▼ 原石 ［ wrwrd ］

(　/　ワーッ先走ってしまい失礼いたしました！　双方の身長については、貴方様のイメージに委ねたいと思うのですが如何でしょう？　個人的にはどちらにせよ、美味しいことに相違ないので……！

そして誠に恐縮ですが、ご配慮に甘えて初回ロルはお任せしてもよろしいでしょうか……？　)

（　/ いえいえそんなこと！ 本当ですか … でしたらお言葉に甘えて …！ありがとうございます 。今回軍パロをするにあたり 、Ｚさんは身軽な方がいいのでは無いかという考えに至りましたので 、 " 此方の提供が身長は低い " でお話を進めさせてもらえればと思います 。何センチなど細かくはお任せしますが大き過ぎる差は無いとお考え頂いて構いません 。

お任せ下さい！極力期待に添えるよう書いて参ります 。初めは 基地内にて其方の提供伽羅へと声を掛ける というシチュで文を書かせて頂こうと思っております故 、 そちらの把握だけお願い出来れば …！次の反応を貰え次第 、炉留を投下させて頂く所存でございます 。　）

(　/　身長に関する旨、把握いたしました！　仔細な情報、ありがとうございます。それでは、こちらの提供は170cm後半くらいの背丈のイメージでいこうかと思います。

大変心強いお言葉、ありがとうございます……！　お任せしてしまい恐縮ですが、よろしくお願いいたします。開始時の場面についても、承知いたしました。いよいよ始まるということで、とても楽しみです！　改めて、今後とも何卒よろしくお願いいたします　)

＿ 大先生？どしたんこんなとこで
（　とある任務の帰り 、もうとっくに日は沈んでいて廊下へ等間隔に設置されている灯りだけがぼんやりと視界を照らしてくれていた 。そんな中見慣れた碧色の髪が少し遠くを歩いているのが見える 、普通に声を掛けようかいや吃驚させてみようか 。お得意の思考とそれに付き合ってくれそうな人選だ 、揺れるのも仕方があるまい 。否然し自分は多少とはいえ返り血で濡れていて 、夜も更けているとなれば ... ああ 、我慢するしかなさそう 。カツカツとあなたの耳に届くように足音を鳴らし 、それを合図にして真後ろから声を掛ける 。夜番だろうか 、情報室へ篭っているのか 、あわよくば夜食を作ってもらおう 。すっかり疲れ果てた腹は食べ物を寄越せと鳴いていた 、それを片手で収めつつレンズ越しの瞳へと向き直って　）


（　/ 遅れてしまいすみません …！長く短く等要望が御座いましたら仰ってもらえれば 。出来るだけお答えしたいと思っていますので … ！　）

(　コンピューター画面に注いでいた視線を不意に引き剥がし、ふと窓を見てみればいつの間にか夜の帳が下りていたようで、すっかり薄暗くなった外の景色に愕然とした。荒事担当のメンバーとは違い、そう体力を消費する訳でもないが、延々と机と向き合っているというのも、それなりに肩が凝るというもので。重たく感じる肩をぐりぐりと指圧して、すっかり凝り固まった体を解す。上体を反らし大きく伸びをして。……そういえば、腹が減った気がする。仕事中は意識しなかった空腹感も、一度自覚してしまえば途端に主張を始めて。とりあえず、ヤニでも肺に収めておこうか。期限が迫っている筈の仕事を一度切り上げてしまい、よっこいせと席を立つと、情報室を後にして。込み上げてくる欠伸を噛み殺しつつ、空腹を持て余しながら喫煙室へと足を進めていると、通路に響く誰かの靴音と、すぐ後ろに人の気配。つられるようにして振り返ると、すぐに目許をそっと緩めた。任務先から直帰してきたのだろうか、目を凝らして見ればわかる、彼の衣服に付着した血の痕跡。恐らくは返り血。血生臭いそれには、時折ひやりとさせられることもあるが、それも最早慣れたもので。馴染みのある顔に気を許したように口を開き　)

