虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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えっ、えっ?
ここまで来ちゃったの?なんで?
(オルレアの様子からして何かが来ているとはわかったがそれが、あの時の古龍の子供の白子龍とは思っておらず、擦り寄って来た子龍を抱き上げて撫でながらも何故だと混乱しており、返しに行った方が良いかなと慌てだして)
『そいつ、何か背負ってるぞ?』
(相手が抱きあげ撫でる子龍の背中には確かにリュックサックのような鞄のような物を背負っていて鞄の中身を拝見すると『・・・手紙?それに何か種が入ってる?』と首を傾げればオルレアは人間の言葉は分からない為、手紙を相手に手渡すと手紙にはエルフの文字で書かれていて)
バルスからの手紙
やっほー!!元気ー?バルスだよー
めっちゃ雪降ってて大変じゃない?うちの集落は古龍達が寒い中頑張って除雪してくれてるから大丈夫。
それで用件なんだけど、なんかその白い子龍、君に懐いちゃったらしくて一緒に連れて帰って貰えると勝手に思ってたらしいんだけど置いてけぼりにされたと思ったらしく、ずっと拗ねちゃって元気なくなったから良ければ神殿に置いて貰えないかな?だめならだめって言えば諦めて大人しく集落へ戻るだろうからよろしくねー?
追伸 変わった種を数種類、お土産に差し上げます
この雪の中駄目なんて言って返せないよ……
こんなに小さいし……うん、うちに来る?
(エルフの文字は翻訳本を以前ティアと作ってた為何とか手紙の内容を読めば、こんな雪の中返すなんて可哀想な事も出来ず、確かにあの時懐いているなとは感じていた為、子龍にうちに来るかと確認をしつつ、貰った種にこれはなんの種だろうと首を傾げ)
きゃうきゃう!!
(相手の言葉に頷く子龍はかぷかぷと嬉しいのか甘噛みしたり、くるくると相手の周りを駆け回ったりじゃれついてどしんと相手を押し倒したりと甘えん坊な一面を見せるものの子どもとはいえ、古龍、コスモスと同じくらいの大きさでもそれなりに体重もあるのかそれなりの重量がコスモスに乗っかって『主人、大丈夫かー?名前付けたらそのまま契約出来るぞー?』と子龍の懐き具合からして名前付ければ契約出来ると伝えて)
わ、お、重い…………えっと……そのままハクで
(甘えられて来れば好きなようにはさせるも流石に重たく感じては、ちょっと退いて欲しいとお願いすれば、オルレアに名付けをと言われ、白色の龍だからハクと名前を付ければ気に入ってくれるかなと様子を伺い)
【わーい、名前付けてもらった!!やったー!!】
(相手に名前を名付けて貰うときゃうきゃう鳴いてたのが、コスモスの頭の中で人の言葉に変換されるとそのまま相手の上でオルレアの様にヒトの姿になれば額に二本のツノが生え胸や両手足に白く硬い鱗に覆われ、背中全体に苔が生えた少女の姿になって【へぶっへぶっ!?あれ?お鼻のツノがないや?変なの】とくしゃみをして鼻を両手で抑えると鼻に生えてた角がなくなっている為きょとんとしつつもすりすりと相手に甘えて)
オルレアと同じように人型になった
あ、それなら………この種何かわかる?
