Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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…泣いた?俺が?
(頭を撫でられ心地よさそうに目を閉じたもののたくさん泣いた、という天使の言葉に怪訝そうな顔をして相手を見つめる。
たしかに酔っていたし、そのせいで腰を痛めたりもした。だが泣いた記憶は一切ない。
自分は実際かなりベロベロに酔っ払っていたし相手があまりに自然に言うものだから、きっと相手の言うことが正しいのだが、自分の知らないところで知らないことが起きているのはおかしな気分だ。)
_____なんであの天使に礼をしなくちゃならない!
あいつは嫌いだ。顔も見たくない。
(相手の腕の中は心地いいのだが、さらに追い討ちをかけるように大嫌いな大天使の名前が出てきてまた顔をしかめる。
薄汚いパブで大天使に会ったことはまるっきり頭から抜け落ちていたので、あいつに何を感謝することがあるんだと嫌そうな顔をしたのだった。
なにかきっかけがあれば思い出すかもしれなかったが、今は目の前の天使の言うことがさっぱりわからないのだ。)
(遅くなりました…っ!上げありがとうございます*)
…僕が、キミに嫌われたと思って天界に帰ろうとしたこと、ラグエルから聞いたのかと思っていたんだけど…..。
( 相手の怪訝そうな顔と、みるみるうちにしかめっ面になる様子を見て、瞬きを数回繰り返せば、おや、といいように上記をゆっくり述べた。
実際に、彼が後輩から話を聞いたと言った訳では無いのだが、天界に帰りたいと此方が話したのは後輩の天使だけ、よって必然的にその2人が話していたのかと思ったが早とちりだったのか、と考える。
だが、目前の相手を見るに、相当二日酔いも酷いようだし、覚えていないと言うのが有力だろうか。)
……まぁ、でも、キミに随分と愛されていることが分かったから、僕は嬉しかったけどね。
( 暫く考えていたが、結論からいえば、自分は嫌われていなかったし、相手にとって自分がどれほど大切かを改めることが出来た為、相手からすれば、忘却してしまっていることも含め、嫌で恥ずかしい思いをするかもしれないが、此方は随分と機嫌良さそうに微笑んだ。)
( / おかえりなさい*
私もあげておいて返信が遅くなってしまいました; )
……あいつが、俺にわざわざ伝えたりするか?
お前が天界に帰るなんて大喜びだろ、すぐにでも手続きを始めそうな気がするが……
(相手が天界に帰るつもりらしい、ということを聞いてひどくショックを受けた記憶はある。ただ、いつどこで誰に聞いたことなのかがはっきりしない。
あの大天使なら自分に伝えるような律儀なことはせず勝手に手続きを進めそうだと、昨日の恩義をさっぱり忘れているため失礼な言葉を次々発する。
ついでに、自分から愛されていることが分かったなんて、愛という感情に敏感な天使がにっこりと笑顔を浮かべながら言うものだから、果たして自分は昨晩なにを抜かしたのかと怪訝極まる表情を見せる。)
…おい、俺は昨日なにを言ったんだ。
あんまり酔いつぶれるもんじゃないな、全然記憶がない。
ワケもちゃんと喋ったよな?
(昨日の自分がどんな調子だったのか、気になりはするが思い出したくはない。
自分が相手を避けていた理由もちゃんと弁明していただろうかと尋ねつつ、相手が隣にいる幸福感はやはり格別で背中に腕を回してくっついたまま。
久しぶりの相手との時間を堪能しているのだった。)
…うーん、僕も正直そう思っていたんだけど。
そういえば、豆鉄砲でも喰らったような顔をしていたなぁ。
……..フフッ、彼も、きっと良い友人が見つかったんだろうね。
( 相手からの言葉に考えるように上を向いては、後輩に泣きついた時の事を思い出す。確かに、彼の言うとおり喜んで共に天界へ帰ってくれそうだが、実際のところは酷く驚いたような…ショックを受けていたような顔をして、何があったのかと慌てふためいていた。
今思えば、きっと心境の変化でもあったのだろうと、いつかのバーの近くで見た、仲良さげな2人組の姿を浮かべればクスリと笑い、背中に腕を回してくっついている悪魔に自らも腕を回し返す。)
うん、ちゃんと話してくれてたよ。
あとは…“ずっと一緒にいたい、お前に嫌われたくない”とか、僕が帰っちゃったら“地上にいる意味がなくなる”とかかな?
( 弁解について不安らしい相手の様子に、安心させるように大きく頷きながら話してくれていた事を伝えれば、その他、相手から言われて嬉しかったことを、それはもう満足気に繰り返し、記憶が無いと言う相手の為に、ご丁寧に涙を流していたその時の甘えぶりまで再現して。
「 嬉しかったよ」と抱き寄せた相手の耳元で続けて呟く。)
…そういや、ゼパルがどうとか言ってたな。
___ああ、そうだ、昨日会った。何でか知らないが、俺の隣で酒を飲んでた。
(いい友人でもできたのだろうと言う天使の言葉に記憶が甦る。
言われてみれば、自分の同僚の名前を口にする大天使の姿が記憶の片隅にあるのだ。
その記憶をたどると、自分が飲んだくれていたパブのカウンターで、隣に座ってグラスを煽っていたのを思い出す。たしかに自分は昨日、あのいけすかない大天使に会ったらしい。)
____っ、そこまで再現しなくていい!
(相手に抱きしめられるのは嬉しいのだが、くり返される言葉、それも自分が昨日泣きながら言ったらしい言葉を聞いているとみるみる内に耳が赤く染まり、嬉しそうな相手を制止してその胸に顔を埋める。
そんな風に酔っ払って泣きながら天使にすがっていたなんて、恥ずかしいにも程がある。
相手は嬉しかったと言うのだし言ったことも嘘ではないのだから取り消すことはしないものの「………そうか」と答えただけだった。)
(お世話になっておりますー!*
かっこ悪くて情けないベロベロ悪魔を動かすのも楽しかったです…←←
天使がいつも以上に天使に見えました!!!
