主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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はい、その心配はないです。一度干渉したら、再度暫くは出来ませんから…それに、恐らくアレは待ち伏せなどはしません…する余裕がない、と言うべきですか。
( 待ち伏せの可能性はないかと確認してくる彼に、その可能性はないと断言した。一度で此方に干渉する時間は無限ではない。彼女は例外として、その他大体の見えないお友達も現実に干渉出来る時間も多くはない…と思うが、稀に長時間の干渉をしてくることもあるかもしれない。それはその時に上手く対処するとして、待ち伏せの可能性に関しては、そちらも心配することはないと判断出来る。あの様子だと、向こうにそんな余裕はないと見れた。隙あらば、即彼を狙って来るだろう。「…まぁ、彼女はちょっと特別なので…常に干渉はして来ますが。」今も丁度アナタの近くに、と彼の少し後ろに視線を向けながら。彼女の場合は悪戯に近いものなので、先程の様に危険な雰囲気でも何でもない時に何かからの干渉があった際は、彼女が原因だと考えてもいいと判断出来るだろう。それに、あの時から少し彼に対して気に入っているといった様子も見られる。多分、あの時みたいに攻撃的なことはしないだろう )
…でも待ち伏せの可能性はないとは言え、何時仕掛けて来るかはわかりません。なので、なるべく離れない様に…。
( 常に何か起きてもおかしくはない状況。万が一に備える様になるべく距離は開け過ぎず、常に歩きづらくならない程度に彼の隣へ位置することに。「何か起きても焦らず、冷静に…動揺などを見せると、喜ばせてしまいますから。…まぁ、トレーナーさんなら大丈夫ですかね。」先程の状況下でも、動揺をしていた様子は見られなかった。自分より先に担当を優先したという点から、これについては問題ないだろうと思い。では行きましょうか、と自分も準備が出来たと伝え )
なるほど、カフェのお友達がむしろイレギュラーなのか…あの感じでアレに毎度干渉を受けていたら命がいくつあっても足りないと思っていたが、取り越し苦労だったな
(今になって思えば彼女に出会ってから何度か遭遇した奇妙な出来事は全部彼女のお友達によるものだという風に考えるのが自然であり、時間もタイミングも選ばず常にそこに存在しているかのようなあんな感じで構えられていたら流石にマズイと考えていたが、むしろいつもついて回る彼女のお友達のような存在の方が稀なのだと説明によって理解すれば、まだ油断は出来ないが多少は気を緩めても大丈夫かもしれないと思えて。そんな風に考えていた矢先に足元に何もないのに何かにつまづくような感覚があって転びそうになって「…カフェ、君のお友達は割とお茶目な子のようだな」明らかな敵意ではなく微笑ましく思えるレベルの悪戯の範疇ともいえるその干渉に、ある意味緊張感が一気に吹き飛んで、やれやれと小さく肩を竦め。思えば自分に対して明確な敵意をもっての行動は彼女へと少し強引な勧誘をした時ぐらいだったなと思い返し、やはりお友達は彼女のことを常に見守っているのだろうなという考えが強まって、相変わらず目には見えないがそこに居る者としてハッキリ認識しつつある自分がいて、少し前ならば考えられない状況に苦笑が漏れて)
お茶目、ですか…ふふ、確かにそうかもしれませんね。私もよく、彼女からにはちょっかいを出されたことも何度か…。
