トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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シルバー:若様、まさか麗奈が卒業したら王宮に住まわせるのでしょうか?
リリア:明日から学園生活じゃが、おぬし1人で行動するのは気が引ける。なるべくわしやマレウスたちのそばにいるようにするのじゃ。よいな?
麗奈:は、はい
マレウス)そうだな。キルティのサボートでもさせようと思う。キルティは、僕の側近になるからな。だが、今の段階ではまだ考え中だ。
麗奈さん、シルバーはマレウス様と呼んでいて、キルティのことも様呼びです。
マレウス)それもいいな。視野にいれておこう。
マレウスは、クスッと笑って言った。
セベク)お待たせしました。
キルティ)待ってたよ。
マレウス)そうだな。伝統あると言ってもここには愚か者が多い。あのままでは腹を空かせた肉食獣の檻の中に放り込まれた兎も同然だ。
マレウスは、落ち着いて言った。
マレウス)だが、あの通り小さい。同じ性別の者に任せた方がいいだろう。キルティ!
キルティ)はい、お呼びでしょうか?
マレウス)明日から、麗奈の護衛を頼む。
キルティ)分かりました。マレウス様。
セベク)(洗面所で髪の毛のセット中)
キルティ)(眠そうにしながらも、制服に着替えている)今日から、あの人の子の護衛か。セベク達に、マレウス様の護衛をしっかりするように頼むか、いや余計な世話か、やっぱり言っておこう。
マレウス)人の子は、もう起きているだろうか?
セベク)よし。シルバーを起こしに行くか。全くあいつはどれだけ眠れば気が済むんだ。
キルティ)髪の毛は魔法でするか。
キルティは、指をくるっと回すと、ブラシが髪を鋤き、紺色のリボンが髪をツインテールにして、髪がカールし始めた。あっという間にヘアスタイルが完成した。
キルティ)人の子を迎えに行くか。
その頃、モブが麗奈にわざと、肩をぶつけていた。
モブ)わりぃ、肩ぶつけちまった。
しかし、クスクス笑っていた。
麗奈:……(ふい、と無視して)
モブ:おい、無視すんなよ(今度はドン、と背中を突き飛ばし)
麗奈:あっ…(男の力に敵うはずもなくあっけなく転んでしまい)
キルティは、麗奈の声とモブの声が耳にしっかり届いた。既に用意を済ませ、部屋から出る直前だったが、魔法で移動し、モブの後ろに着いた。
キルティ)おい、何してる。
モブ)き、キルティ先輩。
キルティ)失礼な事をした時は、分かっているなと、言ったはずだぞ。
キルティは、恐ろしい顔で言った。手からは炎を出し、地面からは鋭い刺がある茨が無数に生えていた。
キルティ)少し痛い目を見んと分からぬようだな。
モブ:ひ、ひぃぃぃーーーーッ! すすすすすす、すみませんでしたッ!!
リリア:ほう、目覚めて早々に騒ぎを起こしていたか。面白そうだから少し影から見ておくか
キルティ)ちっ、逃げたか。次は、前髪だけでも燃やすか。
キルティは、そう言うと地面から生えていた茨は空気に溶けるように消え、手の炎も消えた。そして、麗奈に手を差し伸べる。
キルティ)大丈夫か?人の子。
キラキラと音を立てる程の美貌と声が麗奈に聞こえた。
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