主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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ああ、宜しく。…と、ふむ…体力強化は急務だな
(礼儀正しい彼女の仕草を見ながら短く答えて頷き、早速今日これから学園に戻って今後のことを色々と話そうかと考えていると目の前で彼女がよろめくのが見え、咄嗟に背中に手を添えて支えてやり。彼女の発言にどうやら今日一日でかなり消耗してしまったようだとわかれば、実際のレースにおける肉体的、精神的疲労はこんなものではないためしっかりその辺の強化をトレーニングに取り入れるのはまず確定事項だなと冷静にそう呟いて。「カフェ、君さえ良ければ学園の寮まで送ろう」会場から学園まではそれほど長距離という訳ではないが、この状態の彼女を一人で帰して何かあったらと考えればそう提案をして)
(/そうでしたか、こちらの完全な勘違いで不愉快な思いをさせたなら申し訳ありませんでした。こちらの勝手な思い込みであのような書き込みをしてしまっただけなので、お返事は急がずそちらのペースで大丈夫ですよ)
すいません…
でも、大丈夫…です。
( 倒れてしまう、まではいかなくても今の自分はかなり消耗していたことにようやく気付く。でもまだ体は動く、この後恐らく話し合いや予定とか決めていくのだろう。だから別に休まなくてもまだ何とかなる…ことを伝えようとした時 )
え?…あ。いえ、そこまでは…
( 寮まで送ると言う彼からの提案にキョトンとする。一人でも問題ないとは思うが、その提案を無下にするのもどうかと少し考え悩んだ末「…えっと。ではお願いしても、いいでしょうか…?」と小声でポソリと、結局断らずにその提案に賛成すると返した )
これは別にカフェのためってだけじゃない、ただ、俺の担当ウマ娘になった以上は滅多なことがあっては困るというだけのこと…まあ、どうせ向かう方向も同じだからな
(遠慮がちな反応をした彼女に対し、確かに体調面を心配したのもそうだが、自分にとって担当ウマ娘となった彼女はある意味で大事な財産の一つという側面もあり、それをリスクから守るための利己的な行動でもあるのだと臆面もなく口にして。それに何より自身もどうせ学園の敷地内のトレーナー室に立ち寄るつもりであり、目的とする場所が近いということはつまり別に送るという行為も手間でもなんでもなく、もののついでと考えることも出来て。最終的になんだかんだでこちらの提案に乗っかってくれた彼女に「ああ、無論構わない。こっちに車が停めてある、ついてきてくれ」と、説明をしてから駐車場へと向かうべく歩き出して)
そう、ですか……
あ…っ、はい。
( 何か考える様に下を向いていると、歩き出した相手に少し気付くのが遅れ慌てて彼の後ろについて行き、その車のもとへと一緒に向かうことにする。その道中に、「…あの。トレーナーさんは、今まで何度かウマ娘たちの担当を…?」と一つ聞いてみた。今までの彼の様子から見て、新人ではないことは確かだろう。まぁそれを知ったところでとは思われるかもしれないが、戻る最中お互いずっと黙ったままなのもアレかと思った上で )
…ただ、聞いてみようと思っただけです。
この問い掛けに…深い意味はありません。
( だから答えても答えなくても…、と付け足して )
ん?ああ、以前はチームを作っていたこともある。もっとも彼女たちはみんな引退したがな
(隣を歩いていた彼女から投げかけられた問いに視線をチラリと向けながら淡々と答え、今は彼女の他には担当ウマ娘は居ないということを暗に伝えて。「チームだからこそ出来る指導もあったが、数が増えればそれだけ一人一人に割ける時間というのも短くはなる…チームではそれなりの成果は出せた。今度は一人のウマ娘の育成に力を注いでどこまでいけるか…それを君で確かめたい」チームを作っていた時期のことを振り返りながら実りもあったが反省点もあったと話し、我ながらこんな風に自ら身の上を話すなんてらしくないなと思いながらも相手への期待度が大きいことを示して。それから少し歩いて駐車場へとやってくれば自身の愛車である軽ワゴンの方へ向かい「ちょっと待ってろ。今片付ける」助手席には沢山の資料がはさまれたファイルなどが無造作に置かれており、それを適当に後部座席へと移動させていき)
そうですか…答えてくれて、ありがとう御座います…
…その期待に、答えられるといいのですが。
( 相手のことを少し知れたのと同時に、自分への期待度の大きさも知った。そして彼の車に到着し、相手が助手席に置いてある資料を後ろに移している姿をじっと眺めながら待っていては。それらの資料は全てウマ娘についてのものなのだろうか、それを一人で集めたとするなら、その量はかなりのものだろう。その中に、自分のことについてもあるのだろうか…など考えていると、ハッと何かに気付き、片付けている彼に「…あ、…トレーナーさん。その、お友達も一緒に乗せていいでしょうか…?」…あの時みたいに問題は起こしませんので、と冗談を言っている様子は微塵もなくそう首を傾け頼んでみては )
俺の目に狂いはない。…それでも満足のいく成果が出なかったとしたならそれは俺自身の怠慢だ
