確執（〆）

っはぁ…
( 時折唇の端から熱い吐息が漏れ、侵入してきた相手の舌と自分のものが擦り合えば、一層その熱さに頭が痺れる。舌を吸われるという今まで感じたことの無い感覚に、びくっと肩を揺らすと無意識に相手の服をぎゅっと掴み。)

ふ、…
（服を其方側にくいと引っ張られ、まるで子供にしがみつかれているようで、慣れていないながらも対応しようと奮闘している姿を微笑ましく思い。ゆっくりと絡ませていた舌を軽く伸ばすと、その先端を硬く尖らせ相手の上顎を擽るように撫でて。）

っぅ…
( 上顎を擦られ、くすぐったく感じ。尚も余裕そうな相手の様子には少し悔しさを覚えながら、己の上顎まで伸びている相手の舌の裏側を、自分の舌でつーっとなぞり。尚も精いっぱいという様子で息が漏れ。)

ぁ、は…、してやられた…ほんとにキス初めてだったん…？
（普段触れられることのない、神経が集中している舌の裏をなぞられれば思わず喉から小さな声が漏れ。一度舌を引き、最後に唇を軽く合わせたあとに体を離し、悔し気に相手を見つめて。）

だから、そう言ってんだろ…っ
( 離れしまえば、少し名残惜しそうにしつつも、息は上がっていて。再度初めてかと聞かれるくらいに、相手に効いたと思えば少し満足し。ふと、相手の服を掴んでいたことにきづけば、パッと離して視線を泳がせる。)

蓮司さんは恋愛経験もない感じ？
（縋りついていたことに気づいてしまったらしく離れていく手を残念に思いながらその動きを目で追いかけ。ふと、キスの経験がないということは恋愛経験すらもほとんどないのだろうかと気掛かりになり、照れて目を逸らそうと必死な彼の顔を覗き込み。）

まぁ興味もなかったし。
( 相手の質問にこれまでのことを振り返れば、不良を貫き通した自分相手にそういった意味で絡もうという輩は今までいなかったし、対して女性にも興味はなかったと素直に言えば、大学生にもなってこういった経験がないのはやはり変なのだろうか疑問に思う。覗き見てくる相手には視線をやはりさ迷わせ。)

…恭典は、経験豊富そうだよな。

んー…経験はそれなりにあるけど、いっつも相手に逃げられっからなー…ちゃんとした恋愛経験は少ないかも。
（これまで恋愛沙汰に興味がなかったなら通りで噂にも聞かないわけだ、と妙に納得してしまいながら、褒められているのか警戒されているのかわからない相手の言葉にこれまでの恋愛経験振り返り。たしかに人並みに一通り経験はしているが、交際して己の独占欲に耐えられず最終的に逃げられてしまうか、別れを告げられてしまうかの二択で、こんな中途半端な交際は真っ当な恋愛経験に含んで良いのかと悩んで首傾け。）

ふーん…。

なんていうか、意外だな。
( 相手の社交性から、それなりに経験はあるのだろうと踏んでいたが、上手くいかないことが多そうな様子に、少し意外そうな様子で。相手の話には興味はあるが、それ以上突っ込むのもなんだか気が引けて、短い反応で口を紡ぐ。)

…蓮司さんは俺のどこが好きなん？
（緩く掴んだ手に己の手を重ねて、男らしく骨張った筋を人差し指でなぞり。過去の恋愛を振り返っているうちに何度も当時の恋人に詰問したことがある上記の問いをふと相手にたいしても投げかけたくなり、少しずつ早まる鼓動を抑えて淡々と述べ。）

なんでって…
理由いるか？

( 手の感触と、相手からの核心を着く質問には、少し間が空いた後、じっと相手を見つめ。自分は口下手な方でもあるが、まだ出会ってよく知らない相手の好きなところと聞かれれば上手く言える自信が無い。しかし、決してはぐらかしている訳では無い。そういうことに理由を求めたこともないため、相手に質問を返し。)

逆に、俺のどこがいいんだよ。

えー、んー…ギャップが可愛いところ。
（相手からの明確な答えが得られず、不満そうにむくれていたが、同じ質問を投げられると間延びした声漏らしながらしばし悩んで。如何にもガラの悪そうな見た目と実際の性格のギャップが己にとって可愛いと感じるポイントであるが、あまり詳細に言うと相手を怒らせかねないとわざと言葉を曖昧にして。）

……いや、どう考えても可愛くはないだろ。
( 可愛いという自分にはどう考えても似合わない言葉に、思わず眉を顰め。どちらかといえば、可愛いは相手の方が似合うと思いつつ、それは言葉にしないようにして。ふと今の時間を見て、お腹が空いたと違うことに思考をめぐらせる。)

はらへらねぇ？

…うん、お腹減った。どうする？どっか食べに行ってもいいし、俺が作ってもいいし。
（相手につられるように時計へ視線を遣り、時間を確認すると今まで感じていなかった空腹が一気にやってきて。ぐう、と情けない音を漏らす腹を誤魔化すように片手で擦りながら携帯を手繰り寄せて、現在地周辺のマップを検索して。）

休みだし、食べにいくか。
なんか食べたいものあるか？
( たまには外へ出てご飯を食べるのもいいかと思い、自分も近くにあったスマホを見る。しかし、この場所付近にある店には詳しくないため、相手が何を食べたいのか聞き探してみるかと思いながら。)


(/ この後どうします？ライバル登場させたりしても面白いかなと思ったのですが…。)

んー、洋食がいいかなー…。
（今は何腹か、暫し沈黙して考えた後に答えを出し、スマホを指先で器用に操作していると、一度だけ友人と行った経験のあるファミレスを見つけ。距離も程良く近いその店の詳細をタップして、その画面を相手の方へ向けて。）
あ、ここ…この前ハンバーグ食べたらめっちゃうまかったとこ。蓮司さんが良ければ、どう？


（ライバル良いですね、ご提案ありがとうございます…！その場合、恭典のライバルが都合良いのではないかと考えているのですがいかがでしょうか？）

いいんじゃね？
じゃ、そこいこうぜ。

( ファミレスなどはたまに行くこともあるし、調度洋食系が食べたいとも思っていたので納得すると、立ち上がって伸びをすれば、そう言えば相手から服を借りていたことに気づき。昨日着ていたものに着替えようと自分の服が置いてある場所へ行き。)



(/ありがとうございます！恭典くんのライバル！良いと思います！)

(/ とすると、蓮司の高校時代の喧嘩相手(不良)とか…、大学の同期とか…いろいろ妄想が膨らみますね。 )

おっけー。
（ぐっと大きく伸びをしたあとに立ち上がって、己も着替えるべくクローゼットから適当な服を取り出して。畳んであったアウターを羽織ってから携帯と財布をスウェットパンツのポケットに突っ込み、髪を軽く手櫛でとかしながら相手の準備が整うのを待ち。）


（ありがとうございますー！ライバルについて、蓮司くんとの関係性と性別を共有しておきたいですね。関係性については大学同学年（蓮司くんとは面識、会話経験あり）が今後も登場する機会が増えてよさげかなと考えています。性別については男女どちらでも構わないと考えていますー。）

( 着替えが終わると、着ていたものを畳み置く。昨日来ていたジャンパーに袖を通すと、スマホなど忘れ物がないかを確認し、待ってくれている相手に｢わりい、待たせたな｣と、声をかけ。玄関先まで向かうと靴をはき。)

いこうぜ。


(/ そうですね。大学同期で、性別は男がよいかなと思いますー。そのうちー蓮司くんにもライバルが現れても面白いかなと思ったり。)