そろそろ次のレイモンドが風邪をひいちゃうお話に移るのもありかなーと思うのですがいかがでしょう!)
( どうやら、後輩のことを思い出したらしい相手の話を聞いて、やはり会って話してくれていたのか、と微笑む。また、相手の同僚の名を聞けば、あの2人に関して明確な証言を聞いたことが無かった為に「 へぇ 」と興味深そうに頷いて。どうやら、見覚えのあった2人組も見間違いではなかったようだ。)
フフッ、僕はお酒を飲んでいなくて良かったよ。
昨日のキミを忘れたくはないからね。
( そして、耳を赤くして顔を埋める相手を見れば、再度笑みをこぼして、その赤みを帯びた耳元に触れては上記を静かに述べる。発言への弁解や取り消しも無いところを見ると、ちゃんと本音をぶつけていてくれたようで更に嬉しくなるが、これ以上は何も言わないでおこう。
久しぶりにこうして相手と共にベッドの上でゆっくり過ごすのは、此方にとっても至福そのもので…いつもはそろそろ起きようかとせっつく頃だが、流石の天使も、今日ばかりは二度寝をする気になったのか、もう一度相手の頭を抱き寄せれば、ゆっくりと目を閉じた。 )
( /こちらこそです!今回もありがとうございましたー!
少し返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでしたっ!
ベリアルからの愛を感じられてとても嬉しく楽しかったです*
さて、次は、風邪をひいて不調&少しご機嫌ナナメな天使もお見せできればと思います←←)
(いい感じで締めていただいたので上記一旦蹴らせていただきましたっ
返信は全然気にしないでくださいませ!こちらも遅くなることが多々ありますので…!
ちょっと不調でご機嫌斜めなレイモンド楽しみすぎます*
いつもは諸々天使に任せっきりの割にいざという時にはスパダリ力発揮して(?)しっかり看病する悪魔と、相変わらず不器用でお粥とかもうまく作れない悪魔と、どっちがお好みでしょう?(←
先レスお願いできれば、ベリアルをレイモンド宅に遊びに行かせますっ)
__ゲホッ、ゴホゴホッ…、
( 暫く、これと言って事件もなく、いつもの様に悪魔と街を散策したり仕事をこなしたりする毎日を送っていた。
…が、どうやら、これが人間でいう“病気”というヤツらしい。
今朝、随分と早い時間から目眩に襲われて目が覚めた。体は重く、暑いのか寒いのか…布団から出られない上に汗まで出てくる。お陰で今の自分の顔が赤いのか青いのかすら確認出来ない。
人間の体には不調が現れる時があると聞いていたが、まさか自分にまで不調が現れるなんて思ってもいなかったし、これ程までに億劫なものだとは知らなかった。
重い頭をどうにか起こして、腕を伸ばして必死にカーテンを捲れば、日は既に高くなっているようだった。
いつもはとっくに相手の家に行っている時間帯だが、どうにも今日は出掛けられそうにも、そんな気分にもなりそうにない。
汗でベタつく前髪をかきあげ、そのまま仰向けなりながら額をおさえると、上手く出ない声に小さく舌打ちをした。)
( / ありがとうございます!
早速、絶賛不調中の天使を起こしておきましたっ←←
スパダリの悪魔もいいですね……、ちょっと気になります()
そして、医師に会った後から動揺してスパダリが崩れ気味になっちゃったりしたら、尚のこと美味しいです…← )
(目覚めると既に昼に近い時間帯。いつも休日は、意気揚々とやって来る天使にベッドから引っ張り出されて眠い目を擦りながら身支度を整えるのだが、どうやら今日は来なかったらしい。
珍しいな、と首をひねりながらも来ないならこっちから行くまで。着替えてから相手の家まで歩いていき、鍵のかかった扉をものともせず勝手に中にお邪魔する。)
レイモンドー!今日は出かけないのか?
公園に出店が出てるぜ。アイスクリームもあった。
………おい、ひどい顔だぜ、飲みすぎたか?
__体温もバグってる。どうした、大丈夫か?
(いつも自分からどこに行きたいと言うこともなく相手の行きたい所について行くスタイルなのだが、誘われないとなると寂しいもの。
大声で相手の名前を呼びながら部屋に入って来て、来る途中に見かけた公園の出店のことを添えておく。それは行かないと、と本でも読んでいるのであろう相手が目を輝かせて食いついて来ると思ったのだ。
しかし相手の姿はリビングにはなく、まだベッドが膨らんでいることに気づいて中を覗きこむ。
横になっていた相手は頬を上気させて汗をかき、随分苦しそうな顔をしているものだから面食らった顔をする。
二日酔いかと聞きながら額に手を当てると、人間にしては熱すぎる温度。体の体温調節機能がおかしくなってしまったのかと、ようやく相手の様子がおかしいことに気づいて眉をひそめた。)
(先レスありがとうございます!
