さすらいの旅人さん 2022-01-08 22:45:41 |
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おお、これが転移魔法というものか、大したものだ!…と、大丈夫かね?よっと、少しばかり失礼させてもらうよ
(ふわっとした浮遊感を感じたかと思えば周りの景色が一変し、初めての転移魔法に興奮気味に周りを見渡すが彼女が息切れをして座り込んでしまったのを見れば腰を落とし、何の躊躇いもなく彼女をお姫様抱っこで抱き上げて。「…さて、これからどうする?順当に行くならばまずは新居探しから、といったところかね?」村の住人らしき人々の視線をチラホラ感じるが、そんなことはお構いなしに腕の中の彼女へとそう語りかけ)
ひゃあ!?アルスさん私重いですし少し休めば大丈夫ですから!?
(急に抱き抱えられて慌てふためくと「ノーニーは南国にある町や村の中でも暮らし辛い土地で有名です。遺跡目当ての冒険者くらいしか訪れないので今日は宿屋に泊まって明日、装備や必要物資を揃えて近隣の街へ馬車に乗って行きましょう?」とこれからの予定を相手に伝え以前泊まった宿屋へ案内して)
ノーニーの遺跡
砂漠に埋もれた古代の遺跡。財宝を巡って冒険者などが集まるが中は魔物が住み着き危険らしい。
ほう、ホムラは物知りだねえ。俺はいつも行き当たりばったりの旅が多かったが、一人ならまだしもホムラにまで過酷な旅を強いる訳にもいかんからね、旅のプランは旅慣れしていそうなホムラに任せるよ
(抱きかかえていた彼女を下ろしてやれば、一度来たことのある場所ではあるとはいえ知識の豊富さに感心して。自分も旅をしてはいたが大体が力任せでノープランの強行軍のような過酷な旅であり、それを彼女にも同じように強いるというのは酷であると考えれば旅の計画については一任することにして。今後の予定について聞けば異論はないと頷き、後について歩いていき)
2人部屋で銀貨6枚…あ、あの、アルスさんお金っていくら持ってますか?
(宿に着くなり受け付けで2人部屋を頼むまでは良かったものの自分は一文無しの為、相手に頼りきりになってしまい、申し訳なさそうな顔をして所持金を尋ねると「この村で一番安い宿はここなんですけど、足りなければ遺跡で魔物でも狩って所持金を増やさないといけないのですが…」と心配そうに尋ねて)
どれ、ちょっと待ってろ…うーむ、銀貨一枚分足りんねえ
(さっきまで囚われの身であった彼女が無一文であることは織り込み済みであり、自分に任せておけとばかりに懐からお金の入った袋を取り出してみるがどんなに数え直してみても銀貨一枚分不足しており、やれやれと肩を竦めて。「まあ、足りなければ稼いでくるまでのことだ。手早く稼いでくるとしよう…ホムラ、お前はここで待っていてもいいぞ?」不足分はこの腕で稼ぐ、傭兵上がりの自分には常識であり慣れた様子でそう言っては、すぐに戻るからここで待っていてもいいと言って)
そうですね、今日は魔法も使えなさそうなので足手まといにならないようにここで待ってます
(相手の言う通り、ここで待つ事にすれば「手っ取り早く稼ぐには冒険者組合に立ち寄ると良いですよ?討伐依頼とか採取依頼とかあると思うので頑張ってください」と相手を応援すれば冒険者組合までの道だけ案内すると冒険者組合の依頼掲示板には様々な依頼が張り出されていて)
ノーニーの冒険者組合
サンドワーム討伐 報酬金貨1枚