(子龍の鳴き声が人の言葉となって頭の中に直接響き、ハクが人型になれば、この世界の魔獣?達は名付けによって人の言葉と姿を会得するのかなと考えつつも、ふとお土産にと渡された種のことをハクに聞いてみては、頭を撫でてやり、くしゃみを繰り返しているのもあって小雪、オルレア、ハクに家に帰ろうと再度提案し)
【これはキンピカニンジン、これはねぇぽちゃかぼちゃ、これはハクシャクイモの種芋・・・ハクの好きなお野菜ばかりだね】
(家の中に入り、いくつか小瓶に入った野菜の種を見てハクは答えると『うげぇ、野菜の種ばっかりじゃなくて肉がよかった』と野菜の種を見てげんなりしているオルレアを見て【えー?なんでー?お野菜美味しいよ?】とじゃれつきはじめたのを見れば使い魔同士で仲良さそうにしていれば『しかし、主人の使い魔はまだまだ幼いとはいえフェンリルに古龍とかなり強いのが揃ってるなぁ』と我が主人ながら将来が楽しみだとオルレアは誇らしげに相手を見つめて)
お野菜……美味しい料理が作れそう
(かぼちゃを丸ごと使ったかぼちゃグラタン、芋は蒸しても良さそう、人参はキャロットケーキ…等と頭の中で色々と料理を考えており、ティアが起きた頃にはできていて欲しいと思い「この種って植える時期とか実なる時期っていつなの?」とハクに問いかければ、もし同時期になるなら豪華になるなと楽しそうにしながらじゃれ合う二人を見てのほほんとしており、自分がどれだけ凄い使い魔がいるのかあまり自覚はなく)
【この種達はドライアドさん達が私達のためにヒンシュカイリョー?して作った種らしくて土と水とお日様の光があればどんな季節に埋めても1、2週間ほどで大きな実がなるよ?】
(相手の質問に対してハクは答えると子龍でも自分達の野菜の為にもツノを使って畑仕事で土を耕す手伝いをするからコスモスのお手伝いができるといって胸を張って答えると【龍が魔女の使い魔になりたい理由の一つとして空腹を抑えられるからだよー?】と魔女の使い魔になれば人型になれる為、食べる量を減らせると答えつつも相手の話す料理に涎を垂らしていて)
オルレアもハクも小雪も皆凄いね
私の使い魔なんて勿体ないくらい
(品種改良して太陽の光と土があればとの事で、神殿前のゴーレムが雪かきをしてくれてあるお掛けである程度の土地は見えているし、そこを畑にしようと決めれば、明日にでもこれを植えるねと言って、ハクが畑作りの手伝いが出来ること、龍が魔女の使い魔になりたがる理由を聞いては、なんだか凄い種族を使い魔にしていることだけは分かり、自分なんかで良いのかなと逆に不安になれば、料理は作物が出来たら作るからねとハクを撫でて)
【うん、分かったー・・・この子も使い魔?】
(ハクは相手の話に頷きながらも雪兎を抱き抱えるとこれも使い魔なのかと尋ねれば『そいつはゴーレムだから主人の魔力で動く人形だな、外にデカい岩人形が居ただろう?あれはここの巨人の魔力で動かしてるんだぜ?』と本来であれば3日に一度は魔力を与える必要があるゴーレムなのだが、外で作業しているティアお手製のゴーレムはティアから魔力を貰ってるわけでもなく冬の間動いている為、一度に相当の魔力を貰っていることが分かれば巨人の魔力量は底が知れないなと話していると【確かにお爺ちゃんの木よりも多い魔力は初めて感じる】と神殿の奥からドライアドの長老より魔力が多い存在を感じたのは初めてだと話していて)
現在の魔力量、多い順
ティア>>>長老>エルフの長、オキナ>エルフ、古龍、妖精、ドライアド、ゴーレム>>コスモス、オルレア、ハク、小雪>マシラビト、ワイバーン、動物
んん……魔力測定器みたいなのがあれば分かりやすくて良いのにね
(こう言ってはなんだが魔力がある事に関してはもう疑問とかは無いのだが、量に関してはいまいち実感がわかないため、測定器があれば良いのにと軽い調子で言えば、確かにとティアが作ったゴーレムを見れば自分との力量は明らかだし、旅をすれば今まであった事のあるエルフの人とかではないれっきとした人間で自分より強い魔力を持つ人も出てくるのかなと好奇心が疼きつつも「オルレアもハクもなんで私が良かったの?」と何となく何故自分なのか気になり、他にも魔法を使える種族がいるなら自分を選んでくれた理由を問いかけて)
