正原 灯 2021-09-26 07:48:31 |
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うん。…ふ、さんきゅ。
(無言で頷く相手に思わず神妙な顔で頷き返して、それが自分で可笑しくて笑ってしまいながら礼を言い)
あ、なんか買ってきたやつ?…お!ゲームじゃん!どんなんやんの?
(無造作に買ってきたらしいものの袋を置くのを見て声をかけたが、ゲームがあるのが見えて砕けた様子で尋ね)
…んふ、ふっ!…いや、ごめ…なあ、すぐ玉ねぎ切るから、これ、ボウルに入れてくれねえ?
(ガサガサと袋から材料を取り出し、使わないものは冷蔵庫に入れていると、ふと後ろでなにやらうろうろしている相手に気づき、その手持ち無沙汰な様子に吹き出してしまい、口に手を当てながら、そりゃあ気になるよな、とひき肉のパックのビニールを裂いてやってから差し出して)
__________
ええっ!?どこが!?え、ありがとな!?笑
うん、こちらこそ変なとこあったらすぐ言ってな!
>15
あっ、名無しさんごめん!!本気でなんかゲームとかの広告かとおもった!!ごめんな!あとタイトルもセンスがなくてごめんな!男子高校生をDKって言わないか!古いのかな…
次レスタイトルちょっと変えるな!
>19
こちらから質問しておきながら、暖かい回答にほっこりしてしまいました。
ありがとうございます。素晴らしいお二方ですね。
お邪魔致しました。今後とも応援しております。
>20
わー!ありがとうございます!
伊吹くんはもちろん優しいけど、
名無しさんもとっても優しいですよ!
俺もすげーあったかいお返事に癒されたし、
正直「ほっとけないドンキーコングってタイトル
のゲームあるんかな、面白そうだなー!」
って思ったんだけど、今ジワジワきててすっげ
笑ってる!!俺のネーミングセンスのなさが疑問
を抱かせたのはすげー申し訳ないけど、
こちらこそありがとうございます!
(気を遣わせちゃうと思うからお返事なくて
全然大丈夫です、ありがとうがいいたかったから!)
…どんなの………どうぶつに混じって森で生活するやつ、とか。(どんなゲームがあったかと、いくつかあるソフトを思い浮かべた時に最初にぽんと頭に浮かんだのが有名どころの某ほのぼの暮らしゲームだったので、なんとなくそれをピックアップして返答)
(何をするでもなく後ろでうろちょろしていたが、その様を見かねた相手から簡単な手伝いを頼まれると、任せろとばかりにこくこく頷いて。泡タイプの石鹸で丁寧に手を洗浄してから、差し出された挽き肉のパックを受け取り、空いている方の手を使って戸棚から大きめのボウルを取り出すと、その中へボトッ…とパックの中身を落とし)
…………出来た。
...。oо○ ○оo。...
ゲームの広告……。(笑)
─────────
ほっとけないドンキーコング…?とは?
超人気ゲーム!今すぐcheck![PR]
─────────
………こんな感じの広告に見間違えたんですね。
マサさんが面白過ぎて、しんどい。とても癒されました。
話、逸れてしまってすみません。
こちらはスルーしてもらって大丈夫です。
あああれな!!俺先輩からお下がりもらってDS版やったことある…DS、分かる?
(返ってきた内容は随分抽象的だったが、少し前に流行っていたのは知っていたのでピンときて。けれどDSが流行った頃は自分もかなり子供だったので知らないかも、と玉ねぎを刻む手を止めて覗き込むようにして尋ねて)
…ぶふっ!!あっはっは!!伊吹く、おま、ほんっとに…ふ、ほんっとーに料理しねーんだな…ぶくく…
っはー…ごめんごめん、でもそりゃそうだ、俺だって最初りんご切るのも精一杯だったし。
やったことないのに手伝ってくれるの、嬉しいよ。
(べちゃりと音を立ててボウルに落下したひき肉と相手の無表情を見比べた後、本気で堪えきれず涙が浮かぶほど笑って。ようやく落ち着き涙を拭いながら、ふとしみじみとした様子で微笑み、玉ねぎをフライパンに入れてそちらに目線を落としたまま話し)
…で、これと、あー…伊吹くん、ナツメグある場所わかる?ラベルに英語かカタカナで書いてると思う…で、それ入れたらこう…10回だけがーっと捏ねてくれ、コレを。
(調味料をひと通り入れたがナツメグが見当たらず尋ね、相手を見上げながらこねるジェスチャーをして)
_____
なあ伊吹くん!こんなんスルー無理だと思わん!?
意外とギャグセンたけーなオイ!!!声出して笑ったわ!!!
