夢の1着を目指して〆

はいよ、ちょっと待っててね………お待たせ、学生の頃から毎日いれてたりしたから不味くはないと思うんだけど…
(軽く返事をしてキッチンは行き、少ししたらコーヒーが入った2人分のカップと一応砂糖とミルクも持ってきてローレルの前に出し、あまり良い記憶では無いが毎日大量のコーヒーを飲んでいたので味は悪くないはずと自信なさげだがぜひ飲んでとお願いするように見つめて)

ありがとう、いただきます。…あっ、お砂糖ちょっと多かったかも…うん、甘さがちょっと強めだけど美味しい！
(お礼を言ってコーヒーを受け取り、ついついエスプレッソを飲む時の癖で砂糖を多めに入れてしまい、想定より甘くなり過ぎてしまったが、それでも美味しいと表情綻ばせれば小さくホッと息を吐いて)

良かった～……不味いって言われたら三日三晩寝込んでたかも
(ローレルは恐らく正直なので口に合わなかったらちゃんと言うと信じていたので、美味しいと言って貰えたことで安心し胸を撫で下ろせば、冗談っぽく立ち直れなかったかもと楽しそうに笑いながら言って)

ふふ、大袈裟だなぁ。大丈夫、ちゃんと美味しいよ？それにしても…やっぱり少し濃い目なんだね、エスプレッソを飲み慣れてる私にはこれぐらいがむしろちょうどいいかも
(改めて美味しいと素直な感想を述べ、ずっと濃い目のコーヒーを飲んできた経験からかやはり今回のも少しばかり濃い感じがすると付け加え。とはいえ自身もどちらかといえば濃い目に抽出されたエスプレッソの方が馴染みがあるため自分には相手の淹れてくれたぐらいが好みだと表情緩ませて)

濃い感じじゃないと満足出来なくてね…だからか、ふ分量ミスって料理が変な味になっちゃうんだよね、あれはもう食べ物じゃないと思う…
(濃いブラックコーヒーに慣れすぎたせいか舌がおかしくなり、自分がめんどくさがりでキチンと調味料を計らず、適当にやった結果とんでもない物が完成してしまうと苦笑いで自虐し)

気持ちはわかるけどあんまり濃い味ばっかりだと体に良くないよ。…でも、それもお料理の勉強していけば変わるかな？
(濃い味に慣れれば、それが当たり前になってしまう気持ちは理解できなくもなく、頷きつつもやはり健康のためには控えた方がいいと苦言を呈して。しかし、それについても自分と一緒に料理を練習して自炊するようになれば改善するだろうかと考えを巡らせて)

きっと変われると思う、ローレルと一緒なら……あはは、ローレルのこともだけど自分のことも気にしないといけないだなんてトレーナーって大変だね
(ローレルが手伝ってくれるのなら変われると自信満々に言うも、恐らく他のトレーナーなら自己管理なんて朝飯前だと思うが、学生時代に無我夢中で勉強しすぎたせいでマイナスからスタートしてしまったのでローレルの事も気にしながら自分も変わらなきゃいけないと思うと大変だが、どこか楽しそうでいて)

そうだね、でも後悔なんてしてないんでしょう？……ちょっと違うかな私が絶対に後悔なんてさせてあげない、これだね！
(確かに相手の選んだ道はかなり大変で険しいものだということは否定せず頷き、しかしその表情からトレーナーとして自分と共に歩むことに後悔なんて無いはずと確信を抱き質問を投げかけたが、むしろ相手が選んだ生き方が最適だったと自分が思わせて見せると宣言しては、パチンとウインクをして)

そう言ってくれてありがとう……だけどちょっと不正解かな。俺は今までもこれからも後悔なんてしてないし、しないつもりだから
(ウィンクされれば、可愛らしい顔にドキッとするもすぐに自分は今までの人生で後悔したことは無いと話し、そしてこれからもローレルがそばに居てくれるのなら後悔することはないと自信満々に胸を張って伝えて)

ふふ、そっか、あなたも覚悟はもうあの頃に決まってたんだね。…なんだか運命感じちゃうなー、入学してすぐにあなたに再会できちゃって、今こうしていられるのって奇跡みたいな確率だよね
(初めて出会って将来の夢を語り合ったあの日からお互いに気持ちは変わらなかったことを相手の言葉で確信して、そんな相手と約束があったとはいえ、こんなすぐに再会して契約を結べるとは思っておらず、相手とは特別な縁があったとしか思えないと嬉しげな笑みを浮かべつつ口にして)

