ボクっ娘彼女

君の顔が面白かったものだからつい。
（可愛いと思った、なんて言えず、そんな事を言い。）

変な顔で悪かったな…っていうか、こんなとこまで着いてきても面白くないと思うんだが…

(面白い顔と言われてムッと顔をしかめ、スーパーにまで着いてきた相手を横目で見つつ今日の夕飯の材料を買っていく)

いいや、面白いよ。君さえいればね。
（楽しそうに相手の様子を見ながらそう言い）

…ほんと変なやつだよ、お前…さてと、俺は買い物済ませたし帰るけど…もう暗くなってるし送るわ、家どこ？

(レジで会計を済ませると若干呆れ顔になりながら変な奴と呟きついでだから家まで送ると言って)

自分が変わってる自覚はあるよ。えっと、家か…いや、一人で帰れるからいいよ。
（ニコニコと笑いながら自覚はあると言い、家まで送ると聞くとごみ屋敷と化した家を思い出してそう言い）

あ？いや、1人でこんな暗い中帰るのは危ないだろ、まぁどうしても嫌ってならやめるけど。

(1人で帰るという相手に嫌ならやめて自分の家に帰るが、特に何も無いなら危ないからついて行くと言い)

う、うーん。じゃあ途中までついてきてもらおうかな。
（相手の言葉に少し悩んでからそう答え）

勘違いすんなよ、他のやつにコスプレ強要しそうだから放っておけないだけだ…それに……いや、何でもない

(別にお前を心配したんじゃないと伝え、続けて言おうとした言葉は途中で止めて)

？それに？何？最後まではっきり言ってくれないと気になってそーちゃんの家に化けて出るよ。
（ツンデレ可愛い！！と心の中で悶絶しながら続きを教えるように脅し）

勘弁してくれ、眠れなくなるわ…あー、なんというか…コスプレ強要してくるような変なやつだけど…お前も一応女子だろ？
まぁ…お前に何かあったら夢見が悪くなるっつーか……心配っていうか………あー！とにかくついでだからついてってやるってだけだ！

(今日一日一緒にいた相手に心配している気持ちを伝え、最後の方は小声で言った後、恥ずかしさから大声で今まで言ったことをかき消すように叫んで)

ふふ、そっかそっかぁ。へへ、ありがとう。
（やっぱり可愛いなと思いながら心底嬉しそうににっこりと笑ってそう言い）

チッ…いいからさっさと行くぞ、途中まで行ったら俺は自分の家に帰るからな

(照れ隠しとばかりに舌打ちをし、足早に相手の家に続く道を歩き出していく)

はーいはい。あー、なんか昔飼ってた猫思い出すよ。
（早歩きで先に行ってしまった相手にとたとたと近寄り頭を撫でながら昔のことを思い出し）

ははっ、猫ねぇ…そうやって近寄ると爪で引っ掻いちまうかもしれないぞ？

(撫でられるのは案外悪くないのか少し上機嫌のまま、冗談っぽく爪を相手の顔に近づけながら言って。)

うーん、そういえばよく引っかかれてたなぁ。
（猫のことを思い出しながら拒否されないためずっと頭を撫でまわし）

（/そろそろ元に戻れそうです！）

そうなのか、動物って飼うの大変そうだな…ところで、いつまで続けるんだよコレ
……仕返し。

(流石にずっと頭を撫でられるとなんだかむず痒い気持ちになり仕返しに相手の頭を撫でて)


(/了解です！)

わ、わわ！ぼ、ボクは撫でるのは好きだけど撫でられるのはちょっと…………。
（頭を撫でられると気恥ずかしくなったのかそっぽを向いてそう言い）

ぶはーっ！な、なんだよ。お前も女っぽいとこあんだな…あははは！

(こんな女の子っぽい反応をするとは思っていなかったので思わず吹き出して)

う、うるさいな！！笑うなぁ！！
（笑われたことが恥ずかしかったのか顔を真っ赤にしてそう言い）

はは、悪りぃ悪りぃ…今のはコスプレの分のお返しってことで。ま、今度なんか奢るから許してくれ。あ…そろそろ家の近くか？

(まだ少し笑いながら謝罪して相手の頭をポンポンと軽く叩くともうすぐ家なのかと質問して)