…ちなみにほんっとにそう見えた…再現度エグすぎぃ…
あとドンキーコング様は面白すぎたけど黙っといたのに…俺なんてまだまだ、優勝は伊吹くんと名無しさんだよ…腹イテェ…
(これこそスルーして、ほんとに息止まっちゃうわ俺)
……一応、分かります。……………持ってはいないけど。
(幼い頃、母の料理中もこうしてよく近くでその風景を眺めていたことを思い出しながら、まな板で玉ねぎを刻む小気味よい音を聞いていると不意に音が止まり。どうしたのかと少し首を傾げた瞬間、顔を覗き込むようにして此方を見遣る相手とばっちり目が合ってしまって。
そのままを逸らすこともなく、此方からも見つめ返しながら答え)
───?
…………???
(すると空のトレーを手にした状態でその場に突っ立っていただけなのに、何故か突然此方を見て笑い始めた相手。頼まれた手伝いはちゃんとこなせたはずなのに、何かおかしかっただろうか。
頭に疑問符を浮かべていると、次なる依頼が。普段料理をしない自分にとっては聞き慣れない単語に更に疑問符が浮かび上がってくるものの、その期待に応えようと空のトレーを手離してから香辛料を探しに一旦場を離れ)
………ナツメ……。
(料理好きの母が何処かしらに何かしら用意しているかもしれない。無かったら買いに行こう。そう思って今まで1度たりとも開けたことのなかったキッチンの戸棚を一つ一つ開けて探し回っていると、当たり前のように未開封のおしゃれなスパイスセットが眠っているのを発見。まさか本当にこんなものまであるとは…。
用意周到な母に感謝しつつ、それを引っ張り出してきて広い調理台の上に置くと、その中から目的の香辛料を見つけるべく中身を物色し始め)
あー、そりゃそうだよなあ、俺もほとんどしたことねーし
(目があった相手に、うんうんと頷き。ひき肉事件ののち、無事玉ねぎがしんなりするまで炒まったところでナツメグを頼んでいた相手を見ると、まだ探しているようで、その顔の真剣さに思わずまた吹き出しかけたが、先程のきょとんとした顔を思い出しグッと堪えて)
さて、どれでしょーう。ヒントは…粉が茶色。…ふ、ゆっくりでいーからな。
(沢山のスパイスに感心しつつ、調理台に腰をもたれながらふざけながらも相手から見て手前側にあるナツメグの透明な瓶を見ながらヒントを出し、真剣な様子にやはり少し微笑んで声を掛け。選んでいる間にとサラダ用の野菜をちぎり、即席でドレッシングも用意して後はハンバーグを待つのみとなり)
(ひとり暮らしを始める息子のために母が用意していたスパイスは30種類にも及ぶ。当の自分は母の期待虚しく料理など全くしないため、どのスパイスがどんな味でどんな料理に使うのかさっぱり分からない。そんな自分がパッと見で分かるわけもないので、緩慢な動きで瓶に貼られたラベルを逐一確認しては、目的のスパイスと違う名前の瓶を横に避けていき。
捜索の途中、後ろからヒントマンによるヒントを与えられると、すぐ手前にそれっぽい色の粉が入った瓶を見付けて。手にとってラベルを確認したところ“Nutmeg”の表記。これか。
他のスパイスはその辺に出しっぱなしにしたまま、見付けたそれを早速開封し、挽き肉の待つボウルの中に入れようとしたところでぴた、と手を止めて)
…………………。
(分量が分からない。困ったことに。
適当に入れてしまおうかどうしようかと一瞬悩んだのち、手早く副菜を用意しているヒントマンの方へゆるく顔を向け、困ったように眉を下げて。追加ヒントを求めることに)
……ん?何?…ああ!量言ってなかったな、わりいわりい
(勝手ながら棚も物色して皿を出し、芋も揚げちゃおうとじゃがいもを洗っているとふと視線を感じ、相手を見ると見つけたらしいナツメグをボウルに傾けた状態で固まっていて、数秒かかって意図を察し、背中に回り込むように立って)
っと、3回くらいでいいわ。いち、にー、くらいな。
(ぱ、とスパイスを持っている手の甲に手を重ね、器用に指でスパイスの上を押さえてから雑ながら入れ方を伝え)
………っ……!
