匿名さん 2022-03-14 20:33:33 |
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プロローグ
──これは遠い未来の話。度重なる戦争と搾取によって母なる星"地球"は崩壊の一途を辿っていた。地上の4割が汚染され海の半分が干上がった頃、漸く人間達は自らの愚かさに気付き新天地に向けて手を取り合い始める。国という枠組みが解体され、代わりに"統合局"と呼ばれる組織が誕生し、宇宙への移住計画が本格的に始動。宇宙開発の最先端を進んでいた大手企業と、当時各国を股にかけていた巨大軍需企業が合併し、移民計画の核となる"レイケッド社"が作られた。
レイケッド社の元で宇宙コロニーの建造は順調に進み、徐々に試験的な移住も行われ始める。しかし、資源が枯渇し切った今の地球では、精密機器や巨大な建造物に必要な資材を十分に産出する事ができない。より多くの宇宙コロニーを建造する為、統合局は異星にて資源を産出するプロジェクトを立ち上げた。
地球の近隣にある惑星では比較的早い段階で資源の産出に成功したものの、最重要とされていた希少金属の埋蔵は確認されず、以降10年に渡って星々を調査。その末、銀河を幾つも渡った先に、豊富な希少金属を有する惑星を発見した。当時の調査隊はその星を見て絶句したという。何故なら、あまりに地球と似ていたから。
2216年、人類は初めてその星"ルーテイ"に降り立った。未知の植物に動物、自然に溢れたその光景は、原始時代の地球を想起させるという。事前の調査で、ルーテイの大気は人類にとって猛毒であることが判明しており、酸素マスクが必要不可欠。しかし、重力は地球とほぼ変わらず、昼夜のサイクルや気温までもが、人類にとって過ごし易い環境であった。この調査結果を見た統合局は、当初の目的であった希少金属の産出に加え、少ない項目のテラフォーミングのみで移住先になり得ると判断。他惑星の調査を中断し、ルーテイの開発に力を注ぐことにした。だが、そんな矢先、思わぬ壁にぶつかる事となる…。
先住民"ルーテリアン"。彼等は人間より二回りほど体躯が大きく、身体能力に関しては数倍。甲殻類の様な硬い皮膚と長く鋭い爪を持つ。体色は濃い緑色で、その他の容姿は人間にかなり近い。何しろ濃い大気がある惑星であった為、事前調査では先住民の存在を確認できていなかった。初めてルーテリアンを認知したのは、調査隊が仮拠点を設営して3日が経過した夜。彼等は人類の仮拠点に対して弓矢による威嚇射撃を行い、それに気付いた調査隊員が慌てて統合局に連絡を取ったのだ。
それを受け、統合局はルーテイに対する警備組織"Guardian"の設立及び派遣を決定した。人間側からの不安が生じぬ様に名義上は警備組織としているが、その実態は軍隊である。ルーテイの強力な磁場によって誘導兵器や精密兵器が機能しない為、武装はアナログティックな部分があるものの、火力や防御面はルーテリアンを遥かに凌ぐ。
2218年現在。人間とルーテリアンは、対立と友好の両関係にあった。人間の本拠点であるマザーベースからみて北部では、希少金属を採掘する多数の大型車両が配備され、一帯の自然は根こそぎ薙ぎ払われた。東部と西部、北部奥地では、人間を追い出そうとするルーテリアンらと、Guardianによる戦闘が不定期的に発生。南部では、人間側が技術や教育を一部のルーテリアンらに与え、比較的落ち着いた状態にある。統合局は一早いテラフォーミングを望んでいるものの、ルーテリアンらが強く反抗し、希少金属の採掘ですら計画通りに進んでいない中、実現はかなり難しい状況にある。
貴方はGuardianに属する人間。
一隊員として任務に従い、ルーテリアンから人間の繁栄を守る為に戦うも良し、上官や指揮官としてGuardianの舵取りを行い、ルーテリアンへの侵略や交渉を行うも良し。
戦火を拡大させるも、和平に持ち込むも、人間に勝利を齎すも、ルーテリアンに勝利を齎すも、全ては貴方の行動に左右されます。遥か遠方の異星にて、活動の記録を共に紡ぎましょう。
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長々とお付き合い下さり有難う御座います。質問などありましたらお気軽にお声掛けください。では、良き出会いに期待して…。
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