夢の1着を目指して〆

あはは、仕方ないな……なんて言ったけどちょっとローレルと手繋ぎたかったから嬉しかったり……まさか、俺の気持ちも先読みしてた？
(仕方ないなと渋々…という感じは出すも実際はローレルと手を繋いで帰りたかったので少し恥ずかしそうにそう打ち明けて優しく手を握り、自分のことをよく知るローレルならもしかしたら自分のこの気持ちも先読みしてるのでは？と冗談っぽく聞いてみて)

ふふ…さて、どうでしょう？なんて、こんなところで見栄を張っても仕方ないから正直言っちゃうと、偶然、かな。…あっ、でも私もあなたと手を繋ぎたかったから、ある意味通じ合ってたって言えるよね
(一瞬冗談っぽく笑いつつ、答えをぼかすように口にしたが、ここは見栄を張る場面でもないと、あっさり本当の事を言って。しかし相手の気持ちを読んでいた訳ではないが、考えていた事は同じだったため気持ちが通じ合ったという意味では先読みに限りなく近いと解釈は出来るのではないかと、嬉しげに表情綻ばせ)

そう思ってくれて嬉しいよ……ローレルが良ければだけど、2人きりでこうして歩く時はいつも手繋ぐようにする？
(自分も手を繋ぎたかったので相手がそう思ってくれてると聞けば嬉しそうにしぎゅっと更に手を握り、そうして歩いてるうちにこれからもたくさん手を繋いでいたいのでこういう時間の時はいつも手を握ろうか？と恥ずかしそうに提案してみて)

うーん、それは素敵な提案だけど、こういうところあんまり大っぴらにし過ぎるのは良くないんじゃないかな？変な意味はなくても周りがどう思うかはまた別だから
(自分の気持ちとしては相手の提案は魅力的ではあるものの、偶にならばともかく、いつも担当ウマ娘と手を繋いで行動しているトレーナーという噂が立つのは、あまり好ましい状況ではないのではないかと自身の顎に指先当てがいつつ首を傾げて口にして)

まぁね、新人のトレーナーがいきなり担当ウマ娘と距離近かったら何思われるか分かんないし……世間は厳しいなぁ
(ついこの間トレーナーになったばかりなのにいきなりローレルと距離が近かったら何を思われるかも分からず、昔は普通にしてたことも今は周りの目を気にする必要があるのかと残念そうにし、自分はただローレルと仲良くしたいだけなのに厳しいなと天を仰ぎながら苦笑いをして)

もう、そんな悲しい顔しないで。外では少しだけ気をつかう必要はあるけれど、あなたの部屋とかトレーナー室でならこれまで通りに変わらず関わってくれたら私、嬉しいな
(あからさまに落胆しているのが見てとれる相手の様子を見て、仕方ないなと言わんばかりに小さくため息をつき、優しい口調で慰めるように語りかけては、あの頃のような付き合いを望んでいるのは自分も同じだとアピールするように口にしてはほっぺたをツンと突いて悪戯っぽく微笑んで)

ほんとに？じゃあ家に着いたら早速仲良くしようね。……着いたよ、上がって～
(それなら是非この後部屋に着いたら仲良くしたいとほっぺつつかれながら嬉しそうにし、それから少し歩けば小綺麗なアパートに到着し、自分の部屋のドアを開けてローレルを招き入れれば生活感はあるが一応綺麗にはしてる空間が広がっており)

綺麗なお部屋だね、勉強のために濃いコーヒーを飲んで頑張ってたなんて言ってたから、もう少しズボラな生活してるのかなって心配してたんだけど…その心配はなさそうかな？
(生活感はありながらもそこまで散らかったりはしていない様子に、以前話を聞いた限りではもう少し私生活を犠牲にしたりしていないか心配をしていたものの、その心配は杞憂だったかなと安堵の笑みを浮かべつつ首を傾げ)

ま、まぁ…ちゃんと睡眠は取ってるし夜更かしはしてないよ……ご飯も食べてるし…
(心配は無さそうという言葉に少しギクリとし、確かにコーヒーを飲んで無理やり起きる生活は止めたがどうにも自炊は上手くできず、インスタントに頼ってしまうため反射的にカップラーメンが大量にしまってある戸棚を一瞬見て心配は無いと嘘をついてしまい)

