トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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おはよーさん、少し探しちまったぜ
あけましておめでとう、これからよろしくってところか。
お節や雑煮作ったが、食うか?
(海老や豆、かまぼこ等縁起物を彩らせたお節、ほんのり湯気の立つ雑煮を振る舞い)
ゾロ
「おう、あけましておめでとさん。今年もよろしくな
ああ、食いてぇ。酒のつまみにちょうど良さそうだ」
新年度の挨拶を交わし、普段は喧嘩が多いものの想い人である男の提案に頷いてから穏やかな表情に崩し、出された料理を口に運ぶ
酒のツマミねぇ。
(新年早々に飲む気満々の相手に軽く笑って向かいに座り、自分もワインをグラスに注ぐと緩やかに相手に向けていき)
付き合うぜ?いい年になりますように……
ゾロ
二人きりの時間になった途端にコイツは穏やかというか、女共といる時とも違う雰囲気がしてなんとも落ち着かないから少し苦手だ。柔らかな雰囲気を漂わせる男の顔と向けられたグラスを順に観察するように見てから、そのグラスに自分のグラスも軽くぶつけると、"いい年になりますように"とか女にでも吐いてやれよというようなセリフにくすぐったいような心地になって眉根を少し寄せて
「テメェ、おれに対してもンなロマンチスト発動すんのかよ」
当たり前だろ?お前はオレの……
(言いかけて相手の顔色を伺うと何ともぎこちない表情、フッっと口許を緩ませてはテーブルの下の脚が相手の脚をぐいぐいと押し込んでいき)
オラオラ!いつもみたいに豪快に酒でも食らって酔いつぶれやがれ!
飯もまだまだあるんだからよ!
ゾロ
言いかけた言葉の続きが予測できないほどコイツとの付き合いは短くねェ。何かを言いかけて誤魔化すみてぇに脚を小突いて言葉を荒っぽくするからコイツも照れてやがるのかもななどと考えながら、ここは流されておいてやるとしよう。
グラスに残っていた酒をイッキに呷ると口の端から垂れたものを手の甲でグイ、と拭って挑発的に笑うと
「誰が酔いつぶれるって?
つぶれんのはテメェのほうだろうが」
あぁん!?上等だ!勝負しやがれ!
負けたら何でも言うこと聞いてもらうぜ!?
(ワイングラスを一気飲みしたあと、ビールの入った樽と大ジョッキを用意するとニイッと歯を見せ笑い)
あぁん!?上等だ!勝負しやがれ!
負けたら何でも言うこと聞いてもらうぜ!?
(ワイングラスを一気飲みしたあと、ビールの入った樽と大ジョッキを用意するとニイッと歯を見せ笑い)
ゾロ
こちらの挑発に乗り更に大きいジョッキやら、いつもならあまり飲むなと制限してくるビール樽を持ってくると勝負を仕掛けてきた。しかも負けたら何でも言うことを聞くとかいうガキが使う罰ゲームまで添えて、だ。
まぁいい。酒盛りでコイツに負けるこたァねぇし、勝って酒とつまみ、たんまり作らせてやろう。そう考え、ジョッキを掴み
「なら、おれが勝ったら何でもしてくれんだろうな?
受けてたってやろうじゃねェか」
あぁ、余裕だね?
んじゃぁ、スタート!ガンガンいくぜっ!!
(ジョッキになみなみとビールを注ぐとこぼれ落ちる泡、一気に飲み干しては旨そうに息を吐き)
ぷはーっ!うまいなっ!!
(アルコール量に比例し白い肌は分かりやすく染まっていき)
ゾロ
いきなりハイペースでアルコールを流し込んでいく男のペースに自分も合わせながら水のようにジョッキの中身をカラにしては注ぐというのを繰り返す。しかし、すぐに勝敗は見えてきた。まだまだ余裕のあるゾロに対してサンジは見るからに酔いが回ってきているし寝落ちてしまうのも時間の問題だろう。もう少しペースを上げてこちらから仕掛け、潰してしまおうか。そう考え、更に飲むペースを上げて
「おい、コック。俺はまだまだいけるぜ。
テメェはもう限界近けぇみてェだが?」
うーぃ、バカ言え、られが酔っ払ってるってぇ!?