それいいですね……!ではでは、レイのこととなれば意外にもスパダリ悪魔だけど、医者が登場して嫉妬心が膨れ上がってからは動揺して水っぽすぎるおかゆ作っちゃったり、不器用になっちゃう感じにしますね*←)
( いつも自分が起こしに行く時間では、寝起き悪く不機嫌な悪魔も、この時間帯になると元気らしく、玄関が開いた音がしたかと思えば、相手の声が脳裏に響き渡ってくる。
おまけに、いつもは自分が引っ張って街へ出掛けてくいくが、恐らく誘われなかった事を心配に思ってこうしてやって来てくれたのだろう。…だが、生憎、今日はそんな元気を持ち合わせてはいなかった。)
……ベリアル。頼むから、少し静かにしてくれ。
今朝から、おかしいんだ。多分、これが病気だろう…。
…そういえば、病気は近くの人にもうつるって…、アル、今日は帰った方がいいよ。
( 寝室へやって来た相手の顔に、虚ろな瞳を向ければ、珍しく虫の居所が悪そうに眉間に皺を寄せた。しかし、決して相手への嫌悪ではなく、こんな体調になってしまった自分かま腹立たしいのだ。おまけに、情緒の不安定さも感じる。
額に手を当てられれば、相手の冷たい体温が心地よいのか、少し安心したように目を閉じて息を吐く。
しかし、直ぐに視線を相手へ戻し、思い出したかのように、病気はうつるのだと告げる。相手にこんな苦しみを与えたくはないし、恐らく、治るまでは別で行動するのが良いのだろうと考えたらしい。 )
( / わぁぁ楽しみです!!←←
ではでは、またよろしくお願い致します!! )
(相手の声は普段からは想像できないほど機嫌がよくなさそうなもので、静かにしてくれと言われると驚いたようにぱちくりと目をまばたかせた。
いつもの穏やかな笑顔やのんびりとした雰囲気を持ち合わせていない天使を見るのはずいぶん久しぶりのことなのだ。
いつも寝起きの悪い自分を起こしている相手ならこの状況にも多少は慣れているかもしれないのだが、自分にとってはこんな状況は初めてのこと。
体調と虫の居所とどちらもよくなさそうだということくらいしか分からなかったし、自分が来たことを歓迎しているわけでもなさそうだったが、相手の言葉を聞いていて納得した様子で頷いた。)
___ああ、噂に聞くアレか。"風邪"をひいたんだな。
…それって天使もかかるもんだったか?
俺は大丈夫だ。悪魔だからな、風邪なんて移らない。
このままじゃ辛いだろ。ちょっと待ってろ。
(人間がかかる病気があるというのは知ってるが、自分たちのような存在はかからないと思っていた。
天使の地上の体に何らかの不備があったか、人間界に馴染みすぎたかなんかで不運にも病気になってしまったのだろう。
自分はかからないと言いながら、苦しそうな相手を看病するべく上着を脱いでソファーに放る。
帰るつもりも微塵もなさそうな返事をしながらキッチンの方へと歩いて行くのだった。)
…僕も、まさか、自分が風邪をひくなんて思ってもみなかったよ。
( 人間の生活に興味がある以上、人間のかかる病気にも少しばかり関心はあった。病原菌や抗体やら、人間の身体は様々なものと闘いながらその機能を保っていて、単純に凄いと思えたから。
だが、相手が疑問に感じたのと同様に、天使の自分もまさかかかるものだとは思っておらず、自分ではどうしたものか分からなかった。
自分もかかってしまったのだから、大丈夫だという相手のことも多少心配だが、正直、相手が居てくれた方が安心するのも事実だ。)
……ありがとう。アル。
( おそらく、体調の悪い自分のために動いてくれているのであろう、相手の背に礼を述べると、暫くして、寂しいのか付いて行こうと身体をゆっくりと起こす。
しかし、まだ熱が高い故か、立つことすら億劫で、諦めて枕に頭を落とした。)
気にするな。
…しばらくゆっくり休めばきっと良くなる。
(かなり体温が高いため、まずは熱を下げなければとキッチンに行きボウルに氷と水を入れ、小さめのタオルを浸す。
それから喉が渇いたとき用にグラスにも水を入れて一旦相手のもとに戻ると、絞ったタオルを相手の額に乗せる。
布団を肩までかけてやりながら、苦しそうな相手を見て優しく頭を撫で、元気付けようと、そう声をかけた。)
少し眠って、それから何か食べた方がいい。
あとは…薬だ。ドラックストアで買うか、病院でもらうかだな。
(ひやりとした手を熱い相手の肌に触れさせながら、少し落ち着いてからでも食事をした方が良いと言う。
あとは薬を飲ませなければと思うのだが、市販薬はどれを買えばいいのか、病院でもらった方がいいのかはよくわからない。
少しでも天使が楽になればいいと、横たわる相手を心配そうに見つめた。)
……キミ、仕事以外でも、こんなにテキパキ動けるのか…。
( 額にタオルを乗せられると、ひんやりとした気持ちよさに目を細める。飲水まで用意してもらい、その様子を見ていては、優しく頭を撫でてくれる相手の顔を見ながら、上記を述べて小さく笑った。
仕事時はいきいきとしていて勿論働き者だが、それ以外では大抵布団に潜っている姿ばかり見ていたので、手厚く迅速に看病をしてくれて、失礼ながらも少しばかり感激しているようだ。)
うーん、市販薬は…種類がたくさんあって、選ぶのも苦労しそうだし…病院の方が、的確なはずだけれど…
