虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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そうなんですね……
なんか、敬われるなんて変な感じ
(元々はティアへの信仰心から来ていると分かってはいるが、たまたま生贄に選ばれただけの自分も信仰の一部と知ればむず痒く感じ少しソワソワとしては、運ばれて来たエルフ豆の料理に目を輝かせ、何やら茶色の多い料理に店で買えるなら買ってみようと心に決めつつ、テーブルに座れば、オルレア達と一緒に頂きますと手を合わせて食べ出せば、その美味しさに感動して)
『このタレ、肉につけたらきっと美味いのになぁ、肉もどきで我慢するか』【お姉ちゃん!!これ、これ美味しい、お家で作って!!】
(豆腐で作ったハンバーグを食べつつ物足りなさを感じるオルレアに対して味噌をベースにしたタレがかかった野菜炒めを食べて大喜びするハクと二人の反応はそれぞれ違っていれば何だかんだ言って食事を済ませると『んー?お、珍しい者が歩いているぞ?』と窓から外を眺めていたオルレアが外で何かを見つけたらしく手招きすると『ほら、主人見てみろよ?雪の精霊だぞ?』と空中をふよふよとゆっくりとしたペースで白い布切れを被ったお化けの様な姿をした精霊が浮遊しているかと思えば雪が降り始めて)
これはティアとも一緒に食べたいから作り方覚えないとだね。
レシピ本あるかな、無いなら教えてもらおうっと。
……雪の妖精?ちょっと可愛いね
(野菜炒めや肉ではないハンバーグの珍しさに驚きつつもとても美味しく、完食すれば上記を言い、手招きされて窓を見れば初めて見る妖精にあんな見た目なんだと感想を抱くも、図書館にあった本を持ってきた中に妖精についての本を持ってきてたよなと思い出せば交流してみたいと思い、雪の妖精のついての事や注意事項に目を通して)
『主人、精霊と妖精は別物だぞ?妖精はもっと小さいし人型だ、精霊は霊体で精神を乗っ取る幽霊だから精霊だ、気に入った人や物なんかに勝手に取り憑いて宿主にしてしまうんだぞ?宿主にされたら少しずつ精神を精霊に侵されて身体を奪わてしまうぞ?でも、その代わり精霊が持つ属性の魔法が強力になるんだがなぁ』
(本に目を通す前にオルレアが首を横に振りながら交流はやめとけと言えば「エルフ族は魔法を扱う事が出来る者が多いですのでたまにああやって精霊が現れるのです、でも安心してください精霊は絶対に寝込みは襲いません。幼いエルフを早く寝かせる為に早く寝ないと精霊に身体を乗っ取られてしまうぞー?って言うくらいです。それでは私はこの辺で失礼します。また明日の朝迎えにきます」と案内人は部屋を出ていってしまって)
そうなの?
てっきりどっちも神聖な者だと思ってた
(オルレアの言葉にかなり驚いたのか目をまん丸にして、しかもエルフの少女も似たような事を言った為、交流は止めようとこちらも納得しては音の響きも書く字も似ているからどちらも神聖だと思っていたらしく、しかも窓にいるのは雪属性っぽいし自分も危ないと思えば大人しくしていると約束しては、自分は本を書き写したいならまだ寝ないがオルレアとハクはどうする?と問いかけ)
『我は寝る、べ、別に精霊が怖いとかじゃないんだからな!?』
(オルレアは元の姿に戻りベッドに潜ると【ハクも寝るー、おやすみ、お姉ちゃん】とハクも元の姿に戻りオルレアが眠るベッドの上へよじ登ると『お、おい、重いぞー!?』とオルレアの上に乗る形で横たわり始めれば『主人も書き写すのは一冊までにするんだぞ!!身体を乗っ取られても知らないからな!!』と注意しつつも窓の外の精霊はふよふよと神殿方向へと飛んでいってしまって)
そっか、じゃあ、おやすみなさい。
うん、1冊書き写したら私も寝るね
(2人は寝ると言うので、寝るのに邪魔にならない程度にまで照明の暗さを落とせば、1人カリカリと本を書き写していたのだが、ふと精霊の動きを窓から見れば神殿方向へ向かってしまったのを見て、ティアはともかく小雪が心配になり、此処を出ようか悩み出して)
【お姉ちゃん、書き写せたー?一緒に寝よう?】
(相手が出ようかどうか悩んでいる時に眠っていたはずのハクが眠たそうな顔でコスモスの腕を引っ張り強引にベッドは横たわると『雪兎が、心配なら明日の朝一にしなよ?夜出歩いても迷うだけだ』とオルレアも起きた様で一言声をかければ早く眠る様に注意して)
書き写した本
美味しいエルフ豆料理。
味噌や醤油を使った両方法を覚えた。
そう、だね。
私ももう寝ちゃうね
(小雪は心配だが、ハクの言う通り1人で行っても森で迷子になってしまうのは間違いないし、もう夜もそこそこ深くなり料理のにはなったが本も1冊は書き写せたので約束した通りにと思い、明日の朝神殿に戻って確認する事にして自分もベッドに横になり寝ることして)
おはようございます、昨夜はよく眠れましたか?