──お、ｚｍさん。帰ってきてたんか。おかえり。丁度、今から一服しに行くところですわ。……や、決してサボりに行く訳では。ホンマやで？



(　/　いえいえ、とんでもないです。初回ロルありがとうございます！　素敵なロルについ惚れ惚れしてしまいました……。ロルの長短は、短いのも長いのもどちらとも好きですので、やりやすい形をとっていただければと！　貴方様の方でもご要望などございましたら、何なりとお申し付けください！　)

さっきな 、おんただいま 。
（　視線が合えばすぐ返すようにして帰宅の挨拶 、仲間と話すことでようやく基地に帰ってきたという実感が湧いたらしい 。無意識に力が入っていた肩の筋肉を弛めて 。続け様に弁解のつもりなのか念押しする様に言葉を並べる貴方に呆れた視線を 。期限の切れた書類達が目に浮かぶようだった 。だがしかし 、己の優先事項はどこかの書記長の仕事を軽くする事でもなく 、結局はサボりだろう目の前の此奴を部屋へ押し戻すことでもない 。ただ美味しい夜食を腹めいっぱいに収めること 。目的が決まっていればやることは明白であった 。

"?… さ 、先にそう言うん程怪しいことないで？ なあ内緒にしといたるから夜食作ってくれん？ このままやと倒れるわ?"

そう脅しまがいな言葉を後押しするように僅かに顔を上げれば 、にっこりと双眼を細め貴方を見詰める 。夜遅い時間とこの通路の雰囲気も相まってやけに自分の声が耳に響いて返ってきたような気もしなくもない 。大袈裟に腹をさすり返答を急かすように　）



（　/ ありがとうございます 。そんなそんな 、お気に召していただけて何よりでごさいます 。貴方様の文が大変読みやすく素敵なものでしたので 、見習わなければと思った次第で …！ 長さに関して返答感謝致します 、日によって多少の波はありますが大抵は今回の文量でいかせて頂ければと考えておりますので頭の隅にでも入れてもらえれば 。　）

（　/ すみません！！！！ "　?　" の部分はただの空白ですのでお気になさらず！上手く表記が行かないことを失念しておりました … 読みずらくなってしまい申し訳ありません！！！ 此方には返信不要ですので！ 　）

そ、そりゃあないっすよ、zmさぁん……。いやまあ、かく言う僕も腹ペコなんでね。そのくらいなら、まあ。……だから秘密やで？

(　しまったと一瞬口を噤み、ひくりと頬を不自然に引き攣らせて曖昧な笑みを。細められた彼の瞳に縫い止められてしまえば、気分はまるで蛇に睨まれた蛙のよう。ただでさえ提出を急かされている仕事がある中、仮にチクられてしまってはひとたまりもない。というか確実にどやされる。その光景は悲しいことに、そう想像に難くないもので。とにかく、叱責を受けるのは御免被りたい。仕方なさそうに眉を下げて、へらりと情けない笑みを浮かべて承諾を。そして困ったように微笑みながら、人目を忍ぶように声を潜めて“秘密”だと釘を差し。それにどうせ作るなら、一食分もニ食分も大して変わりない。空腹状態なのは、夕食を食いっぱぐれた自分も同じことで。そうと決まれば、夜食は何にしようか。そう思い巡らせながら、ふと任務から帰還したばかりらしい彼の全身にさっと視線を巡らす。見慣れた緑色のパーカーに点々と付着する赤黒い痕跡。まずは身綺麗にさせるのが先決だろう。そう考えて彼に入浴を促すと、続けて穏やかな声音で夜食のリクエストを尋ねて　)

拵てる間に、とりあえず風呂でも入ってき。上がる頃には用意しといたるわ。夜食、何がええ？



(　/　滅相もないです、見習わねばならないのは確実にこちらの方でして……！　貴方様の文章を拝見する度、常々惚れ直しております。こちらもロルの長さに若干のムラがありますが、大方このくらいの文章量になる予定ですので、よろしくお願いします。　/　こちらは蹴り可です！　)

