トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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アズール)ええ、あれから毎日ジュースを注文する方が絶えません。おかげで売り上げもうなぎ上りです。
アズールは、嬉しそうに言った。
マレウス)まぁ、人の子のオリジナルドリンクを記念すべき一番に飲めたのは僕らだがな。
マレウスは、アズールの喜びを見事に壊した。
キルティ)おぉ~、やってるなぁ~
キルティはその様子を遠くで見ていた。
麗奈:た、確かに試飲をしてもらいました…
フロイド:小エビちゃん、飲み物だけでこんなに売れ行きいいって、ホントは魔法使えるんじゃないの?
麗奈:使えませんよ
マレウス)他はどうだ?
マレウスは、隣で軽い魔法を見せた。ガラスのように輝く魚を見せたり、天井を満天の星空にしたり。客は急に起こったことに何かの演出かと思っている。
ケイト)なになに、今日は何かのイベントの日?
エース)今日は別に何もないと思うんすけど?
麗奈:こ、こんな魔法も使えるようになりたいですね!(目をキラキラさせて)
リリア:マレウス、他の客が驚いておるぞ
フロイド:何これ? こんな魔法店にないんだけど
ジェイド:しかし、これはこれで面白いですね
キルティは、良いことを思いつき、魔法で店内に自分の声が届くようにすると、
キルティ)突然驚かせて申し訳ございません、いつもモストロ・ラウンジをご利用してくださるお客様に少し、サービスを見せただけです。
と、笑顔で言った。
エース)へぇ~、こういうことってたまにするんだ。
ケイト)見てみて、満天の星空上手く撮れたよ!
ケイトは画像をリドル達に見せた。
ケイト)これアップしよう!ハッシュタグ何にしようかなぁ?ねぇ、何か案ある?
ケイトは、リドル達に聞いた。
エース)そ~っすねぇ、急だから思いつかないけど、奇跡の1枚とか?
デュース:海から空へ、というのは?
リドル:モストロ・ラウンジ空の旅?
麗奈:モストロ・ラウンジ プラネタリウムはどうですか?
エース)じゃあ、もうケイト先輩が思いついたもんでいいんじゃないですか?
エースは、困った笑顔で言った。
一方マレウス達の席では
マレウス)僕の簡単な魔法でそんなに興奮してくれるとは・・・人の子は面白いなぁ。
マレウスは、そう言って、手の中で小さな花火を見せた。小さくパチパチいっている。
デュース:今言ったことを全部ハッシュタグにしちゃうとか…
トレイ:すごい文字数になるな
麗奈:わあ
シルバー:こう見ると、まるで兄妹みたいですね
ケイト)いいね。じゃあ今言ってくれたやつ全部つけちゃお♪
ケイトはそう言って、ハッシュタグをつけると画像をアップした。
ピロン
ケイト)反応楽しみ~♪
マレウス)兄妹か、そうだな。
マレウスは麗奈の頭を撫でた。
ケイト)凄い!めちゃくちゃイイね付いてる!
ケイトは、マジカメを見せた。コメントも大量に来ている。
エース)あっ!ヴィル先輩もコメント送ってる!えーっと幻想的で素敵ね。よく写真に撮れたわね。だって!
マレウス)僕は兄妹はいなかったからな。
デュース:ヴィル先輩からも褒められましたね
トレイ:よかったなケイト。あ、またいいねがついたぞ
麗奈:え、そうなんですか?
ケイト)こんなに付くなんて嬉しいなぁ。
ケイトは、笑った。キルティはその様子を見ながら、自分もケイトのアップした写真にいいねをした。
ケイト)またついた!
マレウス)そう、僕の肉親は今お祖母様しかいない。
キルティ)(後で、コメント送っとくか)
キルティはそう思った。
マレウス)確かに大変かもしれんな。今は、茨の谷を治めている。
セベク)女に慣れてないだけだ。それもあんな楽しそうな笑顔を向けられれば、貴様も赤くなるだろう。
セベクは精一杯声を小さくして言った。
キルティ)お客様、只今のお時間でラストオーダーとなりますが、追加注文ございますか?
キルティは、時間を見て、気づき、マレウス達に声をかけた。
キルティ)かしこまりました。じゃあ、これを1つずつどうぞ。
キルティは籠に入ったマシュマロゴーストを見せた。先ほどまでラップされていたのに、いつの間にか、キャンディみたいにラッピングされている。
キルティ)(グレードアップ?)
