ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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…君がそう言ってくれるって事は、少しは恩返しが出来てると思っていいのかな
(生きたい理由も意味も無い。けれど、少なくともあの時は死にたくないと願って、彼がその願いを叶えてくれた。だから、ここにいられる間は少しでも多く、何らかの形で彼に返したいと考えている。それが少しだけでも叶ったのなら、それは嬉しいことだった。それが顔に現れて口元が笑みを作っているのに自覚は無いまま、ボウルの中の卵に塩と胡椒を加えて混ぜ合わせていく。しゅう、と蓋をしたフライパンから水蒸気の音が聞こえて一旦手を止め、蓋を空けて中の確認。ハムと卵にしっかり火が通っているのを目視で見てから、菜箸で黄身の部分をつつけば、丁度良い弾力が返って来た。用意していた二人分の皿に中身を移し替え、置いていたレタスとキュウリを盛り付けて、一品目のハムエッグ(半熟仕様)は完成である。空になったフライパンを軽く水洗いして油を拭き取った後、再びコンロに置いて火をかけ、今度はバターを入れて溶かし、先程混ぜ合わせたボウルの中の卵を注ぎ入れてから、ちら、と横にいる彼に視線を向けて)
暇そうだね。もうすぐ出来るから、手が空いてるならコーヒーでも淹れたら?お湯を沸かすくらいは君でも出来るだろう?
(コーヒーミルが無いとかなんとか言っていた気がするから、使えるのは自分が渡したコーヒー豆では無く、粉末状のインスタントコーヒーになるだろう。使っていない方のコンロを指差しながら、そんな提案をして)
(会話と作業を同時に行う彼の緩んだ表情が視界に入り、それを見てふっと微笑み恩返しについて「そうだな、これからも頼むぜ?」と伝えて。もし彼が自分に恩返しをする事で、心のわだかまりが解消されるのであれば、彼が此処にいる間は、甘えた方がお互いに良いのかもしれない。勿論、甘え過ぎても負担になってしまうだろうから、そこは良い塩梅を探りつつにはなるが。水蒸気の音や菜箸が皿に触れる音など、この部屋で聞くことの無かった心地の良い音達と、綺麗な半熟ハムエッグに感動を覚えて。しかも、1品では終わらないようで、溶けたバターの香りがより食欲を唆る。明らかに暇そうにぼーっとその様子を見ていると、コーヒーぐらい淹れろと命令、もとい提案が上がる。)
はいよ。今はインスタントコーヒーしかないけど、それでいいよな?紅茶が良かったら、今度買ってくる
(確かに隣で突っ立っているだけでは、邪魔で仕方ないだろうし、それぐらいは自分でも出来る事なので、ヤカンを手に取り水を入れて、反対側に置く。後は火をかけて、沸騰するのを待つだけ。いつも自分が使っているマグカップともう一つ適当なマグカップ、そして粉をそれぞれのカップに入れて、用意は完璧。今日はコーヒーしか無いが、確か彼は紅茶が好きだったはずで、次に買い物に行くときに一緒に買って来ようかと。)
うん、それで構わないよ。…まあ確かに、紅茶の方が好きだけど…それは別に買わなくていいからね、無駄遣いになるから
(ただでさえ彼に多額のお金を使わせてしまったのだから、これ以上自分の為の出費は出来る限りして欲しくなかった。生活する上での必需品や料理に使う材料は必要経費だが、紅茶は娯楽の部類なので無くても死にはしない。だから、彼が自分の為に煙草やコーヒーを買うのに使ってくれた方が良いとさえ思っていて。そんなやり取りをしている内にフライパンの中で卵とバターがよく混ざり合って半熟状になってきたので、追加のバターをさらに投入して菜箸で手早く混ぜていく。すると、見計らったかのようにチン!と小気味いい音を立ててトースターから焼きあがった食パンが顔を出した。いいタイミングだ。コンロの火を止めてトースターから食パンを取り出してそれぞれ皿に移した後、食パンの上にフライパンの中の卵を半量ずつのせていく。半熟状の卵がとろりとしたソースのようになって広がり、バターの良い香りが広がった。二品目のバターエッグトースト(あの人はふわとろたまごパンとか、妙に可愛い命名をしていた)の完成である。朝食だから二品で充分だろうと、使った調理器具を水に漬けて一旦置き、完成した料理を運ぼうとした時にピーッとヤカンが鳴るのが聞こえて)