病院、近くにあったっけ…。
( 続けられる相手の言葉に「 そうだね 」と頷くが、薬の話になればぼーっとした頭で考えながらゆっくりと此方も言葉を返す。ドラッグストアには膨大な種類の薬が並べられているのを見たことがある。自分の今の症状も明確に自己判断できないのに、市販を買うのは少しリスクが高いだろうか….。
しかし、かといって人間の通う病院にかかるのも少し怖い気もするのだが、早く治すにはそれが良いのだろうか、なんて思考を巡らせる。
…そもそも、近所の病院の存在を忘れているのか、病院の有無を問えばズルズルと鼻を啜った。 )
俺だっていざという時は働く。
親友のピンチなんだから当然だろ。
(たしかに人間を誘惑することに関しては、ことの外意欲的に動いているが、それ以外では相手に任せっきり。自分から精力的に動くことはあまりないが、天使が病気となれば話は違う。
失礼なと、笑っている相手の火照った頬をつまみながら、相手が動けないなら当然だと答えた。)
近くの病院な………あぁ、そうだ。
あるだろ、この辺にあのキザったらしい医者がいる病院が。
(市販薬は買いに行っても正しいものを選べる自信はなく、それなら病院に行く方が早いと言うのは同意見。
自分が付いていけば保険証なんかは適当にごまかせると、近くの病院を調べ始めて、聞いたことのある病院を見つけるとあからさまに顔をしかめた。
パーティーで出会ったあのいけすかない医者が働いていると言っていた病院だ。
ここからだと一番近いらしく、相手に覚えてるだろ、と画面を見せた。)
( 頬をつまれながら、相手の言葉に「頼りになるよ」ともう一度小さく笑いながら話せば、目を細めて相手を見つめる。
弱っている時は尚更、こうして心配して看病してくれる相手の存在に感謝する。我儘を言えば、普段もこれほど動いてくれたら、なんて一瞬思うが、それは口には出さないでおこう。)
……アルフレッドさんか…。
本当に、こんな近いところに勤めていたんだね。
行くとなると、近い方が助かるけれど…。
( そのまま近くの病院を調べてくれている相手を見れば、ゆっくりと上半身を起こして用意してもらったコップを手に取り水を飲む。まだ大分ぼんやりしているが、相手が来てからは気も紛れるのかマシになったようにも思う。
そして、顔をしかめて画面を覗けば、こちらも「あぁ」と思い出したように頷いた。彼から貰った名刺は、あの夜捨てておいたが、近くの病院で勤めているという話は覚えていた。行く分には助かる距離なのだが、あの夜は色々あったし、なんとなく気まずい空気が発生しそうで首を捻る。
まぁ、しかし、医者といってもその他にもたくさん在籍しているだろうし、彼と会う可能性も低いのではないか、なんて考えて。)
( 上げついでに連絡ですっ!
すみません…
再び、明日から返信が著しく遅くなるかと思いますが、ご了承頂けると嬉しいです! )
俺だってあんな野郎のいるとこには行きたくない。
けど、変に連れ回してお前の病気が悪化しても困るだろ
(はなから天使を狙っていると分かっている男のいるところに自分から進んで出かけるなんて当然したくもないが、だからといって病人を連れて遠くの病院まで出向くというのもおかしな話だ。
不満を全面に出したしかめっ面で、相手のためなら仕方がないと自分にも言い聞かせるようにこの病院のホームページを眺める。)
保険証なんかは俺が適当に作ってやる。
あとはあの医者に会わないことを祈るばかりだな、お前に言い寄ろうとしたら院内で暴動を起こしてやる。
(当然天使が持っているはずのない、それでも受診に必要なものは自分が力を使って偽装してやると言いながら物騒なことを呟く。
それほどあの医者は警戒するべき存在という認識だった。)
(大変遅くなり申し訳ないです…っっ
返信遅くなるとのこと了解しました!こちらも少し遅れそうなので問題ありません。よろしくお願いします!)
( 嫌々ながらも、自分の為に病院の詳細に目を通しているのであろう相手のしかめ面を見れば、申し訳なさと同時になんだか嬉しさも感じて小さく微笑む。
病院に行くとなれば、もう少し体調を安定させた方がいいだろうかと、手にしていたコップをもう一度戻し、ゆっくりと体を毛布の中へと滑り込ませる。)
ぼ、僕を心配してくれているのは、有難いけれど。
力だって、きっと安定していないんだ…、大きな騒ぎは起こさないで貰えると、もっと有難いんだけど。
( 保険証云々の話を続けて、うんうんと頷きながら聞いていたのだが、その後、更に続けられた話に思わず咳き込んで苦笑い交じりに返答をする。
確かに、暴動を起こすのも彼にとっては簡単だし必要な事かもしれないが、止めようにも止められない此方としては少し複雑である。特に、今の身体の状態を考えれば、力を使おうとした際に不具合があっては、それこそ困ったことになってしまうし、万が一悪魔である彼にも影響してしまったら大事だ。
そして、気を取り直すかのように咳払いをすれば、相手の方へ寝返りながら、へへ、と小さく笑って下記を付け加える。)
…とにかく、後で行ってみよう。
正直、病院の中も気になっていたし。
( / 大丈夫ですよ!
