後輩くん 2021-09-29 21:54:47 |
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…いや、それなら俺より一年長くやってる神月先輩の方が凄くないっすか?( 避けるか否か迷っているうちに彼女の手が自身の頭に届き、大人しく撫でられて )
私は伊澄くんに褒められたいんじゃなくて伊澄くんを褒めたいのー!(ぷくっと頬を膨らませたまま歩いていたが、そのせいか足元の小石に気がつかずつまづいて転びそうになってしまい
び、っくりした…( 思わず素直な気持ちが口からこぼれるも、すぐにはっとして彼女の方振り返り )すみません、俺、結構強く掴んじゃって…痛くなかったすか?
うん、大丈夫だよー。それに伊澄くんが掴んでくれてなければもっと怪我してたもん(痛がる様子など全くなくいつも通りのぽわぽわした笑顔で答え
気をつけてくださいよ、本当に…( 気楽そうな彼女とは対照的に、鼓動が速くなったままの心臓を落ち着けるように細く息を吐き )先輩の家、どの辺りでしたっけ。
ごめんね?伊澄くんと話してると楽しくて(心配かけてしまったと反省してはいるのか明らかにしょんぼりとしていたが問いかけられればちゃんと答え)もうすぐだよ…
楽しいよ?伊澄くん話聞いてくれるし、ちゃんと相槌もしてくれるでしょ?(コクリと頷くと楽しそうにそして当たり前のように答え始め)近くまでで大丈夫だよ?伊澄くんの帰りが遅くなっちゃうでしょ?
まぁ、そのくらいなら…( 思ったよりもハードルの低い〝楽しい〟に、拍子抜けしたような、安心したような様子で )いや、また転んで怪我でもされたら困るんで。大人しく送られてください。
後、伊澄くん頭撫でさせてくれるから楽しい(にこっと柔らかく微笑むとまた撫でようとしているのかそーっと頭に向かって手を伸ばして)私がそんなに転ぶように見えるー?
楽しいんですか? それ。( 今回も素直に彼女の手を受け入れると、あまり共感できない感覚に純粋な疑問を口にして )ついさっき転びかけてたじゃないっすか…
…神月先輩は、よくこういうことするんすか。( 緩んだ頬を眺めつつ、ぽつりと )この前何もないところで転びそうになってた。( 偶然目撃した場面を引き合いにしてすぐさま切り返し )
男の子には伊澄くん以外しないよ?(きょとんとした後不思議そうに首を傾げ)うっ……あれは…たまたまで…(心配かけたくないのかなんとか誤魔化そうとしており)
え?( 予想外の答えにきょとんとして、「誰彼構わず撫でるのが好きなんだと思ってました」と素直に白状 )そんなに俺に送られたくないなら別にいいですけど。本当に気をつけてくださいね。( 必死な彼女の様子に、はあ、とひとつ溜め息を吐くと引き下がって )
流石ににそんなことないよー撫でようとしたら逃げちゃう子いるし(怒る事なく寧ろ楽しそうに笑っていおり)
伊澄くんに送られたくないわけじゃないけど……伊澄くんが疲れたら大変だし……(相手のことを気遣っている様子で申し訳なさそうに告げて)
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