通りすがりさん 2022-03-03 18:41:58 |
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フフッ、…ありがとう。
とても心強いよ。
( 絶対に治る、と言ってくれた相手に、マスク越しに目を細めて微笑む。その表情を伝えることはできず、代わりにもう一度相手へ触れようかと手を伸ばすが、手袋を戻していなかったことに気付き、手を引いて慌てて手袋をはめ直す。)
この傷だと、どうしても恐がられてしまうからね。
それに、握手なんかで僕の手に触れても、相手にとって良いものでは無い…って事で手袋してたら、癖になってしまって。
( 先程謝らせてしまったことに対し、なんだか申し訳なくなったのか、手袋をしている訳を明るく話せば、手袋をした手をひらひらと振ってみせる。
今ですら不気味な身なりに変わりはないが、悲惨な傷を見せて不快に思わせるよりはマシだと考えたようだ。 )
話してくれてありがとうございます。
( その手で触れても自分は別に何とも思わないが、相手はこの傷痕によって色々な人から、そういう目で見られ傷付いてきたのだろうか、と思うとなんとも言えない気持ちが湧き上がり、そっと手袋をした手をとると、その手を撫でて。)
俺はなんとも思わないんで、そのうちジャックさんが慣れたら、外してもらっても大丈夫ですよ。
( 助手の自分がいるときは、遠慮や我慢はして欲しくない、といってもすぐに手袋をとってというのは、難しいと思う。そのうち自分に慣れてもらったら、外して生活をしてもらいたいという願いをこめて、その手袋をした手を離し笑って。)
( そっと此方の手を撫でながら、優しく言葉をかけてくれる相手に、その顔を思わず見つめながら、静かに耳を傾ける。
此方の気持ちに寄り添うように語ってくれるその声音と、傷だらけのこの手を受け入れてくれる相手の存在が嬉しくて、手を離して笑う相手の体を思わず引き寄せる。)
…キミを、助手にしてよかったよ。
( いつものように大袈裟に明るく笑ったりせず、ただ、抱きしめた相手の耳元で穏やかそうに上記を呟けば、直ぐに解放して、笑い声混じりに言葉を続けた。)
ほら、リトルハニー。
持ってきた荷物の片付けもあるだろうし、手伝いは明日からでいいから、今日のところは休んでいてもいいよ?
あ…はいっ、じゃあそうします。
( 引き寄せられた次の瞬間には相手の温もりを感じ、その耳元で囁かれた声と言葉に、思わず顔を赤らめる。この高揚する気持ちは、その言葉への嬉しさからか、はたまた別のものなのか分からないが、離れた相手を見て少し笑って。今日は大人しく休もうと、相手の提案に頷き。)
僕は、少し庭に出ているからね、何かあればいつでも呼んで。
( 頷く相手に、満足気に一息ついて部屋を後にすれば、去り際に上記を述べてひらりと手を振る。
常に付いて回っては、きっと、相手も自由に家の中を探索したりのんびりできないだろうと、見回りがてら家の外へと出るようだ。
本当は、頬を赤くする可愛らしい助手にもう少し構ってほしいところもあるが、今はまだ大人を演じておこう。 )
わかりました。
( 先に部屋から出ていってしまった相手の背中を見送れば、先程の小瓶を再び眺め、気が済んだところで仕事部屋から出ると、一先ず自分の部屋へ戻り。ベッドに腰をかけ、今日の1日がとても充実していたなと思いを馳せ、明日からが楽しみだと今からワクワクする。暫くすると程よい疲れが体に押し寄せ眠くなると、自然とベッドに横になって寝てしまう。)
…おやすみ、僕のリトルハニー。いい夢を。
( 暫くして、外の見回りや1階での作業を終え、2階へと戻ってくる。相手の様子を伺いに部屋の戸をノックするが返答はなく、僅かに開いていた隙間から寝ている姿を捉えれば、静かに部屋の中へ。
電気が付いているところを見れば、寝てしまったのだろうか、と推測し、そっと布団をかけ、相手の青みがかった髪を撫でれば、上記を小さく述べて電気を消した。
誰かにこうして言葉を掛けることができるなんて、嬉しくもあり少しむず痒くもあり…、とにかく、相手の存在が既に大きなものになっているのは間違いなかった。
__魔法使いは就寝時間が短いのか、はたまた、休みに無頓着なのか、翌日の朝も、早朝からいつものように身だしなみをきちんと整え、1階の居間で読書に勤しんでいた。
珈琲を前に、ペストマスクの男が足を組んでページをめぐる様は、あたかも一昔前に戻ったような不思議な雰囲気だろう。)
( 夢の中で誰かに声をかけられた気がした。記憶はそれくらいしかないが、久し振りに穏やかな夢を見られた気がする。
目を覚ませば窓から漏れる光に目を細める。昨日そのまま寝てしまったことが自分の格好からわかるが、布団まではかけた記憶がなくもしかしたら相手がかけてくれたのかと思うと、どれだけ熟睡していたんだと少し恥ずかしくもなり。
布団を軽く整え、階段を降りるとそこには優雅に朝の読書に楽しむ相手の姿があり。こうやって見るとやはり不思議な光景に、きのうまでのことは夢ではなかったのだと改めて実感すると、相手に近付き挨拶をして。)
おはようございます。きのうすぐ寝ちゃいました。居心地良くて。
ジャックさん、朝早いんですね??
