白紙とインク (　〆　)

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順応は早い方なんだ。
( 無責任にも聞こえる〝何とかする〟の言葉も、陽太が言うと妙な説得力を持つ。幼馴染み贔屓かもしれないが、彼の言葉には人を動かす力があるのだと常々思う。少なくとも、自身にとっては。頼もしい陽太の言葉に背中を押されるようにアイスの会計を済ませると、イートインスペースへと舞い戻り、早速開封。机の上にはまだおにぎりが一つ残っていたが、今はアイスが先だ。隣の席にアーモンド味を置き、自身の目の前にはチョコ味を準備する。手早くスマートフォンを撮影モードに切り替えて構えると、大真面目な顔で冗談のような台詞を放って )
こういう小さなことでもファンは喜ぶからな……。嬉しそうな顔で食べろよ、最終目標はこの商品の案件だ。