虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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その人達の隠れ里…なんか辺境な土地にありそうというか、見つけても受け入れて貰えなさそう
(自分の中で耳の長い人達=エルフになっており、本の中では気高く美しい人達で魔法を使うとか女神のように美しいとも書かれているため、ただの人間である自分を里に入れたりするのはもちろん大事な魔術本も見せてもらえなさそうと肩を落とせば、それならティアに教わった事を書き記し、そのあとは自分とティア、オルレアとで開発でもしてそれを描き記そうかなと考えており)
ウーン?タノメバ、ミセテクレソウダケド・・・
(見て写すくらいだったら別に耳長の人達も頼めば貸してくれそうなものだが「コンド、キタトキ、タノンデミル?」と数日経てば冬祭りの為、耳長の人達がこの神殿に訪れるだろうし「カクレサト、セカイジュノモリ、チカイ」と前に訪れた世界樹の近くに耳長の人達の隠れ里があるのだと教えて)
そうなの?
それなら今度書き写させて貰おうかな
(頼めば見せてもらえるのではと言われれば、その辺はよく分からないためそうなの?と首を傾げるも、それなら書き写させて貰うとして、場所が世界樹の近くなら1人で行けるようになったら行ってみようと心に決め、ティアも解読手伝ってくれる?とお願いをして)
・・・ヨメレバネ?
(巨人の自分にとってヒトが読む書物の文字は小さすぎて読めないと話すと「サテト、ソロソロ、ゴハンツクロウカ?」と今日は色々あって疲れたであろう2人に食事を振る舞い休むとそれから数日、冬が来るまで冬支度をする生活を続け、ある日の事『おい、神殿の外でなんかたくさんの人の気配がするぞ?』とオルレアが匂いを感知し相手を呼べば「ミミナガノヒトタチ、キタカナ?」と神殿の前には耳長の人、やはりエルフ達が数十人、巨人に対して祈りを捧げていて)
………私に祈ってる訳じゃないのわかってるけど、なんか変な感じ
(エルフの人達が何人も集まって巨人であるティアに頭を下げて祈ってる姿に、信仰の対象が自分ではないと分かりながらもその光景はなんだか不思議なものに感じ、どこか落ち着かないがそうだとトコトコとエルフの人達の所に歩き出して魔法本を読ませてとお願いをしに行こうとしており)
【何でウツロ様の神殿にマシラビトの子どもがいるんだ!?】【俺が追い出してやる!!】
(祈りを終えるとエルフの男性がコスモスを見つけて聴きなれない言葉で声を上げると【その子は私の娘だが、何か文句があるのか?】とコスモスを護るような形でエルフ達の前に割って入り、普段のカタコトの言葉ではなく流暢にエルフ達の言葉で圧をかけて語りかけると【い、いえ、滅相もありません、知らぬ事とはいえ、うちの若い衆がウツロ様の御子様に御無礼をしてしまい大変申し訳ございませんでした】と長老らしきお婆さんが頭を下げて謝るのを見て【この子はいずれ凄い魔女になる子だ。今はその勉強中で知識を蓄えてる、お前達が持っている書物をいくつかこの子に貸して欲しい、安心しろ、タダでとは言わん、私に出来ることなら力を貸そう】と長老エルフとエルフ言語で何やら交渉すれば「コスモス、ミミナガノヒトタチ、ホンカシテクレル、オレイスル」と相手に交渉の結果を伝えて)
………??、?
えっと……貴重な本を貸して下さりありがとうございます
(何やら聞き取れない言語でエルフの人とティア、長老らしき人がやり取りをしていれば???とものすごく不思議そうな顔をしていたが、ティアから本を貸してくれるからお礼をと言われれば、とりあえずの部分は理解したのか深く頭を下げればお礼を言い)
おじょうちゃん、いまあるほんはこのこのさんさつだけじゃが、よみおわったらまたうつろさまとわしらのさとへかえしにくるといい、うつろさまのこならかんげいしよう
(エルフ族の長老は丁度、今、エルフの少女が本を三冊持っていたらしく普段コスモスが使う言語で優しく話しかけ本を貸してくれると【ウツロ様、その子が本を返す時のついでで良いので我等に力を貸して下さいませ】と一礼すればエルフ達はお供え物だけ置いて帰ってしまうと「ホンカリレテ、ヨカッタネ」と相手の頭を指で撫でて)
エルフ達が貸してくれた本
三冊とも古代文字をエルフ言語で訳した書物らしい。
その内の二冊は冬祭りの時に皆に朗読する為の絵本。
もう一冊は風の魔法について書かれた本。
【虚様】【ミミナガとマシラビト】【風属性の魔法】
えっと………このご本はなんて読むの?
(3冊借りたは良いが、ティアに迷惑をかけていないか不安になり、大丈夫かと見上げては、ふとどんな本だろうと本に目をやるがなんて書いてあるのかまるで分からず首を傾げてティアに見せようと腕を伸ばし)
コレハ、ウツロサマ、ミミナガトマシラビト、カゼゾクセイノマホウッテカイテアルネ
(相手が本を見せてくるので本のタイトルを読み上げると「コノホンナラ、ヨメルヨ?」と相手に伝わる言語だとカタコトになってしまう為、伝わりづらいかも知れないが翻訳する事ができて「ワタシガトウミンスルマエニ、ヨンデアゲヨウカ?」ともう数日すれば本格的に雪が降ってくるだろう、そしたら暫く冬眠してしまうのでこの子とは過ごせなくなるのが寂しいのか精一杯甘えさせて)
マシラ……?