了承感謝致します! )
あの医者が大人しくしてりゃ俺だって大人しくしてる。
(布団に潜り込む相手の肩までしっかりと布団をかけてやりながら、あいつが医者らしく振る舞えば自分だって付き添い人として大人しくしていると鼻を鳴らす。
相手が力を使えない今なら、あの医者を酷い目に合わせてやることもできるが、そんなことを言えば天使に怒られるだろう。
さらに熱が上がるかもしれないと思えば物騒なことを呟くのはやめておくのだった。)
そうだな、それまでもう少し寝てろ。
起きたら何か食べれるように用意しとく。
つらかったら呼べよ、すぐに来るからな。
(少し汗ばんでいる相手の髪を撫でながらもう少し眠った方が良いと告げる。
次に目を覚ました時に何か腹に入れられるように食べやすいものを用意しようと思い立ち上がるも、つらかったり苦しかったりしたらいつでも呼べといつもより優しい口調で言って頬に手を添えた。
赤く上気して熱い頬、心なしか潤んでいる目にも庇護欲をかき立てられているようだ。)
( 全く…、と相変わらず医者と張り合おうとする相手の言葉に苦笑しつつ、寝ることを促すように続けられる言葉に、ゆっくりと頷いた。
優しく髪を撫でられ、頬に手を添えられれば、途端に気持ちも軽くなり、良い睡眠が得られるような気がする。悪魔である相手に安らかさを与えられるというのはなんとも不思議だが、これが自分にとっては最高に心地が良い。
いつにも増して頼もしく見える相手に、微少な悔しさや照れがありつつも、その言葉に甘えて目を閉じる。すると、数分後には穏やかな寝息を立てて寝てしまうのであった。)
__、…。
( しかし、寝始めて1時間が経過したところで早くも目が覚めてしまい、ぼんやりとベッドから起きあがると、眠たい目をこすって相手を探して家の中をうろうろとし出す。
少しでも寝たことで、先程よりは体調も落ち着いているようだが、未だに熱は高いのか寝起きも相まって意識ははっきりとしていない様子。)
(寝室を出るとキッチンに向かい、相手が起きた時に食べられるものを作ろうとまずはレシピを調べることにする。
野菜がたっぷり入ったポトフなんてよさそうだ、天使の喜ぶ顔が目に浮かぶと作るのはそれに決めた。材料もあるもので作れるそうだと冷蔵庫の中から野菜を引っ張り出す。
材料を切り分けて水やコンソメと一緒に鍋に入れると、手際よくできてることで意外に料理の才能があるのかもしれないと機嫌よさそうに煮込み始めた。)
…レイモンド!どうした、まだ寝てないとダメだろ。
熱が下がってない。心細くなったのか?
食事はもうちょっとでできるからな。
(物音がして振り返ると相手の姿。
寝ていたはずじゃと驚いた顔をするも、起きてしまったのかと思えばフラフラしている相手を抱きとめ額に手を当てまだ寝てないとと言い聞かせる。
自分がそばにいなくて心細くなったのだろうかと思いながらフワフワした髪を撫でながらベッドでもう少し休んだほうが良いと伝えた。
食事もあと10分くらいで完成すると言いながら、相手と一緒にベッドに戻ろうと促すのだった。)
( キッチンで相手の姿を見つければ、心細くなったのかと聞かれたことに対し、小さく頷いて近付いてくる。いつもよりも大分素直になっているのも、きっと熱のせいだろうか。
しかし、未だに体調が悪そうというよりは、相手を見つけて嬉しそうである。)
…大丈夫だよ。
寝る前に比べたら、気分がだいぶ良くなったんだ。
それにしても、美味しそうな匂いだね。
目も覚めちゃったし、僕も一緒にいる。
( 目を擦り瞬きを数回繰り返せば、笑顔を見せながら相手にそう言って、相手に髪を撫でられ心地よさそうに目を細める。
そのまま甘えるように傾き、相手に体を預けながらも、ちらりと料理をしている手元を覗き込んで、美味しそうだと再度微笑みかける。少し睡眠をとって休んだおかげで食欲が増してきたようだ。
また、あと10分ほどで食事が完成すると聞けば、ベッドへ戻ろうという相手の言葉には首を横に振り、駄々をこねるように言葉を発しては、相手の腰に腕を回してひっついている。 )
聞き分けの悪い天使様だな。
無理して熱が上がったら困るだろ、
…まぁいい。
大人しくしてろよ。お前がそこで暴れると色々こぼす。
(ベッドには戻らないと首を振る天使を前に困ったようにため息をつく。体調がよくないと言うのに、どうも聞き分けが悪い。
起きていて熱が上がったりしたらどうするとばかりにもう一度ベッドに戻れと促したのだが、本当にここにいるつもりらしい。
後ろから腰に腕を回してくっつかれると自分に甘えてくる天使がかわいらしく、まんざらでもない顔をして結局起きていることを容認した。
せめてもの照れ隠しかじっとしてろと言いながら味を整えて最後に少しだけブラックペッパーをかけて完成。
スプーンにすくった黄金色のスープを冷ましてから相手の口元に差し出し味見をさせると、自信ありげな笑みを浮かべる。)
うまいだろ、悪魔の手料理なんて貴重だぜ。
( 大人しくしていろという相手の言葉には、自分のせいで相手が火傷や怪我をしてしまうのは不本意だし、と素直に頷く。しかし、そのままの体勢で相手の手元をぼんやりと見つめているものだから、邪魔なのに変わりはないだろうが。
だが、それでいてもなんだかんだ自分の我儘を受け入れてくれるのだから、こちらもついつい甘えてしまう。普段はもっと紳士的になっていたいものだが、今日ばかりは風邪のせいという事にしておこう。)
……ん、本当に美味しいよ。
キミの手料理で熱も下がってしまいそうだ。
( 少しして、スプーンですくい上げられ差し出された其れを口に咥えると、自信ありげに笑いかける相手に、此方も笑みを浮かべながら素直な感想を述べる。
通常、天使と悪魔にとって食事は大して重要ではないし、食べるとしても外へ出掛けて行った時に嗜む程度なのだが、相手の手料理というのは、彼が言うように貴重で、なによりも特別な気がして嬉しさが込み上げてくる。
料理までできるなんて意外だな、とちらりと思ったが、それは決して口には出さず、自分よりも背が高い相手の首筋に顔を埋めた。 )
( / 大変お久しぶりです;;
まだいらっしゃるか分かりませんが…あげさせて頂きました。
新年度になり、仕事が思いのほか忙しすぎて長期に渡って顔も出せずに申し訳なかったです…。ごめんなさい。
大好きな悪魔にもう一度お会いしたく思いますので、もし、未だいらっしゃればお返事お待ちしております* )