うーん…？ところで、ご飯はいつも自分で作っているの？
(何となく相手の視線の動きに違和感を感じ、どこか煮え切らないようにも見える反応に訝しげにその顔をジッと見つめては、もしかしたらと思い、相手がこちらの投げかけにどうリアクションをとるか反応を窺うように質問を投げかけて)

あっ…えと……ほとんどインスタントか買い食いで済ませてます…体に悪いことは分かってるけどどうも料理って難しくて…
(来て欲しくない質問が来て慌てふためき、隠しても仕方の無い事なので本当の事を話し、ローレルのためにも体を大事にしなくてはいけないことは分かっているが、どうにも自分には料理の才が無くいつも失敗してしまうのであまり良くない食生活をしてると正直に言い)

なんとなくそうじゃないかと思った、正直に話してくれて良かった。…でも、そうだなぁ、そんな生活を続けるのは少し心配、かな……そうだ！一緒にお料理の勉強しない？
(やはりというべきか、予想していた通りの答えが返ってくれば、やっぱりと小さくため息を吐きつつも、隠さず素直に話してくれた相手を責め立てるようなことはせず、むしろ相手の日常生活を心配すれば、少しだけ考えた末に思いつきを口にして提案してみて)

勉強…できるならしたいけど、ローレルって料理できるの？
(食生活を変える気はあるのですぐに話題に食いつき、是非したいと話すも昔の記憶を遡ってもローレルの口から料理というワードが出た記憶が無いのでもしかして自分と離れてる間に覚えてたり…と思いながら聞いてみて)

ふふ、それなりにね。キッシュとかポトフとか、フランス料理を中心に色々作れるよ！…流石にフルコースまでは難しいけれど
(相手からの疑問に対して、この数年でフランス料理のスキルを身につけた事を得意げに説明し、プロ級の料理は流石に厳しいものの家庭料理レベルであればそれなりの自信があることを付け加えて)

……難しい名前、フランス料理って難しそうだけど俺でも作れるのかな？
(ローレルが出した料理名を聞いても全くと言っていいほど料理に関しては無知なので小首を傾げ、フランス料理と聞いただけでも難しそうなのにこんな自分でも作れるのかなと不安そうな表情をして)

やってみたら結構簡単だよ！ポトフは具材を煮込むだけで出来るし、今度一緒に作ってみよっか？
(料理名からしてピンと来ていない様子に、それだけ料理に疎いということかと察して、そういうことならと次の機会には手始めに簡単に作れるものに挑戦してみようと提案をしてみて)

わかった、それじゃ今度俺の部屋来た時に一緒に作ろうか。ローレルと料理するの楽しみだな
(ローレルがそう言うのならきっと自分でも作れるのだなと少し期待し、次にまた自分の部屋へと来る時に作ろうと約束すれば苦手な事だがローレルと一緒に料理ができると考えれば楽しみに思えて)

そうだね、二人で一つのものを作り上げるってとっても素敵なことだよね。お料理はもちろん、これから二人で築いていく未来もきっと、ね？
(一緒に料理をするのが楽しみだという相手の言葉に笑顔で頷き同意を示せば、料理で何を作るかよりも誰と作るかが何よりも自分にとっては大きく、それが相手とならきっと素敵なものになると、この先の未来のことにまで絡めて口にして)

もちろん、大変なこともあるだろうけど楽しい未来にしようね。……あ、お茶でも飲む？それともコーヒーの方がいいかな？
(自分たちが掲げる夢は生半可な気持ちじゃ成し遂げられないものだが、それでもローレルとなら叶えられると信じているので微笑んで肯定すれば、ずっと何も出さず長々と喋ってしまったので飲み物でも出そうかと聞いて)

ふふ、ありがとう。それじゃあコーヒーをいただこうかな
(相手からの気遣いに柔らかな笑みを浮かべては感謝の言葉を述べ、そのお言葉に甘える事にすれば、どちらかといえばコーヒーの気分だったため相手に要求を告げて)