( 彼女はお茶目なところがある。そんな彼の一言に、思わずクスリと可笑しげに笑みを零す。彼女の性格を簡単に表すならば、自分と真逆な性格と言ってもいい。いつも明るく自由で、一緒に居て楽しいと思える。少し強引な面もあったり、お節介な部分も時々あるが…それでも自分にとって必要な存在なのは間違いないし変わらない。それに、見えない者を認める彼と出会ってから彼女は以前よりも楽しげに見える。でもそれは自分の存在が認められたからというより、もっと他の理由だと思うのは…少し自分の考え過ぎだろうか。それよりも、そろそろ時間も練習時だ。暫く来ないとは言え、来るタイミングまではわからない。「…あの、トレーナーさん。余計な心配かもしれませんが…あまり、無理はしない様に…今後もあの様なことは起こります。それも、私と居る間は…。」と、彼の心配をする。例え今のアレをどうにかしても、きっとまた似た様なことがやって来る。こんな状況を作り出してしまっているのは自分だ、当然出来ることはするし、トレーナーとしての仕事や作業以外での負担はなるべく掛けないつもりだ )
ああ、わかっている。この問題を一身に引き受けようなどと無謀なことはもう考えたりはしないさ…その代わり、カフェも自分のせいだなんて気を揉むな、俺はカフェを担当するということがどういうことか理解した上でカフェに賭けると決めたんだからな
(先程のような得体の知れない相手に対して自分の身を挺して立ち向かおうなんて無謀なことはしないと改めて安心させるように述べ。その後、彼女は彼女でいつまでも自分自身と関わった事でこのようなことに巻き込んでしまったという負い目を感じ続けているというのがところどころ発言の端々に見られるが、此方としては元よりそんなことは既に織り込み済みであり自分は自分の意思でこの道を選んだのだからそのことで彼女が責任を感じ思い悩む必要はないとハッキリ言い切って。「負の感情は雑念だからな、走りを鈍らせる一因となり得る。現実問題として対応策を練るのは必要だが責任の所在についてはこの際些末な問題だ」何気なく考えていることでも雑念にはなり得る、現状この問題への対応策は彼女に任せる他ないのが現実で完全にというのは難しいかもしれないが質の高いトレーニングを行うためには出来るだけ感情的にフラットな状態で臨むのが好ましいという考えを示し、彼女の頭をポンと軽く撫でてからグラウンドへと出て)
は、はい…わかりました、気を付けます。
…私に賭ける、ですか…
やはり、トレーナーさんは…不思議な人ですね。
( 不思議な人、そう小声で相手に聞こえない程度の声量で呟いた。彼の言葉は、心を軽くさせてくれる。この人は、本当に信じていい人なのだろう。ならば、やはり最後には彼の期待に応えたい。その為にも、彼の言った通り負の感情は捨て、今は今やるべきことに集中する。「ん。…そうだね、こんなのは…初めて、だから。」ふと彼女から話し掛けられ、軽く撫でられた頭に手を置きながら、微かに笑みを浮かべながらそう答えた。そしてその後すぐ、彼との距離が離れ過ぎない様にグラウンドへ出ていった彼を追い掛け )
…グラウンドは、いつも通りですね…トレーナーさん。もし、何か違和感があれば、すぐに…。
( グラウンドについては特に問題はなかった。見えるものはいつもと変わらないが、だからといって気は抜けない。何が起こってもおかしくない今、もし違和感を感じたら言って欲しいとだけ伝えた。「…今回の練習も、同じく蹄鉄を使ったもの…ですよね。」練習については、昨日と同じくあの蹄鉄を使ったものだろうとは思うが、一応合っているかと聞いてみて )
ああ、そうだ。今日もこの蹄鉄を装着しお友達と一緒に走ってもらう…いいな、敵は己自身だからな
(ひとまずはトレーニングを問題なく始められそうだとわかれば、彼女の問いかけに頷き持参したリュックから昨日も使った蹄鉄を取り出して。聡明な彼女のこと、その蹄鉄を装備してあの速いお友達と走る意図は不利な状況下でも動揺せず己自身を律する事であるということは、もう何度も詳しく説明しなくてもわかるだろうと説明を端折って指示を伝えて。「さて…後の問題は俺の方だな。何事も無ければいいが…」彼女のトレーニング内容についての不安はなく、このまま続けていけばいずれはきっと彼女も期待通り、いやそれ以上の成長を遂げてくれるだろうという安心感があって、どちらかといえばやはり自分について回るアレの存在の干渉の方が今の自分には懸念すべき点であり、彼女の様子を見守りながらもちょっとした変化にもすぐに気づけるよう辺りの様子を窺っていて)
