匿名さん 2021-09-19 00:20:52 |
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● 登場人物 ●
●ロシアSVR
「アナトリー・エゴロヴィチ・チェルケソフ」
SVR新生派アチェーツ。
生姜色の髪に灰色の瞳。183cmの巨体で、頬はブルドッグのように垂れ下がっている。傲慢で、常に不機嫌な雰囲気を醸し出しており、ワレリーからは「豚野郎」と揶揄されることもしばしば。イデオロギーというものはなく権力欲のみで動いており、自身の保身のため、事なかれ主義である。再編派については取るに足らない勢力だと考えており、あくまで探りを入れる程度に留めている。
「イワノフ将校」
SVR再編派アチェーツ。
ヴァルラムの上司である50代の男。170m、くすんだ金髪、焦げ茶色の目、やや小太りだが品の良い雰囲気。「イワノフ」は第一総局情報将校に受け継がれるコードネーム。派閥に拘わらず、機関員の前では陽気でやや抜けた人物像。しかしそれとは裏腹に、若かりし頃忠犬として仕えたKGB、引いては「偉大なるソビエト」の面影を求め、再編派を蜂起。ソビエトから独立した共和国との再統合を望む権力者・政治家と連携しながら、SVR内外での政変を画策。その過程の口封じも厭わなくなる腹積もり。
●各国諜報員
「デニス・フォルクマン」
連邦憲法擁護庁BfV支局局員。
薄毛の金髪碧眼、174cm、48歳、縁なしの眼鏡をかけている。9・11テロ事件の主犯達がハンブルクで活動していたことを察知できなかったBfVは、それ以降ドイツ国内のイスラム過激派を躍起になって調査。また、欧州でロシア・中国の諜報活動が活発になっているのを受け、同時並行で調査を開始。協力関係を築こうとせず、独善的な行動をとるCIAに対しては不信感や警戒心を抱いている。部下思いであり、情報提供者との信頼関係も大事にしている。
「レイチェル・ゴールディング」
MI6ドイツ支局局員。
黒髪碧眼、165cmの表情が少ない地味で事務的な女、29歳。表向きはタブロイド紙「ビルト」を発刊するアクセル・シュプリンガー社の記者。諜報の理由はCIAと近いが、彼らに比べ、地理的に近いこともあってか、フランス・ドイツの諜報機関と協力的。化粧で化ける上必要に応じて表情も豊かになるため、特に男性は変装に気づきにくく、それを利用したハニートラップも多々。しかし素は男嫌いで見下している様子すらある。紅茶とコーヒーについてややうるさい。
「アラン・マレット」
CIAドイツ支局局員。
金髪碧眼、179cmの痩せ型の男、41歳。表向きは在独アメリカ大使館外交官。ドイツに逃れる亡命者たちを支援・保護・報道する人物を足掛かりに、ロシア・中国(の政治家や諜報機関)の動向を調査。これは両国と対立するアメリカ合衆国が先手を取るためであり、このことからBfVやMI6との協調を(アメリカの弱みや動向を悟らせないため)軽視する節がある。芝居がかった口調が特徴的。三度の離婚歴があり、FKK(ヨーロッパの高級風俗店)通いが趣味。
「王天祐(ワンテンユウ)」
MSSドイツ潜入捜査員。
黒髪黒目、容姿端麗、173cm、21歳。ベルリン・フンボルト大学法学部に在籍する大学生だが、実態は父親との2世代にわたる諜報員(ただし本格的な活動はともにドイツに滞在している父親が担っており、天祐は現地研修中)。アフガニスタン・パキスタンを拠点とするタリバン最強硬派ハッカーニ・ネットワークとも通じている。ラファ・ファイザンとは反タリバン系のネットワークの情報を得るために友人関係を築いているが、若さゆえか、彼女に自分を偽り続けることが苦痛になっている様子。
●ターゲット
「シャミール・マスハドフ」
ワレリーのターゲットであるチェチェン人。