キルティは、誰がしたのか知らないので、少し不思議そうな顔をしていた。
キルティ)3人も驚いていたし、凄く好評だったよ。
マレウス)ほう、これがさっき言っていたサービスか。マシュマロをゴーストの形にするとは、考えたな、キルティ。
マレウス)では頂くとするか。
マレウスは、マシュマロを食べた。すると
マレウス)ふむ、とても美味いな。甘さもいいし、食感もいい。
セベク)ひんやりしていて、美味しいです。
キルティ)良かった・・・はっ!
キルティはそこで気づいた。マシュマロは、リリアの苦手だったことを。キルティはリリアの方を見た。(リアルで今思い出したよ)
キルティ)えっと・・・その・・・えっとね・・・(リリアの苦手なものを忘れてたなんて言ったら、何されるか、分かったもんじゃない・・・絶対お仕置き食らう・・・)
キルティは、何とか言い訳を考えたが、マシュマロと同じく白いものでもう一つ作れるものを思いついたのだ。
キルティ)り・・・リリアには今から直ぐに作るから待ってて。私がリリアの苦手なものを忘れるわけが無いだろう。そういうわけで厨房借りるぞ!
キルティはそう言って、厨房に行くと、マシュマロゴーストのマシュマロの部分をホワイトチョコにした。中はブラックチョコで外側をホワイトチョコでコーティングしているのだ。苦味があるブラックチョコとホワイトチョコの独特の味を合わせると甘さは控えられる。後はチョコペンで、同じように作ればホワイトチョコゴーストの出来上がり。勿論マシュマロゴーストの時に使った粉床でしっかりも粉もつけ、余分な分はしっかりはけで取った。急いで、リリアの元に戻ると
キルティ)はい、リリアの為のホワイトチョコゴーストだよ。これなら、食べれるだろう。
キルティは息を切らして言った。
キルティ)ブラックチョコをホワイトチョコでコーティングしている。ブラックチョコはそもそも余り甘みがないからな。ホワイトチョコの独特の味と合うと思ったんだ。マシュマロにチョコペンで甘さをカバーしたのと同じようにチョコレートの足りない甘みはチョコペンでカバーさせてもらったぞ。
キルティは、作った物の説明をした。
キルティ)(何とか助かった・・・)
キルティは心底安心した。
マレウス)(キルティ、絶対に忘れていたな)
マレウスは、分かっていた。
アズール)また来てくださいね。
アズールも笑顔で手を振った。
マレウス)先に帰っているぞ、キルティ。
キルティ)はい。
キルティは皿を片付けながら言った。
リドル:キルティ先輩、とても楽しかったです
トレイ:働きすぎないようにな
デュース:もしバイトが一緒になったときはよろしくお願いします
キルティ)そろそろ解けるようにしている。
キルティが看板を片付けながら言うと、効果が切れたのか、フロイドの服はいつもの寮服になった。
キルティ)ね?戻っただろ。
キルティ)私のイタズラと気づいてたんじゃないのか?それとジェイド、皆を休憩室に集めておいて。
キルティは、そう頼みジェイドに続けた。
キルティ)服を変えるかどうかは私の気分次第だぞ。
と言った。
キルティ)安心しろ、そっちが妙な真似さえしなければ、こっちだってしないよ。
キルティは、そう言ったが
キルティ)気分によるけど。
と、付け足した。
アズール)皆さん、お疲れ様でした。
モブ)はい・・・(毎回すげー疲れる)
モブ)マドル結構取れましたね(マジでキツイ)
キルティ)皆、お疲れー。私からの賄い食だよー。
キルティが魔法でお盆を浮かせながら言った。
アズール)えっ?
キルティが浮かせたお盆には、ジャック・オー・ランタンの顔が描かれた紫色の入れ物がたくさん並べられていた。
キルティ)ジェイドに口では話したけれど、これがもう一つの案。中に入れるタイプのパンプキンプリンだよ。
キルティがニコッと笑った。
モブ)うまそ~
アズール)ありがとうございます。これも考えてくれていたのですね。
キルティ)ジェイドと図書室で会った時に新作メニューの1つでこれが浮かんだんだ。
キルティ)私は君達と違って飲食店を営んでるわけでもないからね。必要な知識は、取り入れるけど、そうでなければ、取り入れない。必要のない知識を身に着け、本当に必要な知識を身につけることが出来なくなるのは困るからな。
キルティは、ニッコリ笑った。するとプリンを食べてるモブが
モブ)めちゃくちゃうめぇ。キルティ先輩、さっきも創作料理っぽいの作ってたけど、センスあるんじゃないですか?
