渡し守 2022-02-26 16:13:29 ID:1f2238e3b |
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(どうも、と小さく礼を言い紅茶を受け取れば、机に両肘つき前傾姿勢で、左手のお菓子、右手のカッブを交互に見遣り)不思議な事を言いますね。菓子は食べるためにあるのに。カップに入るほど小さいものなんか一口で食べられるし、ここには食べる物がたくさんある。勿体ないことなんてありませんよ。
…………そなたは大雑把じゃのう。もっとこう、風情とか感じたりせんのか。( 行儀が悪い事には目を瞑り、双子人形を模した砂糖菓子を手に取り眺めれば微笑み溢し ) まあ、マドレーヌと貝殻を見分けられんおぬしに言っても意味はないか。
はあ。なんだか似たようなことを以前誰かにも言われた気がするな……(左手の菓子を見飽きたのか口の中に放り込んで咀嚼しつつ何事か考えるように空見て。かと思えば徐に呪文唱え、)…何か忘れていたと思えば、これを思い出しました。(現れたのは花瓶と、そこに活けられた一輪のエーデルワイス。それを机上の中心に置いて)
…………ほう、綺麗な花じゃな。色鮮やかなステンドグラスに囲まれ、白が良く映えておる。( 現れた花に驚きつつ、手元の砂糖菓子を紅茶に沈め、身を乗り出して香りを嗅いでみては花弁に軽く触れ観察し ) 誰かに貰ったのかのう? そなたが自主的に持ってくるなんて、ちと考えられんのでな。
ミチルから。もし塔に行くことがあれば持っていって欲しいと言って渡されたんですよね。(一仕事終えたかのように清々しい顔しては手元の紅茶を呷り。先の相手の飲み方が気になったのか砂糖菓子に目を向けては、一つ一つをつぶさに見ていき)
なるほど、後でミチルに礼を言わねばじゃな。( 花の宛先に見当が付き輝くステンドグラス横目に微笑み溢し。柔くなった砂糖菓子を紅茶ごと一口含み舌で溶かしながら視線を前に戻し ) ……ミスラにも礼をせねば示しがつかんかの。欲しい物とかあるか? 可能な限り我が応えてやろうぞ。
(ぱちりぱちり、と、相手からの聞き慣れない言葉を自身に順応させるかのように遅々とした瞬きをしては、砂糖菓子の群列、湯気の立ちのぼるポット、ステンドグラスの机、菓子、相手の持つカップ、花と共に見える相手の顔へと目を向け、)……それなら、この場所をください。
この場所を? ( 周りのものを見渡しては己と目が合うと同時に溢された答えに、大きな目を瞬かせ反復する。口元に指を添えながら思案し、 ) 可愛くて頼りになるミスラお兄ちゃまのお願いなら、どーぞ!と言いたいところじゃが……思い入れのある塔じゃし、なによりスノウに聞かねば無理じゃな。代わりに、この塔を模したティーカップなんてどうじゃ?
流行ってるんですか、塔を模した物を贈るの。賢者様も貰ったと言ってましたけど。ああ…でも、あの人のはティーカップじゃなかったな。(右手の人差し指でティーカップの持ち手上部を奥から手前、手前から奥へと往復させるようになぞりながら話し)
我らの間では大流行じゃ!賢者ちゃんにはキャンドルスタンドを贈ったのじゃが、めちゃめちゃ喜んでくれたしのう( キャッキャと上機嫌にウィンクしながら返せば、両手で頬杖をついて相手の指遊びを眺めた後、軽く呪文を唱えれば紙とペンを出現させ、 ) なんなら、そなたのお気に入りの景色とかでも大歓迎じゃ。ほれ、もうすぐ夜も明けるし、あの景色でもいいんじゃよ?
じゃあ、それでいいです。(立ち上がり相手が出した紙とペンをとれば「夜明けの塔」と記入、だけに留まらず、その下に「流行りの塔を模したティーセット」と付け加え相手側の机上に置き、外へと目を向けては紫がかった空際にぽつり)明けますね。
( 書かれたメモでティーカップがティーセットになっていることに、欲張りだと微笑みながら軽く指を動かし紙をしまって、相手にならい色が増えていく空を眺めては ) ほほほ、ここからの景色は綺麗じゃろ? ……我らは夜明けが好きじゃ。窮屈な絵から漸く抜けれるからのう!
あ。(相手の言葉聞くや口をぽかんと開けて短く言葉発し、)……そういえば、さっき言おうと思ってたんですけど、下に置いてきてたんですよね、あの人。(テラスへ向けて手を伸ばすと外から中へと黒くて四角い物体、基スノウの眠る額縁が飛んできて、相手の座る椅子に寄り添うように立てかかり)
そういうのは先に言おう、ミスラちゃん!? ( 相手の言葉と同時に飛んできたモノに気付けばぎょっとして声荒げ、立てかけられた額縁に抱きつく為に床に膝を立て腕を伸ばせば、頬膨らませ相手を見上げ ) 相変わらず我らの扱いが雑じゃない? こんな可愛い我らを無下に扱い過ぎじゃない? …………そろそろ、仕置が必要かのう?
いりません。貰うのはここにあるものと、さっき紙に書いたものだけでいいです。(苦い顔しては中和させるように机の上の菓子を掴み口に入れ、続けて小ぶりなものを摘み相手の口元に運んで、)美味いですよ、普通に食べるのも。紅茶に沈めるのは見ていて面白かったですけど。
あーん。……んー!そなたの言う通りおいしいのう!( 口元に出された菓子を猫かぶりながら迎え入れ咀嚼すれば満足気に笑み浮かべ、更に甘えた声で口を開けて ) まるで仲の良い兄弟のようじゃ。ミスラお兄ちゃま、我、そこにあるクッキーも食べたーい!
これですか?(向かいに置いてある皿からひとつ取っては自身の口に放り、もぐもぐごくんと、あっという間に胃の中へ)ふーん、これも悪くないですね。(と再度同じ皿から摘むも運ばれる先は己の口で、)
そうそう、それじゃ!それ、なん……じゃが…………うーん? ( 一枚、二枚と皿からクッキーは減っているのに、己の口に運ばれることはなく目の前で相手の口へ吸い込まれていく様子に首を傾げ、 ) そなたに頼った我が悪かった、自分で取るとしよう。( 溜息と共に呪文を述べ、大人へと姿を変えれば皿に手を伸ばして )
ああ、あなたが食べたがったんでしたっけ。それなら、もう一度言えばいいのに。(下から上へと指を振っては先程額縁を飛ばしたように今正に手が伸ばされているクッキーを相手の口内目掛けて弾丸のように飛ばして)
ちょっ、むぐっ!? ( 豪速球で向かってきたクッキーに為す術なく着弾され、物理的にも感情的にも頬を膨らませ頭上から相手見下ろし ) これっ、ミスラ!食べ物を粗末にするでない!!我でなければ吐き出しておったぞ?
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