ん ? 了解 。ちゃあんと美味いの作ってや！… 期待しとるからなあ 。

（　此方としては十分な飯が腹に入るのなら文句はない 。食事のコトは己にとって死活問題同然 、了承の言葉が聞こえれば満足気に首を縦に降ってみせる 。一応秘密は守る方だ … と言ってもこの事態に関しては態々伝えなくとも未来は見えているようなものであるが 、 自分は 何も言う気がないという意思は揺るぎない事実なので約束は成立していることだろう 。期待していると若干の圧を掛けた後 、口を結べばゆるりと口角を上げてみせて 。それから貴方の言葉に己の身体を改めて見る 、流石にこのまま食事の席に着くのは自分でも気が引けた 。折角の任務後美味しい食事にありつけると言うのだから身支度程度はこちらのマナーか 、心得たと短く返事を返し 。そうと決まれば早いに越したことはない 、早速部屋へと繋がるダクトへ飛び上がりながら問いを耳にした 。卵料理 、肉 、魚 。食べたいものと言われれば五万とあるが絞れと言われれば難しい 。小さいその隙間に入り切った後 、ちらりと顔を覗かせれば　）

り 、量 。量作れるもんがええ 。腹減ってるから出来るだけ多くて早いやつ 。大先生なら出来るやろ！頼んだで 。

はーい、了解。なんちゅうか、食い盛りの思春期みたいなリクエストやなぁ。成長期なん？　まだまだ若いな～

(　相変わらずの目を見張る身軽さを以ってダクトへと消えていく姿を見送り、彼が颯爽と去っていって一人になった後、しみじみと独り言をこぼして苦笑紛いの小さな笑い声を。ともあれ、奴の食への執着心は身に沁みているので、その期待は裏切れない。リクエストに応えるために頭を捻りながら、その足で食堂へと向かい。

──食堂の調理場。目の前には完成品のオムライスが。半熟卵に、たっぷりのトマトケチャップ、彩りにブロッコリーとポテトサラダ。そして極めつけにコンソメの効いた熱々のチキンライス。二つのうち、一方はこれでもかというくらい大盛りに仕上げた。急拵えで凝ったものではないが、味、見た目ともに及第点といったところではなかろうか。今頃腹を空かせているであろう奴を思い、ふと笑みがもれた。昼間とは打って変わって閑散とした食堂。広い机にカップと食器を二人分並べて、あとは彼の到着を待つのみとなったところで、そういえば、ここに来る前に喫煙室に向かっていたことを思い出す。……待っている間、少しくらい吸ってもバレないのでは。すぐに魔が差してしまうのは自分の悲しき性で、懐から愛用の紙煙草をそろりと取り出し、一本指に挟むとかちりと火を点けた。咥え煙草の紫煙を燻らせて、ふぅ、と気怠げに煙を吐き出し。そして濁りきった眼で怠惰な発言をこぼし　)

っかー……仕事の合間の一服は堪んねぇなぁ。もうこのまま仕事ぶっちしてぇ。うん、それがいいよ。そうしよう

（　茶化しのような声をスルーして目的の自室へと一直線 。初めは覚えるのを苦労した通路は今となれば己の領域であった 。右 左 真っ直ぐ 、間違えることなく無事に部屋の床へと五点着地 、流れるように浴室へと滑り込む 。少しの汚れが付着した衣服は後にして籠へと放り込み 、そそくさと冷たい水を浴びればふるりと身を震わせた 。流石に待つのが正解だなんて分かっているが アイツを待たせてんのに … いや 、腹減って待てん！！ なんて思考である 、スピード重視で済ませ 。お気に入りのキャラクターモチーフのパーカーを 。先程と何ら変わりないようだが一応新品とだけは伝えておきたいところだ 。ということはさておき 、自室からであれば食堂はすぐそこ 。胃を刺激する芳ばしい匂いが僅かに開いた扉の隙間から鼻へと流れ込んでくる 、居てもたってもいられずに中へと足を進めれば 。… タイミングはバッチリだったよう 。濃厚な匂いに混じって彼が好むあの特有の匂いが鼻を突く 、ひくりと眉を震わせ 。聞こえた言葉に返すよう口を開けば 、火のついた煙草を掌でぐっと握り潰そうか 。折角の料理を前にしてなにも場の空気を悪くしたいわけしゃあない 、極力笑顔に務めて　）