ん、お湯も沸いたみたいだね。先に座ってるよ
(そちらは彼に一任しているのでそう告げてから、一足早く机に向かい、二人分の朝食をそれぞれ並べて椅子に腰かけて)
んー…そうか、分かった
(彼はこれからこの部屋に閉じ込められる訳で、何かしら娯楽や暇潰しが必要になるだろう。しかし、治療費の事を気にしているのか、遠慮して無駄遣いだからいらないと言う。とりあえず今は彼の意見に頷いたが、脳内の買い物リストに紅茶を最優先で付け加えておく。後で何と言われようと買ったもん勝ちだ。2品目が完成したようで、ふわっとろっとした卵が、綺麗に焼き上がったトーストに乗せられ、広がるバターの香りに惹きつけられるように顔を少し近づけて匂いを嗅いで「うおー…凄えー…」と感嘆の声を漏らして。お湯が沸いた音がせれば顔を上げ、先に座ってると言う彼に「OK」と返事をすれば、用意していたカップに静かにお湯を注ぐ。マドラーでかき混ぜ、粉を溶かせば、インスタントコーヒーも完成。テーブルへ向かう前に、玄関ポストに挟まった新聞紙を引き抜き脇に挟んで、マグカップ二つを両手に持ち、一つは彼の方に取手を向けて置き)
ミルクもコーヒーシュガーも無いから、ブラックだけど、平気だよな?
(ブラックしか自分は飲まないので、どちらもストックは無いが、もし必要そうなら紅茶と同じで買って来てしまおうかと、ブラックでも平気か確認しながら向かいの席に座る。そして、自分のマグカップは右側に、新聞紙は机の左端に置き、目の前の朝食を食べる準備は万端で)
(自分の言葉に了承した彼がまさか真逆の事を考えているだなんて知る由も無く、せめて本を一冊でも持ち出せれば良かったな…なんて考え事をする。勿論、紅茶よりも値が張る本を要求する気は微塵も無く、口にすら出さなかった。こちらにマグカップを置きながら彼が口にした『ブラックで平気か』という問いかけに対して「大丈夫だよ」と返事をする。どちらかといえば甘い方が好みではあるけれど、ブラックが嫌いというわけじゃない。彼が向かいの席に座ったのを目で確認してから、さっそく両手を合わせて「いただきます」と食べる前の言葉をぽつりと呟き、まずは胃を慣らす意味でも野菜から食べてしまおうと、手にしたフォークをレタスに突き刺し、口の中に入れる。調味料を何もかけていないので当然だが素材そのままの味で、良くも悪くもなく普通の、まさに量産品らしい味だ。ゆっくりと?みしめながら、ちら、と彼の方を見る。調理中の反応は良さそうだったけれど、実際に自分の作った料理を食べたら彼はどんな反応をするだろうか。そればかりが気になって、表情には出ずとも緊張しながら様子を伺って)
(ブラックで大丈夫だと返事を聞き、相手が食事の始めの合図をすれば、それに続いて『いただきます』と両手を合わせて声にする。普段一人で食事する時は言ったことも無かったから、これも新鮮な気持ちだった。何から食べるか迷う事なく、真っ先にふわとろ卵のトーストに手を伸ばす。卵が落ちないように皿の上でそっと持ち上げて、顔を近づけ、大きな一口でかじり付く。トーストに卵のバターの旨味が染み込み、サクサクふわふわの食感がなんとも堪らなく、自然と口角が引き上げられる。シェフの彼に感想を言うことを忘れて、半分以上口にした所で、やっと彼が此方の様子を伺っているのに気づき、頬張ったトーストを飲み込み口の中を空にしてから)
美味い!これなんて言うやつ?ふわとろ卵トースト?これは毎日食べても飽きないな