__レイ!?お前、本当にレイモンドなのか?!
悪い、俺もしばらくここを離れていてお前が上げてくれてることに全く気づかなかった。
まさかお前が帰ってきてるなんて思いもしなかったぜ.
俺も一度あげとくな。お前が気づいてくれるといいんだが。
_ベリアル!
よかった…もう会えないかと思ってた……。
最近はまたちょっとずつこっちへ戻ってきていて…
君の元へも何度か顔を出しちゃってさ、僕も随分としつこい奴になっちゃったみたいだ。
どうしてもまた声が聞けたらって思っていたんだ。
とても嬉しいよ。アル。
お前が俺の事を覚えてて、また会いたいと思ってここに留まってくれてたことが嬉しいな。
俺もお前がいなくて退屈してたんだ。戻ってきてくれて助かったぜ。おかえり、レイ。今夜は良いワインをあけよう。
__うん、ただいま。
ついでに、ワインに合うお菓子も買いに行こうよ。
( / 背後様お久しぶりです!
またお返事頂けて嬉しゅうございます←
宜しければ、また無理のない範囲でお相手頂ければと思うのですがどうでしょう?? )
シロップ漬けのチェリーが乗ったガトーショコラか?
チーズケーキ?マカロンもありだな。
お前の好きなのを選べ、俺が払ってやる.
(お久しぶりです!またお返事をいただけるなんて思ってなかったので驚きました。あげもありがとうございます!ごらんの通りの亀進行でもよければ喜んで、という感じなのですがペースなどどうでしょうか?)
うーん、どれも捨て難いなぁ…、キミが払ってくれるというなら甘んじて全部買ってもらおうかな。
なんて、買いすぎたら食べきれなくなってしまうね。
( / なんだかメンヘラ彼女のようにあげてしまっておりすみません…←←
でも、またお話できたので良しとしましょう()
ペースについては私も同じようなものですのでお気になさらず!一応ちょこちょこっと覗きにはこれるので、こうして簡単にお返事することは出来るのですが、ロルを回すとなるとお待たせすることもあるかと思います )
気にせず好きなだけ食えばいいだろ。
悪魔は欲に忠実なのが好物だからな。好きなだけ買ってやるよ
(いえいえいえ!とんでもない!とても嬉しかったです…といいながら早速かなり時間をあけてしまいました..すみません;
そう言っていただけてよかったです!物語の流れを決めてまた少しずつでも一緒におはなしできたら嬉しいですっ)
( 大丈夫ですよ!
こちらも11月はお待たせすることが多いと思いますのでご了承いただけると嬉しいです…;
ではでは、一度レイモンドには待っていていただいて…
展開については、前回の続きでも良いですし、もしやりたいシチュエーションがあれば新たに始めても大丈夫です!
なにかご希望などありますか?? )
(そうですね!なんとなく新しいシチュエーションだと切り替え的にもいいかなと思いました*
悩んでるんですが、のんびり日常系、事件とかシリアス系、イチャラブ系(←)とかだったら、どれがいいとかありますか??)
( なるほど!
では、こちらの肩慣らしの意味もこめて()日常系はどうでしょうか?
また、日常系からシリアス系など交互にやっていけたら嬉しいです!)
(たいへん遅くなりました…!;;
天使と悪魔の日常がまた見られるのは嬉しいです!ぜひ日常系からいきましょう。
当方もキャラを動かすという行為自体がだいぶ久々なので肩慣らしが必要そうです。
もしよければ先レスお願いできたら嬉しいです!)