(言葉にせずとも雰囲気で何を訴えているのか伝わったらしく、手取り足取り丁寧に教えてもらうことになったのはいいが、急に縮まった慣れない距離感に、表情にこそ出ないもののやや戸惑い気味。手に触れられるとビク、と全身に無駄な力が入ってしまって。かといって不思議と嫌な感じはせず、されるがまま大人しく説明を聞き。
その後、ぎこちない動作で教えられた通りにナツメグを投入すると次は捏ねる段階へ)
(手がべとべとするの避けるために引き出しの中から薄手の使い捨て手袋を取り出してぴっちり装着すると、片手でボウルを支え、もう片手は挽き肉にズボッとめり込ませ。
適当に10回くらい、ぐにぐにと混ぜていき。適度に混ざったところで別の作業をしている相手に声を掛けて)
……………出来た。
あ、そうそう。カンペキ…ん、あっワリ、つい
(無意識で最早瓶ごと相手の手を握って振って、同じようにナツメグを入れる姿を見て嬉しそうにして。
ふと相手の様子がぎこちない気がして、ようやく自分ががっつり触っていたことに至り、ほぼ身知らずの奴に触られたらビビるよな、と慌てて手を離し謝罪し、ポリポリと頬を掻いて)
お、出来てる出来てる。じゃちょっと待って、これ入れっから
(出来た、という声にボウルを見て、微笑ましく思いながらさっとフライパンからトレイに出しておいたまだ熱い玉ねぎと卵を入れて一気に混ぜてからまた相手を見上げて)
ん、伊吹くん。これ、こーやって丸めて。あんまデカくしたら火とおんねーから、これくらいな。
(ハンバーグを丸めて見せて、やってみて、という風にボウルを傾けて)
>27
見れば見るほど突っ込みたくなったから言っちゃうけど、気づいてるからな…流れ崩したらダメだと思って触れてないだけで面白いの織り交ぜてるの気づいてるからな…!
ヒットマンみたいに言うな!!!笑笑
ん。(「待て」の指示に従い手を止めて。それから挽き肉入りボウルの中に具材を投下していくハンバーグ師匠の手捌きを隣でまじまじと眺めながら次の指示を待ち)
…………。(折角作るなら大きいハンバーグを食べてみたかったが、師匠によるとあまり大きいと火が通りにくいとのこと。残念に思いながらボウルからハンバーグのタネを一塊手に取ると、お手本にならって見よう見真似で丸めていき)
…………このくらい?
(中程度のサイズの、少々歪な丸がひとつ完成。手のひらに乗ったそれを相手に見せつつ尋ねてみて)
...。oо○ ○оo。...
………結局我慢出来ずに、そうやってわざわざツッコミにくるマサさんのほうが面白いかと。可愛いし。
ヒントマンご本人の面白さには敵いそうにないです。俺。
お、上手い上手い!
伊吹くん2個くらい食える?2段重ね夢あるぜ??
(相手の大きな手に乗った少し歪なハンバーグを見て、料理したことないには上出来だと嬉しそうに褒め、ふとこれじゃ足りないかと、元々自分はそんなに量を食べないため2個作れば、という意味で悪戯っぽく言い)
_____
かわいくはない!!!どういうことだよ!!!
ハンバーグ師匠とかバンバンあだ名つけてんじゃないよ、面白さ100点だからいーけど!!俺その場じゃ分かんなくて突っ込めねーんだから!!!笑笑
!…………食べます。
(2段重ね…!
食べ盛りの自分にとったら夢のような提案にぱっと目を輝かせると、出来上がった歪な丸をトレーに乗せてから再びボウルの中のタネを適量手のひらに取り、もうひとつ似たような形の丸を作り上げ。それもトレーの上に乗せて。
丸める作業を終えると使い捨て手袋を脱ぎ)
...。oо○ ○оo。...
なるほど。その場で言えないから、こうして副音声みたいに出てきちゃったんですね。
………やっぱり可愛い。何をしても。
あだ名、気に入ってもらえたみたいで良かったです。
ははっ!食え食え!
…うん、バッチリだな。じゃあもう焼いて盛るだけだから…あ、これテーブルに持ってって…あと使って悪いけど、フォークとナイフ出してくれるか?
(明らかに嬉しそうな様子に声をあげて笑い、2個目を見届け、手袋を外す様子を眺めながら自分のひき肉が付いた手を見て、「きっちりしてんなあ…」としみじみ感心して。
自分も手を洗って出来上がった揚げたじゃがいもを豪快に盛ったトレーを差し出し、食器についても少し遠慮がちに頼んで)
____
副音声、それだわ笑笑
てかあんま可愛いって言うな!たらし込む気か!!笑
いや、うん、いつか絶対へんな呼び名考えるからな…
(差し出された揚げじゃが盛りトレーを両手でそっと受け取りながら小さく頷いて指示に対する了解の意を示すと、落とさないように注意を払いつつダイニングテーブルまで運び。
それから、自分は箸で食べる派なのでマイ箸を、師匠にはフォークとナイフを、それぞれテーブルに準備した後、2人分のコップと冷蔵庫の中にあった唯一無二の飲料である水のペットボトルをせっせと運んで)
………。
(あとはハンバーグが焼けるのを待つのみ。
トレーの上の揚げたてほやほやのポテトをちらりと見ては目線を逸らし、またちらりと見ては逸らし…というのを何度か繰り返して、摘まみ食いしたいのを堪えており)
...。oо○ ○оo。...