おや、おはよう、リトルハニー。
よく眠れたようで良かったよ。
( 階段を降りてくる音に気が付けば、陽気に挨拶を返しつつ、開いていた本を閉じる。
居心地が良かったという言葉に、安心したように頷けば、その旨も言葉として返し、おもむろに椅子から立ち上がる。)
睡眠時間は短い方でね。
どうしても朝早くに目が覚めてしまうんだ。
( 後に続けられたものに対しても、「そうなんだ 」と笑い混じりに上記を述べる。今はまだ恥ずかしくて言えないが…正直、寝るのは好きではなく、どうにも目覚めが早くなってしまうのだ。だが、こうして読書や散歩などに時間が費やせるので、そこまで気にはしていないらしい。)
へぇ、でも早起きできるのは羨ましいです。
俺、朝がどうにも苦手で…。すぐ起きれないんですよね。
( 朝早くに目が覚めることに関しては、もしかしたら何か理由があるのかもしれないと思うも、相手が特にそのことに気にしていないようなので触れず。自分と比べては早く起きれることがいいことだと言えば、苦笑しながら自分のことを述べて、「でも今日はすんなり起きれました。」と付け加え。その後に「座ってもいいですか?」と相手の向かい側の椅子に腰をかけようと椅子を引き。)
気持ちよく目覚めるに越したことはないよ。
それに、無理をして早く起きる必要も無いからね。
うん、少し座って待ってておくれ。
すぐに用意してしまうから。
( 苦笑しながら話す相手の言葉を、うんうんと頷きながら聞けば、すんなりと起きれたのならよかったと返答し、加えて、自分が早起きだからと合わせる必要はないと言葉を続ける。
また、椅子を引きながら尋ねる彼に、勿論だと促すと、朝食の用意を大方していたらしく、一緒に食べようとすぐ側のキッチンへと脚を向ける。
暫くして、こんがりと焼けたトーストに半熟の目玉焼き、ベーコンにサラダ、紅茶など、シンプルながらも美味しそうな朝食を手早く準備して、相手と自分の席へと並べるのだった。)
すごい、美味しそうな朝食…。
ありがとうございます!
( 早々と手馴れた手つきで用意された朝食を見れば、素直にすごいと驚くとともに、こんなしっかりした朝食を食べるのはいつぶりかと思う。感謝の意を伝えると、相手が座ったのを見て、「いただきます」と声を出してからトーストを一口。食べる度に「おいしい」と思わず微笑みが零れる。)
ジャックさん、料理上手なんですね?
手馴れてるというか…。
そうだね…、食べるのも作るのも好きだから、得意ではあるかも。
…美味しいだろう?紅茶を淹れたり、料理をすることに関しては魔法は使わないからね。僕の完全なお手製さ。
( 朝食を出しただけで驚き嬉しそうにしてくれる相手に、此方も嬉しくなりながら席へ着くと、相手の挨拶に合わせて此方も手を合わせてトーストを持つ。
手馴れていると言われれば、少し思い返したように上記を返し、美味しいだろう?なんて天狗になってみたりする。得意といったって、朝食はただ焼くだけで済む簡単な物しか作らないのだが…。
それにしても、一口食べる毎に笑みを零し、本当に美味しそうに食べるものだから、それを見ていた此方が思わずフフッと笑みを漏らしてしまう。 )
へぇ…すごい。じゃあ1番得意な料理ってなんですか??
