トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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麗奈:ありがとうございます!レオナ先輩にも話したのですが、作りたい宝石などの中には高価なものや、山などでしか採取できないものもあって、しかも行くのも大変な場所にあったりするんです
マレウス)確かに気候などによって、その場所でしか育たない物はあるだろうな。
キルティ)そうだね、熱砂の国や我らの故郷のように、尋常じゃない気温の国だと、その場所に適した物を作るな。
マレウス)僕らだって、茨の谷にはなくても、別の国にあるものなら、頼んだりしていた。
キルティ)必要なら、言ってくれて構わない。なんでもかんでも自分で仕入れようとしなくていいぞ。
キルティ)人の子は一人で頑張りすぎるところがあるからな。
マレウス)自分で何でも出来るのなら、そもそも僕らに相談なんてしないだろう?心配だから、僕らに相談したのだろう?
マレウス)別に気にしなくて構わない。だが、そうだな。どうしてもと言うなら・・・
マレウスは麗奈に顎クイをして、妖艶な笑みを見せながら
マレウス)僕のそばにいてくれるか?
と、言った。
マレウス)そんなに、僕と一緒にいたいのか。
マレウスは、顔を埋める麗奈を撫でながら言った。
マレウス)いいだろう、特別に許す。
マレウスは、不敵な笑みを浮かべて言った。
マレウス)そうだな、そうさせてもらおう。人の子、僕の部屋に行こうか。
マレウスは、麗奈を姫抱っこして、自分の部屋に連れて行った。
キルティ)周りと仲良くなるのは悪いことではないが、マレウス様の事も気にしてもらわねばな。
キルティは、笑った。そして
キルティ)今のうちに、カリムとエペルからもらったフルーツを冷蔵庫で冷やすか。
そう言って、厨房に向かった。
キルティ)それはいい考えだな。最近暑いし、ちょうどいい。
キルティは、シルバーの考えに目を輝かせた。甘いものが食べられるのが嬉しいのだ。
キルティ)待っているぞ。
キルティは、シルバーに笑って言った。
マレウスは、緊張している麗奈を見てそっと、抱きしめた。
マレウス)そう緊張しなくていい。
マレウス)そうか。なら、もっと他にも安心できる事をして、僕以外では、満足できないようにしてやろう。
マレウスは、そう言って、麗奈を抱き締めながら、頭を撫でた。
マレウス)人の子は他の者にも抱きしめられたり、撫でられたりしているだろう?だから、僕でないと、満足できないようにしてやると言っている。
マレウスは、そう言いながら麗奈を抱き締めながら撫でていた。麗奈は抱きしめられているせいでマレウスの顔が見えない。マレウスは今、ヴィランな顔をしていた。
その様子を、耳だけで聞いていたキルティは
キルティ)また籠絡する感じだね。まぁ、その方がスムーズに進むかもしれない。
キルティは、アクセサリーの雑誌を見ながら小さく呟いた。
マレウス)どうした、人の子。他にしてほしいことがあったら、言ってくれて構わない。それで、人の子が安心できるのならな。
マレウスは、口を吊り上げて言った。勿論、麗奈には見えていない。
マレウス)構わない。人の子がそれを望むならな。
マレウスは、そう言って麗奈を抱き締めながら頭を撫でた。
キルティはシルバーの言葉を聞いてフッと笑うと
キルティ)本当に聡い子。小さく呟いた言葉でさえ、聞き逃さないなんて。同じ人の子でも君を篭絡するのは難しそうだね。
キルティはそう言いながら、シルバーの頬に触れた。
マレウス)人の子はそれがしたいのか?
マレウスは、麗奈の背中を撫でた。
キルティ)どうした?もしや、今の言葉を聞いて、篭絡されるとでも思ったのか?
キルティは、シルバーの頬を撫でながら言った。
マレウス)なら、好きなだけしてるといい。
マレウスは、麗奈を撫でながら言った。そして
マレウス)だが、立ったままでは足が疲れる。ソファとベッドどっちに座る?
キルティはニヤッと笑うと
キルティ)シルバーを篭絡すると、どんな表情を見せてくれるんだろうな?