174cm、黒髪碧眼で無精髭を生やしている。チェチェン・マフィア幹部の息子。反体制派として活動したり、犯罪行為に手を染めていたりしていた父親とは違い、気弱な性格。5年前に死亡した父親の遺産とドイツのチェチェン人ネットワークを活用し、亡命の手引きをしてくれたサッダームへ資金を提供。当初は苦難に遭う同胞たちへの同情心や欧米人への復讐心といった理由もあったものの、次第に罪悪感や恐怖心に悩まされるようになる。この関係を終わりにすることを伝えるため、サッダームとの約束に応じる。
「サッダーム・ラティフィ」
ヴァルラムのターゲットであるイスラム過激派の人物。
黒髪黒目、顎髭の生えた中肉中背の34歳男。ドイツに潜伏しているアルカイダ工作員。亡命を手引きした引き換えにチェチェン亡命者から資金援助を受け、ドイツでのテロ活動を計画。やがては本人に実行においても協力を促し始め、最後には強制すべく、直接対面する約束を取り付ける。何か相当焦っているらしく、落ち着きがない。
「ハサン・オクタイ」
トルコ系移民二世の実業家。
薄褐色の肌、白髪混じりの黒髪短髪、175cmの57歳。エネルギー関連の事業で成功。政教分離主義のムスリムで、自身の財力を使い、ドイツへ逃れてきた難民や亡命者への支援活動を行っている。また、タリバンの恐怖政治を批判し、ロシア・中国との繋がりも指摘。極右過激組織から脅迫を受けることも。ドイツ人女性のイザベル(キリスト教徒)と結婚しており、彼女のことを心から愛している。
「ラファ・ファイザン」
亡命中のアフガニスタン人のひとり。20歳の娘。祖国にいたころから、女性が教育を受けられるようになった幸福・前時代との比較をブログで発信していたが、政権崩壊前に身の危険を感じ家族とともに亡命。ドイツに身を寄せながらタリバンの暴政・ロシアや中国の協力を批判。ベルリン・フンボルト大学法学部に通っており、MSS諜報員である王天祐とは友人関係。父親からは中国人であることを懸念されているが、「国家を恐れることはあっても、個人を不必要に退ける理由にはならない」という信条から、その正体を知らない。
「ファーガス・ウェッブ」
在独イギリス大使館の二等書記官。
182cm、栗色の髪と碧眼の34歳。野心家で自己顕示欲が強く、現在の自身の立場に満足していない。また借金を抱えており、職務を通じて入手した情報をロシア諜報機関に提供することを決意する。
「ルドルフ・クラッセン」
ドイツ人ジャーナリスト。
白髪交じりの焦げ茶色の髪、茶色い瞳、180cmでやや太鼓腹、48歳。タリバンとロシアの利益供与の疑いという観点から、チェチェンやアフガニスタンの亡命者に取材。妻エヴァと一男一女の幼い子供がいる。ベルリン・フンボルト大学社会学部卒。
●政治家・権力者
「タリバン首脳部]
首相:アブドゥル・ラスール、第一副首相:シャイフ・ムハンマド、教育長官代理:ハジ・ハッカニ、情報長官代理:ムッラー・スタネクザイ、難民長官代理:マウラウィー・ハニフ、勧善懲悪大臣代理:ムッラー・ムッタキー。
アフガニスタン首都カーブルを制圧後、北部同盟をも鎮圧し、厳格なシャリーアを施行する国家を目指す。また、亡命したアフガニスタン人は皆祖国に帰ってイスラムに貢献すべきという見方をしており、亡命者たちに対しても何らかの働きかけを計画している様子。
「各国指導者」
ロシア:ユーギン、ドイツ:ヘンケル、イギリス:ウィルソン、フランス:アロン、中国:張音繰(チョウオンソウ)、アメリカ:エリソン、アフガニスタン前政権指導者:アガ。
いずれも容姿・経歴・政策・政治思想などは、基本的に現実2021年の各国指導者がモデル(必要に応じて改変推奨)。
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