神埼梨花 2021-12-06 17:05:41 |
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尚哉「ほー、そうか…………まァ、それに関しちゃ俺も同じだ……いや、事実、コッチとしてもあんまり連中に好感は持てねぇし………。………あんな奴ら最初っから頼らずにいればこんなことには…………クソッ……!!(歯軋りして呟く)」
閑琉「マジでどうしたの尚哉くん、顔マジで怖いよ?般若?尚哉くん般若なの?」
尚哉「テメェがぶつかってくることもなきゃ多少マシだったんだがァ??色々あんだよこっちも」
守「…確かに、十三階段のいい噂は聞いた事ありませんけど…俺は、そんなに悪い組織では無いと思うんですよね。やり方は荒療治な事が多いですけど、それでも少なくとも救われてる人はいると思いますし…(じゃなかったら、あんな風に俺に手を差し伸べてくれる事なんてなかったからな…)」
彩蝶「守君…随分と十三階段の肩を持つのですね?」
守「あ、いや、別に肩を持ってる訳じゃないんだけどよ…もしかすると、本当はいい組織かもしれないなーって思ってな。嫌う理由も分からない訳じゃないんだけどな…」
尚哉「お前はそう考えるかもしれねぇが、こっちには実害出てんだよ……(苦い顔をする)」
閑琉「へー、どんな?」
尚哉「…………姪が消えた」
閑琉「…………へぇ」
尚哉「お前らに話すには複雑なんだよ……ウチん家の事情特殊だしな」
閑琉「……確か、尚哉くん家の長男も失踪してたよね」
尚哉「……色々あって死んだ……で、姪は兄貴の娘なんだけどよ……兄貴が色々バカやらかしたせいで姪は実家に近寄らないようになっててな、だから、アイツを守って欲しいって、十三階段に任せてたんだよ……こっちは多額の出資金も出してな……そしたら失踪した」
閑琉「え、でも、それ別に十三階段悪くなくない?」
尚哉「ここまではな、アイツらに任せた俺らにも非はあるが…………失踪したって奴らから聞かされたのは、姪が失踪してから〝数ヶ月後〟だったんだよ……!それが気に入らねぇんだよ……!!」
閑琉「…その数ヶ月時間を置いてなかったら、なにか変わってたかもってことか」
尚哉「だから、幻想神にギリギリまで俺らに言わなかった事について聞きに行くんだよ……!」
守「………(多分、今この人を行かせたら血祭りどころじゃ済まなくなる。特級魔術師なら尚更だ。返答次第によっては、この世界に被害が及ぶ可能性だってある。なら、今俺が取るべき選択は…)…俺が代わりに聞いてきます」
彩蝶「え?」
尚哉「……お前が?」
閑琉「(ニッと笑う)それがいい、今の尚哉くん邪魔ともに会話できなさそうだからね。ここは、彼に任せてやってくれないかな」
尚哉「……………………まァ、高専の生徒なら信頼は置ける……だがな、奴にはぐらかされでもしたら…」
閑琉「大丈夫、だって高専ーウチーの生徒だよ?もーんだいなーい、もーんだいなーい!」
尚哉「…………はァ、分かった、一先ずお前に任せる…………何で今まで黙ってたか、そして、何が起きたのかってことを聞いてきてくれ……」
守「はい、ありがとうございます」
彩蝶「だったら、私も───」
守「それなんだけどよ、一旦梓ノ昏は閑流先生と一緒に居てもらってもいいか?」
彩蝶「(一瞬で真顔になり目から光が無くなる)え?」
守「色々とあって、十三階段とは顔見知りの奴が多いんだよ。中には結構戦闘狂な奴とか居るし…別に悪い奴らばっかじゃないんだけどよ、お前は特級魔術師候補であると同時に天災ーディザスターー候補にもされてる。幻想神と会ったことによって十三階段側にお前の情報が周り広がり、お前の事を危険視して排除しに来る奴が現れるかもしれない」
彩蝶「なにそれ…私を除け者にしたいってこと?私知ってるよ、十三階段って大半が女性なんでしょ?そんなに私を除け者にしたいってことは、十三階段の誰かとするつもりなんじゃ…」
守「そんな事しねぇよ!!そもそも、十三階段にいる殆どの奴は既にくっついてるのが多いんだよ!!それに、密会も何も十三階段からしたら俺は付き合うのも憚る様な魔力も絞りカス程度しかないそこら辺の埃程度にしか思ってねぇよ!!!そんなに怪しむって言うなら、お前の死霊を付けるなり何なりしたら良いだろ?俺は気づかなくても、幻想神には確実にバレるだろうけどな!!!」
彩蝶「…本当に、何も無いんだね?嘘ついたら幾ら守君でも許さないよ?」
守「だから本当だって言ってるだろ…」
閑琉「あー、はいはい、彩蝶ちゃん。ここは、守くんを信じて待っててあげようじゃないか。守君が変な嘘を着くわけないって君がよく分かってるでしょ?だから、待ってよ?」
彩蝶「(瞳に光が戻るが、少し不貞腐れた顔をしている)…分かりました。今は守君を信じてみます」
守「ありがとな、梓ノ昏(つっても、梓ノ昏の事だから絶対に死霊は憑かせるんだろうな…まぁいいけど)」
守「はい、任せてください。梓ノ昏、閑流先生…は信用出来ないから、厭世の言う事ちゃんと聞けよ」
彩蝶「…わかったのです。閑流先生よりも尚哉おじさんの方が信用できますから」
閑琉「ねぇ????ちょっと酷くない????僕、先生なんだけど????」
尚哉「教師として見られてねーってことだよお前は(閑琉を鼻で笑う)」
守「それじゃあ厭世さん、梓ノ昏の事お願いします。出来るだけ早めに戻って来れるようにするんで(尚哉にお辞儀しそこから走り去る)」
彩蝶「…守君…」
守「(走りながら電話を掛ける)」
寺門『(電話に出る)はい、もしもし。どうしたんですか?登坂先輩』
守「悪い斑鳩、ちょっと頼みたいことがあってな。あっ、その前にあのデスゲームの動画ってお前にも送られてきたか?」
寺門『はい、送られてきましたよ。あ、てことは登坂先輩も今同じ世界に居るんですか?』
守「あぁ、斑鳩が居るって事は京都校にも出動命令が出されたんだな。なら安心だ。それでなんだけどよ、お前に少し頼みたいことがあってさ、お前のその魔力感知で幻想神の場所を───」
要「(守とぶつかり、尻餅を付く)いたっ…!」
守「!あ、だ、大丈夫ですか!?すいません、ちゃんと前見てなくて…!(要に手を差し伸べる)」
要「あぁ、いえ、大丈夫ですよ。気にしないでください(守の手を掴んで立ち上がる)」
守「怪我がないようで良かったです。あ、すいません、そしたら俺はここで!(落ちたスマホを広い、再び走り出す)悪い斑鳩、今人とぶつかってな…それで、お前に幻想神の場所を教えて貰いたいんだが…」
寺門『わかりました。場所がわかり次第メッセージで送りますね』
守「あぁ、頼んだ!それじゃあまたな!(電話を切る)探すのに夢中になり過ぎるのもあれだな…今度から気をつけねぇと(そう言えば、ぶつかったあの人…結構なイケメンだったな。学生っぽかったし、学校でもモテてそうだったな)」
要「…ちっ、脳無し肉ダルマが…」
美優莉「わー、要くん尻もちついてたー、痛そー!大丈夫ー?(いつの間にかいる上にカシャカシャとスマホで要の写真を撮る)」
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