キルティ)そうだね。気付かれなかったら、実行するよ。
キルティは少し含みのある言い方をした。これは、ジェイドに話したことだ。キルティが夜中にこっそり創作料理を作っているのを毎回マレウスに見つかったことをキルティは悔しく思っているのだ。
キルティ)ああ!また利用させてもらうよ。
アズール)キルティさん、今回のバイト代です。
アズールはキルティにマドルを渡した。
キルティ)ああ、ありが・・・
キルティは、違和感を覚えた。それはマドルが入っている封筒がずっしりと重かったのだ。
キルティ)(変だな、いつもより重い。それに封筒もいつもより膨らんでいる。まるで大金でも入ってるようだ)アズール、ちょっと中身確認するよ。
アズール)ええ、構いませんよ。
キルティは、封筒を開け、少し中身を見た。中に入っていたのは、札束だった。
アズール)いえ、これには訳があるんです。今回のバイト代とその他諸々も込みで渡しているんです。
キルティ)その他諸々とは?
アズール)少し前になりますが、オーバーブロットの件のお詫び、それから素晴らしいショーを見せてくれたお礼、更には、飛ぶのが苦手な僕達に翼がはえる魔法薬と可愛らしい人形をくださったお礼、最後は、新メニューを考えてくれたお礼とバイト代です。
キルティ)それでこんなにもらっていいのか?結構な額だぞ。
キルティはかなりの額のマドルを見て言った。
アズール)僕からのお詫びとお礼ですので、遠慮なさらず。
アズールはニッコリ笑った。
キルティ)まぁ、そこまで言うのならありがたくいただくよ。あと、今回のパンプキンプリンの作り方のメモも厨房に貼っておいたから、良ければ、それぞれで作ってみてくれ。それじゃあ、私は帰るよ。
キルティは、魔法で制服に着替えるとオクタヴィネルを後にした。
アズール)本日は手伝ってくださってありがとうございました。
キルティ)ありがとう、ゆっくりさせてもらうよ。
キルティは、笑ってその場を後にすると、部屋から着替えを持つと、風呂に向かった。
マレウス)そうか、もう少し一緒にいたかったが、眠いなら仕方ないな。
マレウスは、少し残念そうにした。
キルティ)ふぅ、疲れた後に入る風呂は格別だな。
マレウス)そうか。それは楽しみだ。
マレウスは、ワクワクしていた。なぜなら、前回は既に姫からの贈り物があったからだ。なので、まっさらな状態で見るのは今回が初めてなのだ。
セベク)僕もそろそろ休みます。おやすみなさい、若様、リリア様、シルバー、人間。
セベクはそう言って、部屋へ戻っていった。
キルティ)ふぅ、さっぱりした。
キルティは、風呂から上がって廊下を歩いていた。そして談話室の部屋を開けたが電気が消えていた。
キルティ)何だ、皆戻ったのか。なら、私も戻ろう。
キルティはそう言って自分も部屋に戻っていった。
マレウス)今日は人の子の部屋で朝まで一緒だな。
マレウス)確かに、僕の部屋と人の子の部屋では、スペースは狭いが、その分、お前と近くいられる。
マレウスは、麗奈の背に手を添えながら言った。
マレウス)それでも自分で考えて作るだけでも、素晴らしいと僕は思うぞ。そういうのはなかなか思いつくものではないからな。それに、調合の順番を間違えなくても、魔法薬の相性が悪く、そのせいで爆発が起こることもある。なのに、人の子は、爆発をさせず一度で完成させたのだろう?他のものが驚くのも頷ける。
マレウス)確かにそうだが、転寮するためには、転寮届が必要だ。そして、現在のいる寮の寮長と副寮長の許可がなければ無理だ。ここで言うと、僕とリリアだ。僕らが許可をしない限り、人の子は転寮出来ない。
マレウスはゆっくり言った。
マレウス)そうか、人の子は前にフェルミエの部屋でどんな部屋か一度見たことがあったな。
マレウスは思い出したように言った。そして
マレウス)人の子、安心しろ。この寮がどこよりも安全な寮だ。だから、この寮で過ごした方がいい。勿論、たまに泊まりがしたいなら言ってくれて構わない。ただし、必ず届けを出すことだ。
マレウス)そうか?