( 料理が得意だと言う相手には目を輝かせ、他には一体どんなものが作れるのだろうか、得意な料理は何か聞きたくてうずうずし。尋ねてから、これじゃまるで自分が食いしん坊みたいだと少し恥ずかしくもなるが、自分も食べることに関しては好きなので相手の話に興味津々で。いずれ一緒に料理も作ってみたいなぁなどと、思い巡らせているうちにあっという間に朝食を平らげてしまい。)
( そうだなぁ、と朝食を口に運びながら考えると、得意な料理というのは今まで考えたことが無かったなぁと思考する。
これまで料理をすることは自分にとって日常だったし、自慢できるものでも無かった。)
得意なのかどうかは分からないけど…
シチューなら、ずっと作ってきた、かな。
( しかし思い返せば、今ほど設備も道具も揃っていない時代でさえ、鍋1つあれば簡単に作ることが出来たシチューは、もしかしたら得意料理に入るのかもしれないと思い、自信はないがそう応える。そして、答えた後に、もっとお洒落な料理が得意なら良かったかなぁと肩を竦めて笑ってみせる。
そして、紅茶を一口飲んで相手の反応を見ようと視線をちらりとやれば、ふと、笑みをこぼし、腰を上げて相手の口元へと手を伸ばす。)
フフッ、可愛いリトルハニー。
パンくずが付いているよ。
シチュー食べてみたいです。
ぜったいおいしいだろうなぁ。
( シチューと聞くと、少し寒い季節には最高だと想像し、今度ぜひ作ってもらいたいものだと思う。自分は料理をあまりしてこなかったため、料理ができる相手はすごいと尊敬の眼差しを向けて。これからお手伝いをしながらも、こんなに美味しいご飯を食べられるのかと思うと本当に彼に感謝するのであった。)
…え?
わっ…は、はずかしいな。俺、子どもみたい…。
( ふいにのびてきた相手の手が自分の口元に触れたことには、目を丸くして驚き。顔を真っ赤にしては、パンくずがついていることに気が付かないなんて、小さい子どもみたいだと恥ずかしくなり。相手からすれば、自分は子どもみたいなものなのだろうかと同時に思えば、相手のような余裕のある大人になる日は一体いつなのだろうかと苦笑して。尚もどきどきする鼓動は鳴り止まず、不思議に思う。)
( また今度作ろうか、と楽しみにしてくれているらしい相手の反応に微笑みながら優しげに伝えると、これからはもっと気合を入れて料理を作ってみようかなと小さく意気込んでみる。)
…それほど夢中になってくれて、作りがいがあるよ。
それに、僕だって、キミが思うほど大人じゃないからね。
( パンくずを拭ったことで顔を真っ赤にしている相手に、気にする事はないよと笑いながら上記を述べる。これほど美味しそうに完食してくれるのなら、毎日食事するのがより楽しみになることだろう。
そして、もう一度腰を下ろして残りの朝食を頬ばれば、きっと、相手が思い描いているほど大人ではないことを告げては肩を竦めて。 )
そうですかね?
( 思うほど大人じゃないと聞けば聞くほど、どこが大人じゃないというのだろうと相手を見つめるも、全くわからず。その内相手のそんなところも見ることができるのだろうかと思うと、それはそれで楽しみだと思う。
大体相手も食べ終えた頃を見計らって、皿を持って立ち上がれば、「洗いますね。」と一言告げてからシンクへ運び。先に自分の皿から洗おうと、シャツの袖を捲ってから水を出し。)
あ、そういえば。今日どんなことをするんですか?
昨日言っていた薬品製作?
( ふと洗いながら、今日の相手の予定はどんな感じなのだろうかと気になれば、相手に尋ねる。今日から助手の仕事ができると意気込んでいるようで、目をキラキラさせながら相手を見て。)
ん、ありがとう。助かるよ。
( 此方を見つめるも、そうですかと首を傾げたような相手に、真意を隠すようにフフッと笑えば、そのまま皿を洗ってくれるという言葉に礼を述べる。
紅茶もゆっくりと飲み干せば、自身の食器を持って洗い物をしてくれている相手の元へ。)
…そうだね。
あと、街の人から依頼されている薬もあるから、それの調合かな。
キミには、先に温室の水やりも頼んでいていいかな?
( 食器を渡しながら、今日の予定について上記を述べれば、あれやこれや作らなければならない薬について考えを巡らせる。
また、昨日に知らせていたように、温室の世話も任せるようで、優しげにそう言った。 )
了解です!
( 持ってきてもらった皿を受け取れば自分のと合わせて手際よく洗い。洗いながら相手の今日の仕事内容を頷きながら聞くと、自分の仕事も把握し。しかし、街の人からも依頼されるほど相手の薬師としての腕は確かなのだなと思い。そんな相手の元で働けて嬉しい気持ちになり。
洗い終えると、手を拭き。ふと、温室の水やりについて気を付けることはないか聞いておいた方がいいかと思えば尋ねて。)
あ、水やりするときに気をつけることとかありますか?
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