…ええ。何事もなく終わることを、願いましょう。
( 彼からの指示にこくりと小さく頷けば、お互い何事もなく無事で終わろうと呟いた後、早速その蹄鉄を装着して位置につく。2日目、これを着けての走り方や感覚などは掴めている。これを着けると一気にこのグラウンドは変わり、スタミナも多く持っていかれやすくなる。お友達の背中を追い掛けるのは困難どころか不可能になる。自分を知る、これはそれだけの練習道具だ。…ただ、今回はちょっと不安ではある。やはり彼の心配が出てしまっている様だ。首を左右に張り、今はこの練習に集中すべきだと軽く両頬を叩いた後「…うん、大丈夫。…では、1回目…いきますね。」彼に合図を送る様に片手を挙げた3秒後、彼女と同時に走り出した。やはり重い、走りにくい、そして遠い。脚を掴まれている様なこの感覚はまだ慣れない。でもペースは悪くない、序盤も自分の走りを安定して出していけている。まだ走れる、余裕がある。彼女はもう更に先で走っているが、焦りはなかった。中盤、脚の調子は上々だ。スタミナも余裕とは言えないが、終盤までには十分に保つ。これならラストパートも十分にゴールまで走り抜けるだろう )
…大したものだな、二日目にして既に焦りのようなものは見られなくなっている、か…
(彼女の目には圧倒的な速さで先を行くお友達の追いつけない背中が見えているはずだが、そんなことを感じさせない落ち着いた走りはこのトレーニングを通して身につけて欲しい理想的な精神状態を体現していて。とはいえたった一日でこの領域までやってくるとは流石に予想外で彼女がかなりの逸材であることは疑いようがなく、そこに更にスタミナや走力の強化が加われば本格的に大舞台で戦えるウマ娘になれると確信を抱いて。「素晴らしい成果だ、精神面のコントロールという面について言う事はない、よく我慢したな」ゴールまでペースを乱さず脚を溜めてスパートをかける、この状況下で基本をおさえた走りを貫いた彼女の走りを褒めれば、想定よりも早い成長を遂げていることを踏まえ、トレーニングを次のステップへ進めるべき時がもうきているかもしれないなと考えて。「ところで、脚の方はどうだ?痛みや違和感があればどんな些細なことでも構わないから言ってくれ」もう少しこの蹄鉄を使ったプランを考えてはいるものの、脚への負担も加味しなければ故障に繋がりかねないというリスクも抱えているため、少し用心深すぎるぐらいでちょうど良いと脚の調子を確かめて)
…えっと。痛みや、負担などは特に…
…はい。この調子なら、まだ続けられそうです。
( 脚の負担もなく、息もあがっていない。このまま練習を続けてもまだ大丈夫だろう。調子についても、昨日より体は十分によく動く方だった。あと何度かはこの蹄鉄を使った練習をしても、脚や体に支障はない。もし他の練習を考えているならば、それを実行してみたい。まだいけます、と調子もやる気も上々だといった様子を見せた。それと同時に、この瞬間もアレの存在には警戒している。だが、するとしても一瞬だけ、練習への集中を維持するためずっとは出来ない。それに一瞬あれば十分だ、アレが来たら嫌でもすぐわかるだろう。「…もう一度、同じ様に走りますか…?それとも、また違った方法でも…。」この特別な蹄鉄への慣れはついた、精神面でも昨日と違って焦りなど出ていない。この練習方法は今後も上手く出来るといった自信は付いていた。また同じく走るのだろうか、それとも違ったメニューを用意しているのかと小さく首を傾けながら見つめては )
積極的なのはいいことだ。よし、想定よりも早いが次のステップへ進めよう