(すっかり出来上がるとふらふら身体が横に揺れ、額を手でおさえ俯いて)
ぐぅ……すぅ……
(そのまま静かな寝息を立てていき)
ゾロ
言動が怪しくなってきて体のブレも大きくなり、やがて寝息が聞こえてくる。その一部始終を見届けてからやっと料理も混じえた酒盛りを再開する。
寝こけたサンジを横目にそれにしても、と考える。酒の耐性に対する差はわかりきっていたはずだ。それなのにコイツが勝負を仕掛けてきた理由…何かをさせたかったのか、されたかったのか。まぁ、クソコックの考えることはよくわからねェ。それよりコイツ朝まで起きねぇんじゃねぇか?めんどくせェ、酒を置いて席を立ちサンジの傍によると肩を掴んで揺らし
「オイ、ここで本格的に寝るんじゃねぇ。」
ん……うっせぇ、触るんじゃねぇよ……
(肩を揺すられ揺れる金髪、すやすや寝息を立てているが起こされかなり不機嫌そうに意識を覚醒していき)
んっーー、ふぁ、悪ィ、寝てたか……
(緩やかに腕を上げ身体を伸ばすと普段とは違い酒に染まる顔色、コキコキ首を鳴らしてゾロを見つめ)
ゾロ
目を覚ましたはいいが、今勝敗を持ち出すのも面白くない。せっかくなら後日掘り返してやるとして寝ていたかという相手の言葉に対して「ああ」と短く答え、なんとなく金色の頭を眺めていた。それは動く度にキラキラと照明を反射してやけに輝いているように見える。ああ、そういや船の上でよく動いているコイツの頭も太陽光をやけに反射してキラキラしてるよなァ、などという考えが脳裏をよぎってハッとした。俺はよくコイツを見ているらしいと自覚してしまったのだ。ぶわっと顔に熱が集まるのが自分でもわかる、悟られまいとこちらを見る男の頭を雑に掻き混ぜてから背を向けて
「さっさと部屋行って寝ろ、俺ァまだ飲むからよ。」
んだよ、せっかくの新年、お前といたいんだっつうの……
(くしゃりくしゃりと撫でられる柔らかな金髪、酔いに任せてぼやくと、背を向ける相手に立ち上がり)
心配してくれてンの?随分と優しいじゃねぇか……
(引き締まった腕が背中から包み込むよう抱き締めていき胸板でクロス、節の目立つ指が程よい力でシャツを握っては、こてん、サンジの染まる頬が彼の肩に乗っかり)
ゾロ
不意に背後から伸びてきた両腕に引き寄せられてあっという間に腕の中に閉じ込められてしまった。酒のせいかいつもより高いサンジの体温と香ってくる煙草の匂いを密着しているから強く感じて鼓動が速く鳴り始め体が強ばる。
ああ、まずい。じわじわと自分の体温も上がっている気がする。離れろアホ、こんなにも穏やかで甘ったりぃの俺は知らねェ。自分のペースが簡単に崩れて落ち着かない。
サンジの顎が乗っている方とは逆に顔を背けて必死に動揺を隠そうとしながら
「心配じゃ、ねェ。運ぶのが面倒なだけだ」
起きなかったら運んでもらえたのかよ、そりゃまた随分と……
(ちゆっ、手慣れたよう軽やかにも力強く、首筋に新年初の跡を施し。ほんのり分かりやすい印に満悦気味に目を細め。抱き締める彼の温度が上がっていく様を感じると、比例するよう腕に力がこもっていき)
初夢はお前の夢が見れるよう、協力してくれよ?
(そのまま脇腹と膝に腕をくぐらせ、中腰に、多少見上げるようにしながら抱き上げられる体勢を取り)
ゾロ
苦し紛れの言葉を肯定的に捉えられ、顔が発火するのではないかと思うほど更に熱くなり、ぐっ、と口を噤むと首筋に柔らかなものが押し当てられ、無意識に体がぴくりと跳ねて甘いリップ音が耳元で鳴る。もう慣れぬ色恋沙汰に相当動揺していることはとっくにバレているだろう。腕の中に収まったまま動揺を隠すのを諦め体の力を抜いた途端に捩じ込まれる言葉、大きく心臓が跳ねて嫌な汗が背中を伝う。酷く酔っているコイツにこれ以上はマズイ。それにテメェに俺を抱えるなんざ無理だろ、そう判断し
「まっ、待て…!わかった、わかったから落ち着けコック!」
よっと。……どうした?顔、随分と赤いが……
(そのまま軽々と彼を姫抱きすると胸元に抱え、引き締まった腕がしっかりと支え。)
(普段はあまり至近距離で見下ろすことのないゾロの顔色が赤く汗ばんでいるような……多少おかしそうに口許を緩ませては寝室へと歩を進め始め)
そう意識せずとも、いつもみたいに堂々としとけ?
(言葉とは裏腹に、一歩一歩歩くたびに振動に合わせ意識的に無骨な指先が尾てい骨を刺激していき)
お前の感触……好きだぜ?
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