サイクロプス討伐 報酬銀貨5枚
ゴブリン討伐 報酬ゴブリンの数×銅貨2枚
遺跡の薬草採取 報酬薬草の数×銅貨1枚
ふむ…この中でサクッと済ませられそうなのというとゴブリン討伐か。やつらの巣を狙えば纏まった金が入る
(掲示板の前までやってくると早速依頼を確認し、内容をよく吟味した後で下準備がそれほど必要なく効率がいい依頼とすればこの辺りかと目星をつければ早速出発して。ゴブリンの性質は凶暴で団結力もあり、数が集まれば脅威となるがとにかく頭が悪い。自身の腕をもってすれば群れと正面から戦っても遅れをとるつもりはないが闇討ちや搦め手などを使えば短時間で纏まった数を倒すことも容易であることは経験で知っていたためこの依頼を選んだという経緯があって。道中で奴らの好きな木の実などを集めながら森の中で巣を探し歩き、とある洞窟にゴブリンが多数生息しているのを見つければ木の実を隠れながら設置し見張りの気を引いてそれを背後から仕留めてから、ゴブリンが溜め込んでいる度数の高い酒の入った樽の中身を地面へとわざと物音を立ててぶちまけ、物音に誘い出され纏まって向かってくるゴブリンを見やりニヤッと笑えば洞窟内の灯りとして設置された松明の火を矢の先に点火してそれをお酒が広がった地面に撃ち込めば一気に炎が燃え広がり巣の中は阿鼻叫喚になり。「…しめて26体といったところか、まあまあの戦果だねえ…ついでに奴らの爪も回収しておくとしよう」炎が収まり、生き残ったゴブリンたちも逃げた数体を除いて全滅させれば依頼を報告する上で討伐数を証明する為に必要な角を回収し、依頼とは直接関係ないが薬の材料として役立つゴブリンの爪も損傷の少ないものは回収しノーニーの村へと帰還して。「…やあ、ホムラ。待ったかね?ひとまず銀貨五枚分の戦果だ、決して多くはないが今日の宿代は問題なく払えるし十分だろう?」換金を無事に済ませれば、自身の帰りを待つ彼女の元へと向かい、袋の中身を見せて戦果を報告し、元々の手持ちも合わせれば余裕で今日の宿代は払えると言ってウインクして)
おかえりなさい、アルスさんご無事そうで何よりです
(相手が戻ってくると怪我をしている様子はない為、ほっと一安心すれば相手の成果を聞いて「流石はアルスさんですね」とぱちぱちと拍手しながら相手を称賛して「明日の朝一番で隣の街へ行商へ行く商人さんの馬車へ護衛として乗せてもらえる事になったので今晩はゆっくり休んでくださいね」と自分は自分なりに相手が留守中に取引交渉したらしく相手に成果を伝え今日はゆっくりと宿屋で休む事にして)
おお、そいつは有り難い。でかしたぞ、ホムラ!
(自分が戦っている間、ただ黙って待っていた訳ではなく交渉を進めていたという彼女、砂漠地帯を進む上で交通手段の確保は重要であるため彼女の頭をわしわしと撫でてやりながらその頑張りを労って。宿屋の一室へと二人で入れば荷物を下ろし、ベッドへと腰掛けて一息ついて。「ところで、どこかへ定住するということはやはり何か商売でも始めるつもりかね?それとも、冒険者として生計を立てるか…ホムラがどのように考えているのか気になるねえ」それから、今後の展望について大まかにでも聞いておこうと思い彼女自身何かやりたい事はあったりするのかを尋ねてみて)
そうですね、定住するにあたっていくつか必要最低限の条件がありまして…魔物がそれなりに湧く遺跡か森が近隣にあること、冒険者組合と商人組合が街にあることですかね?