(知らずに口にした料理名は彼の師匠とネーミングセンスは似ているようで、少し大袈裟だがこれは毎日でも飽きないと絶賛する。一度トーストは置いて、次にハムエッグの黄身をフォークで軽く突いて割ると、注文通りのトロッとした半熟の黄身が流れ出る。「おぉ…!」と歓声を上げ、それを折り畳んで刺せば、たった二口ほどで完食。皿に流れた黄身はレタスときゅうりで拭って食べる。最後に残したトーストもこぼれ落ちた卵も残さず綺麗に完食。急いで食べた訳ではなく、いつの間にか皿が空っぽになってしまったという感覚だった。此方が食べ終われば、「いやぁ…美味かった!こりゃ昼も夜も期待できるな」とコーヒーを一口流し込みながら、改めて素直な感想を述べて)
(大きく口を開けてトーストを頬張る姿はまさにイメージ通りで、豪快だなぁとシンプルな感想が浮かぶ。そして次の瞬間にはなんとも嬉しそうというか、幸せそうにも見える表情を浮かべて、口元も笑みの形を作っていた。あまりにも豊かで分かりやすい表情の変化に思わず驚いている間に、彼は早々にトーストを半分平らげていて、輝かんばかりの笑顔で『美味い』と、確かにそう口にした。それは待ち望んでいた言葉で、けれど真逆の意味の言葉が出て来る可能性も同時に考えていて、だからこそ今の今まで緊張していたはずで。…気が付けば、その緊張が丸ごと消えてしまっていた。いっそ無邪気に、あの人と似たようなセンスで料理名を問う彼に、少しだけ返事が遅れてしまって)
…あ、う、うん…まあ、そんな感じかな
(かろうじてそう答えてから、完全に手を止めたまま彼が食べる様子をじっと眺めてしまう。だって、今まで知らなかった。自分の作った料理を美味しいと言って貰えることが、そう言ってくれる人に食べてもらえることが、その様子を間近で見ることが出来るのが、こんなに嬉しいことだったなんて。あの人も毎回残さず食べていたから、美味しいと思ってくれていたかもしれないけれど…どうやら自分は、態度よりも分かりやすく言葉が欲しい性質だったらしい。あっという間に無くなってしまった彼の分の皿と、彼の顔とを交互に見やって)
まさか、そんなに喜んで貰えるなんて思わなかったよ…もうちょっと凝ったものが作れるような材料をお願いすればよかったかな
(昼用と夜用に考えている献立はどうしても似たり寄ったりかつシンプルなもので、万が一彼の口に合わなかったことも考えて、なるべく費用を抑えられるようにと、昨日はあのような買い出し内容を伝えたのだ。けれど、それが今は逆に申し訳なく感じて、嬉しい気持ちと相まってつい柔らかな苦笑が浮かんでしまい)
(どれだけ自分の料理に自信がなかったのだろうか、素直に美味いと伝えると、彼は皿と顔を交互に見て驚いた表情でいた。正直に言うと、実家が裕福だったために、この朝食の何倍も金のかかった料理は飽きるほど食べてきたが、これより美味い朝食は他に無いと思っていて。テーブルマナーや厳しかった親の目を気にして窮屈に食事をするより、自分が好きな時に好きなものを好きな人と、自由に食事することが、どんなに美味しくて幸せなものか。今までは外食をすることで、その自由の美味さを味わっていたが、彼の料理の腕はそこらの飯屋の数段上で、自分の胃袋はがっつり掴まれていた。)
いいんだよ、毎日凝ったもの作られたら俺の舌が肥えて、他のものが食えなくなっちまう
(喜んでいるようで、申し訳なさを含んだ苦笑いをする彼に、相変わらず軽薄な口調だが、自分なりに気にするなと伝えて。食費の問題も少なからずあったが、多少は手抜きしてもらわないと困る。毎日凝った料理ばかり出されてしまったら、いつか彼がここから出ていった後に、何を食べても彼の手料理以外は物足りなく感じてしまうのでは、なんてことを考えていて。客観的に見て、共同生活一日目にして少々買いかぶり過ぎではあるが、それぐらいこの朝食のインパクトも、今後の料理の期待も大きかった。そして、一足先に食事を終えて空になった皿をキッチンのシンクへ持っていき、先程彼が調理器具を水に漬けていたのに習い、皿も浸しておいて、席に戻りながらまだ食事中の彼に、「今度は俺が皿洗いするから、ブランはゆっくり食って休んでてくれよ」と伝える。朝っぱらから大掃除をして、その後すぐ調理をしていたのだから、横から見ていた自分よりも活動量は多いはずで、少しでも自分で出来る事はしておこうと。)