(実際に成果が上がっているという実感が調子を更に高めているのだろう、貪欲なまでにトレーニングへ積極的に臨む姿勢をみせる彼女に、精神面についてはひとまずは問題無さそうだなと判断をすれば、もう少し長期的に考えていた育成プランを先に進める決断をして。「次はこの蹄鉄を装備したままダートコースを走ってもらう。言わずとも想像できるとは思うが芝で走るのとは比べ物にならない程に過酷なトレーニングになるぞ」それから次なるトレーニングはダートコースにて行うと告げ、この重く沈み込む性質をもつ蹄鉄でダートの柔らかい泥や土の上を走ればどうなるか、想像に難くなく芝で走ったのとは比にならない過酷なトレーニングになる筈だと彼女へと確認の意味も込めて伝えて。それからダートコースへと移動をしようと歩き出した瞬間、背中辺りになんとも言えないこれまでに感じたことのないような不気味な寒気のようなものを感じて足をピタリと止めて)
…想定していたより、早く来ましたか…。
( 彼が足を止めた理由はすぐに理解できた。アレがまた来た、それも想定より早い。今回は扉の向こうではなく、すぐ背後に居る。それに、やはり狙いはトレーナーである彼であるのは確信出来た )
トレーナーさん、ここは落ち着いて…アレが去るまでやり過ごしましょう。…決して後ろは振り向かず。
( アレが消えるまでやり過ごすべきだと彼に伝える。余計に動いたり、アレの声に応えたり、怒ったり振り向いてはならない。アレを刺激してしまえば、何をしてくるかわからない。「…私が居る限り、アナタには危険な目に遭わせませんから。」後ろに意識を向けてしまわない様にと彼の前に立ち、じっと相手の目を見つめる。もし、連れ去ってしまおうとしてもすぐに引き戻せる。駄目だった時など考えない、ただ今は彼の安全の為だけに集中する。そしてアレが現れてから暫くすると、不気味だった雰囲気も消え、アレの姿も消えていた。また難を越えられたことで、ほっと安心する様に一息吐き。「…やり過ごせましたか…トレーナーさん、大丈夫でしょうか…?」と首を小さく傾け、自身に何か異常はないかと聞いてみて )
ああ…大事無い。……君が居なかったらどうなっていたかは分からない…助けられてしまったな
(耳元で聞こえるなんとも形容し難い声のようなもの、背後にある何かの気配、それらに一切の注意を向けてはダメだと言い、こちらを真っ直ぐに見やる彼女の瞳を無心で見つめ続けて。しばらく無言で見つめ合ったまま時間が流れ、それあら再び彼女より声をかけられるとハッと目を見開き体調、精神面共に問題ないと答えるが、彼女が目の前に居て自分の意識を誘導してくれていたからなんとかなったようなもので、今の状況に一人の時に遭遇していた場合アレに対して意識を向けることなく無事に切り抜けられたかは怪しかったかもしれないと正直に話し、感謝の意を告げて。「…カフェにはアレの姿もやはり見えているのか…?…いや、余計な詮索はよそう、それを知ったところで俺のやるべき事は変わらないからな」これまで否定していた非科学的な存在、やはりそれすらも彼女の目には見えているのだろうかと興味本位から尋ねてみるが、そもそもアレの正体や姿形を知ったところで自分に出来る事はないしそれがどんな存在であろうともそれを理由に彼女のトレーナーを辞めるという選択肢はないのだから無駄な質問だなと思い直せばすぐにこちらから話題を打ち切ろうとして)
…姿は、見えます…
でも、本当の姿は…私にも見えません。…今は。
( 取り消そうとしたその質問に返してしまった。見えているが、本当の姿は見えない。その回答に対して意味がわからないと思うだろう。アレは彼女やお友達の様な姿はしていない、一言で表すならば"醜いナニか"だ。ただ、アレもかつてはお友達の様に形を持っていた。何かの原因でああなってしまうのだろう。今回ので言うと、普通なら見えない存在を認めたトレーナー、という存在を知ったのが鍵となったのだろう。「…正直、私にもアレの存在は知らないことが多いです。ただ…関わってはいけない。アレの声を、聞いてはいけない…戻れなくなってしまいます、から。」目を伏せ胸に手を当てながら、アレの危険さを彼に伝えた )
あ…すいません。
べらべらと話してしまって…。
( 取り消そうとした質問に対して、話すだけ話した後、ぺこりと頭を下げる。こんなことを言ったところで、ただ相手を不安にさせてしまうだけだろう。それでもアレの危険さをだけは知って欲しかった )