(相手の質問に対して幾つか条件を提示すると「魔物がいればそれを退治するだけでも最低限の収入を得れますし魔物から手に入る素材でも何らかの利用価値があるので冒険者組合と商人組合は小さな街や村に住む事になっても絶対条件ですね、あと私は白魔道士なので白魔道士は白魔道士なりに需要があるので小さな町や村なんかでは1人いるだけでも重宝されます」と説明を付け足して)
まあ、その辺は安定した暮らしをする上では正直マストだろう
(最低限の条件として提示されたものは、どんな立場であっても手堅く生活を送るためにはまず必須レベルと言っていいものたちで、自分としても出来る事ならそういった面で憂いのない環境で生活したいものだと腕を組んで納得して頷いて。「まあ、白魔道士の需要云々の話しは置いておくとして、ホムラ自身がこういうことを仕事としてやりたいというのは無いのかね?仕事は仕事として割り切るというのも手ではあるが、やりたいことをやることでモチベーションを高く保つという選択もあるはずだ」今後の大まかな考え方については概ね彼女のものに同意ではあるが、彼女自身の興味や関心はどこにあるのかはまだ確認が出来ておらず、今こうして一緒にいる時点で彼女の思い描く将来の為自分も尽力するつもりでおり、今はまだ具体的なプランで無くとも腰を落ち着けてやりたいと思うこと、希望だけでもないのかと首を傾げながら尋ね)
えっと、その、アルスさんのお嫁さんになれるだけでも十分幸せというか、支えていけたらなとは思いますが…
(はにかみながら指をもじもじさせると具体的なプランは今は特に無く、のんびり相手と過ごせたら良いなと呟けば「さぁ、明日は早いですよ!!もう寝ましょう、おやすみなさい」と布団の中へ潜ってしまってそれから一夜を明かし翌朝、「馬車じゃなくて竜車なんですね!!初めて見ました」隣町へ向かう行商人の馬車には馬ではなく走竜と呼ばれる竜が引いているのを見て「やぁやぁ、傭兵さんと白魔道士さん、移動中何が起こるか分かりませんので護衛は任せますね、何か出た場合はそれ相応の謝礼金も出しますので」と商人が挨拶をしてくれば竜車は砂漠を移動し始めて)
ああ、任せておくといい。大船に乗ったつもりでいてくれて構わんぞ
(護衛ならば自分の得意分野であり、調子良くそう言い切っては気楽に笑い。馬車もとい竜車に揺られながらの旅路、砂漠地帯をも構わず進む様に通常の馬車であれば足場の悪さや気温のせいでこうは行かないだろうなという感想を抱き、だからこその竜車なのかと感心して。「揺れも思っていたより少ないし、想像よりずっと快適な旅路だねえ…」外の暑い日差しからも身を守ってくれている荷車の中で壁に背をつけて座って寛ぎながら、欠伸混じりに彼女へとそう語りかけて。このまま何事もなく次の街へと辿り着ければ楽でいいんだがとそんな風に考えていて)
そうですね、あ、見てください、サバクキツネの群れですよ!!
(相手と砂漠の中を竜車で優雅な旅気分で背後のサバクキツネの群れを指さした瞬間、バシャっと勢いよく砂の中から巨大で鋭い牙を持ったミミズのような生物が現れてはサバクキツネの群れを貪り食ってしまったのを見て「ひぇー、ありゃ、サンドワームですぜ!!傭兵さん達の出番ですぜ」と行商人は大声で叫ぶとサンドワームはこちらに気が付きうねうねと砂中に潜りながら接近してきて)
やれやれ…気ままな旅という訳にはいかんようだね。ホムラ、援護は任せたよ
(悠々自適な旅の行手を阻む邪魔者に剣と盾、弓を手にして重い腰を上げれば軽い身のこなしで荷車の屋根へと飛び乗ってそこからまずはサンドワームの口内へ正確に矢を射って。矢が口内を貫きサンドワームが怯んだのを見て、後方支援を彼女へと任せると言えば、自身は砂地に降り立ち剣を逆手に構えてサンドワームへと対峙して)
あ、また砂に潜ろうとしてますね!!…【地に穴をあけはしゃぎ回る陽気なかけ声、風が笑いながら跳ね上がる】ジャンプアップ!!