そう言われても、可愛いものは可愛いので……。
マサさんのこと、大事にしますね。
………呼び名、楽しみにしてます。
…っし、出来た!
(ハンバーグを焼きながら、恐る恐るトレーを運んだり水を出したりする姿を、弟ができたらこんな感じかもしれん…と微笑ましく眺め。出来上がったらフライパンはそのままでソースを作り、サラダと一緒に盛って運ぼうとすると、ポテトをチラチラ見る姿が見え)
伊吹くん、食っていいよ、揚げたてが1番うめーから
(座ってからな、と言葉を添えてまた悪戯っぽく笑い)
_____
わー!急にカッコいいのもやめてくれ!!ありがとう!!俺も大事にするわチクショウ!!!
…………一緒に食べ始めたいんで。折角だし。
(何かを察した相手から先に食べてもいいと許可をもらうと一瞬だけ意志が揺らぎそうになるが、なんとなく揃って食べ始めたかったため、一先ず椅子には座るものの我慢を続けることに。
すると次はキッチンの方から美味しそうなハンバーグの匂いがほんのりと漂ってきて、残酷にも鼻腔を擽ってくる。それに気付いた腹の虫がぎゅるる…、と切ない声をあげたようだったが、構わず無視を決め込み)
(目の前の誘惑から逃げるようにふと窓の外に目を向けると、夕日が沈み始めているのか空が少しずつ薄暗くなってきていて。帰宅した時にはまだ辺りも明るかったのだが、料理に集中しているうちにいつの間にか時間が経っていたらしい。どうりで腹の虫が主張するはずだ。腹減った。
そんなことを考えながら相手の方へと目を向けて、てきぱき動いている様をぼんやりと眺めながら待機)
...。oо○ ○оo。...
…………声大きいな。(笑)
はい、大事にしてください。
ははは!ごめんごめん、すぐ運ぶから!
(相手の可愛らしい発言に思わず笑いが溢れ、軽く台所まわりを片付けてからすぐに運んで、ふと窓の外を眺める姿に一瞬口が開きかけたが、後でいいかとすぐに閉口して)
………ん、お待たせ。じゃあ食おう!はい!いただきます!
(「そういえば当たり前に自分の分も作ったな」と思い、でも今の状況は全然普通じゃないけど違和感もないなあ、なんて考えながら皿を置き、向かい合わせに座って、多分人と食事をすることに慣れてなさそうな相手を引っ張るような気持ちで声を出して手を合わせ)
_______
….伊吹くん絶対Sだな…俺にはわかる…
はい!お任せ下さい!!(ヤケクソ)
…………いただきます。
(向かい合わせに着席するなり幼稚園の先生みたいな挨拶の促し方をしてくる相手の元気な掛け声につられ、そっと両手を合わせ。小さく声を出して挨拶。
それからまず先に水のペットボトルを手に取ると蓋を開け、相手と自分のコップに中身を注ぎ入れて満たしておき)
……………。
(テーブルに並んだハンバーグ、サラダ、ポテト。箸を持ったままどれから食べようか考えていたが、さっきから気になっていたというのもあって揚げたてのポテトからいくことに決め。トレー上で輝くポテトをひとつ摘まみ上げると口まで運んで半分ほどかじり)
…………!!!!!
(揚げたてであることに変わりはないが、ちょうど食べやすい熱さになっているポテトのなんと美味しいこと。箸が止まらない。
次から次に取っては食べ、取っては食べ)
...。oо○ ○оo。...
マサさんにマゾの素質があるだけでは。
………もういいですか。引っ込みますよ、副音声の俺は。(笑)
…ふ、うまい?
芋揚げただけでも結構いーだろー?…ん、この皮が美味いんだよなあ。
(小さく手を合わせ、箸を持って悩んでからポテトを口に入れるまでを頬杖をついて眺め。一口食べた後は止まらずにポテトを口に放り込む姿を見て笑い、満足そうに自分は手で摘んで口に入れ。そこで白米がないことを思い出し)
あ、ご飯ないな、そういや。ちょっと待って、丁度チン米買った…ああ、そのまま食ってていいから
(椅子から立ち上がり声をかけてから自分の荷物のそばに置いていた水などの備蓄品が入ったビニール袋を漁り、チルドのご飯を出して)
レンジ借りるぞー、これかー?
(2人分を持って台所に戻り、高性能そうなレンジに手をかけて)
____
マゾ!?言い方よろしくないな!!ちがいます!!