ふうん 、それは良かったなァ 。楽しむんも 、仕事せんのも勝手やけどここでそれはアカンのちゃう？

……ファッ！？　お、お早いご到着で。ちゃ、ちゃうんすよぉ。これはその………これもご内密に～ってことで、ここは一つ

(　夜間の静けさに取り込まれ、細々と煙を立ち昇らせつつ気が緩んでいたところに突然の声。反射的に肩を飛び上がらせて、喉からは短い悲鳴が情けない響きとなってまろび出た。そろりと振り向いて互いに目が合えば、彼のその笑顔が恐ろしい。所在無さげに視線を泳がせてあれこれ言い訳を模索していたが、しかし現場をばっちりと押さえられているとあっては、こればっかりは言い逃れは出来ない。自己弁護もそこそこに、へらりと誤魔化し笑いを浮かべて下手な愛想で乗り切ろうと　)

……っていうか、何してんの！？　手ぇ火傷するやん。セルフ根性焼きなんて洒落にならんて、ちょっと見してみ

(　俄にはっとして、彼の手によってひしゃげた煙草に呆然と視線を落とし、驚きに満ちた声を上げて。本を正せば自分の行いのせいではあるが、しかし万が一火傷でもしていたら大事だ。慌てふためき、彼の手首を緩く掴まえて掌を開かせようと　)

へえ？ふうん … なん 、これくらいどうって事ないやろ？ただの鎮火やん 。 そやって言い逃れしようとして … も 、

（　こちらに気付くないなや猛獣にでも出くわしたかの様に焦り出す貴方を視線で一層 。辿々しい言い訳に加えて取ってつけたような笑みにゆるりと双眼を歪め 、もう少しくらい詰めてやろうと口を開きかけたところだった 。耳に入ったのは慌ただしく心配の言葉を並べた貴方の声 、己の掌に力が加えられればつい握りしめた拳を緩めて 。前線で干戈を交える身としてはなんの事だかさっぱりと目を瞬かせお次は此方が呆ける番 、また逃げようとしてんのかなんて思考が過ぎるも何処と無く本気なことは纏う雰囲気で分かってしまった 。言いかけた言葉は途切れて中途半端な声だけが尻窄みに僅か食堂へと反響して 。怒りやらなんやらの感情全て気の抜けたように収まってしまったようで 、ずるりと腕の力を抜けば一先ず貴方へと任せてみようか 。医務室まで連れていかれるのは御免被りたい故に 、眉を下げつつ口を挟んで　）

ほんま 、そういうとこよなあ … そ 、そんな必死ならんでや

鎮火って……。いや、なんともないならええわ、それで。念の為、これで氷嚢の代わりにでもしとき

(　自分とは対照的に、当の本人は依然として平然とした様子。それを目にして、漠然とした嫌な不安が頭をもたげ。前線を張る者として負傷など珍しくもないかもしれないが、それにしたって、外傷に慣れてしまう様は傍目から見ていてあまりに危なっかしい。内心言い知れないもどかしさを覚えながらも、自分には言うべきことが見つからず言葉を詰まらせ。歯痒い気持ちを押し殺し、心臓が微かに軋む音を無視して胸のうちに広がる苦々しい思いを辛うじて飲み込み。そして一度調理場へと引っ込むと、密封袋に氷水を入れただけの簡易的な氷嚢を相手に押し付け。それから再び口を開き　)

