匿名さん 2022-02-17 21:03:13 |
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バイバイ
(手を振って泉を見送ると、2階の応接間に戻り、クマの容器の蜂蜜に向かって話しかけ)
ねぇ、ハニー。彼はどれくらい長続きするかな?
(返事が無いにもかかわず、嬉しそうに話し続け。そのまま、幸せな表情を浮かべながら、応接間のデスクに伏す形で寝落ちてしまい)
( 深夜のバイトを終えて翌朝──
約束通りに屋敷を訪れると玄関前で大きな欠伸をひとつ。まだ寝ているらしい家主を起こさないように静かに鍵を開け、昨日も訪れたキッチンに荷物を置けば、その中から地味な紺色のエプロンを取り出し慣れた手つきで身にまとって。
今朝作るのはパンケーキ。最近はスフレのような柔らかいものも流行っているが、朝食にはシンプルな方が合うだろう。丸いきつね色のパンケーキが焼き上がる甘い香りが屋敷中に立ち込めると、それだけで胸焼けを感じて、キッチンの窓を開け放って新鮮な朝の空気の中で深呼吸を。気を取り直してアイランドキッチンに立ち戻れば、たっぷりのフルーツを綺麗にカットしてさらに盛り、冷蔵庫の牛乳を鍋で温め。そろそろ探偵を起こしに行けばちょうど良いタイミングだろうかと、エプロンの結び目に手をかけながら振り返って。 )
泉は料理上手なんだな。施設で子供に作ったりしてるのか?
(甘い匂いに誘われ目覚めると、クマ型蜂蜜を左手に握り締めつつキッチンにこっそり入り、泉の後ろから声をかけ。風呂にも入らず寝てしまったせいか、ふわふわの髪は更にめちゃくちゃに膨らみ、おでこには机の板の跡が残っている。眠そうに欠伸をしつつ。)
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