アッハイ、モウイイデス。
…へへっ、まあまたな、副音声サン。
(こうして誰かと向かい合わせにテーブルに着いてする食事は久しぶり。田舎から上京してからというもの食事といえば基本1人で、しかもコンビニ弁当を適当にかき込む生活が続いていたから。
出来立ての手作りご飯が美味しいというのも勿論あるが、いつもより美味しく感じるのはきっと人と一緒に食事をしているからかもしれない。とはいえその相手は、成り行きでなんかご飯を作ってくれることになった人という、よく分からない関係ではあるが。
そのよく分からない人が米を用意しに行く姿を目で追いながら、口をもぐもぐ動かして)
………それです。適当に使ってください。
(口の中にあるものを飲み込んでから、レンジに手をかけている相手に返事をして)
あち、っと…これか
(レンジを使う許可が下りたので放り込み、すぐに出来上がった白米をスプーンで高そうな茶碗を探し出して盛り付け、相手のところには大盛りを持っていって)
足りなかったら俺の分やるし、おかわりもあるから。
…ほんとにメシどうしてたんだ?それ、こっからすぐんとこの制服だろ?寮あるだろ、あそこ。
(言いながら茶碗を置き、自分も座ってハンバーグにフォークを刺しながら、満足げに食べる姿を眺めながら、近所の高校を思い出して尋ね)
ありがとうございます。
(手前に置かれた茶碗の中の大盛りご飯をちらりと見て、軽く会釈しながらお礼を伝えた後、箸を使ってハンバーグを食べやすい一口サイズに。それを箸で挟んで口まで運び、ぱくりと頬張った瞬間、口の中にじゅわっと広がる肉の旨味。
あまりの美味しさに静かに感動を覚えていると、生活力の無い高校生の食生活を心配しているらしい相手から当然といえば当然の質問が。咀嚼し終えてからそっと口を開き)
……1年だけ寮に入ってたんですけど、今年になって出ました。……なんとなくひとり暮らしに憧れて。
飯は、コンビニに行けばとりあえず手に入るし。
ああまあ、一人暮らしって夢あるよなあ。
…寂しくねえ?ひとり。
(憧れ、なんて存外可愛らしい理由に微笑んで同意し、とにかく料理を自分で作るって言う発想がそもそもないんだな、とサラダを咀嚼しながらキッチンを見て。
揃い切った調理器具と調味料を見る限りとても愛情を注がれているようで、ふと先程窓の外を眺める姿を見て思ったことを、キッチンに顔を向けたまま溢して)
……今のところは特に。
(ひとり暮らしを始めて、いろいろと規則の多い寮生活から解放されたという思いのほうが強く、また田舎の母からも毎日のように安否確認の電話が掛かってくるので然程寂しさは感じておらず。そのまま思っていることを淡々とした調子で伝え。
ハンバーグを食べ進めつつ、こちらからも質問を)
マサさんもひとり暮らしですか?
…そっか。まあ自由なのがいいよな!
ん?俺?一人だよ、実家遠いから。
…あァ、でも最近隣にすげー陽気な人が越してきてさあ、深夜にすげー声聞こえてくんだよな…
(本当に言葉通り、という感じの言い方に少し安心してカラッと笑い。
一人暮らしかと聞かれすぐ答えたが、ここ最近の騒音を思い出し少し眉を寄せてぼやきながらハンバーグを口に入れて)
そうですか。………。
(陽気さならマサさんも負けてないと思うけど。相手のぼやきを聞いて、思わずそう言ってしまいそうになるのをグッと堪え、黙々と食事を進めて。
ハンバーグを1つ食べ終わったところで、実は先程から全く手をつけていないサラダに目を遣っては、どうしたものかと僅かに眉を潜め。トマトとピーマンが入っていないだけまだマシだが、生野菜自体あまり好きじゃない。しかし折角作ってもらったものを蔑ろにするわけにもいかない。暫くサラダとにらめっこをして悩んだ末に意を決して器を手に取ると、無心で食べることに決め)
───!