それは流石に過大評価だと思うけど…まあ、そうだね。材料費だってかかっちゃうから
(自分にとって楽しみである料理をすることが出来て、それを美味しいと言ってくれる人がいる。その嬉しさの余りつい口に出してしまったけれど、彼の言う通りあまり凝った物を際限なく作るのは良くないだろう。『他のものが食えなくなる』という彼の褒め言葉は流石に大袈裟だったので、理由の大部分はお金がかかってしまうからに違いないと一人納得しつつ、止めていた手をようやく動かして食事を再開した。元々食べる速度はそこまで早く無いけれど、まだ本調子では無いせいか、咀嚼して飲み込むだけでも体力を使っているような気がする。はぁ、と溜め息を吐きながらも時間をかけてようやくハムエッグを半分消費した所で、一旦席を立ってから再び戻ってきた彼が皿洗いを自主的に申し出てきた。当然のように自分がする気ではあったのだけど、こうして疲れを自覚してしまった今はそれがありがたく感じて)
ああ、うん、ありがとう。ちょっと、思ってたより時間かかりそうで…
(次から自分の分は少なめにした方がいいかもしれない…と内心でそう思いつつ、コーヒーを口にしてふうと一息つく。それから、ふと思い出したように彼の方を見やって「そういえば君、今日の仕事の予定は?」と問いかけて)
(まだ本調子では無く、食べるのもやっとのようで、皿洗いを申し出て正解だったが、何だか申し訳ないことをしたと心の内で反省。戻って席に着いたところで、『まだ時間がかかりそう』だと言うので「おう、ゆっくりでいいからな」と一言返す。置いてあった新聞を手に取って読み始めようかと広げると『今日の仕事の予定』を聞かれるので、さも当たり前かのような口ぶりで)
無い。強いて言うなら電話番だな
(そう言いながら新聞の文字に目線を落とし、斜め横を向いて脚を組む。先程から彼にゆっくりでいいと伝え、悠長に食後のコーヒーと一緒に新聞を読んでいるかと言うと、仕事が無いからだった。勿論、依頼を募集するための雑な手書きの貼り紙を知り合いの店に貼ったり、よく通うパブで直接仕事を取ってきたり、やれる事はやっている(つもり)が、それでも毎日仕事があるわけでは無い。はっきり言って、その日暮らしだ。貯金はまだ残ってはいるので、何事も無く質素に過ごせば、1、2ヶ月は保つだろう。本気で金に困ったその時は、動き出そうと考えているが、今はまだ焦る必要はないという認識で。そしてまた呑気にコーヒーを啜りながら話を続けて)
因みに明日も明後日もその次も予定は無い。だから掃除もそんな焦ってやるこたねぇよ
(便利屋が具体的にどんな仕事をするかは知らないが、いずれにせよ外出はするだろうし、彼が出ている間に洗濯と残りの掃除と…と、脳内で予定を組み立てていると、帰って来た言葉はまさかの『無い』だった。思わずまた手を止めて「…は?」と呆然とした声を漏らしてしまう。随分とゆっくり過ごしているなとは思っていたけど、自分に合わせてくれているのだとばかり考えていた。それが全く見当はずれであったこと、続けて彼が口にした『明日も明後日も仕事が無い』という衝撃的な事実に、思わずガタンと音を立てながら立ち上がって)
ちょっと!そんな悠長にしてていいのかい!?君の仕事をちゃんと知ってるわけじゃないけど、人の頼みや願いを引き受ける仕事なんだろう!?そういうのは信頼と知名度が第一じゃないか!君自身が積極的に動かないと意味が無いよ!
(今日一日仕事が無いだけならばまだ良かった。でも、次もその次も無いということは、下手をしたらその先も予定は未定の可能性がある。それではいけない、彼が困ってしまうのだけは見過ごせない。ただでさえ自分をここに置いているせいで余計なリスクを背負わせて、無駄な出費もさせているのだから。多少の疲れがなんだとばかりに、先程の彼の厚意を突き返すような形になって)
皿洗いはやっぱり僕がやる!残りの掃除も他の家事も全部僕がやるから、君はちゃんと仕事を見つけてこないと…!
