トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
通報 |
ゾロ
「…うっ……コック…?あぁ……こんなんで死ぬわけねェだろ」
全身が冷たい、そんな中で唯一温もりを感じてゆっくり目を開けると目の前には心配そうな顔したコックが写った。なんて情けねぇ顔してやがると笑ってやりたかったが、勝手にコイツまでもが飛び込んできたとはいえ巻き込んじまったのは事実だ。手を伸ばしてまだ海水で酷く濡れている金髪を安心させるように撫でてやれば口元を吊り上げて余裕そうに笑い、言葉を紡ぐ。それから起き上がって衣服が海水でぐっしょり濡れて重さを増したのを感じながら周囲を見渡し状況を把握する。見渡す限り森林と海しか見えないということは、どれほど流されたかは知らないが無人島に流れ着いたようだ。船も見当たらないし暫くはここでの生活となる。ならば、やるべきことはこの島について知ることだろう。濡れて重い服を脱いで上裸になると
「コック、ここにいても仕方ねェ。歩いてみようぜ」
……ふぅ……
(よかった……安堵したように砂浜に横たわるまま、彼の肩に頬を寄せ)
ん?あぁ、そうだな
ここがどんな場所なのか、把握しねぇと
(気怠げに立ち上がると金髪を緩くかきあげて)
(島の奥へと歩いていき)
(サバイバルなら初めてではない)
(昔よりずっと上手くやれるはずだ)
(食べられる木の実を採取しつつ木に目印をつけ)
(人がいることを願いつつ歩を進めていった)
ゾロ
まずは海に沿って探索しながら、コックは木に目印をつけながら実っている果実や木の実をよく観察しては採取して周囲を注意深く見回している。どうやら遭難した際の動き方を知っているらしい。サンジの後に続きながらテキパキとこなしていく姿を見つつ自分も人の気配や島の様子を探りながら歩を進めていると島の北側に差し掛かったところだろうか木造の小屋が見えて「おい、コック」と呼び止め、小屋の方を指さして
「今のところ人の気配は感じられねぇし、食料は集まってきてる。探索よりひとまず寝床を確保しておこうぜ」
おっ、これは……
(偶然にも小屋がある。ということは人がいるのだろうか)
お邪魔しまーーす、っと……誰も……いねぇか……
(しかし雨風凌ぐ場所がこんなに容易に手に入ったことがありがたいことには変わりなく)
しばらくはここ、使わせてもらうか?
(少し緊張が解けると、ふぅっと一息、癖で煙草を取り出そうとするものの空振り)
明日からはオレとお前で海に潜って魚でもとりゃ、食うもんにも困らないだろうしな
ゾロ
「そうだな、魚以外にも食うもんあるみてぇだし生きるのに困る事はなさそうだ。」
サンジに賛同しながら小屋の中に踏み込むと人など暫く入っていないのだろう。踏めば床はギシギシと軋み、木の葉の揺れる音や波の音といった外の音が聞こえてくる。こりゃ雨が降れば雨漏り確定だな…と見渡してから、食材のことはコックに任せておくとして家の補強くらいはウソップにゃ負けるがやっておくことにしよう。あらかた家の中を見た後、修繕材料の採集のため再び外に出ると
「俺はここの修繕をしておく、テメェは今日のメシでも考えとけ」
オイオイ、一人で大丈夫かぁ?
まだこの島がどのくらい広いかも分かってねぇんだ。あんまりここから離れるなよ?
(釘を刺すとそのまま森の中へと入っていき食べられる植物を採取、動物の足跡を見つけては兎を捕獲。家に戻ると茎を丁寧に切りくるみや果物を添え焼いた肉と前菜を手作りの木で出来た椀に盛り付けていき)
アイツはよく食うからな……こんなんじゃ足りねぇとは思うが……
(未だ彼は帰っていない、海に出向くと服を脱ぎ、魚を捕るため飛び込んでいく)
オイオイ、一人で大丈夫かぁ?
まだこの島がどのくらい広いかも分かってねぇんだ。あんまりここから離れるなよ?