(食べてみると意外にもおいしい。お手製ドレッシングのおかげだろうか、とても食べやすい。気が付けばぺろりと平らげていて、空になった器をテーブルに置き)
……うまかったです。
あ、ドレッシング美味い。やっぱモノがいいからだな
(相手の思考には何一つ気付くことなく、大きく口を開けてサラダを食べ。バルサミコやオリーブオイルくらいなら自宅にもあるが、普段使うことがないスパイスなども拝借し入れてみたのでいつもより上出来だ、と満足していると相手がサラダを見て少し迷った様子だったので、野菜嫌いなのかな…と食べながら様子を見ていたが気づけばすっかり全部食べてくれたので微笑んで)
はい、お粗末様。…ん、ごちそうさまでした。
…伊吹くんさ、朝飯…まではちょっと難しいかもしれねーけど、弁当くらいなら毎日作ろうか?俺大体自分の作るし。
(嬉しそうに言ってから自分も最後の一口を咀嚼し手を合わせ。出してくれていた水を飲みながら、在宅バイトやレポートなどの都合とここに来ることを踏まえながら提案しつつ、だいぶお節介かもなあと自分で内心思い)
───ごちそうさまでした。
(最後にとっておいたハンバーグもきれいに食べ切ってから、静かに両手を合わせて食事を終え。すっかり胃も満たされた。
本当に毎日ご飯を作ってくれたらどんなにいいことか。椅子の背凭れにゆったりと背を預けて一息つきながら、ついそんな厚かましいことを考えてしまっている。立ち話の中でも「勢いだった」と言っていたし、今日に限って成り行きでご飯を作ってもらえることになっただけの、よく分からない相手のはずなのに。どうやらこの短時間で完全に胃袋を掴まれてしまったようだった。なんて罪な男だ。
すると、その罪な男から思いも寄らない提案が。自然と前のめりの体勢になって間髪入れずに返答し)
お願いします。ぜひ。
……………LINE、教えて下さい。
(ズボンのポケットからスマホを取り出し早速LINEを起動させ、友達追加のページを開きつつ連絡先の交換を願い出て)
よし、分かった。ん…ん。追加できたできた。
じゃあ土日以外な。晩飯は…まあ食いたい時に呼んでくれ、な。
(ぜひ、という言葉に笑いながら頷いて、差し出された携帯からQRコードを読み取りLINEを追加して。
食器を相手の分まで重ねてキッチンに持っていきながら、この奇妙な事態が面白くなってきて楽し気に話し)
あ、嫌いなもんある?なるべく…まあ野菜は食った方がいいから入れるけど、どうしても食えないモンとかは入れないから
(さっき少し使ったスポンジやらを手に取りながら先程野菜を食べる前の様子も踏まえながら尋ねて)
(『友だち』のところに相手の名前が追加されたのを確認すると、ちょっとだけ嬉しそうに頬を緩めて。
それからスマホをテーブルの上に置き、空いた食器を片付けようと席を立ち上がったまではいいものの、自分よりも先に相手が動いてそれらをさっさと片付けてしまい。とりあえずペットボトルを冷蔵庫にしまってから、後ろに着いてキッチンへ)
トマトとピーマン。……ケチャップは好き。
(食器を手洗いしてくれようとしている相手からの質問に答えつつ、側に設置してある高性能の食洗機の扉を開いて)
……洗わなくて大丈夫です。これに全部ぶち込むので。
(汚れたままの食器類を次々と食洗機の中に収納していき、専用の洗剤を入れて扉を閉めると電源を入れて洗浄開始)
ん、分かった。トマトなあ…まあ色々考えてみるわ
(相手の返答に頷きながら、自分が一番好きな野菜がトマトのため、とりあえずサラダとか、生で使う時は相手の分だけ抜けばいいかな…と考えていると、目の前にあった食器を掴む手が目に入り)
…おお!そうか、こんなポータブルなんだなあ……あ、ヤベ。悪い伊吹くん、洗い物任せていいか?もう帰んねえと
(その手が食器を食洗機に放り込む姿を見て、業務用以外を初めて間近で見たので、楽し気に眺めていたがふと腕時計を見て明日までのレポートを思い出し申し訳なさそうに声をかけて)
分かりました。…後のことはお構い無く。
(腕時計で時刻を確認するなり何かを思い出した様子の相手から声を掛けられると、このあとも他に用事があるらしいことを察してこくりと頷き。といっても洗浄及び乾燥作業は全て食洗機に丸投げしたので、他に自分がすることといえば洗い終えた食器類を棚に戻すという簡単な作業だけ。この後は今日購入したばかりの書籍をのんびり読むつもりでいて。
とりあえず見送りのために後ろを着いていこうとしながら一食の恩義に対する礼を述べ)
…今日はありがとうございました。途中まで送ります。
ん、ありがとな。
えっ、いや…ああ…じゃあ頼もうかな。
(お構いなく、という言葉に微笑み、冷蔵庫などから荷物を回収して玄関で靴を履いていると途中まで送ると言われ、同性にそんなことを言われたことがないため驚いて咄嗟に断りかけたが、まあ折角言ってくれたし、と頭をかきながらはにかんで)
…じゃ、明日朝連絡するから。何時ぐらいに家出んの?
(エレベーターに乗り声を掛け、弁当何にしようかな、と考えながら尋ねて)
(マンションの出入口くらいまでは見届けようと思い、靴を履いて自宅を後にし、相手に続いてエレベーターへ。相手が乗り込んだ後に自分も乗り込み、階数ボタンの前に身を置き1階のボタンを押すと、ゆっくり扉が閉まっていって。
相手の口振りから察するに早速明日の朝から、見知らぬ高校生のために弁当を作ってくれるようだ。無意識のうちにエレベーター内の階数表示に目を向け、地上43階建の最上階フロアから1階目指してどんどん数字が下がっていくのをぼんやりと眺めながらぽつりと返答して)
7時50分くらいには。
………マサさんち、この近くですよね。場所教えてくれたら取りに行きます。
ああ、じゃあそうして…あ。
伊吹くん早起き得意か?あれなら朝飯…毎日トーストとコーヒーだけど、それでいいならウチで食ってけば?
