トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)そうだな・・・ルチウスだけでは、心配だったが、主人であるトレインが一緒なら別だ。人の子はディアソムニアで休んでいる。会いたいのなら、案内しよう。
キルティはニッと笑った。そして
キルティ)シルバー、セベク、君達はそこで倒れている生徒の介抱を頼む。
そう言って、トレインと実験室を後にした。
セベク)とにかく、医務室に運ぼう。
セベクは倒れた生徒を2人担いで言った。
キルティはトレインを連れてディアソムニアに再び戻ってきた。
キルティ)ここだ。人の子入るぞ。
キルティがそう言うと、オルトが扉を開けた。
オルト)キルティ・フォルンさん、お帰りなさい。あれ、トレイン先生とルチウスもどうしたの?
キルティ)ルチウスが人の子に会いたがってね。顔を見せるぐらいならと、私が許可したんだ。人の子は、休んでるな。だが、流石に起こそう。人の子、起きてくれ。
キルティは麗奈を揺さぶった。
麗奈:ん?(目を覚まして)
トレイン:江崎、すまないね。ルチウスが君に会いたいって言ってるんだ
ルチウス:オ゛アァ!(麗奈のベッドに乗って。他の猫たちも続いて)
麗奈:あら、かわいい~(至福の時)
オルト)兄さんがいたら、興奮してたかも。そうだ!
オルトはカメラモードを起動して、猫と戯れている麗奈の写真を撮った。
オルト)よし、これを兄さんに送って、゛メールの送信が完了しました゛
オルトは、イデアの反応を待った。キルティはオルトの様子を見て
キルティ)(イデアは麗奈も好きだし、猫も好きだから、写真なんて見たら発狂か仰け反るのどっちか、あるいは両方の可能性があるな。椅子に座った状態で見たら、仰け反った時、確実に後ろに倒れるぞ)
と、そんなことを思っていた。
イデア:んがっ!(案の定、かわいいが死因で倒れ)
麗奈:よしよし
ルチウス:オ゛ア(撫でられて幸せ)
トレイン:よかったな、ルチウス
キルティ)(やっぱり)
キルティはイデアの驚く声が聞こえ、顔を抑えた。
オルト)キルティ・フォルンさん、どうしたの?
キルティ)いや、思っていたことが的中したみたいでね。
キルティは、フッと笑った。
麗奈:あら、他の子も連れてきてくれたの?
ルチウス:オ゛ア
麗奈:うふふ、癒される(ルチウスや他の猫を撫でて)
トレイン:これが江崎の部屋、なんだ!? このノートの山は!?
トレイン:こんなに…
麗奈:だからこんな体になっちゃったんです…
学園長:話は聞きましたよ!(ドアを開けて)
トレイン:学園長!?
学園長:トレイン先生の猫とその他猫たちが一列になって歩いていたものだからつけてみたら、ディアソムニアに、しかも麗奈さんの部屋にお邪魔してるではありませんか。私も彼女が心配だったのでついでだからお見舞いに来たんです
トレイン:学園長、江崎は未だ体調が優れないんです。退室願います
学園長:トレイン先生はよくて私はダメなんですか? しくしく(ウソ泣き)
キルティ)嘘泣きなのは分かってるぞ。それに、人の子の体調が悪いから、早退させたほうがいいと学園長が言ったんだろう。だから、ここにいるんだよ。それにトレインがいるのは、ルチウスの主人だからだ。
キルティはやれやれと言った。そして学園長にこっそり
キルティ)恋情を抱いているのは分かるが、日を改めてくれ。あと、もし気持ちを伝える気でいるなら、よく考えてからすることだ。後々、学園長がどうなっても、私は知らないよ。
と、言った。
学園長:おや、抜け駆けですか? あなたがたばかりがいい思いをするなど、ずるいではないですか?
麗奈:学園長…?
学園長:失礼しました。麗奈さん、体調はいかがですか?
麗奈:この通り、しばらく授業は……けどテストとか…
学園長:そこは私が何とかいたします。私、優しいので! あなたが普段真面目に授業を受け、部活動でも活躍できているのは耳に入っています。その証拠にあなたのこの山のようなノートの数々。貢献しようとしていることは伝わっています。しかし、当の本人が体を壊してしまっては元も子もありませんから、今はゆっくり休んでくださいね(ニコニコ)
キルティ)私達だけではない。他の者からもやられるぞと言っているんだ。いくら、学園長と言えど、全生徒を自分一人で捻じ伏せることは出来ないだろう?中には魔力が強いもの、無力化させるもの、世界屈指の魔法士もいるんだから。
キルティは、学園長に、続けてこっそり言った。学園長が麗奈に思いを伝え、それが広まれば、麗奈に思いを寄せている生徒の怒りを買うことになる。だから、キルティは気をつけろと言ったのだ。
学園長:まあ、その時は覚悟しますし、あなた方にもしてもらいましょう
ルチウス:ゴロゴロ…
麗奈:よしよし(2人のやりとりなど知るはずもなく、ずっと撫でていて)
キルティ)他の者の怒りを買ったら、私達が守ると思っているのか?悪いがそこまで甘くないぞ。盾になる気はないからな。学園長なら、学生を止めて学生を守るのが仕事だろう?こっちに丸投げしないでくれ。
キルティは、こっそりそう言った。
学園長:はいはい
麗奈:すやすや…
ルチウス:すやすや…(みんなで眠りについて)
トレイン:ルチウス、そろそろ帰るよ?
ルチウス:zzz
キルティ)ふぅ、眠っているのなら、邪魔はしてはいけないな。そろそろ他の者の帰ってくると思うし、今日はもう戻っていいよ。オルト、看病ありがとう。
オルト)大丈夫だよ。また何かあったら呼んでね。
キルティ)もちろん。
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