____んん、やっと気晴らしができる…。
( 長時間座っていた椅子の背もたれに全体重をかけながら、深いため息とともに大きな背伸びを一つ。 背伸びを終えダラりと力なく両手を垂らせば、次は小さな欠伸を噛み殺した。
目の前には散乱した書類と、何度も飲み干されたらしい珈琲の残骸が幾つも置かれている。
__簡潔にいえば、地上についての勉強会なるものが天界で開催されることになり、ここ最近はその準備やサポートで引きこもりっぱなしだったのだ。
自分自身の調査記録や報告書を引っ張り出し、上へ送る情報や資料を作成する毎日…。
大好きな探索や相棒との道楽もできるはずがなく、気が付けば部屋に引きこもって随分な時間が過ぎていた。
やっとの思いで自身の仕事に区切りがつき、開放感と共にずっと1人だった反動かどうしようもない寂しさが込み上げる。
自分はこんなにも寂しがり屋だっただろうか、とクスりと困ったように笑みをこぼせば、とにかく部屋を片付けよう、とコップや空き缶を手に重い腰をあげる。)
( / 私も再び期間をあけることになってしまいすみません;;
とりあえず、レイとアルも久しぶり となるように進めてみました!こちらも大分久しぶりにロルをかくので、色々ご迷惑をおかけすると思いますが…()
お互いに無理のない範囲でゆっくり続けていけたら嬉しいです*
)
________退屈で死にそうだ
(相も変わらずカーテンを閉め切った部屋でブランケットにくるまってボソリ呟く悪魔がひとり。天使が上の仕事に追われめっきり構ってくれなくなったため、退屈な日々を過ごしていた。
テーブルの上にはワインの瓶と飲みかけのグラス。グラスはいつものクセで2つ出してはみたものの、片方は綺麗なまま置かれているだけ。
もし相手が仕事を終えて尋ねて来たときに何もないのではつまらないと、時々外をぶらついたついでに買ったスイーツやらお菓子やらで冷蔵庫はパンパンだった。
結局天使が尋ねてくることはなかったため、ここ数日はワインを飲みながら1ピースのチョコレートケーキをフォークで突き刺して食べるハメになったのだが。)
…………暇だ!!
(天使に会えない日があまりにも長すぎた。
今日も相手は尋ねてこないし、天界の仕事をしている天使の家に悪魔が堂々と押しかけるわけにもいかない。
不機嫌に大声を出しては、ごちゃごちゃのテーブルをそのままにソファーに寝転び不貞腐れたようにブランケットをかぶるのだった。)
(いえいえ!ありがとうございます*
レイモンドに会えなくて拗ねまくりの悪魔にしてみました。
ですねっ
無理なく、お互いのペースでのんびりと進めていきましょう!)
( 普段の様にテキパキと動くにはやはり体がだるかったが、それでもなんとか部屋の片付けや散乱した書類の整理も終え、乱れた髪を軽く手で整えて薄い上着を羽織る。
仕事が終わったのであれば、向かう場所は1つだった。)
____アル!久しぶッ……!!
( 指をパチンと鳴らせば、あっという間に彼の家のダイニングへと現れる。いつもならこんな事に力を使うことなんか無いが、とにかく自分自身よ疲労を回復するためにも相棒にいち早く会いたかった様だ。
…だが、彼の近くに現れたかった故に、着地の瞬間ソファーの背面にぶつかってしまい、悪魔がブランケットから顔を上げた時には、数枚の羽根を散らした天使がソファーの後ろで尻もちを着いているという、なんとも間抜けな姿だろう。
いてて、と困ったように笑いながら、強打部をゆっくり擦り立ち上がる。自身の頭に乗ってしまった羽根を摘んで取り除けば、改めて“ やぁ ”と少し恥ずかしそうにしながら肩を竦めた。)
( / ありがとうございます!
ではでは、また次の展開のご相談まで引っ込ませたいただきますね* )
(寝ていたソファーに突如として何かがぶつかった様な振動が伝わったのと時を同じくして、待ち侘びたと言っても過言ではない天使の声がしてガバッと顔を上げた。
目に入ったのはどういうわけか床に尻餅をついている相棒。思わず「 レイ! 」と名前を呼んで目を丸くする。
この真っ黒な悪魔の部屋で"白"を見るのは久しい。眩しくも見える相手が恥ずかしそうに笑っているのだ)
────どれだけ俺を待たせれば気が済むんだ!.