(これまで見てきたウマ娘の中でも一際輝く才能を持っているのが彼女であり、そんな彼女が力を発揮出来ないようなことがあるとすればそれは自分の指導不足によるものになるだろうと、改めて彼女に対する評価を口にしては、相手の頭に手をポンと置き。彼女が座るスペースを確保し終えたところでお友達のことについて言及され、そういえば今日は全く干渉をしてこない事もあり忘れかけていたがやはり今も彼女の目には見えているのだろうかとそんな風に考えれば、少しばかり黙り込んでから後部座席にもう一人分スペースを作ってやり「…好きにするといい。元より黙って乗り込んでいたとしても俺にはどうせ関知出来ないことだ…。ただ、運転中に前のようなことがあっては敵わん、そこで大人しくしているよう言っておいてくれ」相変わらずその存在については、その場にいるのかもしれないが、論理的に説明のつかないものを認める訳にはいかない自分のスタンスとは相容れないものとして認識しており、それでも確かにこちらに干渉するだけの力を持っていることも事実であるため、お友達への対応は唯一意志の疎通がとれる彼女を頼る他なく、やれやれと肩を竦めて)
…はい、そこはしっかりと…。
ありがとう御座います、トレーナーさん。
( 彼女を乗せてもいいと言われ、どこか嬉しそうな様子で微かに笑みを浮かべた後、そのお友達にはしっかりと大人しくしている様に注意をし、続いて自分も助手席に座った。車のエンジンがかかり、そのまま目的地への到着を待つのみ。その途中、暫く誰も話さない静かな時間が続いた後、車のフロントガラス先に映る景色を真っ直ぐ見つめながら「……昔から、私には様々なモノが見えます。普通なら見えないものが、はっきりと。」と、突然自分の過去の話を始めた。見えないものが見える、聞こえないものが聞こえる。そしてそんな自分を不気味だとかおかしい、と言われたこと、そしてそれらを否定され貶されることを恐れて、閉じ籠っていたことも、彼に話した )
彼女に出会ったのは、その時です…自由で、明るくて…何より、楽しそうでした…そんな彼女を見て羨ましくなり、追い掛ける様に…私は暗く狭い殻から破る様に、外へ出ました。
( 久々の陽の光は…ちょっと堪えましたが、とその時のことを思い出せば、おかしそうに小さく笑って。それからずっと、彼女は前を走っていて、自分はそれを追い掛け続けていた。彼女は夢であり憧れであり、恩人なのだ。そしてそんな彼女に追い付けば、きっと自分も彼女の様な存在になれると思っていた。何としても、そんな彼女を知りたかった。「…でも、それからずっと追い掛け、追い掛け…追い掛け続けても、彼女の髪すら触れることは出来ませんでした。」と、自分のことについてここまで話した後、口を止めた。気付けばペラペラと喋り過ぎてしまったことに、少し気まずそうな様子で、もう喋らない様にと両手で口許を覆う様に隠し )
…実に不可解だな。だが、カフェにとってはその目に映る世界こそが真実であり、それはいくら他人が否定したとて曲げることは出来ないということなんだろう。だが…俺は彼女に感謝をしなければならないな、君は彼女と出会い走る喜びとその理由を得ることが出来た…それが無ければカフェと俺がこうして出会うこともなかったんだから
(これまで以上に多くの事を語ってくれた彼女の言葉に運転をしながら黙って耳を傾けていて、一通り話したいことは話し終えたのか再び沈黙が訪れれば次はこちらがゆっくり口を開き。彼女の話は相変わらず自分の理解を超えているし彼女の周りの反応も至極真っ当なものなのだろうと一般論として納得しながらも、彼女にとっての真実はどうあっても変わらないだろうし曲げられないものであることも同時に理解して。そして決してそれらが冗談や妄言の類ではないということは本人のこれまでの態度からも明らかであり、自分には考えも及ばない何かが彼女にもたらした影響はそれだけ大きかったのだろうと考えれば自分はそれに感謝をしなければならないと言い「…そろそろ認めるしかないようだな。君のお友達は単なるオカルトではない、確かに正真正銘君の良き友人として共に居るのだろう」相変わらず全容が見えない存在ではあるが、それでもそこに居るという事実はもはや疑いようのない事実だとこれまでの自分の認識を改めれば、バックミラー越しに彼女のお友達がいるのであろう一点をチラッと見やり)
…やはり、貴方は不思議な人ですね…
見えない筈なのに…それでも信じて、感謝までとは…。
( 彼から出てきた意外な言葉に驚いた。同じように見えないものなのに、否定せずそれも認めると言う。それも、彼女を感謝するとまで。昔は彼女の存在はあると訴えていたが、それは無駄なことだと知り、今はもう自分だけが見えていればいいと思っていた…今この時までは。目的地の近くまで到着した頃、初めて彼女の存在を認めてくれた彼に聞いた、「…私、彼女に追い付けますかね。」と。自分の夢は叶うのだろうか、あの選抜レースを終え自分の走りを知った今、お友達の背中に届くのだろうかと相手の方をじっと見つめながら )
無論……いや、追いつくだけで満足させるつもりはない。ウマ娘たるもの相手が友人であろうとなんであろうと勝利の栄光を目指してこそ。違うか?