(取りに行く、という返答に頷きかけたが、自分も大体その時間には起きているし、講義がない日もそのあと2度寝すればいいため提案して)
っと……、俺んちアレ。1分かかんねえから。201号室な。
(ようやくエレベーターが一回につき、豪華なロビーを先にずんずん進んで、外に出てほぼ斜め前のアパートを指差して)
………いい人ですよね、マサさんて。心配になるくらい。
悪い人に騙されないよう、気を付けて。
(毎食準備するのはキツいとか何とか言っていたはずなのに、結局のところどこまでもお人好しらしいこの人は、なんだかんだ毎食世話をする方向へと話を進めているような気がする。その善意につい甘えてしまっている自分が言うのもアレだが、ここまで人が良いと変に目をつけられたりするのではないかと少し気にかかって余計なお世話を働かせ。
マンションの外に出ると辺りはすっかり薄暗くなっていて、街灯には灯りがついており)
…………。
(え、近。
相手が指差した先にあるアパートを見詰めながら、心の中ですかさずツッコミを入れ。もう少し離れた場所にあるものと勝手に思い込んでいたので、まさかこんな、マンションを出てすぐの場所にこの人の住み処があるなんて思ってもみなかった。
201号室、201号室…。頭の中で何度か繰り返して部屋番号を覚えると)
分かりました。……明日、7時20分くらいにお邪魔します。
...。oо○ ○оo。...
夕飯、ごちそうさまでした。
次レスで正原宅に凸ります。突撃隣の朝飯。
…アぁっ!?…や、そんなことねー…だろ!オメーがあんまりにも悲惨な食生活だから!歳下だしな!?
(元々声は低い方だが、やたらと声量があるのでロビーに響くほど声を出して。すぐに否定しようとしたが散々言われたことがある言葉に言葉尻が弱くなり、高校生に心配されるほどか…とショックを受け耳を真っ赤にして相手を指差し子供のように言って)
…まあいーや。とりあえず明日!じゃーな!
(一つ咳払いをして気を取り直し、時間を聞いて頷いて、片手をあげて、楽し気な笑顔で挨拶してから部屋に戻り)
…ただいまー…明日…卵あったかな…
(部屋に入ってすぐに冷蔵庫を入れに行くついでに中身を確認したりして、その後はいつも通り就寝)
【翌日】
………….くぁ
(6時30ごろに起き、部屋着という概念がないため外着のジーンズとTシャツを着て、昨日仕込んだ唐揚げを揚げて欠伸をし)
???
こちらこそお邪魔しました!
よしこい突撃!
それじゃ、また。
(別れ際こちらからも軽く会釈をして、自室へと帰っていく相手の後ろ姿を少しだけ見送っておいてから、自分もマンションへ戻っていき)
(自宅に足を踏み入れると、昨日と何ら変わらない静寂に包まれていて、さっきの出来事がまるで夢のように思える。…変なことになったな。リビングダイニングに向かいながら、今日自分の身に起きた面白い出来事を思い返してみて。もしあの時、あの人とばったり出くわさなかったら。立ち話をしなかったら。こんな奇妙な関係が始まることもなかったのだろうと)
(食洗機が仕事を終えるまでもう少し時間が掛かりそうなので、その間に風呂に入ることにして。風呂から出たら食器を片付けて本を読んで…と寝るまでの流れを考えつつ、風呂場へと向かい・・・)
《 翌日 》
(AM7:20ジャスト、201号室正原宅前。
高校規定の制服をきっちり着こなし、通学用の黒いリュックを背負って。定刻通りに相手の家に訪れると部屋番号をもう一度確認してから呼び鈴を鳴らし)
...。oо○ ○оo。...
夏制服:白の半袖カッターシャツ・ネイビーのストライプネクタイ・ダークグレーのスラックス・黒のローファー
___
伊吹くん、今日かえせなくてごめんな…….
明日朝返すから、もうちょっと待っててくれ!
(あ、制服ありがと!カッケェな!!
あとこれに返事はしなくて大丈夫だからな!レス消費もごめん!)
…….おお、制服だ。おはよ。
(呼び鈴が鳴り扉を開けて、目の前に立っている制服姿の相手に、自分で呼んだくせに「ホントに来た」と思いながら、まだ頭が完全に起きていないので緩んだ声で挨拶をし)
いい時に来たな、今コーヒー淹れるから…とりあえず座っといてくれ。座布団とかねーからケツいてェかもしれんけど。
(短い廊下の奥のワンルームに案内し、部屋の真ん中にクリーム色の丸いラグを敷いた上に正方形の白いテーブルがあり、そこに座るよう促し)
コーヒーにミルクと砂糖は?いるか?