(/再び背後失礼します、実はとんでもなくキャラの濃い研究員を思い付いてしまいまして…もしよろしければ、マックスくんが次に受ける仕事の依頼人という形で登場させたいと思うのですが、どうでしょうか?表向きは食品用の動物や魚の品種改良等の研究をしてる人で、裏ではメイジがノーマル達の中でも暮らしやすいようにする発明品を開発してる研究員さんです!こういう便利キャラがいたらブランも動きやすくなって、マックスくんについて回れたりするかなぁと思いまして…)
(いきなり音を立てて立ち上がるので、啜っていたコーヒーを危うく吹き出しそうになり、慌ててカップを口元から遠ざけ、テーブルに置く。確かに便利屋という仕事は、人の頼みや願いを聞き、それを叶える事で報酬を得られる。しかし、極力、素性がバレてしまう事を避けるために、暮らすのに困ったり、彼を助けた時のような緊急時以外、基本的には相手側から依頼された場合だけ引き受けていた。ただ、彼の言い分も分かる上に、わざと自らは動かないと伝えると疑われてしまうので、「いやー…まあそれも分かるけど…有名人になりたい訳じゃないし、最低限で……。」などと強く言い返すことも出来ず、ごにょごにょと口籠ってしまう。『仕事を見つけて』と必死な眼差しを向けられると、余計に無理だと言い切れなくなる。共同生活はまだ始まったばかりで、これから何かと入用になるのだから、稼いで損は無いか…。少し間が空いてから、降参するかのように両手を上げ)
あー…分かった分かった、ちゃんと仕事を見つけてくるよ。ただ、家事を全部やってくれるのは有り難いが、無理すんなよ?
(もし病み上がりの彼を1人にして何かあったら、すぐに助ける事が出来ないかもしれない。半日以上家を開けるのなら、何かしら対策をしておかなければと考えながら、コーヒーを飲み干せば、もう良い時間なので早速出掛ける準備をしようと重い腰を上げ)
よし…そんじゃあ、準備するかぁー…!
(/こんばんは!濃いの大歓迎ですし、便利キャラがいるのもありがたいです!行動の幅がかなり増えますからね。試作品を試しに外に出てみたり、いつか完成したら一緒にお仕事してみたり…、楽しそうです!
とりあえずこの後、出掛ける方向に持っていくので、出先でも構いませんし、タイミング良く依頼の電話等して頂いても構いませんので、濃いめの研究員さん出してもらっても良いですか…??PFの有無はどちらでも大丈夫です!)
自分の体調管理ぐらいは出来るから大丈夫、家事だって君よりは手慣れてるしね。君の方こそ無理や無茶は禁物だよ、怪我も…しないようにね
(彼が普段どんな依頼を受けているのかは知らないけれど、この街を出て汚染地帯を通らないと辿り着けない自分の家がある場所まで出て来るぐらいだ、時には危険も付きまとうのだろう。…怪我をしてしまったとしても、命に関わる重傷で無ければ自分の治癒魔法で治すことは出来る。けど、それを事前に伝えたら、治して貰えるのなら大丈夫だと彼が考えてしまうかもしれない。それが結果的に最悪な事態に繋がるかもしれない。だから、その事は黙ったまま、注意だけを口にする。それから、いつものように出掛けて帰ってこなかったあの人の事を思い出しては、出掛ける支度をし始めた彼に向けて小さな声で、付け加えるように)
…ちゃんと帰ってきてよ。冷えた料理を出すのは僕も本意じゃないんだから
(/ありがとうございます!ホントに濃ゆいのでプロフ必須かと思ってもう用意してるんですが、一応事前に聞いておきたいことがありまして…。メイジなのに魔法が一切合切使えないっていう設定はアリでしょうか?あとは、オネェキャラは苦手では無いでしょうか…?お返事に合わせて修正した研究員さんのプロフを上げようと思ってます!あと、依頼は出先でお願いしようかなと考えております…!)
