黒の軌跡〆

それじゃ今日はここで切り上げていいかな？今日の夜にキタちゃんの勝負服が完成するらしいから取りに行ってくるね。
(先日頼んだ勝負服を取りに行くために申し訳なさそうに早くトレーニングを切り上げたいと申し訳なさそうにして)

わっ、ついに勝負服が出来たんですか！？どんなデザインになってるか今から楽しみです、トレーナーさんは先に見れるんですよね、いいなあ…
(自分の要望も盛り込んだ勝負服が完成したと聞けば期待に胸を膨らませ、完成品を受け取る相手は一足早く見れるんだと考えれば羨ましく思えたが、本番での楽しみにとっておきたい気持ちもあって)

あー…なんならキタちゃんも来る？結構遅くなるから申請とか必要だけど…
(流石に連れ回すのはまずいかという気持ちもあるが、羨ましそうなキタちゃんの顔を見て思わず提案して)

えっ、いいんですか！？それなら是非一緒に行きたいです！
(思いも寄らない提案だったが願ってもない話しだったため、軽く身を乗り出しながら是非と頷いて)

じゃあ寮に遅くなるって申請出して、私服に着替えてきて。さすがに制服のままうろつくのはまずいし、校門の前で集合ね。
(そこまで食いつかれると思わず、咄嗟に準備の内容を伝えて自分は校門前で車停めて待つと言い)

わかりましたー！それじゃあサクッと用意してきちゃいます！
(明るくそう返事を返してから、着替えと外出の申請の為に迅速に行動開始して)

お待たせしましたトレーナーさん！なんだかトレーナーさんと夜にお出かけするってワクワクしますね
(それから程なくして待ち合わせ場所へと現れて、勝負服を一足早く見れるワクワク感もさることながら、相手と夜のお出かけにも特別感を感じていて)

そうだね、目的地は東京の都心部だからキタちゃんには新鮮な体験になると思うよ。あ、先ご飯食べてく？トレーニング後でお腹すいてるでしょ？
(待ち合わせ場所に車を持ってきてキタちゃんが来ると、行く場所を説明して、普段なら今頃夜ご飯を食べてる時間だろうなと思えば先に腹ごしらえするか提案し)

確かに、どうしても学園とその近くに行動範囲が偏りがちですし、あんまり違う場所には行かないんで楽しみです！……あっ……あはは、そうですね、そうしましょう！
(都心部はおろか、学園とその周辺、他にはレース場ぐらいしかあまり知らない自分にとっては確かに少しの遠出であっても心が踊っていたが、お腹がぐう…と空腹を訴えれば照れ臭そうに笑っては食事をしようという相手の意見に賛成し)

ははっ、トレーニングお疲れ様。何か食べたいものとかあるかな？
(あれだけ頑張ってればお腹も減るだろうと察すれば、せっかく普段行かない場所に行くんだからキタちゃんに決めさせようと聞いてみて)

食べたいもの…でも、好きに選んじゃっていいんですか？あたしそれなりに食べる方ですし今は特にお腹減っちゃってるんで手頃なファミレスとか定食屋さんとかでも全然大丈夫ですよ？
(普段、練習終わりは好きに食べられるカフェテリアでお腹がいっぱいになるまで食べている為、外食となるとそれなりにお金がかかってしまうことを考え比較的リーズナブルな店でも問題ないと伝えて)

食べたいもの…でも、好きに選んじゃっていいんですか？あたしそれなりに食べる方ですし今は特にお腹減っちゃってるんで手頃なファミレスとか定食屋さんとかでも全然大丈夫ですよ？
(普段、練習終わりは好きに食べられるカフェテリアでお腹がいっぱいになるまで食べている為、外食となるとそれなりにお金がかかってしまうことを考え比較的リーズナブルな店でも問題ないと伝えて)

そっか………あっ、そうだ。この前クーポン貰ったんだけどさ……しゃぶしゃぶ食べ放題…どうかな？
(車乗り込み、それでも外出するのだからいいもの食べて貰いたいなと考えていれば、以前同僚と言った時にもらったしゃぶしゃぶの食べ放題クーポンを貰ったことを思い出して財布から取り出して助手席のキタちゃんに提案して)

わっ、しゃぶしゃぶですか！？いいですね、是非行きたいです！
(学園に来てから久しく食べていないしゃぶしゃぶの食べ放題を提案してきた相手に瞳を輝かせ、悩むまでもなくコクコクと頷いてみせて)

それじゃ行こっか。
(相手の笑顔が見れば安堵してそのまま車を発進させて)

着いたよキタちゃん。ちょっとお眠かな？
(しばらくして某しゃぶしゃぶチェーン店に着くと時間的に帰宅ラッシュと被ってしまったためか少し遅めに着いてしまい、トレーニング後で疲れてるのであろうか船を漕いでいるキタちゃんに声かけ)

はっ…あはは…ごめんなさい、なんだかあたしトレーナーさんに寝顔見せてばかりですね、変な顔してたりしないといいんですけど
(声をかけられてハッと目を覚まし、こうして助手席に乗せてもらうたびに居眠りをしてしまうことに申し訳なさそうにしながら、寝ている時に口をだらしなく開けていたり変な顔をしていないか、それが何より気がかりな様子で)

全然変な顔してないよ。いつも可愛い寝顔してる…あ、口にヨダレついてるよ……よいしょ、取れたよキタちゃん。
(元々顔立ちが整ってるので寝顔も可愛らしいと言うも、口元にヨダレが着いているのに気づいてハンカチで吹いてあげて)

そ、そうですか？…あっ、あはは…恥ずかしいなあ。それより、お肉ですよね！しゃぶしゃぶなんて久しぶりなんで楽しみです
(寝顔を可愛いと言われて嬉しそうにしたのも束の間、ヨダレのことを指摘されてしまうと一気に恥ずかしさが込み上げてきてしまうが、しゃぶしゃぶへと思考を切り替えれば楽しみで仕方ないようで笑顔になって店の方へ歩き出して)

……さて、キタちゃん時間はまだ余裕あるから焦らないで食べていいからね。好きなだけ食べな。
(無事に席着いて、クーポンと同じ食べ放題コースを頼めば早速お肉が運ばれてきたので鍋の中に入れて。いつもトレーニング頑張ってるからたくさん食べて欲しいなと思い)

はい！なんてったって食べ放題ですもんね、遠慮なく沢山食べないと損ですよね。トレーナーさんもどんどん行きましょー
(食べ放題ということは誰に遠慮する必要もないと気兼ねなく注文をして食べ進め、あっという間にテーブルの上に肉の入っていたお皿が積み上がっていき、幸せそうに微笑みながら相手にもどんどんと勧めて)

……そうだね…でも、やはりというか…ウマ娘はやっぱりすごいね。あんな大量のお肉もう無くなるなんて…
(まぁこうなるだろうなと思ってはいたが、どんどんとテーブルに積み重ねられた豚肉が無くなっていき、厨房も騒がしくなる中でウマ娘はすごいなと苦笑いし)