(廊下と一緒になっているキッチンスペースに戻り、パンをオーブンに入れながら訪ねて)
おはようございます。……お邪魔します。
(扉が開き、まだ目が覚めきっていない様子の相手が姿をみせると、こちらからも軽く会釈しながら朝の挨拶を返して。玄関で靴をきちんと揃えて脱いだ後、相手に招かれるままに部屋の中へ)
…………。
(案内された室内は、生活感溢れるシンプルなひとり暮らしといった感じの内装。その辺に座っておいていいとのことなので、背負っていたリュックを下ろして端の方に寄せておいてから、ラグの上に正座で待機することにして)
いらないです。
(正原宅に入った瞬間から唐揚げの美味しそうな匂いが漂っていることに気付いており、今日の弁当は唐揚げだろうかとひっそり予想を立てていると、キッチンスペースから声を掛けられたため相手に向かって短く返答を。
そのまま作業中の相手の姿を部屋の中からぼんやりと眺め)
...。oо○ ○оo。...
マサさんの「ごめんな……」っていうの、なんか可愛いですよね。(?)
……それはいいとして、忙しい時はご無理なさらず。
んー。…っと、できたな。
(コーヒー関する返事に間延びした声で返し、ケトルにスイッチを入れてから目玉焼きを焼き、片手間に唐揚げの出来を確認してトレイに出し、用意しておいた、すでに卵焼きと茄子の焼き浸しとご飯が入った大きな青い弁当箱に4つ放り込み)
っし。
(母親がくれたはいいものの割と少食な自分には大きすぎて中々使わなかった弁当箱にぎっしり詰まった中身を見て満足そうにし、手早くトーストを皿に出しその上にバターと塩胡椒をかけた目玉焼きを乗せたものとグラスに入れた水を運び)
ん、お待ち。コーヒーもうちょいな。
…..伊吹くんさ、部活入ってねえの?
(相手の前に置いてまたキッチンに戻ったが、ふと疑問に思い)
______
俺はかわいくないけどやさしい!!ありがとな!!!
明日の夜にはペース戻せると思うし戻してえ?…サンキュ?…
ありがとうございます。…いただきます。
(きちっと正座したまま、ちらちらと視線だけを部屋のあちこちに向けていると、目の前に出来立ての朝食が運ばれてきて。目玉焼きからほかほかと湯気がたっていてとても美味しそうだ。
先に食べてしまってもいいのだろうか、でも相手はまだ準備してくれているし。と悩んだのは一瞬で、お腹がぐるる…と鳴ったのをきっかけに結局目の前の誘惑に勝てず先にいただくことにして手を合わせ)
あ、はい。………入ってます、一応。
(まずはグラスに口をつけて水を喉に流し込んだあと、相手の疑問に答えて)
...。oо○ ○оo。...
……返すの遅くなってすみません。
某ワクチンの副作用に参ってました。
ん、どーぞ…っはは!!はよ食え、俺はいーから。
(礼を言われ返事をしたが、不意に腹の音らしいものが聞こえ、思わず声を上げて笑って。お湯が沸いたのでコーヒー用のポットに写してから、挽いた豆の上にお湯を落とし、淹れたものを持って部屋に戻り)
そうか、やってんだ。何?サッカーとか?
(熱いからな、と言いながらサファイア色のアンティークカップを差し出し、自分も色違いの同じカップに注いだコーヒーに口をつけながら向かいに座り尋ねて)
____
え!!大丈夫か!?!
おれこそ遅くなってごめんな、頑張ったな、今もう大丈夫か?画面見るのしんどかったら全然何日相手も大丈夫だからな!
(パンの上に乗った目玉焼きを落とさないように気をつけながら、目玉焼きごとパンを口まで持っていくと早速一口かじり。外はサクッ、中はふわっ…、としたトーストの食感と目玉焼きのアクセントを楽しみつつ、もぐもぐと口を動かして。
普段なら登校途中にコンビニでおにぎりを買うか朝飯は抜くかのどちらかだったので、今みたいな出来立てのきちんとした朝食は久しぶりだった。とても美味しい。
気が付くと相手が戻ってくるまでの間にきれいに食べきってしまって)
ごちそうさまでした。
まあ……サッカーとか。
(相槌を打ちつつ、運ばれてきたカップに目線を落とすと自分の持つ男子大学生のイメージとは異なるお洒落なもので。意外に思い、相手とカップを交互にちらっと見遣り)
……きれいな食器ですね。
...。oо○ ○оo。...
今は全然大丈夫です。
…ご心配ありがとうございます。優しいですね。
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