神埼梨花 2021-12-06 17:05:41 |
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樺月「はい、と言ってもそれは確定された未来ではありません。何か行動を起こさなければ、今言ったことが現実に起こるということです」
曷「なるほど……どうにかして天獄の野郎に接触してアクションしねぇと数万人が死ぬって訳か……厄介な…………」
赫「これは困ったねぇ~…なにか手立ては無いものか」
樺月「すいません、初対面なのにこんな無茶なこと頼んじゃって…ウチもおかしなこと言ってるとは思ってるんですけど、これしか方法がないので」
赫「あとは他に話しておくことはあるかな?」
曷「こら、あんま動き回るなって、なんもねーぞ(動き回るMOTHERの後に着いている)」
MOTHER「…………(とにかく動き回っている)」
樺月「開け、幽世の門よ(ドーマンを札に刻み込み札を宙に放つと、刻み込んだドーマンが札を飲み込んで肥大化する)サトリ、のんびりしてる所悪いんだけど、今いいかな?」
サトリ「(門から猿が現れる)お呼びでしょうか、真神様!!!」
サトリ「お~?その蛇の娘は新顔ですかい?」
ろくろ首「何!?新顔だって!?(サトリの横から首の長い女が現れる)」
河童「おいお前らぁ!真神様が新しい妖怪連れてきたらしいぞ!!(河童がそう言うと門からわらわらと妖怪達が覗き込んでくる)」
サトリ「あっ、お前ら!真神様はオイラをご所望なんだぞ!!関係ねぇ奴らは引っ込んでろ!!」
樺月「こーら、ウチの許可が無い限り勝手に出てこない約束でしょ!サトリ以外は大人しく山に居ること!言う事聞かない子は、ご飯抜きにするよ!」
河童「んだよ、新入りが来ると思ったんだけどなぁ…まぁいいや、お前ら引き続き社の護衛すんぞー。ほら散った散った」
火車「なんで1番の新入りのお前が仕切ってんだよ!」
河童「うっせぇ!別にいいだろうが!」
樺月「全くこの子達は…けど、神社を護ってくれてありがとね」
ろくろ首「いいってことよ、あたしらは真神様に命を救われてんだ。恩返しぐらいさせておくれよ」
樺月「ありがとねみんな、今はサトリだけだけどまた何かあったら呼ぶよ」
河童「おう!何時でも力になんぜ!そんじゃな!(門が閉じる)」
サトリ「(樺月の足元に降り立つ)それで?オイラは何をすればいいんで?」
樺月「サトリの力でこの子の心を読んで欲しいの。お願い出来る?」
サトリ「任せてください!真神様のお願いとあらばなんなりと!(MOTHERの肩に乗る)」
サトリ「ふむ、こいつぁ…なぁあんた、オイラの言葉がわかるかい?オイラはサトリっつー心を読む妖怪さ。オイラはあんたに危害を加える気はてんでねぇから安心してくれや。寧ろ、あんたの伝えたいことをオイラが代わりに伝える翻訳係だと思ってくれていいぜい」
サトリ「おうよ。ちょいとだけあんたの記憶を覗かせてもらったが…どうやら、意思疎通ができないせいで敵意がないのに攻撃されることがあるらしいな。けど、オイラが居れば誤解を産むことも諍いを起こすこともねぇ!アンタが喋れるようになるまでは、オイラがあんたの心を代弁してやんよ。それでいいんですよね、真神様!」
樺月「話が早くて助かるよ、サトリ。みんなの中でも長い付き合いなだけあるよ」
サトリ「へへっ、真神様の考えてる事は触れずともわかりますぜ。何せ、真神様は生粋のお人好しですからね」
樺月「それじゃあサトリ、後は任せるね」
サトリ「真神様、何処か行かれるんで?」
樺月「うん…ちょっと、謝りに行かないと行けない子が居てね」
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