ネコミケ 2022-02-19 19:24:46 |
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…俺、前から蓮司さんの名前はちょこちょこ耳にしててさ。でっちあげの噂ばっか聞かされて、そんなわけねえじゃんって思ってた。
(了承を得ると嬉しそうにぱっと目を輝かせ、軽い足取りでアパートがある方向へくるりと向き直ると、背後に立つ相手の方を時折振り返りながら歩き始め。帰路につく最中、相手の悪い噂を耳にしていたことに触れ、彼に対する敵意や不信感がないことを遠回しにアピールし。店から歩くこと数分、小綺麗なアパートの前で立ち止まると鍵を取り出してオートロック、それから部屋の鍵を解錠し、扉を引いて相手を先に部屋へ通そうと。)
…ふー、さむいさむい…はい、どうぞ。
そんなこと言われたのは初めてだな。
( 自分の悪い噂を耳にして尚、このように自分と関わろうとしてくるとは、本当に変わっている。しかも噂についても信じてないようで、自分のことを分かっているかのような口振りに、今まで外見だけを見られてきた自分としては新鮮な気持ちになる。
綺麗なアパート、オートロックの部屋、とてもよい所に住んでいるなと思いながら、扉を開けられ先に入るよう促されれば、素直に先に敷居を跨ぐ。玄関もとても綺麗に片付けられており、どちらかといえば一人暮らしの大学生の家らしくないなどと、思いながら靴を脱ぐ。)
きれいな部屋だな。
あは、そうですか?あんまじろじろ見ちゃやですよ。
(家に人をあげるのは久しく、どこか片付いていないところがあるのではないかとそわそわしていたため、綺麗だと褒められると照れたような笑い声漏らし。施錠してから靴を脱ぎ、相手に続いて入室する前に冷蔵庫にあった缶酎ハイと紙パックのジュース、それからいくつか定番のおつまみを抱えて相手の元へ。机にそれらを置いてから自分はソファの奥側へ腰掛け、その後隣をぽんぽんと叩いて隣に座るよう促し)
酒、このレモンのやつでよかったですか?おつまみも開けちゃうんで好きに摘んでくださいね。
…あぁ、サンキュー。
( ジロジロ見ているつもりはないのだが、同じ大学生としてどんなところに住んでるかというのは興味がある。色々持ってきてもらったつまみや、酒、ジュースを見て、普段からお酒を一人で飲むのだろうかと思いながら、ありがたく缶酎ハイをいただくことにした。ソファに座るよう促されれば、相手の隣に腰をかける。誰かの家で酒を飲むなど、経験がないため妙に緊張した面持ちになりながらも、缶酎ハイのフタを開け、悟られないように話題を持ち出し。)
…普段一人で酒は飲むのか?
こんなにつまみがあるの、すげぇと思って。
一人で飲むこともあるし、友達呼んで宅飲みすることもあるからストックしてあるんですよね。
(エアコンのリモコンを手に取って、暖房を効かせた後約束通り紙パックにストローを差してジュースを一口。大学から近く、友人の溜まり場と化した我が家には晩酌できる程度の酒やつまみが揃っていることを説明しながら、ちょっかいをかけるにはまだ緊張が解れきっていない様子の相手の方へちら、と目を遣り。)
…なんか緊張、してます?
へぇ。
いや、緊張つーか、こんなふうに誰かと飲んだことねえから…。慣れてねぇんだよ。
( そういえば先程の飲み会でも思ったが、相手は友人がたくさん居るイメージがあったため、酒やらつまみやらがストックされていることに納得する。緊張していることが悟られれば、慣れない理由について上記のように述べて、酒に口をつける。)
酒強いからてっきりサシ飲みとかよくしてんのかと思ってました。…てか、気付いてます?蓮司さん、自分がいつの間にかお持ち帰りされてんの。
(緊張した面持ちを眺めていると心なしか相手の飲むペースが早まったように感じ、肝が座っていそうな彼がそわそわしている様子に思わず楽し気に目を細めて。手を出したい気持ちは山々だが、敢えて手は出さず冗談とも本気ともとれる声音で問いかけて反応を窺い。)
親が酒強いし、遺伝だろ。酒は好きだから一人で飲むけど。
…、またそんなこと言って。変なことばっか言ってるとシバくぞ。
( 酒が強い体質は実際親譲りで、どれだけ飲んでも顔色が変わらないとよく言われる。高校時代の友人ならまだしも、サシで飲むような相手はいない。続いて相手から出てきた言葉には、先程自分が言った言葉が蘇り、考えるてみればそうなるのか?と、思わず焦る表情を浮かべるも、これも相手特有の冗談なのではないだろうかと思い、後者の方で捉えることにし、強気に返し。
)
ふ、くく…シバくとか初めて言われた。…蓮司さんって実際喧嘩強いんですか?