(釘を刺すとそのまま森の中へと入っていき食べられる植物を採取、動物の足跡を見つけては兎を捕獲。家に戻ると茎を丁寧に切りくるみや果物を添え焼いた肉と前菜を手作りの木で出来た椀に盛り付けていき)
アイツはよく食うからな……こんなんじゃ足りねぇとは思うが……
(未だ彼は帰っていない、海に出向くと服を脱ぎ、魚を捕るため飛び込んでいく)
ゾロ
指図されるのは癪ではあったがコックの言うことも一理ある。とりあえずの寝床が確保できたのだから島の全容がわからない今、遠くへ行くのは得策ではないと己でも判断すると浜辺に流れ着いていた木材や手頃な木を斬っては小屋に運んで、修理に使えるよう平たく刀で斬りつけて加工してから屋根に登り、蔦で結んで簡易的な修繕を行っていた。一通り終えて「うし、これでいいだろ」と満足そうに修繕箇所を見ながら独りごちると屋根から飛び降りて小屋の中に戻ってみれば一度コックが戻ってきたらしい形跡が見られた。並べられた食料を流し見てゾロは思う。非常事態で腹に何か入れられればそれで十分だろうが満足させるために努力を惜しまない野郎だ。はぁ…とやや大袈裟にため息をつくと「張り切りすぎだ、バカ」と呟いて古びたベッドに寝転んだ
おっ、仕事が早いじゃねぇか
(魚を両手に抱え戻るとすぐに家の修復に気付き。感心しながら家に入ると彼がベッドに寝転んでいた)
……帰ったぞ。……
(魚を置き、ベッドに近づくと包むように抱き締める。海に潜ったばかりで水気の含む少し体温の下がった肌、愛おしそうに力を込めて抱き)
なぁ……お前の熱を……感じたい……
ゾロ
「おう、おかえ──」
修繕したとはいえ、所詮素人作業だ。完全に外の音を遮断できたわけでもなく自然の音に混じって聞き馴染んだ足音が聴こえてきて、コックが帰ってきたのを察した途端に腹が減ってきた。このまま待ってりゃ黙ってても料理が出てくるだろうから目を閉じて音や気配でコックを追っていると様子でも見に来たのか近づいてきては疲れたような声色を出すのでコックの表情を視認しようと目を開けた瞬間に抱きしめられ、言葉を遮られた。磯の香りと暫くタバコを吸っていないからだろう、サンジ自身の匂いが鼻を掠めて違う奴に抱きしめられているような錯覚に陥ったが視覚からは確かにコックだ。いや、そんなことより いきなり求められるなどどうしたのだろう。人間は生物的本能で命の危機に瀕すると種を残そうと発情すると言うが外傷はなさそうなんだがな……とりあえず正気か確認すべきか?そう考えてコックの両頬に手を添えて顔をあげさせ、目を見ると
「ま、待て…落ち着けって…いきなりなんだ。何かヘンな物でも食ったか?」
お前じゃあるまいし食うかよんなモン
(目線があうと緩く笑って気恥ずかしく、額に口づけを落とす)
(シャワーのない生活は久々だ……海水が乾いた肌で彼を抱き締めると、その温もりが心地いい)
……腹減ったろ、何か食うか?
(抱き締めるまみ愛しげに髪に頬を寄せ問いかける)
ゾロ
俺だって怪しいモン拾い食いなんてしねェよ。と一度ムスッとした表情をしたが、その眉間のシワを解すように落とされる口づけとやけに穏やかなコックの顔に気を荒立てる気も失せて大人しくしておくことにした。まるで宝物にすがりついて頬ずりするような仕草をするこの男は、手に入れたものを守り慈しみ、全力で愛を注ぐ男だ。わかっちゃいるが、俺は大切に大切に守られるようなヤワでもねぇし、そんな必要もねェ。そう思うのに、こうまではっきり好意を表されて もっと…もっと…俺にだけその感情を寄越せばいいなどと考えちまう。今まで他人から向けられる好意などそれほど深く捉えていなかったのにだ。
耳に届くコックの言葉に頷き「ああ、食う。」と短く返すと傍にあるコックの耳を軽く食んで誘い文句を囁く
「デザート付きでな。」
っ……
(煽られると欲情に火がつくまで時間はかからなかった。そのまま獣のように彼を多少強引に抱いては一一一)
……ふぅ……
(素肌を重ね、彼の内外に痕を残すと深く吐息をはく。やはりシャワーも煙草もないのは気になるが、それ以上に時を気にせず共にいられるこの瞬間を幸せに感じて)
なぁ……好きだぜ?
(ぽつりと呟くと澄んだ瞳がしばらく見つめた後に目を閉じる)
お前が好きだ
っ……
(煽られると欲情に火がつくまで時間はかからなかった。そのまま獣のように彼を多少強引に抱いては一一一)
……ふぅ……
(素肌を重ね、彼の内外に痕を残すと深く吐息をはく。やはりシャワーも煙草もないのは気になるが、それ以上に時を気にせず共にいられるこの瞬間を幸せに感じて)
なぁ……好きだぜ?
(ぽつりと呟くと澄んだ瞳がしばらく見つめた後に目を閉じる)
お前が好きだ
っ……
(煽られると欲情に火がつくまで時間はかからなかった。そのまま獣のように彼を多少強引に抱いては一一一)
……ふぅ……
(素肌を重ね、彼の内外に痕を残すと深く吐息をはく。やはりシャワーも煙草もないのは気になるが、それ以上に時を気にせず共にいられるこの瞬間を幸せに感じて)
なぁ……好きだぜ?
(ぽつりと呟くと澄んだ瞳がしばらく見つめた後に目を閉じる)
お前が好きだ
っ……
(煽られると欲情に火がつくまで時間はかからなかった。そのまま獣のように彼を多少強引に抱いては一一一)
……ふぅ……
(素肌を重ね、彼の内外に痕を残すと深く吐息をはく。やはりシャワーも煙草もないのは気になるが、それ以上に時を気にせず共にいられるこの瞬間を幸せに感じて)
なぁ……好きだぜ?
(ぽつりと呟くと澄んだ瞳がしばらく見つめた後に目を閉じる)
お前が好きだ
トピック検索 |