『【可愛いから?】』
(何で二人は自分を選んだかと言う質問に対して二人は顔を見合わせるものの、ほぼ同時に同じ答えが返ってきて『変なおっさんとかより可愛い女の子に仕えた方が良いだろう?』【うんうん、お姉ちゃん可愛いよねー】と話し出すとこの世界で魔物の扱いといえば討伐対象になるか労働力として働かされるかの2択であり、古龍でさえもドライアドの信頼が無ければその者の為に働こうとしない為、魔女の使い魔は割と高待遇な環境なのだと説明すれば『それに巨人と一緒にいただろ?主人といればあの強大な力の後ろ盾があるわけだしなー』と言いつつも二人はコスモスを挟むように抱きつき尻尾を振れば『我らなんだかんだいって主人の事好きなんだぞ?』【うんうん、ハクもお姉ちゃんの事大好きー】と甘え始めて)
か、可愛い?…………そんな事ティアしか言わなかった。村の人達はみすぼらしいとか穀潰しとかしか………
(討伐されるか嫌々労働するかの2択なら確かに高待遇な魔女の使い魔になるなとその部分は納得出来たのだが、2人の可愛いという単語はどうしても自分の中で飲み込めず、村の中では割と酷い扱いだったせいで自分に対しての評価がかなり低くそんな事ない、ティアは親のような目線で見てくれているからだと納得できるが可愛くないし凄くも無いと首を横に振って、きっとそれは気のせいだと言い始め)
『何だ?主人は我々の言うことを信じないのか?』
(相手が謙遜するから首を傾げながらも『氷壁』と部屋の中に氷の壁を出すと鏡のように反射して写れば『主人の過去は知らないが巨人と出会って暮らすうちに綺麗になったんじゃないか?』と元々顔立ちは可愛らしかった彼女だったが、ティアと出会い温泉やら睡眠、きちんと食事を取って栄養を摂取し魔法を使ったりたくさん歩いたりして運動していたこともあり巨人に健康的に育てられたことによってその姿はかなり見違えた姿になっているようでいて)
…………私、こんな見た目してたんだ……
(鏡なんてここに来てから見ていなかった為、自分の中での自分は髪がボサボサで衣服もダボダボ、顔も体も少し薄汚れた草臥れ少し痩せた姿だったが、ここに来てようやく自分の今の姿を見れば、健康的な食事、お風呂、睡眠により髪もサラサラになり汚れはもちろん子供らしい体つきに顔も綺麗になった事で、今ようやく自分の見た目が傍目から見ても整っていた自覚を持てば、ふと大人になれば村に行ってティアの枷の鍵を取りに行く話があったが、大人になれば誰も自分だなんて思わず男の人が声をかけてきたりしてと少し可笑しくなったのか笑えば「ありがとう、少し自信がついた」とお礼を言い)
『ふふ、どういたしましてだな』【お姉ちゃん、これからもよろしくねー?】
(相手が笑えばすりすりと相手に甘える使い魔二人とその日は1日過ごし翌朝【畑を作るよー!!】とハクがやる気満々で子龍の姿に戻れば短いツノを岩で伸ばして土地を耕し始めれば数時間もしないうちに畑が耕されて)
あっという間に畑が出来ちゃった
もっと大変な筈なのに
(大の大人が数人で必死になって畑を耕していた様を窓が見ていただけにハクのツノの活躍により、あっという間に畑が出来れば空いた口が塞がらず、凄い凄いとハクを褒めれば、手とかが汚れるのも厭わずに種うえをしだして、こうして外で色々出来るからか楽しげにしており)
『主人ー?畑出来たなら狩りかエルフの里行こうー?』
(畑作りをしている二人を横目に欠伸をしながら野菜作りに全く興味がないオルレアは相手を誘って狩りか約束していたエルフの里へ行こうとおねだりしていて)
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