(未来の可能性について尋ねる彼女へと、短いながらも自信満々に断言してみせるが、それから少しばかり何やら考え込むような仕草を見せた後で、背中を追いかけるのではなく追いつきやがては追い抜く、それぐらいの高い目的意識があってこそウマ娘として大きく成長出来るはずであり、彼女もその例に漏れないと信じている様子で。そんな風に話しをしているうちに目的地である彼女たちウマ娘たちが共同生活を送っている寮の前に到着し、入り口の前に車を横付けして「それじゃあカフェ、また明日授業が終わり次第この場所に来てくれ。俺の研究室兼トレーナー室がある」車を停めれば手近な場所にあるメモ用紙へと簡単に地図を書き、それを彼女へと手渡して。まずはトレーニングを始める前に今後のことについて改めて話すべきだろうし何より今後ミーティングなどを行ったり、活動の拠点にもなる場所であるためひとまず彼女を自らのトレーナー室へと案内することに決めて)
研究室、ですか…
わかりました…では明日からよろしくお願いします。
( 彼からのその場所が記されたメモをじっと見て、大体何処にあるか把握出来れば。お疲れ様ですと頭を上げ去って行き──「…あと、その…後ろの窓、拭いておいた方がいいかもしれません。」騒ぎになる前に…と途中振り向き、小声でどこか申し訳なさそうに言った後戻って行った。どうやら後部座席、お友達の座っていた席の窓には内側から手形が付いていた )
【そして次の日…】
…メモの通りだと、此処の筈──
トレーナーさん、来ました…マンハッタンカフェです。
( 地図にあった場所まで辿り着き、扉をコンコンとノックし自分の名前を言う。…そういえば、今日は昨日あった選抜レースの話を耳にした。でもその話の中に自分の名前は出ていなかったが、自分が出ていたレースのことを話は耳にした。これから、自分の目標達成の為に進むならば、今よりも目立ってしまうというのは付き物だと思うと、目立つことが嫌いな自分には少し不安になるというのもあった…それも慣れてくものなのだろうか、など考えながら彼からの返事を待ち )
…ああ、ドアは開いてるから適当に入ってきてくれ
(多くの資料やトレーニングに関する本などといったものが色々とうず高く積まれていて、他にはトレーニングに使う機材なんかが煩雑に置かれて散らかった昼間だというのに薄暗い室内の奥に置かれたデスクの上に置かれたPCの前で作業をしていれば、ドアをノックする音、それに続くようにして聞こえた聞き慣れた声にどうやら来たみたいだなと腰を上げればすっかり荷物置きのような状態になっている来客用のテーブルの上に置かれたものをどかしていきながら中へと入ってくるよう促して)
…はい、失礼します。
( 中に入ると、昼間なのかわからなくなる程の薄暗さの奥で作業をしていた彼を見つけ、どうやら此処で合っていたことにホッとする。入ってきた扉をしっかり、その薄暗い部屋へと溶け込む様に彼の近くまで近付いて。「…此処が、トレーナーさんの部屋…兼、研究室…ですか。」この雰囲気というか、部屋自体は自分に合っていた。眩しい場所より、このくらい暗い方が居心地も良い。こういった所には慣れているといった様子を見せながら。…それで、今回はどういったことを…?といつでも本題に入れるといった態度で、彼から何か言われるまでじっと待ち )
そうだな…とりあえず何か飲みながら話そうか。といっても、コーヒーと水ぐらいしかないがな
(中へと入ってきて、中を見回した後で早速本題について話しを振ってくる彼女へととりあえずゆっくり腰を据えて話そうと、先程片付けたテーブルの前のソファーへと座るよう手で促して。それから室内の隅に鎮座するコーヒーサーバーとウォーターサーバーへと視線をやって飲み物を勧めて。「もし、甘い飲み物とかの方がいいようなら次回以降は何か用意しておくから今日のところは水で我慢してくれ」とはいえ、相手の好みがまだわからない以上もしも今のラインナップに不満があるようなら次の機会までには何かしら用意しておくと言い、その場合は今日のところは無難に水を出そうと考えていて)
コーヒー、サーバー…?