(サンドワームが砂中に潜り下からアルスさんを襲おうとするのが分かり、慌ててジャンプアップの呪文を唱えるとサンドワームの全身が砂の中から勢いよく飛び上がると「【時の流れに遅れては何も出来やしないと目が覚める度悲鳴をあげる、委ねよ】スローダウン!!」続け様にサンドワームに魔法をかければサンドワームはかなりゆっくりとしたスピードで落下して身動きが遅すぎて無防備状態になっていて「アルスさん、今がチャンスです!!」と相手に合図を送って)
ヒュゥー、やるねえ。まあ、後は任せておきなってね…!
(非の打ち所がない完璧な援護に口笛を吹き、感心して。送られた合図に応えるべく、地面が砂地であることを忘れさせるような捻りを加えた見事な跳躍を見せて、空中で無防備になっているサンドワームを捻りの体勢を利用しての横回転斬りで一刀両断し、地面へと降り立って。「回復や補助専門だとばかり思っていたが中々どうして、白魔法というのも便利な代物だねえ。特にあの空中に飛ばすやつは味方に使っても戦術の幅が広がりそうだ」白魔法とはこういうものだという先入観を壊して見せた彼女の技の数々を褒め称え、敵への攻撃手段としてだけではなく使いようによっては味方への補助にもなり得るかもしれないと独自の視点から語り)
ジャンプアップは一瞬だけ跳躍を無理矢理上昇させる魔法ですが、滞空効果はありません。スローダウンもワンアクションに限り元々30秒ほどしか遅く出来ませんが、補助魔法と補助魔法を組み合わせる事で結構役に立つんですよ?
(相手に褒められては照れつつも先程の魔法の効果を説明すれば「ただ私の場合はきちんと呪文を詠唱しないと発動しませんし先程みたいに組み合わせて使う場合はどうしても早口で詠唱してしまうので魔力を込める時間も短くなり効果が短いのです」と魔法も万能ではない事を相手に伝えると「いやはや、傭兵さん達乗せて正解でしたよ、せっかくなんでサンドワームの牙は武器になりますし肝は薬になりますから取っておきましょうかね?傭兵さん達もいりますか?要らない場合は買取価格を上乗せしときやすよ?」と商人は相手が倒したサンドワームからちゃっかりと素材を綺麗に回収して再び竜車を走らせそろばん片手に勘定をし始めて)
そいつは是非とも欲しいものだねえ、サンドワームの素材ってのはまだ使ったことがない。むしろ謝礼金よりも興味があるよ
(商人からの申し出に対し、これまで自分が取り扱ったことのない素材に強い関心を示して、薬になる他にももしかしたら何か他の使途を見つけられるかもしれないと考えれば謝礼金は要らないからむしろ素材を分けて欲しいと申し出て。「…勝手にこちらで交渉を進めてしまったが、問題なかったかね?お金が必要ならばまた依頼をこなすなりして稼げば良いと思ってね」商人との間で話しを進めてしまったが、彼女へ相談なく謝礼金を全て素材へと替えてしまったのはもしかしたらマズかっただろうかと、結果的に事後承諾のような形にはなってしまったがそう尋ねて)
あの、私の取り分はそのままお金で下さい
(倒したのは相手だから相手が素材を欲しいというのなら賛成するものの少し恥ずかしそうな顔で相手の耳元へ顔を近付けると「着替えとか日用品など必要最低限の物が欲しいので今回の報酬は半分私に下さい」といつまでも相手の所持金に頼るのも嫌なのでそう尋ねると昨日から同じメイド服と下着しか持ってないし他にも入り用だと恥ずかしそうにお願いして「キビの港街へ着きましたよ、これは謝礼金ですわ」と行商人は金貨2枚と銀貨8枚を手渡してくれば「私はこの町の商店にいるんでよかったらいらして下さい、お世話になったので安く売りますよ」と商人は私達を港町の広場に置いて商店街の方へと竜車を走らせて)
キビの港町
南国1の港町で近隣には砂漠と湿原がある。
特産品は黒砂糖と魚介類。
冒険者組合と商人組合もある。
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