神埼梨花 2021-12-06 17:05:41 |
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アン『わかったら大人しくしててもらっても───(コンテナの扉が開く音がする)…え?』
永也「(入口の指紋認証パネルに手をかざしていた)…なるほど、こうやって開けるんだ(両手で車体にしがみつき、腕力で体を引き上げ車体の上に乗る)…あれか(アンテナの方を見る)」
アン『ちょっと永也君!?君、何する気!?』
永也「何って…そんなの、見て分かるでしょ(両腕を魔獣化させ、アンテナの棒部分を握る)このアンテナを壊す」
アン『は!?壊すって…無茶だそんなのっ!!!そもそも、このトラックには防護障壁が張られている!!!下手に壊そうものなら、その分のダメージが君に跳ね返ってくるよ!!!それに、先程のトランス状態の反動で今の君は相当な負担が掛かっているっ!!!下手したら死ぬぞ!!!』
永也「関係ない、僕は彼を助ける。僕の目的は、あいつの元に辿り着く事だけじゃない。僕はASB計画に巻き飲まれた人達全員を、助けてあげたいんだ。それが僕の…せめてもの、償いだからっ!!!!!(アンテナを力づくで引き抜こうとすると、防護障壁の効果が発動し永也にダメージ分の電撃が襲いかかる)ぐぁぁぁぁっ!!!!!」
りおん「っ……!!もう……!!CROWN!私も車体の上に!」
CROWN「イェス、マイマジェスティ!(りおんを抱えて車体の上に乗る)」
りおん「はぁ……あんまり、やりたくなかったけど…(目がぼんやりと光ると永也に襲いかかる電撃を無為の魔眼で打ち消そうとする)」
永也「ぐぅぅぅっ…!!!(電撃に耐えながらアンテナを引き抜こうとするが、電撃で体の節々から血が吹き出す)誰も…死なせるかっ…!橘元徳っ…永墓玄生っ…この人は、お前らにとっては…捨て駒かも、しれない…!だけど…!僕はもう、お前らの思い通りになんてなりたくないっ!!!!(ミシミシと音を立てながらアンテナが上に上がっていく)この人のことを、誰も助けないって言うんならっ…僕が、死んでもこの人の事を助けるっ!!!!!もう誰も、死なせてやるもんかっ!!!!!!うぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!(車体の装甲ごと、アンテナを引き剥がす)」
アン『永也君…』
永也「(身体中から血が滴る)はぁ…はぁ…(りおんの方を見る)…ありがとう、手伝ってくれて。後は、僕に任せて(りおん達に少し微笑むと、車体から飛び降りEVILの前に立ちはだかる)」
アン『まさか、その体でEVILに挑む気!?』
永也「…互いに満身創痍…僕も、君も、満足に力を使えない状態だ。けど…正々堂々やるなら、これぐらいが丁度いい。これ以上僕達と敵対するって言うなら、ここから先は僕が相手になる。逃げも隠れもしないよ」
永也「あぁ…これ以上犠牲者を出さない為にも、君が彼らを救ってくれって…そう言って、ことはお姉ちゃんは…(ことはが自分を逃がして身代わりになった時のことを思い出し、拳を握りしめる)っ…」
永也「(顔が少し明るくなる)そっか…良かった…!」
アン『…まさか、EVILを言いくるめちゃうなんてね…これは、予想外だったよ。それなら、早くトラックの中に入って。うかうかしてるとリーサルソリッドまで来るかもしれないよ』
永也「うん、わかった(EVILの体を支える)」
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