…トレーナーさん、私はコーヒーを頂きたいです。
( 彼のその一言にハッと目を開き、視線を同じくコーヒーサーバーの方へ。そして何の迷いもなく遠慮もなく、コーヒーが欲しいと口にする。それ以外のものは何もいらない、コーヒーだけでもいい…というよりコーヒーがいいということを強く伝え。「まだ今日は一杯も…お願いします、トレーナーさん…!」今日は昨日のこともあってか朝起きるのが遅れ飲む時間を取れず、カフェテリアで飲もうにも人が多くて入手出来ず、この時間まで好物を飲めない状況が続いていた様子で、我慢も寸前に来ていたところにコーヒーという言葉を聞き、いつもより少し大きな声を出しながら水を出そうとする彼を止めようと必死になっては )
…わかった、コーヒーだな。すぐに用意するから待っていろ
(コーヒーと聞いた途端にいつもの様子とは違い目の色を変えて必死な様子の彼女の新たな一面に少しばかり驚いて目を丸くしたが、すぐに落ち着きを取り戻すと自分用のマグカップと来客用のカップをそれぞれ用意して早速コーヒーサーバーからコーヒーを注ぎ。「一応砂糖とミルクもあるが、いるか?」カップを自分と相手の前にそれぞれ置きながら自分は普段から使うことはないが、客が来た時の為に常備しているスティックシュガーとコーヒーフレッシュがあり、必要ならばそれらを用意するがと尋ね。出してやってからふと、コーヒーに並々ならぬ執着を見せた彼女のこと味にも拘りがあるかもしれず、眠気を覚まし頭をスッキリさせるために濃さ以外の部分にそれほど拘って淹れていない自身のコーヒーはあまりお気に召さないかもなと思ったりもしたが、あまり気にしない事にして)
ぁ…はい、ありがとう御座います…。
( ハッと必死になってしまったことに恥ずかしくなり、落ち着きを取り戻した後そのまま大人しくソファーへと座り。「いえ、私は無糖派なので…どちらも。」と首を左右に振り、その二つは要らないと答える。そして少し待っていると、自分の前にコーヒーを出された。いただきます、と軽く頭を下げた後。そのコーヒーを一口、少しだけ飲み )
…美味しいです。
特に、濃さの部分に拘りを感じられます。
( その一口を飲み、目を閉じながらこの珈琲の味を楽しむ様に。味の感想を述べる。この濃さ、そして苦味もいい。眠気を醒ます珈琲としては、良い出来だと感じながら。いつも自分で淹れるものか、店のものを飲んでいるので、それ以外の誰かが淹れた珈琲はあまりないので、抽出法は何なのか等を予想するように考えながら、また少し一口と飲み続けていると。「…あ。えっと、今後の話…ですよね。はい、いつでも大丈夫です。」と本来の目的を思い出し、珈琲を両手で持ちながら、彼の方をじっと見つめて )
いかにもコーヒーを飲み慣れているといった感じだな。このままコーヒー談義と洒落込みたいところだが時間は有限だ、とりあえず本題へと移ろう
(敢えて拘って濃くしている、その意図をしっかり汲み取ったような反応に感心した様子で、彼女なら少し話せそうだなと思いながらも今日の本筋はコーヒーについてではなく、これ以上は話題が脱線してしまうため方向修正を図り。「まずは君の脚質についてだな。昨日のレースを見た限り後半の加速には目を見張るものがあった。差しと見て間違いないと思うが君自身はその特性をしっかり理解して走っているのか、それをまず聞いておこうと思ってな」今後のトレーニングの方針を決める上で彼女の得意とする走りについて、それを果たして彼女自身が自覚して走っているのかそれとも感覚的なものなのか、その点をハッキリさせておきたいと質問して)
…昨日の選抜レースで、私は初めて自分の走りを知りました。それまでは、ずっと彼女を追い掛けるだけの走りをしていたので…
( 実際あのレースに出て、自分に合った脚質は差しで間違いないとは思うが、今まで追い掛ける為に走っていた為に自分の走りをしたことがなかった。昨日のレースは全体的に、走り方も仕掛けたタイミングも、意図的というより感覚的だったものの方が近く、お友達を追い掛けない走りから知ることができたものだった。「…だから、その質問に答えるならば…私はまだ、自分を完全に理解していません。」自分の特性はまだわかっていない、と首を左右に振った )
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