(二言目に出たのは文句。お前がいなくて寂しかった、なんてかわいらしいことを言う程に悪魔がしおらしくないのは誰よりも近しい天使が一番了承していることだろう。
…だが天使の顔がいつもより疲れていることには勿論気づいていて、元気づけなくてはと思ったのもまた事実。
「 チョコレートケーキがある。好きだろ?見た目はビミョーだが問題ない。何を飲む?ココアか?? 」と、床に座り込んだ相手をソファーに引っ張りあげながら悪魔なりにももてなそうと、フォークを突き刺したままのチョコレートケーキを勧めた。)
( 此方を見下ろし目を丸くしたかと思えば、次に聞こえてきたのはそれはそれは不服そうな声音で。それを聞けば、立ち上がるべくゆっくり腰を上げながら“悪かったよ”と小さく笑った。
1人放ったらかしにされていたのが余程寂しかったと見受けられるが、それを言うときっと反発されるだろうから口には出さず、ただただ嬉しそうに口元を綻ばせる。
そして、あれよあれよとソファへ引き上げられると、そのまま相手の隣に腰を下ろして一息つく。
こうやって彼の隣に座ると、忙しなかった気持ちが一気に落ち着く様な気がして心地よい。)
……あぁ、ありがとう。
ずっと菓子も食べていなかったから嬉しいよ。
ココアも頂こうかな。
( 先程の不満げな声音とはうってかわり、此方を気遣ってくれるようにケーキやらココアを勧めてくれる相手を見ると、もう一度笑って返事をした。仕事中は大好きなお菓子を嗜む時間さえ惜しかったし、ここは素直に甘んじることにしたらしい。
寄せられたケーキに目をやると、明らかに彼が食べていた痕跡があるが、もはやそれも気にもせず突き刺さったフォークを手に取り一口頬張る。
久しぶりに食べる甘味が口いっぱいに広がると、更に表情が溶けたように笑みを浮かべて「美味しい……」と呟いた。)
(相手が食欲もなくなるほど疲れ切っているわけではないことに安堵した。ケーキもココアも今はいらないなんて言われでもしたらという心配は杞憂だったようだ。
「 待ってろ。今作ってやるから。 」と言って立ち上がるとまるで人間のように、力を使うこともしないでキッチンに立った。
マシュマロばかりはストックがないため少しばかり別の家庭から拝借しよう。指を鳴らして温かなココアの上にマシュマロを数個乗せるとカップを手に相手の元に戻る)
今回はやけに忙しかったらしいな。
こんなにお前を見かけなかったのは初めてだ。
(少し気持ちが落ち着いたのか文句ではなく相手を労るような言葉を零しながらソファに座る。
チョコレートケーキに乗ったブラックチェリーのシロップ漬けを指で摘んで口に放り込むと相手の顔をまじまじと見てくまに気付いて顔をしかめる。)
────天使がやつれるなんて、天国はブラックだな。
( もう1口ケーキを口に運びながら、ソファーから立ち上がりキッチンに立つ彼の姿をつい目で追ってしまう。
普段から面倒くさいことには力を使う傾向がある相手だが、自分の世話を焼く時は手間を惜しまない気がする。…というのは、些か自惚れすぎているだろうか。
まぁ、どちらにせよ彼が自分のことを気にかけてくれているのはよく伝わるので、嬉しいことには変わりない。
キッチンから戻ってきた相手からカップを受け取ると「ありがとう」と微笑んだ。隣からの労いの言葉を聞きながら、早速優しい甘さを口の中に感じていると、ふと“ブラック”と零された言葉に吹き出しそうになりつつ、笑いながら返答を。)
……外見と内装だけはすっごくホワイトだけどね。
まぁ、今回は特例だよ。
これほど地上に特化したプロジェクトは今まで無かったからね。本部も力が入っちゃったみたいで…、というか、僕自身もかなり張り切っちゃったから、ね。
無事に終わったし、頑張ってよかったよ。
( 相手が自分の心配をしてくれている中なんだか申し訳ない気もしたが、これほどやつれてしまったのも自分で自分の首を絞めていたからだと白状した。地上が題材だと聞けば、自分の知識や経験を思う存分伝えたいと思ったし、その為には、と莫大な量の資料を自ら漁っていた様子。
へへ、といつもの様にお人好しな笑顔をふりまけば、誤魔化すようにもう一度ココアに口をつけて。
そして、自分が仕事で缶詰だった間、彼はどうだったのだろうと気になり、「 アルは何してたの? 」と付け加えた。)
( いい光景だ。この部屋で天使がくつろいでいるのを見るのは久しぶりだと思いながらその姿をまじまじと見つめてしまう。
相変わらず眩いまでの白い姿で行儀良くソファに腰かけてケーキを頬張っているレイモンド。ずっと会いたくて堪らなかった天使が目の前にいる。
仏頂面を決め込んではいるのだが気をぬけば口元が緩みそうになるのだから世話はない。)
中身は地獄以上に真っ黒だ。
気をつけろって言ったろ
お前は世のため人の為なら我が身を削ってでも突き進むクセがある。親友が社畜天使だなんて御免だぜ。
( この天使サマは善行を積むことにぬかりがない。今度の一件が無事に終わったと言うならそれで良いが、体を壊したり天国の社畜になられたりしたら困るのだ。
何をしてたのかという質問には「 別に 」とつれない返事。)
……気が向いたときに人間サマを誘惑したり、ワインをあけたり、寝たりってトコだ。退屈だったよ。
(「 否定は出来なぁ 」と、説教じみた相手からの言葉に苦笑いをしつつ肩を竦める。これまでも散々自己犠牲的な性格については怒られてきたし注意もされてきたものだから、改めて反省しつつも、この性格はなかなか直せないものだなぁと考える。
それにしても、ふと耳にした“親友”という言葉には、自分の耳を疑うように数回瞬きを繰り返し、なんだか感動心すら芽生えてしまう。初対面の時にあれだけ邪険にされていたのに、まさかそう思っていてくれたとは…思わずにやけてしまいそうになるが、そうなると二度と言ってくれなくなる可能性もあるので、この嬉しさをどうにか胸の内に秘めて咳払いをした。
まぁ、自分としては親友以上だともっと嬉しいのに、と少し思ってしまったが、それもまた内緒の話だ。)
……なるほど。
つまりは、大凡いつも通りに過ごしていたけど
“僕がいなかったから”とーーっても退屈だったんだね?
退屈をさせてしまったお詫びも兼ねて、キミの社畜な親友から、1つ頼み事をしてもいいかな?
( 続いて、自分が仕事をしていた際、相手がどう過ごしていたのか返答を聞くと、その姿を脳裏に思い浮かべながら小さく笑って、わざわざ一部を強調しながらなんだか満足そうに上記を述べた。
そして、尚も相手を愛おしそうに見つめながら、頼み事、と称して腕を大きく広げて相手を迎え入れる準備をした。)
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