(ただでさえやんちゃな身なりをしている相手が物騒な言葉を口にする様子は、噂のイメージぴったりで、思わず口を押さえて笑い声漏らし。彼が人に暴行を加えるような人物ではないと信じてはいるものの、実際腕は立つのか疑問に思い首傾げ。その技量試すべく相手の方に体向け、ソファの上に胡座をかいた後パンチを受け止めようと掌を彼の方に向けて。)
ちょっと試してみたいんで、掌狙って強めにパンチしてくれません?
強いかどうかは、わかんねぇけど、昔は喧嘩はよくした。
…言っとっけど、かなり力強いと思うけど。いいのか?
( 大学になってからは喧嘩はなくなったが、高校時代はよくわからない連中に絡まれて、仕方なく応じていた時期があったと思いおこす。自慢じゃないけど、負けたことはほとんどない。突然ノ空いての提案には、拳には自信があるし、痛い思いをさせるだろうと聞き。)
大丈夫です、…多分。
(好奇心で拳を受け止めるなんて発言したものの、改めて覚悟を決めるとなると一瞬押し黙り。しかし、いつものようににぱ、と無邪気な笑みを取り戻すと万が一何かあってもいいように背後のソファの面積確認した後、気合を入れるように威勢よく言葉発し。)
よし、こいっ!
じゃ、遠慮なく。
( 自分も現役ほどの力はもしかしたら出ないかもしれないと思いながら、久しぶりのこういったことに少し楽しげな表情を浮かべる。相手が覚悟を決めたのを見て、7割ぐらいの力のつもりで、ふりかぶれば相手の掌目がけてパンチを繰り出す。)
っ…あー、いてー…!
(ぱん、という軽快な音とは対照的に重い拳がぶつかり、じわじわ鈍い痛みが掌に広がっていくのを感じると眉間に皺を寄せて、少々大袈裟に反応し。痛みに項垂れていたのも束の間、パンチを受け止めた手で彼の拳を優しく握り、そのまま手首まで指を滑らせて、自分と変わらない骨ばった男性らしい腕を強く掴んでこちらに引き寄せようと試みて。)
だから言っただろ…っ、て…!?
( 拳が掌にぶつかれば此方にもそれなりに反動の痛みはあるもので、それよりも相手の痛がる様子には、言ったこっちゃないと痛みに耐える相手の表情を見ようとしたのも束の間、ふいに引っ張られた手首に体制を崩してしまい、思わず相手の方に倒れ込む形になってしまう。何が起こったのか理解するまで時間がかかり、暫くは呆然とするのであった。)
…蓮司さん、大胆。
(こちらに倒れ込んできた相手を受け止めるつもりでいたが、流石に同じ体格の男性を受け止めきれずに、バランスを崩してソファの肘掛け部分に共倒れになり。端から見れば彼が自分を押し倒したようにしか見えないであろうな、なんて心の中でぽつり呟きつつ相手の首へ腕を回し、至近距離で低く囁いて。)
おっ、お前が引っ張ったからだろーが!!!
( 共倒れとなり自分の下にいる相手を見れば、まさかこのような形になるとは思ってもおらず、そもそも、何故こうなったのか元を辿れば相手が自分を引っ張ったからで、居てもたってもいられず、顔を真っ赤にしながらすぐさま離れようとする。しかし相手が自分の首元に腕を回してきたため、離れるタイミングを見事に逃してしまい、再び近くにある相手の顔を直視できないと視線をさ迷わせ。)
おい、離せよ。退くから…。
んー…やーだ。なんで俺の顔見ようとしないんですか?
(紅潮した頬や首筋を満足気に眺めていると、顔を捉えないよう必死に視線を逸らしている相手に気づき。解放を求める言葉は右から左へ流して、小さく首を傾けると目を合わせようとしない理由を不思議そうに尋ねて。)
…なんでって。
あんまこっちみんな。
( なぜ相手の顔が見れないか、悔しくも相手の顔だけは自分の好みであり、そんな顔が近くにあれば直視できないのは当たり前のことだろうと思うも、そんなことを相手に言うのはおかしい。上手く答えられないまま、逆にこちらを見上げてくる相手と目が合えば、何でじっとこっちを見ているんだ。と、恥ずかしい気持ちになり。顔に熱が集まるのを感じる。)
…男は無理でも俺ならいけるかも、って思ったりしちゃった?
(相手の力量ならば突き飛ばして逃げることもできるだろうに、耳まで赤く染め上げて此方を説得しようとする相手がどうも魅力的に見えて。首に回していた腕を解き、腹の横辺りに肘をついて軽く上体を起こすと、熱くなった首筋に触れる程度に唇押し付け。)
…ちがっ…そもそも!さっきから思ってたけど、
お前は相手が男でもいいやつなのか…?
( 相手の発言には図星であったかのように、顔を真っ赤にして首を横に振りながら否定するも、不意に感じる首筋の感触に全身がゾワッとする感じに居てもたってもいられず、腕が離されたことをいいことに、相手から退くと、後方に勢いよく後退り。今更だが、今までの相手の行動から、相手はそっちの人間なのかと問い返し。 )
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