白紙とインク (　〆　)

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( 虹色わたがしを右手に持って、ふらふらとゆるく振りながら虹の端へと近づいてゆく。ちらりともう一度大穴の方に目を遣ると、腰にある杖を取り出して虹に魔法をかけて。ぺたぺたと触れてみると、虹はゼリーのように柔らかな橋に変わっている。よじ登っても良かったのだけれど、如何せん今は両手が塞がってしまっている。杖は腰に仕舞えば良い。しかし、まだ一口も食べていないわたがしは手放せない。くるりとエリーの方を振り返ると、亜空間から荷物を一つ取り出してもらうことにして )
エリー、箒だして。