いやー、すんませんでした！　今後は気を付けますわ。なんたって、またzmさんに怒られてまうからなぁ……。んじゃ、お待ちかねの腹拵えといきましょか。腹空かしとるやろ、お疲れさん。たんとお食べ

(　今回の件に関しては、こちらに非があるのは違いない。今や社会からの迫害対象である喫煙者として、喫煙場所には重々気を付けねばと認識を改めて肩を落とし。喫煙者としての境遇に肩身の狭い思いだが、煙草はライフラインの一つであり、禁煙という選択肢は端から存在しないのだから如何ともし難い。相手の手から妙な曲がり方をした紙煙草をするりと抜き取ると、スーツの胸ポケットに入れていた携帯灰皿の中に吸い殻を突っ込み。まだ禄に味わえていなかった煙草への未練からか、若干の口寂しさを感じるのを誤魔化すように咳払いを一つ。切り替えるように話頭を転じると、テーブルの上のまだ温かい料理に視線を移し、食堂の椅子を引いて腰掛けようと　)

… ン 、ありがと 。
吸うな言うとるわけやないからな 、お 、おれ 、俺も言い過ぎた 、ごめん …… 。

（　痛くも痒くも無い 、とんだかすり傷にもならないそれを何処か不安気に覗いた貴方になにか自分がいけない事をしたような気分になった 。血なんて一滴も出ていないのにどうしてか 。半ば強引に押し付けられた患部を冷やす為のそれを受け取れば一拍置いて 、静かに礼と謝罪の言葉が口から出ていった 。己にとって害であるそれはきっと貴方にとっては娯楽で気の安め所で 、つい頭に血が上り言い詰めたんだ 。その二つは言わなければいけないような気がして 、受け取らなければ駄目なような気がして 、心配なんて歯痒くて 。狡いようだが 、顔を隠すフードを深く被ってしまおうか 。次に貴方が発したのは飯のこと 。元々予定していた食事のことだ 。次々に温度のある言葉が降ってきて 、やや困惑に瞳を染めながらも誘われるがまま対面の席へと腰を下ろし 。　）

大先生 、つ 、作ってくれてありがとうな 。命拾いした 。… い 、いただきます！

（　さてと目の前に置かれた食事を見遣ればなんということか 。そこらの店とは比喩出来ない大きく盛られたチキンライスにふわりと黄色い卵が覆いかぶさっている 、貴方との事に夢中でここまで意識がいっていなかったのだ 。意識的には二度見した気分で無意識に口の中へ唾液が溜まる 。それらを喉を震わせ飲み込めば本当に食べてしまっていいのか 、なんて表情でがばりと顔を上げ貴方の方を 。然しそれを待つには忘れられていた腹も鳴り出しそうな勢いだ 、きちんとリクエストに答えてくれた感謝をしつつもよれた首元を整え腰の位置を合わせれば 。早々にも丁重に 、掌を合わせて 。　）

そ、そこはzmさんが謝るところちゃいますやん！　そんなん言われたら、こっちの立つ瀬が無くなってまうわ。zmさんには敵わんなぁ、ホンマ……。

(　怪我への無頓着さに思うところがあったのは確かだが、ここで謝るところが律儀というか素直というか。思わずこちらが慌ててしまう。そんなところがなんというか、いい奴で可愛い奴だと思ってしまうのだから、これには参った。くしゃりと頭を掻くと、僅かに眉を下げて微かに笑い。飲み込んだ筈の苦い思いも、掛けるべきだった言葉も、しかし存外相手には伝わっていたらしい。妙に擽ったいような気分に襲われ、そんな意識を誤魔化すかのように視線を他所へと反らし　)

