遊びたいです・・・龍初めて見た・・・可愛い]と子龍であるハクが気になるのか頭撫でて)
むむっ……ちょっとムカついた。
飛行距離………小雪位しか沢山飛べる使い魔が思い付かないです……あれ、風魔法で飛べったっけ?
(黄色の妖精の口調に少し腹が立ったのか眉を顰めて怒りを顕にするも、妖精とはそういうものと理解すれば望み薄と思っていただけに桃色の妖精の言葉は嬉しく、是非!!と言いかけて自分を含めて今このメンバーで飛べる人っていたっけ?と考え出し)
[・・・飛行距離じゃなくて、飛距離・・・どんだけ技を遠く飛ばせるかって勝負]
(桃色の妖精は飛行距離ではなく技の飛距離だと説明すれば[高く積む対決だと羽がある私達が優位過ぎてゲームとしてつまんないから?]と先程まで何故、相手の言うルールに誰も乗ってこないのかこっそりと教えてくれると縦ではなく横でならまだ勝負になると言えば[ヒヒヒ・・・行くよ?炎柱]と桃色の妖精が相手の肩に座ると花畑の中心から50m程離れた位置に蒼い炎の柱が立ち上がるのを見て[ん、次はあなたの番]と50mより遠くに魔法を飛ばされればコスモスの勝ちだと伝えて)
あ、飛距離……ごめんね、勘違いしてた。
教えてくれてありがとう、じゃあ、私の番だね。
(自分の思い違いを訂正されれば、勘違いしていたと恥ずかしくなり頬を少し赤らめ、先程ルールに妖精達が乗らなかった理由も教えてもらえればありがとうとお礼を言うと、杖を構え氷の魔法を使えば51mとギリギリ妖精よりも遠い距離に氷柱が出来上がれば、なんと言う危ない勝負をと自分でも勝てた事に驚いており)
[・・・あ、負けちゃった、これからよろしく?]
(桃色の妖精は結果は結果だと諦めコスモスの使い魔になろうとしたその時、先程の黄色の妖精が全力で飛んできて[えー!?嘘嘘、お姉ちゃんがこんな弱そうなガキンチョに負けるなんて嘘よ!?まぐれよまぐれ!!それかきっと何か不正したに決まってるわ!!やい、ガキンチョ、お姉ちゃんが欲しかったらワタシとレースで勝負しなさい!!]と難癖を付けてきては花畑を囲む森を一周するレースを挑んでくれば『グルルルルッ、どうする主人?勝ったのは主人だからこんな勝負に乗る必要性は全くないのだが・・・それにしてもこの桃色、特殊個体か?火魔法より強力な蒼い炎魔法を使うなんてラッキーだったな』と主人を愚弄されてオルレアは怒りつつ尋ねて)
うん、これからよろしくね。
…………不正なんてどうやってするの?桃色さんが勝負の勝ち条件を付けてきて、オルレアは近くにずっといたし、ハクはずっと後ろで花を食べてて魔法を使ってないのは魔力の減り方から見て妖精さんでもわかるはず。それにまぐれかもしれないのは認めるけど、その勝負に負けたら私がこの勝負に勝ったっていう事実はどうなるの?
(黄色の妖精がまぐれだ不正だの言って来れば、先程の物言いは忘れてなかったのか不正は不可能、その勝負に乗る理由も乗ったとしても、桃色さんとの勝負に勝ったという事実は残るのにまさか捻り潰すのかと遠回しに妖精はルールを守らないそんな種族なのかと言って、勝負には乗らないと断り)
[うぐぐぐ・・・うわぁあああん!!ヤダヤダヤダヤダ!!・・・あいたっ!?]
(コスモスの反論に黄色の妖精は何も言い返せず、涙目になりながら空中で駄々をこねていると桃色の妖精が無言のまま思いっきり頭に拳骨を喰らわせれば[・・・私の妹が御主人様に失礼しました]と頭を下げて詫びを入れると桃色の妖精の背後で[お姉ちゃん行っちゃヤダァ!!お姉ちゃんが行くなら私もついてく!!謝るから許してよぉー!!]とがっしり掴んで駄々をこねていれば[・・・御主人様どうしましょうか?]と桃色の妖精は困った顔でコスモスの顔を見つめて)
えっと………私もちょっと言いすぎました、ごめんなさい。
意地悪な事を言わないと約束するなら一緒に来ても良いよ。
(いくらムカついたとは言え泣き出してしまった黄色の妖精を見れば言いすぎたかなとこちらも反省し、桃色の妖精が無理やりにとはいえ謝ってくれたし、姉妹なら引き離すと可哀想と思ったのか上記の内容を条件に出して守れるかと黄色の妖精に問いかけ)
[ビリリリ!!やったー!!ありがとう!!]