んー……この本に使われている字を教えながら読んで欲しい
(聞いた事ない単語に不思議そうな顔をするが、もう少しで冬だといわれ、外を見れば確かに冷え込むし雪が降ってもおかしくない天気の為それならとティアが冬眠している間でも読んだり学べるように読み聞かせながら字も教えてとお願いをして)
イイヨ?ムカシムカシ・・・
(エルフ達が使っている言葉はわかりやすく言えば古代文字をローマ字で表記したような物だと説明すれば文字と文字との組み合わせで別の読み方になるのだと相手に教えつつ、「ミミナガとマシラビト」の本の内容を読んでいって)
ミミナガとマシラビト。
昔々、古代人がまだこの大陸にいた時のこと。
古代人が新しい種族を見つけた時の話。
耳が異様に長いミミナガ族とサルに似たような顔立ちをしたマシラビト族と呼ばれる二つの種族がいた。
互いの種族は仲が悪く、戦争をしていた。
それを愚かだと思った古代人は戦争を止めるべく一つの古代兵器を作り出しこの大陸を後にして消えた。
ミミナガ族は争いを止めた古代兵器を守り神と崇めた。
マシラビト族は争いを止めた古代兵器を恐怖と恐れた。
その後、ミミナガ族はエルフと呼ばれマシラビト族はヒューマンと名乗るようになるが、現代でも仲の悪い二つの種族は互いの事を蔑称であるミミナガ族とマシラビト族と未だに呼び合うらしい。
んー……なんだか悲しいお話だね
皆仲良く出来ればいいのに
(文字を一生懸命追い、文字の法則性を自己流で学び、文字を頑張って覚えながら読み聞かせの内容を聞いており、ひとまず1冊読み聞かせが終われば、ミミナガとマシラが蔑称で、今も仲が悪いと聞けば悲しいし皆仲良く出来れば良いのにとむくれており、とりあえずの文字は覚えられたのか1度自分だけで読んでみたいと同じ本を指差し自分が読むから間違っていたら指摘してと言い)
ン、ワカッタ
(相手が本を朗読するのを暫く聞いていると間違った読み方をしている場合はその度に指摘しつつもそこまで多く間違ってない為、勉強すれば大丈夫そうだなと判断すれば「タイヘンヨクデキマシタ」と褒めてあげるとその内、エルフ言語でも会話できそうだなと思いつつ娘の成長を嬉しく思い頭を撫でると「モウイッサツ、ヨム?」と相手に尋ねて)
私ね、勉強が凄く楽しいの
今までこんな事で褒められなかったから尚更
(褒められれば嬉しそうにえへと照れ笑いをしては、もう1冊読むかと聞かれれば、そうすると頷いてもう1冊の【風属性の魔法】の本を手に取り、1度自分で読んでみれば間違っていないか確認しつつなのでややゆっくりめに読んでおり)
カゼトカミナリデ、嵐ダネ?
(相手が呼んでいる本はエルフ文字に紛れて古代文字もいくつか残っている為、古代文字は教えてあげることにすると風属性に魔法について書かれた本にはその名の通り風属性に関する情報が細かに載っていて)
風の魔法
風は球や槍にするより刃や剣などといった刃物に関する魔法にすると威力が上がる。
逆に壁や盾、鎧といった防御系の魔法に使うと軽くて動きやすいが、防御力としては薄い。
風は様々な属性と複合が確認出来る。
水と風で霧、火と風で熱風、氷と風で雪、雷と風で嵐、土と風で砂を扱う者がいた。
2人以上の風属性の魔法を使う者、もしくは使い魔と同時に発動する事で竜巻魔法と呼ばれる強化された風魔法を使う者もいた。
魔物の中でも風属性に適性がある魔物はフェンリル、ピクシー、ハーピィー、グリフォンなど挙げられる。
我がエルフ族も風属性を扱う者が多い為、種族的に適性のある種族だと言えるだろう。
やっぱり、使い魔沢山いた方が楽しそう
(色んな属性を使うのにはやはり使い魔だと思うが、フェンリルであるオルレアが眷属になってくれただけでも凄いことだと思うのに、他の属性も使ってみたかったと少しむくれては「風属性の魔法って凄いんだね」としみじみと言った様子で呟き)
カシコイコ、ナツイタラカッテモイイヨ?タダシ、アトサンタイカナ?
(使い魔を増やしたがる相手に条件を満たした使い魔を食料問題とかもあるので後3匹までなら契約しても良いと伝えて)
んん……もう少しよく考えてから契約するか決める
(確かに属性は沢山使えた方が有利なのはわかっているが、今持っている属性だけでも使いこなせないのに今はこれ以上増やしても宝の持ち腐れと言うやつだろうと思い、欲しいのは本当だが今は止めておくと首を横に振り、とりあえずはと貸してもらった3冊の本を白紙の本に書き写しては魔術本専用の本棚にしまい、少しだけだが増えた本に嬉しそうにして)
イマカラ、ゴーレム、ツクル?
(相手が使い魔を増やすのを保留すると言うので、冬の間、オルレアと二人だけでは寂しかろうと思ったのか自分だけのゴーレムの作り方を教えることにして)
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