キルティは、シルバーの頬を撫でていた。
キルティは魔法でボウルを浮かした。おかげで中身も無事だ。キルティは得意げな顔で、シルバーを見た。
キルティ)これで、大丈夫だよ。
セベク)シルバー、何か作っていたのか?
セベクはシルバーに聞いた。
キルティ)私はマレウス様と人の子を呼んでくるよ。
キルティは、2人を呼びに言った。
キルティ)マレウス様、人の子、シルバーがおやつを作ってくれました。談話室で皆で食べませんか?皆揃っています。
マレウスはそれを聞いて
マレウス)分かった。直ぐに向かう。
キルティ)はい、先に向かいます。
キルティは、そう言って、先に談話室へ向かった。足音が聞こえなくなるとマレウスは
マレウス)人の子、シルバーのおやつを食べよう。
麗奈:はい
シルバー:キルティ様がもらってきた果物でフルーツゼリーを作った
リリア:カラフルなフルーツたちがてんこ盛りじゃ!
マレウス)よし、行こうか。
マレウスは、麗奈の手を引いた。
キルティ)カリムからは、沢山のフルーツ。エペルからはりんごをもらったんだ。
キルティ)カリムのところのフルーツは全て最高級のものばかりだし、エペルの故郷のリンゴは本当に美味しいからな。
キルティはゼリーを見ながら言った。
マレウス)冷たくて美味いな。これは気に入った。
キルティ)流石カリムの最高級フルーツとエペルのリンゴだな。そして、その素材の味を消さずにゼリーにするシルバーの腕前にも素晴らしいよ。
セベク)悔しいが、確かに美味い。
キルティ)美味しかった~・・・
キルティが一息つこうとした途端、キルティに電話が掛かってきた。
キルティ)誰だ?幸せの邪魔するやつは?
キルティは電話を掛けてきた、相手を見た。アズールだった。
キルティ)もしもし?
アズール)こんにちは、キルティさん。先程はどうも。
キルティ)ああ、うん、それで何か御用?
アズール)ええ、実はモストロ・ラウンジを手伝っていただけませんか?人手が足りないんです。
キルティ)それは、構わないよ。
アズール)ありがとうございます。では、明日よろしくお願いします。
キルティ)ああ、それじゃあ。
キルティは電話を切った。
キルティ)アズールからだよ。明日、モストロ・ラウンジの手伝いを頼まれた。まぁ、最近行ってなかったし構わないけどね。あそこで手伝うのは嫌いじゃないから。
キルティは、そう言って、今度こそ一息をついた。
マレウス)待て、人の子。今回はやめておけ。前にふらついていたし、人の子は少々予定を根詰め過ぎだ。今週は部活後は、まっすぐ寮に戻ること。寮長命令だ。
麗奈:わ、わかりましたっ
リリア:また倒れてはいちいち肝を冷やさねばならん。しばし休息を取れ。金なら工面してやろう
麗奈:ありがとうございます
セベク)全く、貴様はいつも寝ているな。
セベクは、軽く、シルバーを揺すった。
セベク)シルバー、起きろ。その状態では、姿勢が悪くなるぞ。
キルティ)今日は片付けもしていたようだからな。
キルティは、帰ってから聞いた話を思い出し呟いた。
セベク)眠いなら、無理せず早めに睡眠をとるのが一番だぞ。
セベクは、はっきりと正論を言った。
マレウス)なんなら、僕がよく眠れるよう祝福の歌でも歌おうか?
マレウスは妖艶な笑みを見せて言った。
キルティ・セベク)(何年眠らす気ですか!)