(黄色の妖精は許された途端大喜びではしゃぐと『・・・主人、こいつ、嘘泣きだぞ?大丈夫か?』とまんまと黄色の妖精の泣き落としハマった様でオルレアは心配そうに尋ねながらも[・・・御主人様、ありがとうございます]と桃色の妖精は黄色の妖精が一緒に連れてって貰えると聞いて嬉しそうに微笑んでいて[あ、そうだ、名前!!私達に名前頂戴!!名前貰えないと使い魔契約出来ないんでしょ!?]と嘘泣きを誤魔化す為か慌てて話題を変えて桃色と黄色の妖精に名前をつける様に伝えて)
大丈夫、契約書……えっと、ギアススクロールだっけ?それを書かせるから
(嘘泣きをしたりと桃色の妖精はともかく黄色は油断ならないとこちらも判断したのか、名付け後に黄色の妖精には嘘をつかない、意地悪をしない、使い魔らしくある事の3つの条件内容の契約書を書かせると言えば、名付けは桃色はしても良いが黄色はこれ書いてからと、羊皮紙にて魔力を込めた特殊な契約書を出せば血判で良いからこちらの信用の為にも書いてと差し出して、書かなければ連れていくのは今後、使い魔同士で喧嘩になったりする可能性から難しいと告げ)
[分かったわよ・・・これで良い?]
(黄色の妖精はしぶしぶな表情で花畑に咲く一輪の花から花粉を手につけて戻ってくると紙に手形を押して見せればこれで良いかとしょんぼりした顔で尋ねると桃色の妖精がコスモスの肩に乗り耳元で囁くと[・・・妹が嘘泣きしてごめんなさい、でも妖精の涙や血には人間にとって大変高価な物らしくて簡単に泣いてはいけないって決まりが妖精達の中であるんです、本当は悲しんでたんですよ?]と妹想いなのか桃色の妖精は黄色の妖精を庇っていて)
ん、大丈夫。
名前どうしようかな……じゃあ、桃色の妖精が桜。黄色が菊ね。
そんな様な色の名称があるって本で読んだから。
安直だけど。
(契約書を貰えばこちらも納得出来たのか、名付けに入り、肩に乗った桃色の妖精の言葉にそれでも嘘泣きは嘘にあたる、悲しむ気持ちはわかるが信用、信頼を得るためにこれは必要だったからと特に怒ったりはしておらず、そういう事情だったのなら涙は見せられないねと理解はして)
[サクラお姉ちゃんキクってなぁに?][・・・私達の言葉でデイジーの事じゃないかな?][ビリリリ!!じゃあ私の名前はデイジーだね!!]
(二人が自分の名前をコスモスに決めてもらうと桃色の妖精はサクラという名前に納得し微笑んでいる黄色の妖精はヒトの言葉でいう菊がどんな花なのか分かっていない為、サクラに尋ねると妖精の言葉ではデイジーになるんじゃないか?と話していれば黄色の妖精は勝手にデイジーと名乗り出し始めて[ビリリリ!!御主人様に妖精の祝福を][・・・御主人様に妖精の加護を]と黄色と桃色の妖精二人コスモスの両肩に乗るとそれぞれ互いにコスモスの頬に口付けして妖精なりの契約の証だと伝えて)
わ………妖精の祝福ってなんか凄そう
(菊と名付けたがまぁ、意味合いが同じならいいやと思ったのか「よろしく、桜、デイジー」とこちらも言いやすそうなデイジーに言い直せば、妖精の祝福と言って両頬に口付けを受ければ、なんか特別感があり、今のところ変わった所はないが凄そうと感想を言って)
[ビリリリ、特に何もないよ?][・・・ただのおまじないです]
(相手が何かを期待してるかの様な感想を述べるのでそれを聞いたデイジーは笑いながら特に何でもない友好のキスだと伝えて[それより、ワンちゃん私たちの新しいおうちどこー?][・・・新しいお家楽しみ]とデイジーはオルレアの背中にサクラはハクの背中に乗って楽しそうにしていて)
まぁ、そうだよね。
ハクー?そろそろ帰るよー?
(ただのおまじないで何かが変わることは無いと聞けばそうだろうなとこちらもそれはわかっていたのか苦笑すれば、家に帰ろうと桜達が促したのもありハクに帰るよと声をかければ4人で神殿まで帰り)
[あわわわわ][はわわわわ]
(神殿に帰った途端目の前に現れた山の様な巨人を見て妖精達は大慌てでコスモスの背後に隠れて[聞いてない!!巨人が居るなんて聞いてない!!逃げようよ、サクラお姉ちゃん!!私たち騙されたんだよ!!][・・・私の事は食べても良いのでどうか妹だけは見逃して下さい]と大慌ての様子を見て「オカエリ、2匹モ妖精捕マエタノ?マァ、妖精ハ小サイカラ2匹デ一体分トシテ、アト使イ魔ハ一体ネ?」とオルレアを使い魔にした時に約束したコスモスの使い魔を使役できる数はあと一体までと改めて伝えて)
トピック検索 |