ああ、気をつけるよ
(彼の言う通り、家事に関しては彼の方が慣れていて、何年も一人暮らしをしていたのだし、杞憂だったのかもしれない。自分こそ無理するなと逆に注意を受ければ、素直に返事を返す。それからタンスの中から引っ張り出した服に着替えていると、控えめな声で付け加えられた言葉は、やはり師匠を思い出してのものだろう。振り返って、ズボンに脚を通しながら、少しでも不安を取り除けるようにと、簡単な約束を口にして)
それじゃあ、遅くても18時には帰ってくる。それと、もし何かあったら電話する。3回かかってきたら俺からで、他のは一切出なくていいからな。逆に何かあったら、コレにかけろよ
(今、1番に優先すべきは彼の安全で、依頼が取れなかったとしても、また明日探しに行けばいい。そして万が一に備えて、固定電話の横のメモに自分の携帯電話の番号を書いておく。そうこうしている内に出掛ける準備も万端で、家の鍵を手に玄関へ。そして彼に向かって「それじゃ、行ってくる」と伝えれば、外へ出て玄関の鍵を閉める。)
(彼を残して自宅を出て、取り敢えず街の中心へと歩いていく。中心街にはよく通うパブがあり、そこにも随分と前に依頼募集のポスターを窓ガラスに貼らせてもらっていた。そんな都合良く、困り事を抱えた人がポスターを眺めているなんて考えられないが、念の為、一応、様子を見に行くことに。その道中、何か困っていそうな人に声を掛けていけば、1つぐらいは依頼を取れるだろうし、些細な問題ならその場で手伝って報酬を得られるだろう。それに18時までに帰るとは言ったが、まだ時間はあるし、急ぐことも無い。そんな事を考えつつ、目的地に向かってのんびりと歩を進めて。)
(/魔法が一切使えないとノーマル扱いになってしまうので、"メイジなのに"という事は、メイジの家系なのに魔法が使えない、という感じでしょうか?全然アリです!オネェキャラもアリよりのアリです!!キャラに関しては苦手なものは特に無いので、どんどん濃ゆくしちゃってください。それでは研究員さんのプロフも宜しくお願いします。依頼タイミングについても了解です!次にそちらから声を掛けて頂いてもいいですし、次の次にマックスからでも大丈夫です。濃ゆい研究員さんと絡めるのめちゃくちゃ楽しみです…!)
名前:ヴィオレット
年齢:ヒ・ミ・ツ(見た目は20代後半から30代前半)
身長:183cm
容姿:腰より少し上辺りの黒髪ロング、所々紫色のメッシュが入っている。左側は髪を耳にかけており、右側は前髪長めで目が隠れ気味。瞳の色はワインレッドでハーフフレーム眼鏡を常用。余計な筋肉は一切ついていないスレンダーなモデル体型。服装は気分で変わるが、白衣を纏っているのと赤いヒール付きの靴を履いているのは変わらない。女性的にも男性的にも見える非常に整った顔立ちの持ち主だが、すっぴんは誰にも見せた事が無いし見せる予定も無い。
性格:自他共に認めるオネェであり、女性口調で話す。お喋りが好きで、人と関わるのはもっと好き。ノーマルやメイジについては「ちょっと他と違うだけで生きづらくなるなんて、嫌な世の中よねぇ」という感想を持っており、自らはどちらかに肩入れする気は無いが、困っているメイジには目をかけるなどしている為、メイジ寄りの中立。根っからの研究者気質で、一度気になるととことん追求しないと気が済まなくなり、それが良いことにも悪いことにも繋がる事が多々ある。
備考:ノーマルの研究員ということになっているが、実はノーマルではなくメイジである。しかし、魔力は持っているが肝心の魔法を一切合切使えないという生まれつきの障害持ち。その代わりに備わったのが魔力の感知のみに特化した常時発動型の固有魔法であり、人を見ただけで魔力持ちかどうかの判別が可能であり、本来目に見えないはずの魔力を視認する事が出来る。唯一使えるその固有魔法を活かして裏ではメイジの為の発明品を日々研究、開発しており、己の体で試すのが日課。
ちなみにバリバリの攻め側であり、恋愛対象も性的対象も男性オンリー。女性は愛でるものという認識。好みのタイプはカワイイ子(彼基準)。容姿が綺麗だと尚良し。
(/お待たせしました、こちらがキャラ濃いめのオネェ研究員ことヴィオレットです!ブランより長ったらしいプロフになってね?と思いつつも妄想が止まらなかった結果がこれです…。特に備考の所をよく確認して頂きたいのですが、問題あれば修正します!
とりあえずこのプロフ通りのまま描写を繋げますね!)