中の人)マレウス様のオーバーブロット姿、見て即惚れた。
マレウス)ああ、よく眠れる歌だ。
マレウスは、麗奈の背中に手を添えて言った。
キルティは、セベクの声がマレウスと麗奈に聞こえないよう遮断魔法を使うと
キルティ)セベク、どうする?このままだと・・・
セベク)しかし、人間はいずれ若様の姫になりますよ。なら、このままでも・・・
2人は考えていた。
中の人)甲殻まで見せてすっごく素敵だった。それに、皆の夢を見て狂気じみた声で笑うマレウス様は綺麗すぎた。眠る前に昇天しそうだったよ。
キルティ)なら、リリアが止めてくれるか?私達だと、流石に・・・
キルティは、ちらっとマレウスの方を見た。後ろ姿だけでも、ものすごい殺気を感じたのだ。
キルティ)(邪魔するなってオーラがめちゃくちゃ出てる・・・突破出来ない訳じゃないけど・・・)リリアの言葉の方が、マレウス様、きっと聞くと思うし。
リリア:わかったわかった。マレウス、麗奈は子守唄を聞く年頃じゃないぞ。こう言う時は、おぬしと一緒に寝てみてはいいのではないか?
マレウス)冗談だ。僕も人の子と話せなくなるのは辛いからな。
マレウスの言葉を聞いて、キルティとセベクはホッとした。
マレウス)人の子、歌はやめて、一緒に寝よう。
マレウスは、麗奈を抱きしめて言った。
中の人)皆のオーバーブロットの姿、怖いというより、美しい。ヴィランの本性を描いた感じがするんだよね。あと最近、pixivでマレウス様のユニーク魔法がネタに使われ始めていたので、自分も考えてみた。
キルティ)私は、もう少しここでゆっくりしてるよ。これを見てる最中だし。
キルティは、そう言って再びアクセサリーの雑誌を見始めた。
セベク)僕も手伝う。
セベクも片付け始めた。キルティは雑誌を見て、ニヤリと笑った。
キルティ)どれも人の子に似合いそうなものばかりだ。
マレウス)さぁ、人の子。僕の部屋に行こうか。
キルティ)それも、確かに可愛いが、一番似合うのは、錠前が飾りのチェーンネックレスだろう。鎖に繋がれ、錠前で鍵をされ、囚われた少女・・・まさに、人の子にピッタリだ。
キルティ)なら、チェーンはシルバーで錠前は黒とかいいな。しかもこの錠前、ちゃんと使えるらしい。鍵も付いている。
キルティは雑誌を見せた。そこにはシルバーのチェーンに黒の錠前と鍵の飾りがぶら下がっているネックレスがあった。そして、錠前と鍵はちゃんと使えることも書いてあった。
キルティ)チェーンネックレスは飾りがなくてもちゃんとネックレスとして機能するからな。まぁ、それでも、女性は飾りがある方が喜ぶ。人の子にこれを送らないか?勿論、鍵はこちらが預かるがな。
キルティはニヤリと笑いながら、リリアに言った。
マレウス)まだ、王子だがな。寮長の部屋は寮生の部屋とまた違うからな。
キルティ)人の子、お前の心も閉じ込めてやろう。その心は我らが王であるマレウス様の物だからな。
キルティは恐ろしい笑みを見せながら言った。
マレウス)人の子は、ベッドが好きなのか?
キルティ)また出たとしても、即絶って(そくたって)やる。
キルティは、眼光を鋭くして言った。余程邪魔に感じていたのだろう。
セベク)そうですね。逃げ道は塞ぎましょう。
セベクも拳を握り締めて言った。
セベク)その通りだ。
セベクははっきり言った。
キルティ)人の子、もうお前は逃げられない。
キルティは、雑誌のネックレスをなぞりながら言った。
その様子を耳で聞きながら、眠る麗奈を抱き締めていたマレウスはニヤッと笑うと
マレウス)僕が必ず迎えに行く。
と、呟いた。
キルティ)私達以外のことなんか忘れるくらい、大切にする。だから・・・
キルティは口を吊り上げて
キルティ)何も恐れず、堕ちておいで。
と、ゆっくり言った。
キルティ)黒のドレスなのは決まりだが、黒のドレスでも色々ある。どんなのが似合うだろうな。