もしかしたら天文学的な可能性だったかもだよね……きっと神様がローレルと引き合わせてくれたのかな。ふふっ、ローレルと一緒に居ると少し甘々になっちゃうな
(確かに昔別れたまま二度と会えない可能性もあったので、奇跡的な力で引き合わされたのかなと嬉しそうに話し、学生時代は人と話すことがほとんど無かったので、今こうして大事な人とたくさん話せて甘い感じになるなと恥ずかしそうにし)

もしも本当にそうだったらロマンチックだね！だけど、気持ちはわかるけれどトレーニングはしっかりお願いするね、公私混同はダメだよ？
(神様が巡り合わせてくれたという相手のセリフに、柔和に微笑んだが、すっかり緩み切った様子の相手の眼前に指先を突きつけつつ、オンとオフはしっかり切り替えるようにと、まるで子供に言い聞かせるように注意をして)

は、はーい……そんなこと分かってるよ…でも、オフだからって冷たくされたら泣いちゃうかもな
(さすがに分かってはいたものの、やはり学校でもローレルと今みたいにしたいという気持ちは少しばかりあり、そんなことないだろうがローレルに冷たく接しられたら余裕で泣く自信があると、自分でも冗談か分からないが言ってみて)

ふふ、もう仕方ないなあ。私より年上なのにいつまでも甘えん坊さんだね
(勿論学園内だからといって相手を蔑ろにしたり冷たく接するつもりはないのだが、一応仮にも自分より年上で大人なはずの相手が泣いてしまうなんて口にするのを聞けば、倶楽部時代からそういうところも変わらないと、クスッと茶化すように笑って)

まぁ、俺を甘えん坊にしたのはローレルだけどね……沢山褒めてくれたし、例えば人間の男の子でかけっこした時に俺が1着になったら親より早く真っ先に褒めてくれたよね…覚えてる？
(倶楽部時代から隣にはローレルが居てくれて、どんなときも褒めてくれたり助けてくれたりしてくれたことを思い出せば、特に1番嬉しかった思い出を話してローレルも覚えてるかなと聞いてみて)

うんうん、そんなこともあったよね。でも、それは子供の頃のお話しでしょう？こんなに大きくなっても甘えん坊さんなのは、あなたが誰かに甘えたいっていう願望を抱えたまま大人になったってことじゃないかな？それが悪いって言ってる訳じゃなくてね？
(確かに当時の自分は相手のお姉さんぶって、色々と甘やかしてみたりしていたかもしれないと、その点は認めつつも成長してもそういう部分が変わらないのはもう相手の元々の性格による部分もあるのではないだろうかと、疑問投げかけるがそのことを否定する訳じゃないと付け加えては楽しげにクスッと笑って)

うっ……そりゃついこの間まで誰とも話さないで部屋に篭ってたんだから……昔から優しくて甘やかしてくれた幼なじみと再会すれば少しは甘えたくもなるよ
(甘えたいということに関しては自覚があり、今までだれとも話さなかった分人恋しく、その時に出会ったのが昔からの大切な存在だったので自然と甘えたくなってしまうと言うことを正直に話すも、いい歳した大人の立場だからか話したらすぐに恥ずかしくなり、後ろを向いて顔を合わせないようにし)

あ、開き直った。でもこういう時に自分を偽らずにちゃんと素直な気持ちを言えるって素敵だよね、私はあなたみたいな人好きだな
(こちらの指摘に対して変に粘ったりせず素直にその事実を認めたのを見れば、そんな素直さに好感を抱けばテーブルの上で両手を使って頬杖をつきながら、そんなことを口にしては表情を綻ばせて)

……あ、ありがとう。ってもうこんな時間だね、もっと一緒にいたいけど、怒られちゃうし
(好きと言われ、恋愛的じゃないことは分かっているがそれでも恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしてれば不意に時計が目に入りそろそろローレルを返した方がいいなと話すも、もっと一緒にいたいと直接わがままを伝えて)

気持ちはわかるけれどルールは守らなくっちゃ。…でも、そうだなぁ…じゃあ寮まで送ってくれる？そうすれば帰り道だけだけど、もう少し一緒に居られるでしょう？
(一緒に居たい気持ちは同じだと否定はせず受け止めるが、決まりは守らなくては最悪の場合は担当契約を打ち切られる可能性だって考えられ、どうしたものかとほんの少しばかり考えを巡らせてから帰り道だけでも一緒に居られないかと期待に満ちた目を向けて)