(翌朝、エルフの案内人が朝の挨拶をしに相手の前は現れると「本日はどうなさいますか?また図書館?エルフ豆を使った調味料を売っている売店へ行かれますか?」と事情を知らない為、相手に今日の予定を尋ねて)
おはようございます。
あの、エルフ豆の使った調味料って今からでも買えますか?もし無理なら帰ろうかと思ってまして
(昨日見た光景をエルフの少女に説明すれば自分の作ったゴーレムが雪兎で昨日見た精霊も雪属性だからもしもが心配だと言いつつ調味料かエルフ豆のどちらかはゲットしておきたいらしくそう聞いて)
かしこまりました、すぐに手配します
(案内人はそう言うとすぐに調味料を手に入れて持ってくれば「これで足りるでしょうか?お代金の方はいりません、エルフの里を訪れたお土産として持って帰ってください」と醤油と味噌を大きな樽で一つずつ用意すれば恐らくティアも使うだろうからと大きめの樽で手配してくれたらしい『それじゃあ帰るか』【お姉ちゃん、ハクに樽は任せて!!】とハクは古龍の姿に戻ると醤油と味噌の樽が乗った荷車を装着すると馬車の様に引き始めて)
あ、ありがとうございます!!
次はティアと来れたら来ますね!!
(ここまで色々と尽くしてくれる事なんて村に居た時には考えもしなかったが、今はその気遣い等がとても嬉しくエルフの少女にお礼を言っては、手を振りながらその里を後にしハクには荷台を引いてもらって申し訳なく思いつつお礼を言うと、神殿に向かって歩き出しては、夜よりの夕方に神殿に到着し)
『無事に帰って来れたな、雪兎はいるかー?』
(神殿の外を警備していたティアのゴーレムは無傷だった為、もしかしたら主人の考えすぎだと思いながらも氷室の中を覗くと《わっはっはっは、とても冷たくて心地の良い肉体だ!!能力的にも問題ないぞ!!まぁ少し我輩にはちと可愛すぎる肉体だがなぁ!!》と小雪が二足歩行で高笑いしながら巨大な氷柱が大地に突き刺さっているのを見て『あちゃー完璧に乗っ取られてるな、主人どうする?また新しい雪兎作るか?それともあいつと戦って精霊を身体から追い出すか?』と精霊は乗っ取った身体にある程度のダメージが入れば逃げていくというので一応ゴーレムである雪兎の弱点である核さえ壊さなきゃ元に戻せると相手に教えて)
……小雪は小雪しかいないから、嫌だけど……戦って精霊を追い出す。
(ティアのゴーレムはきっと精霊にとって力量不足で尚且つ属性の違いがあったから無事だったのだろうなと推理すれば、オルレアに新しいのを作るかと問われても小雪は小雪で新しいゴーレムはまた別のゴーレムになるから戦って精霊を追い出すと告げれば、杖を構えて小雪(精霊)に核を攻撃しないように気をつけながら攻撃を仕掛け)
《おやおや、こんな狭いところで攻撃を仕掛けるなんて家が壊れてしまうぞ?》
(コスモスの攻撃を分厚い氷の壁で受けきるとやれやれと表情をさせた小雪が《我輩と戦いたいなら外へ出て正々堂々戦おうじゃないか?我輩もこの新しい肉体の力量を見てみたいのでね?》と雪の精霊は割と紳士的な性格をしているらしくやるなら神殿の外で戦おうと三人を外へと連れ出せば《我輩に勝てたらこの肉体は大人しく解放しようじゃないか!!いざ尋常に勝負!!》と外へ出るなり耳をパタパタさせながら空中へ浮かぶと上空から三人目掛けて無数の氷柱を放ってきて)
あんな可愛い見た目から渋そうなおじ様の口調………。合わないにも程がある。
(今になって良くよくその口調を聞けば、あの雪兎の見た目であの口調なのはアンバランスが過ぎたらしく思わず呟いてしまうも、外に出れば、無数の氷柱をこちらも氷壁で防ぎ、オルレアを使い魔にした時に会得した雷の球を打ち出して小雪(精霊)の動きを鈍らせようとし)
《おおっ!?ぐわぁああああ!?・・・ん?あんまり痛くないぞ?ふむふむ、この身体はなかなか丈夫に作られているようだな、これを作った貴女は良い腕をお持ちのようだ、ぜひ、また別のゴーレムを作ってくれたまえ!!》
(雷の球のスピードに驚き喰らってしまったものの、小雪はコスモスが一生懸命作ったせいかそれなりに頑丈に出来てるらしく、あまり効いてない様子でいれば《しかし、この魔法、ビリっとするな、今度はこちらの番だ!!》と麻痺していてもお構い無しに氷の剣の様な物を両前足で掴むとそのまま回転しながら突進してくれば『危なっ!?その刃に当たるとヤバいから避けろ!!』とオルレアはギリギリのところで回避しつつ主人に危険を知らせて)
むむっ……小雪を返してよっ
それにまた作ったらまた乗っ取られそうだもんッ
(あまり効いてない様子に若干悔しさと小雪を取られちゃう悲しさとで涙目だが、返してとその意思は固く、氷の剣を持ちながら突進されれば、ギリギリを転がるように避けて、身体中が雪で冷えるも、今度はと雷の矢を小雪目掛けて射て)
《ぐぬっ!?》
(雷の矢が小雪を貫くと今度はさらに麻痺して動きが完全に停止するとその瞬間をオルレアは逃さずに『我らの主人を!!』空中で背後に回り叩き落とせば【お姉ちゃんを泣かすな!!】と二人の背後で力を溜めていたハクが岩で小雪を壁で囲んで封じてしまえば《ううっ、何というチームワークだ、この身体を持ってしてもかてない、約束通りこの身体は返そう》と雪の精霊はふよふよと小雪の身体から抜け出てどこかへ行ってしまうと弱りきった小雪はコスモスに近づくと《・・・助けてくれてありがとう、マスター》と言った様な気がしてその場で小雪は眠ってしまって)
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