ふ、命拾いって大袈裟な。はぁい、どうぞ召し上がれ？

(　準備した食事にありつこうとお互い席につくと、思った以上の好反応に目を丸くした後、次第にゆるゆると眦を緩めていき。ここまでいい反応をされては、作り手冥利につきるというもので。まだ一口も料理を口にしていないうちから、不思議と胸が満たされていくようだった。ふっと空気に溶けるような、小さな笑い声がつい溢れて。相手に倣って一言、いただきますと小さく唱えてテーブルの上に視線を落とし。まずはスプーンでオムライスを掬い。空腹感を助長させる香りが間近に鼻孔に届くと、食欲に逆らわずそのまま一口。調理中に味見は済んでいるので、お味の方は言わずもがな、悪くない出来じゃなかろうか。もぐと片頬に頬張りつつ、何の気無しに相手の反応を窺おうと視線を上げて　)

これでちゃ 、チャラやからええの 。… ッ 、ぁ … う 、うんま！！！！

（ むず痒い気持ちも 、今だけは良いとして強制的に話を完結させる 。こういうやり取りはあまり慣れていない 、きっとこの目の前のスーツを来た男でなければこんな言葉だって素直に出てこなかっだろうから 。吃りつつ何とか口を回しはふりと息をついて 。そうして挨拶を済ました己のすることといえば香ばしい匂いがついそこまでやってきて 、誘っている料理を完食することであろう 。傍のスプーンを手に取り 、それいっぱいに山盛りれば小さいオムライスがそこには出来上がっていた 。欲のままに大きく口を開けると 、丁寧にも味わうように噛み締めて 。それらが喉を通った後 、興奮気味に感想を声に出す 。多分少し隠れている瞳は漫画なら恐らくよく輝いていただろう 。今の体に一口食事を与えようものならまた一口 、もう一口と自然に手が動いていく 、ゆったりと味を楽しむ間もなく?き込めばリスの頬袋のように口内は美味しさで溢れて 。幸せだと身体全体で表現し 、目許を綻ばせる 。やさしく食堂を照らす灯りと貴方の眼差しになんとも言えないが心が暖かくなるのだ 。ふと目が合うとき 、柔く笑みを零したり ）

お、相変わらずええ食いっぷりやな。zmはシェフを喜ばせる天才やわぁ。ふふ、気ぃつけな喉詰まらせんで？

(　その気持ちのいいまでの食べっぷりと、素直に感情をあらわす無邪気さにつられて、微笑ましいような感情が胸に到来する。普段からフードに覆われていて表情が窺い難くとも、それでも十分に気持ちがこちらに伝わってくるようで。ここまで美味しそうに食事をする奴は他にそうそう居ないだろうと、口いっぱいに詰め込んで頬張る姿に小さく肩を揺らして笑いながら、水を注いだコップを相手の前に差し出し。食には一家言ありそうな相手の口に合ったようで何より、微かに胸を撫で下ろしながらこちらもオムライスを二口、三口ともぐもぐと咀嚼を重ねて。ふとした折に目が合えば、向けられる柔らかな形をした笑みに、そこに束の間の小さな安寧を見つけ出し。力の抜けたように穏かな息を吐き、少しずつ気持ちが弛緩していくのを他人事のように知覚する。支援物資の輸送ルートの確保に、仮想敵国の地形図の作成、まだまだやるべきことは山程あれど、今だけはそんな日々から離れてみても許されそうだと、そんな錯覚さえ起こしてしまいそうで　)

……そんな訳、ないんだよなぁ

(　滴り落ちる雫のようにぽつりと、自分に言って聞かせるように口の中だけで呟いて、頭に過ぎった馬鹿な考えを即座に振い落すとコップの中身を呷り。それにしても不健全な生活に浸りきっていたせいか、近頃少し胃が縮んだ気がする。胃の辺りを擦り一旦スプーンを置いて、自分の分の食事はそこそこに、いい食べっぷりを見せつける相手の方へ視線を固定して、頬杖を付いて見守る姿勢に入り　)

