神埼梨花 2021-12-06 17:05:41 |
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綺月「そんな…………っ」
サーシャ「なんとも、ならないなんて……」
シャムル「……(レーヴェンをチラリと見てバシバシ叩く)」
レーヴェン「痛い痛い~!え、何~!私に何とかしろってことなのー!?……いやまぁ、何とか出来なくもないんだけどさぁ!」
彩「えっ…方法があるんですか!?」
花火「うそ、本当に!?」
未夢「まぁそうですよね…あの口ぶりからして、何か策がありそうでしたもん(苦笑してる)」
晃「ったく…遠回しな言い方しやがって…」
レーヴェン「だってこれを言って敵方にバレた時に狙われまくるの私なんだからね!?もぉ……(シャムルの叩いてくる手をペシペシと跳ね返している)……確かに私は生きた魔道書、自我を持つ魔術式だ……けどそれとは別の固有魔法は持ってるんだ」
サーシャ「え!そうなんですか!?」
レーヴェン「うん……これさぁ、あんま暴露しちゃダメだよ?……私の固有魔法は『魔力操作』と『命天』っていうものなんだ」
レーヴェン「その名の通り『生命』に関する固有魔法さ……ほら、よく伝説とかで聞くだろう?不治の病や致命傷を綺麗さっぱり治す魔法が。それがこれさ……それで、私が使える幅っていうのが____」
シャムル「レーヴェンくんはなんと死者蘇生もやっちゃうのデース☆」
レーヴェン「あんまりやらないんだけどね!!2、3日寝こけちゃうもん!!!」
晃「はぁ!?死者蘇生できる固有魔法だと!?んなこと普通出来るかよ!!死霊術者でさえ、出来たとしてもゾンビとして生き返らせれる程度だぞ!!蘇生術式を研究してる術者も多いけどよ、そもそもたどり着けたとしても蘇生術式は本来天界でも禁忌として扱われてるから、例え魔導書であったとしても処分を余儀なくされるんだぞ!!そんなのが固有魔法って…天界の奴らにバレでもしたら、消されるぞ!?」
レーヴェン「まぁ、支配派にバレれば消されるだろうね~……けど、中立と穏健派については心配がいらないんだよ」
サーシャ「その自信どこにあるの!?!?」
レーヴェン「君達は【契約の箱-アーク-】って知ってるかな」
綺月「確か、十戒が記された石版が保管されている箱で、それを開ければ厄災が降りかかるっていう」
レーヴェン「そっ、言ってしまえば神と人間の間に交わされた約束事の象徴だ。何人たりともこの箱を開けることは許されない、それが神であったとしても…………そしてその【契約の箱】は(自分の体を軽く叩く)私のこの中に縮小してソロモン王が隠したんだ…………支配派がこれを奪って悪用しないようにね」
サーシャ「…………つまり、レーヴェンさんを殺したら…」
レーヴェン「うん、契約の箱が壊れるからとんでもないことになるだろうね」
ガルム「下手すりゃあ、『大聖戦』がまた起こる可能性があるって訳か。ちっ…もうあん時みたいな面倒はごめんだぜ」
晃「英王と邪王の全世界を賭けた歴史に名を残すほどの戦争…だったな。その結果、特異点という異常現象が次元を越えて起こるようになった。神々の王もとんでもねぇ事してくれたもんだぜ…まぁ、ほったらかしにしてたら俺らの世界もこの世界も滅んでたかもしれねぇって考えれば、まだマシなんだろうけどよ」
レーヴェン「それに、私のが生まれた時代は死者蘇生は禁忌じゃなかったんだよ。オルフェウスっていう冥界から奥さんを条件守ったら連れて帰っていいよーっていう神話があるだろう?あの辺の時代だからまだ合法だったんだよね」
サーシャ「な、なるほど……でも、死者蘇生じゃ寿命を何とかなんてできるの……?」
レーヴェン「まぁ、そこはあれこれやってかくかくしかじかで間に合わせで補うことができる寿命をどうにかこうにかこね合わせて作って、魔法少女たちに補完して、足りなくなったらまた補完して……ってやる」
サーシャ「え、説明雑過ぎない?」
彩「けど…貴方が倒されたら終わりじゃ…」
カイ「…あぁ、なるほど。大体話しが読めたよ。つまり、僕達がそれの護衛役って訳だ。逃亡したリーサルソリッドとサブソリッドがここ2人。それだけで、護衛につかせる理由には十分なんじゃない?真祖さん」
シャムル「勘がいいねカイくん☆そういうことだよ☆」
レーヴェン「まぁ、そういうことで寿命についての対策は練れるよーってこと」
サーシャ「次元がぶっとんでるよぅ」
梨ナ「まじかよ…心強いどころか、魔法少女の定義が根こそぎ変わっちまうじゃねぇかよ…」
晃「禁忌の固有魔法を持ったソロモン王の生きる魔導書に、神格すらも殺せる力を兼ね備えた黒き破壊者。こいつらが組んだとなりゃあ、魔術の概念そのものが揺らぐことになるぞ、こいつは」
レーヴェン「けど、正直ここくらいまでしなきゃ私達に勝ち目は無いからね、多少禁じ手でも致し方ない……なんせ、禁じ手を躊躇してたら世界纏めて一切鏖殺される、元より根底から覆さないと勝利が無いゲームなんだよこれは……つまりクソゲー!!!」
シャムル「勝ちのないゲームにはズルをするしかないもんね☆」
晃「確かに言われてみりゃあな…相手側にも呪いの王やらクトゥルフの瞳を食った神話生物人間も居るぐらいだしな。その上、あっちにはアイラと同レベルのバケモンが後4人居る。チートにはチートで返さねぇと、やってらんねぇわな」
花火「す、スケールでかすぎて頭痛くなってきた…」
遥輝「私も…何がなんだが…」
ビビ「(思考をやめて燃え尽きている、真っ白に)」
レーヴェン「まぁとりあえず、がんばろーー!…………と言いたいけど、お腹空いた…………(膝から崩れ落ちる)」
サーシャ「えぇ!?!?」
杏奈「一気にムードが壊れたね~」
梨ナ「とりあえず、まずは飯に食いに行くとするか」
晃「まずお前らは学校行けよ」
三人「あっ」
綺月「あっ」
シャムル「あっ☆」
サーシャ「じゃあ私らでご飯食べに連れていくしかないねー、何食べたーい?」
レーヴェン「きなこあげぱん」
サーシャ「素朴だ」
晃「それはデザートだろ。甘いもん食ってどうすんだよ」
花火「えー、別にいいじゃーん」
アイラ「…オムライス、食べたい」
未夢「え?オムライス?」
アイラ「うん、未夢が作ってくれたあの卵を乗せるご飯、美味しかったから」
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