あくま 2022-01-20 03:13:00 |
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((わかりました!
はぁ、…なんであいつ…あんなことしたんだ…
(ベットの上で横になって眠ろうとしたときふと過去の出来事が頭に浮かんだ。泣きそうになるが我慢する。)
寝れない…
(小さく呟いてはベッドの上でごろごろする。ずっと前から自分が死ぬ夢を見ているおかげで、軽度の不眠症みたいなものになってしまっている。)
葛葉…まだ起きてるかな。
(近くにあるスマホを手に取っては電話をかけてみる。あわよくば家に乗り込みたい気分だ。ここ最近一人でいるのが寂しく感じる。)
!!……麗奈から……ポチ…麗奈…どうしたんだ?こんな時間に…
(寝かけてたときに電話が来たため驚き勢いよく起き上がりスマホを手に取り電話に出る)
も、もしもし?もしかして、寝るところだった…?
(できるだけいつも通りを装って、明るい声を作っては言葉を口にする。こんな時間にかけている時点でバレバレかもしれないが。)
んぁ?べつに…眠いけど…お前と話すぶんなら別にいい…で…?なんの様…?珍しい電話だから…
(明るい声だが辛いのはわかってる。こちらは少し眠そうに電話に出てたまにあくびをしながら会話を進める)
その、何か用があるわけではないんだけれど…葛葉の声、聴きたくなっちゃって。
(そう言葉を吐いては小さく笑う。…笑えてるかすら危ういけれど。流石に眠そうにしているところ、家に押しかけるのは申し訳ないから少し電話するぐらいにしておこう。寂しいからなんて我儘言うのも私らしくないし。)
……俺も…お前の声が聞きたい…もっと…近くで…
(ボソボソと言ってるが恥ずかしいのではなくて少し怒り味のある言い方だった。無理してることに、少し怒っていた。)
え、あ……
(少し怒っている葛葉にも驚いたが、葛葉の口から出た言葉に驚いて上手く言葉が出てこない。)
葛葉、あの…今から、そっち行ってもいい…?
(いつも通りだと思わせるための装いが崩れてきて、泣きそうになって声が小さく震える。早く、葛葉に会いたい…)
……おん…来ていいぜ…待ってる…
(そう言い残して電話を切る。スマホをギュッと握りしめてこういう…)
無理すんなよ…
(ボソリと呟いて横になり浅い眠りに入る)
ありがとう…
(電話が切れた後に小さく呟いた。眠いくせに来ていいだなんて…ほんと優しい奴。無理してるの、バレてたかな。多分だけれど。)
楽な服に着替えてから家行くことにしよう…
(いつもの服装から紫色のフード付きパーカーと黒パンツに着替えては外に出る。夜遅いし歩くのも面倒くさいからと普段しまっている悪魔の羽を出しては葛葉の家まで飛んでいく。)
…………。
(彼女のことを考えるの何かがモワモワして仕方がない。まぁ…寝てるふりしとけばいいかと思い玄関の鍵は開けっぱで横になったまま動かずにいる)
(家に着いてインターフォンを鳴らしてみるものの、出る気配はない。眠そうにしていたし、寝てるかもしれない。目の前にあるドアノブを握って下に動かせば、ガチャリと開く扉。中に入って鍵をかけては葛葉がいるであろう寝室の前まで移動する。)
葛葉、入るよ…?
(扉を開けて中に入ると、ベッドの上で寝ていると思われる葛葉の姿があった。ベッドの隣に座ると綺麗な寝顔をまじまじと見つめる。ほんと顔整っていて綺麗よねと思いながら、起こさないようにそっと葛葉の頬に触れてみる。)
…………。やっぱり…入ってくると思った…別にいいんだけどさ。
(ゆっくりと体を起こして髪の毛をわしゃわしゃとかく。彼女の顔を覗き込めばおでこに軽くデコピンをする)
お、起きて…っ!?…いてっ…
(狸寝入りしてた葛葉からデコピンを食らい、額を押さえる。)
ごめん…一人でいるの落ち着かなくて……早く、葛葉に会いたくて…
(電話の時とは違い、弱々しい声で言葉を口にする。早く会いたいだなんて、彼女でもないのにと心の中で自分を嘲笑う。)
………麗奈…お前、めっちゃ無理してるだろ。電話のときにあんなに明るい声だったのにここに来るとあいたかったやらなんやら………ギュウ…無理すんなよ…辛かったら俺を頼ってくれ…
(彼女を抱きして耳元で囁く。)
葛葉…
(抱きしめられて思わず目を見開く。少し経てば小さく名前を呼んでは目が潤んでくる。)
変に迷惑とか…心配かけ、たくなくて…っ……
笑って誤魔化すの、癖で…
(葛葉のことをぎゅっと抱きしめ返して、涙をほろりと流しながらも自分の気持ちを言葉にしていく。笑って誤魔化すの、周りにならいくらでもできるの。でも、何故か葛葉の前では仮面が剥がれるかのように上手く装い続けられない。)
おんおん…そうだよな…正直に言えて偉い…。それでいいんだから。な?もう抱え込むのは無し!わかった?
(ぽんぽんと背中を撫で優しい声色で囁く)
わ、かった…辛い時、葛葉んとこくる…
(抱きしめながらも涙声でこくりと頷く。優しく話しかけてくれる葛葉は同期というよりお兄ちゃんのような…大切に思ってくれてるのが伝わるぐらい温かいもので。)
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