… ン 、は ? う 、美味すぎて夢中なってもうた 。ごちそうさん！ 満たされた …

（　柔らかい卵に包まれたチキンライスが舌に乗って 、熱さなんて気にならないくらいにお味の方が絶品 。多分この評価には腕前は勿論 、作った人間も彼であるからまた一層好みなのかもしれないけれど 。みるみるうちに半分 、四分の一 、一口分 。減っていく皿の上をどこか客観的に見詰めながらも最後の一口分を丁寧にスプーンで掬った 。先程から生暖かい視線もゆるゆると刺さってくることだ 、思い切って口の中へと放り込めば咀嚼 。まだ余韻を残して堪能したいけれど一気に食べたせいで貴方の言う通り咳き込んでしまうかも 、やや悔しげにことりと置かれた水を飲み干せば喉が潤うのを実感した 。屈託のない笑みを浮かべれば食べ始め同様両手を合わせてそう口にする 、これは食材達への感謝なんてものはきっと点くらい 。腹も気持ちも満たされた感謝を貴方へひとつ 。なんて 。… ああ 、ところで 。隠す気もない視線にやっとこさ眼を合わせるように顔を上げて　）

なあに見守っとん … ま 、まだ書類のこと気にしてんの？

（　見れば何を考えているかあまりよく分からない表情 。他の奴らなら汲み取れたのだろうか 、戦闘特化の自分には … 否これは甘えているだけ 。分かっている 。人の奥底に踏み込むのは勇気がいる事だと知っている 、たとえそれが親しい仲間であろうと敵であろうと変わらない 。もっとも命を殺めることが日常茶飯事になっている現象 、何がいえたことかなんて言われかねないが 。お粗末な考えを早々に捨て置き 、あくまでもフラットに貴方に問うた 。この臆病な線引きに 、妙に勘の良い貴方は気付いてしまうかもしれないけれど 。手持無沙汰に直ぐ近くのコップを指先で遊ばせて　）

はーい、お粗末さん。みるみるうちに減っていくもんやから、見ていて気持ちが良かったわ。こうして二人で飯食うってのも、たまにはええもんやなぁ

(　空腹という要素があったとはいえ、あれだけの量をあっという間に平らげてしまった相手に、さすが健啖家と謳われるだけはある、と感心めいたふうに声を掛け。あまりに美味しそうに完食するものだから、お陰で餌付けの楽しさに目覚めてしまいそうで。二人だけの食事会も、今度は自分から誘ってみるのもいいかもしれないと、目許を柔らかくして笑みを溢し。相手とは対照的に目の前のオムライスはまだ半分程残しており、残った食事はあとで仕事の合間にでも食べようかと一旦置いておき、こくりと水を一口。相手の口から書類と聞くと、途端に困ったように眉を下げて　 )

そうやなぁ……書類溜め込みすぎてそろそろtnちからガチ制裁加えられそうやねん。しゃーない、だっるい書類仕事もちょっと頑張ってみるかなぁ……そのぉ～、怒られそうになったらzmさん庇ってな？

(　フードの奥の瞳は依然として隠れがちで見えないが、そこに何処か窺うような色が籠もっているような気がして。気の緩みからか胸裡から溢れた心の一端に、もしや気遣ってくれているのだろうか。仲間想いの彼らしい、と微かに唇に笑みをのせて。束の間の休息で身が休まったこともあり、山積みの仕事と向き合うため重い腰を上げてみようかと腹を括り。それに、件の彼からの叱責は想像するだけで背筋が凍るよう。その底冷えする視線が脳裏に蘇るようで、ぶるりと身を震わせ。恐怖の光景が現実にならないうちに早急に何とかしなくてはと嘆息し。ちら、と視線を寄せると“庇って”なんて頼りない軽口を叩いて、へらりと笑って　)




(　/　ご返事が遅くなってしまい申し訳ありません……！　大変失礼いたしました！！　/　蹴り可　)