マレウスは、そう言うと立ち上がりこう言った。
マレウス)なら、僕は用意を済ませてから向かうとしよう。
そして、麗奈の部屋を後にした。
セベク)早く用意しろ、リリア様が厨房に着いたら終わりだぞ。
セベクは、シルバーにそう言った。
キルティ)ヴ~ん、よく寝た。
キルティは、伸びをしながら言った。
セベク)先に行っているからな。寝るなよ。
セベクはシルバーにそう言うと、厨房に向かった。すると、麗奈を見かけ
セベク)人間、起きていたのか・・・って、どうした!?
セベクの声が聞こえ、今の声で寮にいる殆どのものが驚き、目が覚めた。
モブ)なんだなんだ?
モブ)今のセベクじゃねぇか?
モブ)げっ!もう朝!用意しねぇと。
セベク)とりあえず、パンから離れろ!血が付くだろ!それと、ど、どうやって止めればいいんだ!
セベクは、あたふたしていた。
マレウス)セベク、何の騒ぎだ?
セベク)若様、おはようございます。実は人間が鼻血を出しまして・・・
マレウス)鼻血?
マレウスは麗奈を見た。
麗奈:……(パタパタと制服を汚し)
リリ:あなや!? どうした!?
麗奈:突然出てきちゃって…
シルバー:あとは俺がやっておくから、とりあえず部屋に戻れ
マレウス)リリア、人の子を部屋に連れてってくれ。セベクとシルバーは朝食の準備だ。
マレウスは、それぞれに指示を出した。
キルティ)おはようございます、マレウス様。どうかなさいましたか?
キルティは一足遅く、マレウス達の元へ来た。
マレウス)キルティ、制服のブラウスを直ぐに綺麗にしてくれ。
キルティ)はい?分かりました・・・
キルティは、突然言われたことにびっくりしたが、冷静に対処した。
セベク)急ぐぞ!
セベクはシルバーと朝食の準備に取り掛かった。キルティは、魔法で麗奈のブラウスを綺麗にした。すると、血の飛沫は綺麗さっぱりに無くなった。
キルティ)よし、これで大丈夫だな。
セベク)分かっている。
セベクもせっせと作っていた。キルティは服を綺麗にしたので、麗奈の部屋にやって来た。
キルティ)人の子、ブラウス綺麗にしたぞ。血は止まってきたか?
キルティ)流石に止めてからの方が良くないか?それでも行くと言うのなら、仰向けのまま、運ぶぞ。さぁ、どちらにする?私はどちらでも構わないぞ。
キルティは、不敵な笑みを見せ言った。
キルティ)よろしい。エースとデュースに連絡するよ。いつもはエースだけど、たまにはデュースにかけてやるか。
キルティはイタズラ心が芽生え、デュースに電話を掛けた。
キルティ)う~ん、出直した方がいいか?
キルティは困った笑顔で言った。すると電話の向こうから
エース)デュース、まずズボン履けよ。それで、片方履いて部屋跳ねられても困る。
と、同室のエースの声が聞こえた。
キルティ)(そういうことだったのか・・・)
キルティは、状況を察知した。
キルティ)おっ!キリが良くなったか。実は、朝から人の子が鼻血を出してしまってな。止まったら、登校させようと思ってるんだ。だから、そのことを先生に伝えてほしいんだ。頼めるか?
キルティ)それじゃあ。
キルティは電話を切った。そして麗奈の部屋へ向かった。
キルティ)失礼するぞ。リリア、人の子の様子はどうだ?
キルティ)無理無理してるってまた無茶したのか?