キルティはクスクス笑いながら言った。すると
セベク)折角なら、僕らのイメージしたドレスとかどうでしょう?胸元には、若様を思わせるような黄緑色の魔法石、レースはキルティ様を思わせる茨のレースなど僕らのイメージを詰め込んだドレスにするんです。
セベク)ぼ、僕だって、様々なイベントに参加しています。参加した際、着る服だって用意します。次第にセンスだって身につきます。
キルティ)確かに、人の子がレオナと出かけた際、監視のために変装したが、服装はおかしくなかったな。
キルティ)この世界では誰だって人の子を着飾りたいと思うだろう。あんなにも可愛いのだ。着飾らないと勿体ない。それに・・・
キルティはニヤリと笑うと
キルティ)そばに置いておきたいものは、可愛くするのが一番だろう。
キルティはフフッと笑って言った。
リリア:麗奈が女子でよかったの。貰い手がいくらでもいるのじゃから
シルバー:でも、この世界に来た時からすでに我が王の手の中です
キルティ)そうだよ、リリア。ここに来たときから、人の子の運命は決まっていたのだ。
キルティは、リリアに不敵な笑みを見せながら言った。
セベク)人間が必ずマレウス様の元へ向かうように、僕らは出来ることをするだけです。
セベク)そうですね。明日は学校ですし、僕も休みます。
キルティ)そうだな、今日の物語はここで終わりにしよう。
キルティも雑誌を閉じて言った。
セベク)おやすみなさい。
キルティ)うん、おやすみ。
全員、談話室を出ると、キルティは魔法で談話室の蝋燭を消して、扉を閉めた。
マレウスは、麗奈が寝ている間に書類整理をしていた。
マレウス)このくらいか。そろそろ僕も寝よう・・・人の子、起きてしまったのか?
マレウス)僕が今まで人の子と眠って睡眠の邪魔と思ったことは一度もない。寧ろ、とても寝心地がいい。だから、人の子、今日も共に寝よう。
マレウスは、ニヤッと笑いながら言った。
マレウス)これでどうだ?
マレウスは指を鳴らして、麗奈を着替えさせた。麗奈の寝巻きは黒の裾がレースのワンピース型の寝巻きだった。
マレウスも書類を片付け、寝巻きに着替えると横になった麗奈のおでこにキスをし
マレウス)おやすみ、人の子。
と、言って眠りについた。
セベクは早くに起きて洗面所で髪の毛をセット中。
セベク)準備出来たら、シルバーを先にお越しに行かないと。全く、玉には自分で起きるということが、出来ないのか?
セベクは、やれやれと言った。
セベク)リリア様が作り始めたら、終わりだからな。先に行っている。
セベクはそう言うと、シルバーの部屋を出て行った。
マレウスは鳥のさえずりで目を開けた。
マレウス)朝か・・・
セベク)僕に指図するな。
セベクはそう言いながらも、言われた通り、用意した。
マレウス)分かった。
マレウスは、笑って言った。
キルティ)ムニャ~
キルティは珍しく、起きておらず、未だに熟睡していた。
キルティ)ほえ?
キルティは寝ぼけていて、魔法で扉を開けると、寝ぼけ眼を擦りながらリリアに言った。
キルティ)今何時?
キルティは、凄く眠そうだった。
マレウスは準備が終わり、朝食に向かうところだった。
マレウス)おはよう。
セベク)若様、おはようございます。
マレウス)おはよう、キルティ。夜ふかしでもしていたのか?
キルティ)いえ、セベクの声が何故か聞こえなかったので、起きれなかっただけです。私の部屋、シルバーと近いので目覚ましに丁度良くて・・・
セベク)キルティさま、おはようございます。実は、シルバーが今日は自ら起きていたので、大声を出すことがなかったのです。しかし、そのせいで、キルティさまを寝坊させてしまうとは・・・僕がいつも通り、大声を出していれば・・・
キルティ)いや、もとはと言えば、セベクに頼りっきりで目覚ましを掛けなかった私が悪いから、大丈夫だよ。それい、結果良かったじゃない。シルバーが自ら起きてくれたんだろう?
