宿主 2021-10-26 18:48:53 |
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時は大江戸─
人々の活気、喧騒に賑わう火事と喧嘩の都。
そんな江戸の町を古来より裏で占める者達が居た。
表向きは江戸幕府に反する者を葬るためとされ、江戸の町に住まう者でそれらの存在を知る者はとても少ない。
しかし彼等の本当の役目は、古来より切って離せぬ存在、“妖怪”や“幽体”といったものから江戸を守る事であった。
病や禍の数々はそういった存在の仕業だと信じられてきた。実際に大きな禍を喚ぶこともあり、それらを守るためにと造られた。
だが人間だけでそれらに太刀打ち出来るはずもなく、江戸を守るためと妖と契約しその力を借りる形でその責務を全うしていた。
北の門を抜け天狗の山に住まい、江戸を守るのは“烏天狗”と契約した『橘家』
南の門を抜け鬼の谷に住まい、江戸を守るのは“鬼”と契約した『敷家』
西の門を抜け狐の森に住まい、江戸を守るのは“天狐”と契約した『禊家』
東の門を抜け蛇の池に住まい、江戸を守るのは“大蛇”と契約した『葵家』
それぞれ人目触れず、深い森や竹林の奥に邸を持ち人知れず江戸を守り続けてきた。
時折、この四家を滑る家を決めるべく争いながら─。
契約した一族の守るべき本来は契約した妖達。あくまで力を借りるための人間の存在に過ぎない。この血筋を途絶えさせてはいけない。
妖は契約した当主の生気を定期的に吸い、その力を発揮する。
妖の黒い感情に呑まれながら──
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