気にするな、俺が勝手に質問したことだからな。…正体がわからないというのは正直想定内だ、とにかく関わるべきではない、それだけわかれば今はいいだろう
(あくまで此方の質問に対して答えたというだけのことであり、それについて彼女に非はないとフォローを入れて。アレの姿は見えていても正体まではわからないというのは彼女でさえも対応が後手になっているという事からしてなんとなく想像していたことであり、そのことに対してそれほどのショックはなく、アレが危険であり関わるべきではないという事実だけは押さえておけばそれでいいだろうと焦りや不安などといった感情は一切見せず、現状を冷静に見極めていて。「…しかし、時間をそれなりに消費してしまったか…予定していたトレーニングは次へ持ち越しだな」ひとまず最悪の事態は免れ無事に切り抜けられたことは良かったものの、時間的にトレーニングプランの変更は余儀なくされてしまい、やれやれといった風な表情を浮かべて)
そう、ですね…。
今の状況、あまり遅くまで続けるのは…危ないですから…。
( 突然の難も何とか切り抜けられたが、時間もそれなりに使ってしまった。ここから練習となると、終わる頃にはかなり遅くなるし、その分危険度も増してくる。今回はここまで、という判断は間違ってはいないだろう。しかし、やはりと言うべきか、この状況下では予定通りに全てが進むとは限らない様だ。彼がやれやれといった表情を見て、ふとあの事を思い出す。「あ…トレーナーさん、これを。忘れてしまう前に、今回の記録を提出しますね。」と言って、あの時彼から頼まれた自主的に取り組むメニューに関しての記録を渡す。取り組んでいたのは丁度昼間頃、調子についても書いていた。問題のタイムについては、目標のものより遅いという結果だった。初めてこのトレーニングをした感想としては、遅過ぎず速過ぎずというのは思っていたものより難しいとあの時感じた )
…最初というのもあり、まずはただ…同じ速度で走ることだけ考えていました。
( まずは普通に、一定な速度で走った。ここから調節を進めて、目標タイムに近付けるという考えをしていたと彼に話す。普通に走り目標より遅いということは、どこかで速度を上げる必要があるだろう。「…次は、どこで速度を上げるべきかを課題にしています。」次に実行する時は、速度を上げるタイミングを見つけることを課題とするということを最後に、この自主トレーニングの報告を終えた )
なるほど…やはりな。…初日としてはこれ以上ない滑り出しだ。安易に答えやヒントを求めようとせず自らの力で答えを導き出そうという意識はこれからも大事にしてくれ
(記録を見れば、それらとこれまでの彼女の走りのクセや傾向と照らしあわせるだけで、どんなことを考えてどのような試みをしたのかが手にとるように理解出来てしまいほくそ笑み。これ自体短期間で成果が出るような類のものではなく長期的な課題として設定したものであったが、初日としては上々とも言える結果を出してきており、何よりも恐らくは他のどのウマ娘もやっていないような一般的なセオリーからは外れた特異なトレーニングであり、彼女自身多くの疑問を抱えながらの挑戦であるはずだがそれでもまずは自分で考えるという意識を持って行動しているということが大事でそれが出来るのは彼女の一つの才能だと褒めて。「その上で、ひとつだけ俺からのヒントだ。意識するべきはタイミングではない、大事なのは想像力だ」今日の結果を踏まえて彼女へと新しくヒントを与えてもいいだろうと判断し、こちらからヒントを提示するが、それはあまりにも抽象的過ぎる内容に多分今の彼女にとって疑問を深めるだけになるであろう意地悪なヒントの出し方で。しかし彼女ならばこのトレーニングを続けていく中で重要なのはタイミングではなく、途中どのようなペースで走ろうと最終的に目標タイムピッタリにゴール板を走り抜ける自分の姿が正確にイメージ出来るようになるまでに身体に時計の感覚を覚え込ませれば後は自在にペースを作れるということにいつかは必ず気づけるだろうと見込んでのもので)
想像力、ですか…?