セベク)ですが・・・
キルティ)君の大声のせいで寮の防壁魔法が壊れ爆発に巻き込まれた寮生が全治3ヶ月の怪我を負ったのを忘れたのか?しかも壊れたせいで寮の一部も壊れたんだぞ。これにも同じく修復には3ヶ月掛ったじゃないか。学園長が費用を負担してくれたから良かったものの、そうしてくれなかったら、私達、モストロ・ラウンジで死に物狂いで働かなければいけなかったところだったんだよ。
マレウス)確かにそうだな。
マレウスは頷いた。
キルティ)だから、セベクが大声を出す負担が減ったと考えればいいんだよ。大声って結構体力使うからね。
キルティ)セベクが入学して、すぐの頃だよ。
【回想】
セベクはいつもの様に、朝の支度を済ませ、シルバーを呼びに行くところだっだが、その日は朝から、頭を壁にぶつけたり、廊下でコケたりととにかく、洗面所につくまで散々だった為、イラついていた。そして、シルバーの部屋に着き扉を開けると同時に
セベク)シルバー、朝だ。さっさと起きろ!
と、いつもより、数倍大きな声を出してしまった。すると
パリンッ(防壁魔法が割れる音)
何かが割れる音がした。そして、近くを歩いていた寮生が
モブ)何だ?
と、言った途端、直ぐ側(シルバーの部屋とは別の場所)で、ものすごい爆発が起こり、寮生はそれに巻き込まれ、寮も一部壊れてしまった。
【回想終了】
キルティ)てことがあったんだ。
セベク)確かに壊したのは事実だが、僕はあのあと、深く反省して、少し声を小さくしているんだ!(クソデカボイス)
セベクは、恥ずかしさもあり、そう言った。しかし
パリンッ
マレウス達は、割れる音が聞こえ自分達に防壁魔法を掛けた。
キルティ)人の子!
キルティは麗奈を抱き締めた。その途端思い切り爆発が起こった。キルティは、麗奈に覆いかぶさった。爆発が終わり煙が晴れると
マレウス)皆、大丈夫か?
キルティ)人の子、怪我はないか?
セベク)あっ・・・申し訳ありません!
セベクは謝った。
キルティ)良かった・・・
キルティはそう言ったが、自分は無事では無かった。麗奈を守るために覆いかぶさった為、背中に怪我をしたのだ。口からも吐血している。
キルティ)姫に・・・怪我をさせるわけには・・・いかないからな。
キルティはそこまで言うと、麗奈に凭れて倒れてしまった。
セベク)あ、ああ・・・
セベクは震えると、その場から走り出した。
マレウス)セベク!
セベクは部屋に戻るとそのまま籠ってしまった。
マレウス)リリア、キルティに出来るだけ、回復魔法をかけてくれ。その後は応急処置をした後、学校の医務室に運べ。
マレウスはセベクの後を追いかけた。
マレウス)セベク、キルティはあれくらいで死なない。出てきてくれないか?
セベク)・・・・・・・・・・
マレウスの言葉にセベクは反応しなかった。セベクは部屋で布団を頭から被っていたのだ。自分のしたことに相当ショックを受けたのだろう。
マレウスは、息をつくと
マレウス)分かった。なら、気が済むまで部屋にいるといい。
そう言って、その場を後にした。
その頃、キルティは回復魔法と応急処置をされている最中に目覚めていた。
キルティ)すまないな、リリア。
マレウス)セベクは、少々、気に病んでしまったみたいでな。落ち着くまで部屋にいるようだ。
マレウスは、麗奈にそう言った。
キルティ)幸い、軽かったから動けないほどでもないな。
キルティは立ち上がりながら言った。
キルティはそれを聞いて
キルティ)マレウス様・・・
キルティは、マレウスに何か耳打ちした。
マレウス)分かった。
キルティ)お願いしますね。
マレウス)とにかく、学校に行こう。本当に遅れる。
キルティのクラスは朝からトレイン先生の授業だった。
キルティ)何とか間に合った。
ケイト)おはよう、キルティちゃん。今日、遅かったけど、何かあった?
キルティ)ちょっと寝坊したの。昨日夜更かししたみたいで・・・
キルティはそう言った。確かに、いつもより遅く起きたが、十分間に合う時間だった。本当は防壁魔法が割れて、被害を受けたからだ。
ケイト)意外だね、キルティちゃんも夜更かしするんだ。
キルティ)ずるさ。
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