とある寮のガチゲーマー【〆】

…どーいたしまして。これくらいで礼言われんのも、ちょい不思議な気分っすけどね(頭を撫でられる感覚に妙な擽ったさを覚えつつも大した事はしていないと返答すると「なら、その辺の服見ながら待ってんな」と言い残し試着室の扉を閉めて)

…これでよし、っと(少しして元の服に着替え終わると、鞄と服を持って試着室を出て、相手を見つければ、「万里、良いのあった？」と聞き)

(時折気になったものを手に取ってみたりしつつ服を眺めている所に相手が戻ってくると現時点で最も気になっている服を一着再び手に取って)これは割と気になってっかも。…至さん、どー思います？

お、いいじゃん
万里なら絶対似合うと思うよ(相手が手に取った服を見れば、思ったままに言い)
…あ、これとかも似合いそう(近くにあった服を見ていれば、そのうちの一つを手に取り、相手に見せ)

確かに、それも悪くないっすね(見せられた服をじっと眺めてから自分が手に取った服へも視線向けると暫し迷うも「…っし、決めた。そっちにするわ」と相手が選んだ方を掴むと念のため身体へと服合わせて軽い確認をしてからレジに向かう事にして)

まさかの俺の方が選ばれた(少し驚きつつ笑って言いながら、自分もレジへと向かい)

ま、アンタの言葉を借りんなら、“せっかく俺のために見立ててくれた訳だし”ってやつじゃないっすか(相手の驚いたような反応へ心無しか満足げな表情を浮かべてみせ、レジで会計済ますと相手の会計が終わるのを待って)

そうなんだけどさ、俺のは選ばないと思ってた(会計しつつ言うと、終われば「おまたせ」と言い)

うっす。…つか、逆に聞くけどなんで自分の方が選ばれないと思ったんすか？わざわざ似合わねぇ服勧めてきたわけでもないっしょ(会計終えたらしい相手と合流すれば店の出口に向かいつつ僅かに首を捻り)

確かに、俺的に似合いそうなのを選んだつもりだけど…
万里は俺と違っておしゃれだから、選んでもらえるなんて思ってなかった(苦笑しながら、店を出て車へと向かい)

へー…アンタ、たまに妙なとこで卑屈だよな。少なくとも、どっかの大根よりはセンスあると思うっすよ(相手に続く形で店を出て車に乗り込むと「この後どーします？」と問いかけて)

万里目線だとそんなに酷いセンスなんだ(くすくすと笑いながら言うと、「特に行きたいとこないんだったら、ゲーセンでも行く？」と聞いて)

お、いいっすね。最近ゲーセンあんまり行ってねぇし。この近くにも有んだっけ(相手からの提案に賛意を示してスマホを取り出すと周囲の地図を確認して)

ここから近いと、俺としては嬉しいんだけど…(相手のスマホを覗き込んで、自分も見つつ言い)

そーだな…このゲーセンとか近いんじゃね。行ったことはないっすけど(スマホ画面上にて見つけたゲーセンの位置を指先にて示して相手へ視線向け)

あの辺か、なる
じゃあそこに行こっか(シートベルト締めると、車出し)
ゲーセンで何やりたい？

気分としてはシューティングとかやりてぇかも(発車を示す車のエンジン音に自分もシートベルトを閉めて)至さんは？やりたいゲームとかあるんすか？

シューティングか、それいいな
俺は、やっぱ格ゲーかな(運転しながら、楽しそうに言い)

安定っすね。つーか至さんって結構格ゲー好きだよな。ゲーセン行くと大抵やってる気ぃするし(期待を裏切らない答えに自ずと小さく笑みが洩れつつスマホの画面に映る地図の道筋を目線で辿って)

ゲーセンでやる事って言ったら、格ゲーかレースゲームかUFOキャッチャーぐらいしかないし、仕方ない
逆に万里の場合、格ゲーからUFOキャッチャー、音ゲーまでやりそう(言いつつ想像すればくすくすと笑って)