( 彼の言うそのヒントを聞き、顎に手を当てながら頭の上にハテナを浮かべた様な表情を浮かべる。果たしてそれはヒントと呼べるのか、それともそれがヒントだと気付ける時が来るのか。もし想像するとしても何を、どんなものへと想像したらいいのかはわからない。やはりまずはやってみなければわからないだろう、ここではその想像力というヒントを何故彼は出したのかは聞かずに。「…わかりました。果たしてそれがヒントなのかは、まだ掴めませんが…意識して、取り組みますね。」と、次の課題達成に向けての意を示した。ここからがこのトレーニングの本番だろう、と静かに気合を入れた )
…この後は解散だけですが…帰宅の際は、お早めに。今だけは、あまり此処には残らない方がいいです…。
( 練習も終わり、後は解散して帰るだけだが、もし帰る際には迅速に帰路へつくことを勧める。アレがまた来る前に離れるべきだろう。「…学園の外なら、問題はないかと…。まだ平日ですから、アレの接近の心配をする必要はありません。」学園の外ならアレに意識を向ける必要はなくなることを伝える。理由については、今は言う暇はないだろう。それはまたこの状況を抜け出した時に、アレの正体に確信出来た時に話すことに決め )
そうか、わかった。アレに対する対処はカフェの指示に従っておく方が合理的だからな
(ここに残らない方がいいという直球な意見に対し、こちらは一切の異を唱えず、不明な点はあっても彼女がそう言うのならおそらく対処法としてはそれが最良なのだろうという確信はあって、残った作業はまた明日、彼女と一緒の時にでも進めようと考えて頷き。「と、そういえば明日は休日だったな、カフェさえ問題が無ければ研究室での作業とトレーニングをしたいと思うんだが、どうだ?勿論、本来は休日だから他に予定があったりするなら無理にとは言わないが」そこまで考えて明日が休みであったことを思い出し、一応こちらの意向を伝えるが、学園生活にトレーニングにと日々を忙しく過ごす彼女にとっては貴重な休日、自分の為に使いたいという気持ちも十二分に理解できる為無理強いはせず、あくまでも提案という形で相手の意志を尋ねて)
え。明日って休日なのですか…?
( 明日は休日だということを忘れていたというより、気付いていなかった様子で一瞬ポカンと間抜けな表情を浮かべてしまった。暫く黙ったままになってしまったことにハッとした後、彼からの誘いの内容を思い出した後。「…はい、是非とも。明日は特に予定などもありませんので…。」と、休日は彼と過ごすことに決める。これといった予定もなく、その方が有意義な時間も過ごせるだろうと判断した )
…それでは、また明日。
それと帰りはお気を付けて…その…道も、暗いですから。
( 今日の予定も問題はあったが何とか全てお互い無事に終わり、お疲れ様でしたと頭を下げる。この後、彼を最後まで見送ろうかとも考えたが、そんなことを提案してもきっと必要ないの一言で返してくるだろう。だから夜にはお気を付けて、とだけ言った後、そのまま自分はゆっくりと寮へと戻ることにした )
(翌日、外は生憎の雨模様。いつもよりもほんの少し薄暗い研究室へとやってくればいつもの癖でまずはコーヒーを用意しようとしたが彼女がこれから来ることになっていることを思い出して手を止めるといつもの定位置であるデスクへと向かってノートパソコンの電源を入れ、やがて室内はカタカタと規則的にキーボードを指先で叩く音と微かな雨音だけが聞こえる空間になって。この雨の中では外でのトレーニングは出来なさそうだなと考え、別のプランを考える必要があるがとりあえずは彼女が来てから本人に確認をとりながら詳細は決めれば良いだろうという結論に至り、作業を継続して)
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