匿名さん 2022-03-26 23:39:33 |
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……はい、おねえさま。
( 寮の一室にて、彼女と二人。高嶺の花と呼ばれる彼女と一緒にいられるというだけでも幸せなのに、想いを伝えて受け入れて貰うことができた。嗚呼私は果報者だ、と思ったことを今でも鮮明に思い出せる。目の前に差し出された手は透き通るように白く、触れたら汚してしまいそうなほど清い。躊躇いがちに指先を触れさせ、彼女の傍へと腰を下ろす。心臓がどくどくと煩いくらいに音を立て、耳朶まで朱に染まりそうなほど熱を集める。未だ落ち着かない距離感に真っ直ぐ彼女を見ることができず、視線を彷徨わせ )
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