あくま 2022-01-20 03:13:00 |
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うん…おいで。……ねぇ、お腹すいた…麗奈の血…のんでいい、…?
(頭を優しく撫でながら体を離す。片手でお腹を抑えながらお腹すいたと言い)
もう、今日まだ血吸ってなかったの?…いいよ。葛葉は私の血飲むの好きだね。
(着てきたパーカーがチャックが付いているタイプで助かったと思いながらも、鎖骨が見えるぐらいまでチャックを下げてはどうぞと葛葉に声をかける。…そんな甘い声で言われたら、断れるわけがない。その声に弱いのだから。)
だって…美味いじゃんか…んじゃ、いただきまぁす…カプ…
(彼女の首筋に顔を近づけ噛み血を飲む。相当飲んでなかったのかいつもより少し長めにのみ噛む力が少し強くなる。)
ぁ…っ……んっ……!!
(首筋に牙が沈み込んでくれば、少しずつ血が吸われていく感覚に声が零れる。遠慮なしにゴクゴクと飲んでいく様子を見る限り、飢えの症状が出るギリギリまで飲んでいなかったんでしょうね。他の子血も飲んだらいいものの…そんなことを考えると更に牙が沈み込んできて、また小さく声が零れる。)
………ん…ごちそうさま…。ごめん。飲みすぎた。
(口からこぼれた少しの血をひた舐めずりで飲む。噛み跡を見てやりすぎたなと思う。)
ん…っ……大丈夫……それにしても、そんなに暫く飲んでいなかったの…?あんだけ、何回もこまめに飲みなさいって言ったのに…。
(体が少し熱を持ち、血を吸われた時の独特な倦怠感に襲われつつも、葛葉にそう問いかける。吸われ続ければこの現象にも慣れてくるもんだな。)
ま、怒ってるわけじゃないから謝らなくてもいいけれどね。でも、飢えが来て苦しくなるのは葛葉なんだよ。
(そう言っては優しく葛葉の頭を撫でる。そこで前から気になっていたことを聞いてみる。)
もしかしての話だけれど……葛葉、私の血しか飲んでないんじゃないの?
(そう問いを投げた後にそっぽ向いている葛葉の顔を覗き込んでみる。いつも、私が遊びに来る時や逆に私の家に来る時に毎回お腹空いたと血を飲んでいるのだ。他の子の血をのんでいないとすれば、辻褄が合うというか…。)
葛葉さぁーん?そんなんで私を誤魔化せると思ってるのかしらぁ?
(そう言っては面白半分で葛葉の顎に手を添えて、顎クイをしては至近距離でじっと見つめてみる。)
やっぱりね。…なんで私の血しか飲まないようにしているのかしら?中々会えない時期だってあるのに他の子の血を飲まないで過ごしていたら、そのうち飢えるわよ…?
(葛葉の背中が壁に触れたことに気付くと、顎クイしながらも顔の横に手を付いて壁ドン状態にする。)
そうやって気を逸らそうってしたって無駄よ?女だって顎クイぐらいできるんだから。…さぁて、ちゃんと理由を話してもらおうかしら?
(そう言いつつも顎クイをやめて、逃げられないようにもう片方の手も壁につける。)
………、…あー…言うよ…!俺は他の女の血も飲んでる。けど、どの女の血も不味く感じた。それがしばらく続いて気がついた。麗奈の血だけが美味く感じる。だから麗奈の血だけを飲んでるんだ…!
(目を大きく見開いて話し終わって俯く。疲れたのか前に倒れ彼女によりかかる)
…私の血ってそんな特別なものだったの。だから、いつも私と遊ぶ時に血飲んでたのね。
(私の方へと倒れて寄りかかる葛葉をそっと抱きしめてあげては、意外だとでも言うように言葉を零す。)
あら…おやすみ、葛葉。
(抱きしめながらもそっと優しく頭を撫でては柔らかい声で言う。もしかしたら、忙しくて疲れてたのかもしれない。私に今日は無理だって言ってゆっくり休むことだってできたのに、こいつってば…そんなことを考えては柔らかい笑みを浮かべる。)
泣い…てる…?悪い夢でも見てるのかしら…。
(私の体に擦り寄っては顔を埋める葛葉の頬には確かに涙が伝っていた。私の名前を呼ぶってことは、悪い夢の内容に私が関与しているんだろう。)
大丈夫、私はちゃんとここにいるよ。
(気が付いたら無意識にそんな言葉を口にしていて、葛葉の頭を撫でていた。…私は、何か大切なことを忘れている気がする。よく分からないけれど、何かが欠けている感覚があった。)
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