トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ん?そこ変わって欲しいところか?
(くっと手を引くと自分の方へと引き寄せ)
(そのまま肩から背骨をたどり尻をゆっくりと撫でていき)
ゾロ
「あー、確かにそれがなかったらテメェじゃねェな」
やらしい速度で撫でられ背筋がゾワゾワする。これが興奮の火種のなるのも、もうこの身体には覚え込まされている。この手の早さは過去のおれにもやったのだろうか。引き寄せられ近づいた距離を利用して首の後ろから手を伸ばしてコックの頭を更に引き寄せると耳元で揶揄うように
「ンで?若ェおれとは楽しんだのかよ?」
そういう嫉妬深いお前は好きじゃねぇな……
(密着すればするほどに細身な外見とたがう着痩せする筋肉質な、肉と骨の硬さが感じられる男の抱擁を提供しながら、相手からは見えない多少見下すような冷めた色を瞳に宿すまま触れた指先からじんわりと侵食していって)
(金髪と煙草の匂いを奴の視界に入れるまま獣肉を捌く狩人の冷たい眼差しで骨張った指が動き、名も知らぬ森の野生と同化していった)
……そろそろ、帰らねぇと、か
動けるか?
(片腕で抱く傍らで、愛しげに髪をなるだけ擽らぬよう頭を抱いては左耳の後ろから低音で語り掛ける格好を決めて鼓膜に問う)
ゾロ
見えずとも、声が、纏う雰囲気が刺すようなそれに変わったのがわかる。どうやら怒らせちまったらしい。なんだよ、若ェおれとヤったのかって訊いただけだろ。嫉妬だ?そんなもんねェ、時代が違うだけでおれはおれだろうが。そう思う間にも内に燻る火種を確実に成長させてくる手練手管に思考がぼやけて怒っている真意をつい考え損ねそうになる。こうなっちまうともうおれの身体は大半がいうことを聞かなくなるのだ。それでもずっと頭の隅には何にキレてンだよ…と聞きたい言葉が己のうわずった声にかき消されず残っていた。
いつもよりねちっこかったのは気のせいか?誰でここまで善がりちらしているのかとまるで教え込まれるようなやり方だった。イってんのに止まんねぇし、はじめて声もあげられぬほどを体験した。
まだ残る快感が強い、力が入らねェ、そんな時だ。左耳…ねじ込まれたなんてかわいいモンじゃねェ、骨に染み込ませるように響く低められた音波が骨を伝って身体中に駆け巡るようなそんな感覚。おれしか知らねぇ雄のそれ。んンッ…!なんて縋るような声が出て反射的に腕の中から逃れるように力が入って背中が反る。
やめろ、この状態で低いテメェの声は…
咎めるように睨みつけ
「て、っめぇ…ンなとこでおれの身体わけわかんなくさせやがって…!
勝手にスッキリしてんじゃねェぞ、さっきのに文句あんなら言いやがれ!」
ゾロ
「はァ?なんのって、おれが若ぇおれとは楽しんだのかって訊いたら嫉妬深ぇおれは嫌いだとかなんとかテメェが言ったんじゃねェか!しかもわっかりやすく機嫌まで悪くなっただろうが」
全く身に覚えがないみてぇに言うからおかしな眉毛に続いてとうとう頭までクルクル巻いて思考が巻き戻ったのではないかと思った。説明するのも面倒だが、このままではおれがおかしなこと言ってるみてぇな判定されそうで癪なのでヤってる最中頭の隅にあったせいで気が散っちまっていた原因を説明してやり
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