キルティは、首を傾げた。
中の人)トピ主さん、大丈夫だった?成りすましされてたけど?昨日の夜中に気づいたから、急いで通報したんだ。まさか、こっちのチャットにまで被害が出るとは思わなかったよ。今まではもう一つのチャットだけだったからさ。
キルティ)つまり、体力はかなり疲弊していた。そういうことか。
中の人)よかった。なんかギリギリ危ないこと書かれてたんで、結構腹立ってたんですよ。トピ主さんがあんなこと書かないし。
麗奈:た、多分…
リリア:キルティ、これでは麗奈が自覚なく倒れてしまうかも知れぬ。何か楽させる方法を探さねばならんぞ
中の人:それ以前にこれ私じゃねー! でした
キルティ)リリア、それは勿論だが人の子は、無意識もあるが突然ゴーストに取り憑かれた後の反動が残ってるのかもしれない。それに、あのあと、大量の魔法薬を被り、赤ん坊になったのだ。身体を乗っ取られた反動と、魔法薬の反動は魔力のない人の子には、かなりのしんどいのだろう。
中の人)自分も成りすまされたことあるんで、嘘書くなって思ったことありますよ。文章間違えずに読むようにしてたから、気づけた感じです。でも、ここまで来ると本格的に対処を考えたほうがいいのかもしれませんね。
リリア:麗奈は責任感が強い。下手に気を遣えばこちらが気を遣われる側になりかねん
中の人:でもこれ、どうすればいいんですかね? 鍵もつけられませんし…
キルティ)そこが問題だな。私も案が浮かんでいない。
キルティも腕を組んで考えた。
中の人)通報されるチャットを書いた人は、主にチャット荒らしが目的、あるいはアンチですね。なので自分達のチャットを守るよりも、乗っかってやろうかと考えていますが、逆にこっちも通報されそうなので、難しいところです。
キルティ)そうだな。治ってきたならよかった。
キルティは、麗奈の方を向くとそう言って、頭を撫でた。
中の人)そうですね。今のところ、明確な手立てはそれしかありません。特定も出来なきゃ、発見も出来ませんから。
麗奈:ふぐ…
リリア:麗奈、今日は部活は休んで、授業は終わり次第寮に戻るのじゃ
麗奈:?
リリア:副寮長命令じゃ
麗奈:は、はい
デュース:おはよう。朝からびっくりしたぞ
麗奈:おはよう。もう大丈夫だよ
デュース:ズボンはいてる最中にそんな連絡きたから慌てたぞ
キルティ)タイミングが悪い時に掛けて済まなかったね。いつもエースだから、たまにはデュースに掛けようかなって思って掛けたんだ。
キルティは困った笑顔で言った。
エース)今日は俺が良かったと思いますよ。俺はその時、スート書き終わるところだったので。
マレウス)そろそろ、授業が始まるな。スペード、トラッポラ、人の子を頼んたぞ。
マレウスは、エース達に言った。
エース)分かりました。
キルティ)少しでも具合が悪くなったら、遠慮せず言うように。無理は禁物だ。
キルティも、そう言って、その場を後にした。
デュース:はい
ルーク:おはよう。麗奈くん、エースくん、デュースくん
麗奈:ルーク先輩、おはようございます(そうだ、今日は3年生と合同だったんだ)
レオナ:麗奈、お前どっかケガしたのか? 血の匂いがするぞ
麗奈:朝から鼻血が出ちゃいまして…
エース)(流石鼻が利くなぁ。極力距離を取らねぇと)麗奈、こっちの席座ろうぜ。ほら、デュースも。
エースは麗奈とデュースの手を引いて、レオナから離れた。
デュース:ああ
ルーク:麗奈くん、今日は私と組まないかい?(ずい、と出てきて
麗奈:え!? は、はい!(反射的にうなずいてしまい)
エース)(ルーク先輩は容赦ねぇ!しかも、勝てねぇ!)
エースは、見事に麗奈を取られて落ち込んだ。
エース)俺、今日が命日かも。マレウス・ドラコニアに雷落とされるかも・・・
エースは顔を抑えてか細く言った。
クルーウェル)仔犬ども、始めるぞ。
クルーウェルは、教団に登ると、授業を始めた。
その頃、キルティはリリアのクラスと合同で飛行術だった。
キルティ)寒い・・・
キルティ)寒いよ。仕方ない、温度調節魔法を使うとしよう。今回は、使えるからな。
キルティは温度調節魔法を使った。前回、キルティは、自分にカラスの羽が生えたせいか、温度調節魔法が使えなくなり、寒すぎて、ハーツラビュルで倒れたことがあった。
キルティ)(結構前なのに、鮮明に覚えてるんだよなぁ)
リリア:倒れぬようにな
麗奈:えーと、鍋を3回混ぜて…
ルーク:ボーテ、素晴らしい! ここまで失敗せずにできるなんて、すごい才能だ(麗奈をベタベタ褒めて)
レオナ:うるせぇ…(イライラして手が震え)
モブ:ひいぃぃー!(レオナと組んでいるモブ。早く授業終わってくれ)
キルティ)あんな羽の生えていない私ならヘマなんでしないよ。
キルティは、笑った。
クルーウェル)駄犬、褒めるのはいいが、後にしろ。褒めすぎて、魔法薬を爆発でもさせたら、補習だからな。
クルーウェルは、ルークの背後で言った。
エース)俺、いくら麗奈と組めてもルーク先輩入ってきたら無理かも。集中できねぇ。
エースは、デュースと組んでいて、2人の様子を見ながらこっそり言った。
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