ブラン
ん、分かった、18時だね。君からの電話は3コール…も、覚えておくよ
(彼が宣言した帰宅時間に頷きながら、続けて告げられた電話の件も了承する。多少時間は前後するだろうが、明確な時間を示してくれたのはありがたかった。それまでに済ませるべき家事を脳内で考えつつ、彼が玄関まで向かうのに合わせて自分も席を立って後をついていき、『行ってくる』という言葉に「行ってらっしゃい」と返し、彼を見送って扉が閉まった。…なんでもない、どこにでもあるだろうやり取りが自分にとっては本当に久しぶりで、なんとなく心が温かく感じるのはきっと気のせいではない。きゅ、と胸に当てた手を握りしめてから、よし!と気分を切り替えるように席に戻り、残りの朝食をなるべく急いで片付ける。時間はかかってしまったけれどなんとか完食し、彼の分も合わせて皿洗いをした後、次に視線を向けたのは洗濯機がある場所とそこに積まれた服の山。多分、これら全ての洗濯だけで半日は潰れそうだな…とついため息を漏らしつつ、作業に取り掛かることにして)
ヴィオレット
…へぇ、そんなに腕が立つの?素敵じゃなぁい!イイ男だったら尚良しだけど、話を聞く限りあんまりアタシの好みじゃ無さそうなのよねぇ。ま、手伝ってもらう側なんだから選り好みなんて良くないわ。強い子だったらそれだけで歓迎しちゃう!
(ある一件を解決してくれる人間を探している内に、たまたま入ることになったとあるパブ。時間が時間なので客は当然ながらおらず、店頭の張り紙を見て尋ねたと言えば店主が快く中にいれてくれたのだ。出されたお酒も安い値段の割には申し分無く、店主との会話もよく弾む。お高くとまった上層の住民が通うような高級酒場には到底無いだろう心地良さに上機嫌になっていると、背後で店の扉が開く音がした。店主があいつだと言わんばかりに顎で指し示すのを見ては、カウンターの椅子ごとくるりと振り返り、笑顔と共にバチンとウインクを決めて見せて)
あら、ひょっとしてアナタが便利屋さんかしら?ハァイ、どうも初めまして!
(/二役になる時はこんな感じで分けようと思います!)
(生き残った街の中で最も栄えていて、ノーマルにとって治安の良いこの街で、あからさまに困り果てた様子の人間はおらず、1人も声をかけることなくパブへ到着。店頭の『依頼募集中』と走り書きされた紙切れの効果は薄く、誰も見向きもせずに通り過ぎて行く。その時点で望み薄ではあるが、店主にも話が来ていないか確認をしておこうと、カランッと扉に付いたベルを鳴らして店内へ入る。店主に向かって片手を上げ、挨拶をしようとした所で、店主から顎を向けられ、次にカウンターにいる癖の強そうな客から挨拶をされる。大きなウィンクに一瞬怯み足を止めるが、気を取り直してカウンターの方へ近付きながら挨拶と、上げた片手でその客を指差して)
あ、ああ…便利屋のマックスだ、初めまして。…よぉ、マスター、もしかして俺の客か?
(店主に依頼人かと尋ねると、その通りだと頷くので、まさかこんなにも早く見つかるなんてと驚きと喜びの混じった表情で「まじかよ…!いま丁度、仕事を探してたんだよ!」そう述べれば、彼女(?)の隣の席へ座る。かなり怪しさの漂う装いだが、店主とも会話をしていたようだし、依頼人だと言うのなら受け入れない訳にはいかない。早速でも仕事の話をしようと相手の方を向き、機嫌良く改めて簡単な自己紹介をして)
改めて、俺はマックスだ。元はフリーの傭兵のはずだったが…今は便利屋で通ってる。えっと名前は?
(/ヴィオレット姐さん、良きです…!!備考も問題ありませんし、容姿や性格、バリタチなのも好きです。毎度素敵な妄想をありがとうございます!姐さんのおかげで行動範囲も広がりそうですし、好みの部分を見ると恋愛面でも進展しそうな予感が……!)
マックスちゃんね、オッケー覚えたわ!アタシはヴィオレットって言うの、長いからヴィオでもヴィーでもいいわよ。普段は上層区で研究員をしてるんだけど、あそこ硬っ苦しいし雰囲気サイアクだからヤになっちゃうわぁ。今日はお手伝い探しのついでに羽を伸ばしに来たってワケ
(語尾にハートが付きそうな程に機嫌良く自己紹介をしては、隣に座った彼をじぃっと見つめる。頭の先から足の先まで、全身を隙間無く観察するように。そうして意味ありげに目を細めた後、何事も無かったように明るい笑顔を浮かべて)
それじゃあ、お待ちかねのお仕事の話をしましょ?マックスちゃんはとっても強い男だってマスターさんに聞いたのよねぇ。実は結構アブナイお手伝いで、中途半端な強さの子だと命に関わっちゃうかもしれないの。その代わり報酬は弾むわ、最低でも…このくらいは保証しちゃう
(そう言いながら白衣のポケットから取り出したのは小切手の束。サラサラとそこの一枚に書き込んだ金額は、この街の上層以外であれば一軒家が買えるような数字である。それは当然、彼にお願いする事になる依頼の危険度も現しているのだが、言わないと分からないような残念なオツムでは無いだろう。期待を込めてニコリと微笑み)
詳しい内容はアタシの研究室で話すわ。もちろん、話を聞いた後に受けるのを断っても大丈夫よ。どう?興味は持って貰えそうかしら?
(/気に入って頂けて嬉しいです!こちらも好き放題な妄想をいつも聞いてくださる上に採用もしてくださって感謝しかありません…。備考に書いた好みのタイプに関してはまさにそれを狙いました!ヴィオレットが上手くキューピット的な役割になればいいなぁという願望も込めております!)
それじゃあ、ヴィー、よろしく。上層区の…、そうか、なるほどな。
(自分以上に上機嫌な自己紹介に苦笑しつつ、改めて宜しくと伝えて。上層区というワードに一瞬眉を潜めるが、彼女もそこの雰囲気は苦手なようで安心する。そして、まじまじと全身を観察されたかと思えば、何か意味を含んだ表情をするので、頭にはクエスチョンマークが浮かぶが、すぐに本題へと移ったので切り替えるように座り直して)
まあ、そこらの野郎よりはな。…おいおい…どんだけヤベェ仕事なんだよ…
(現役時代に比べたら劣るが、そこら辺にいる喧嘩自慢に比べたら、とても強いだろう。中途半端には任せられない危険な仕事なら、それこそ上層区のエリートに頼めばいいものを、わざわざ足を運んで適任者を探しているあたり、相当なワケあり案件である事は容易に想像ができた。そして、小切手に書き込まれた金額を確認すれば、想像は確信となる。髭の伸びてきた顎に片手で摩りながら、紙の数字とそれが表す危険度を自身の天秤に掛ける。この金額が手に入れば、暫く仕事をせずとも充分に満足いく暮らしが出来るだろう。しかし、多少の無茶は強いられるだろうし、無事に終える保証も無い。ブランに無茶はするなとは言われたのを忘れてはいないが、こんな大金を得られるチャンスは滅多に無い。少しの間悩んだ結果、彼女の言う通り内容を聞いてから判断しようと、小切手に向いていた目線を彼女の方に上げて)
…正直、興味はある。が、受けるかどうかは内容を聞いてからにしよう。
(/やっぱりそうゆう狙いがあったんですか!これはヴィオレット姐さん大活躍間違い無しですね。これからの展開が楽しみ過ぎます…!)
ふふ、慎重な子は好きよ。すぐに餌に飛びつくような我慢の出来ない子だったらどうしようかと思っちゃった
(くすくすと笑みを浮かべては、小切手を再び懐にしまう。報酬に目が眩んですぐに引き受けるようであればこちらから断っていた所だ。こっちだって自分がお願いした事で死者を出すのは本意では無いし、任せるからにはきちんと成功を収めてくれる人間に頼みたい。その点、少なくとも彼は引き際をわきまえ、命を落とす前に撤退が出来るタイプだと見た。これで条件は一つクリアである。彼も依頼内容が気になるだろうし、このまますぐにでも自分の研究室へ連れて行ってもいいのだが、その前に気になることがあった。それを確かめるべく、唐突に脈略の無さすぎる質問を口にして)
じゃあさっそく…と言いたい所なんだけど。ね、マックスちゃん、一つ聞いてもいいかしら。貴方、妖精さんと仲が良かったりする?それとも悪魔を退治してきたばかりとか?
(再び細められた瞳。その視界が映すのは、彼の周りに漂っている魔力の色。それは彼の身近でメイジが魔法を行使した証であり、まだ色が濃いということはついさっき…恐らく今朝辺りのものだろうと推察しての質問で)
(/オネェキャラはそういう役割が似合うし、すごく頼もしい感じがしますよね!ちゃんと二人の仲を進展させられるように頑張って頂こうかと思います。多少暴走もしそうですが、コメディ要素だと思って笑って見逃してくだされば幸いです…)
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