トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)私のイタズラと気づいてたんじゃないのか?それとジェイド、皆を休憩室に集めておいて。
キルティは、そう頼みジェイドに続けた。
キルティ)服を変えるかどうかは私の気分次第だぞ。
と言った。
キルティ)安心しろ、そっちが妙な真似さえしなければ、こっちだってしないよ。
キルティは、そう言ったが
キルティ)気分によるけど。
と、付け足した。
アズール)皆さん、お疲れ様でした。
モブ)はい・・・(毎回すげー疲れる)
モブ)マドル結構取れましたね(マジでキツイ)
キルティ)皆、お疲れー。私からの賄い食だよー。
キルティが魔法でお盆を浮かせながら言った。
アズール)えっ?
キルティが浮かせたお盆には、ジャック・オー・ランタンの顔が描かれた紫色の入れ物がたくさん並べられていた。
キルティ)ジェイドに口では話したけれど、これがもう一つの案。中に入れるタイプのパンプキンプリンだよ。
キルティがニコッと笑った。
モブ)うまそ~
アズール)ありがとうございます。これも考えてくれていたのですね。
キルティ)ジェイドと図書室で会った時に新作メニューの1つでこれが浮かんだんだ。
キルティ)私は君達と違って飲食店を営んでるわけでもないからね。必要な知識は、取り入れるけど、そうでなければ、取り入れない。必要のない知識を身に着け、本当に必要な知識を身につけることが出来なくなるのは困るからな。
キルティは、ニッコリ笑った。するとプリンを食べてるモブが
モブ)めちゃくちゃうめぇ。キルティ先輩、さっきも創作料理っぽいの作ってたけど、センスあるんじゃないですか?
キルティ)そうだね。気付かれなかったら、実行するよ。
キルティは少し含みのある言い方をした。これは、ジェイドに話したことだ。キルティが夜中にこっそり創作料理を作っているのを毎回マレウスに見つかったことをキルティは悔しく思っているのだ。
キルティ)ああ!また利用させてもらうよ。
アズール)キルティさん、今回のバイト代です。
アズールはキルティにマドルを渡した。
キルティ)ああ、ありが・・・
キルティは、違和感を覚えた。それはマドルが入っている封筒がずっしりと重かったのだ。
キルティ)(変だな、いつもより重い。それに封筒もいつもより膨らんでいる。まるで大金でも入ってるようだ)アズール、ちょっと中身確認するよ。
アズール)ええ、構いませんよ。
キルティは、封筒を開け、少し中身を見た。中に入っていたのは、札束だった。
アズール)いえ、これには訳があるんです。今回のバイト代とその他諸々も込みで渡しているんです。
キルティ)その他諸々とは?
アズール)少し前になりますが、オーバーブロットの件のお詫び、それから素晴らしいショーを見せてくれたお礼、更には、飛ぶのが苦手な僕達に翼がはえる魔法薬と可愛らしい人形をくださったお礼、最後は、新メニューを考えてくれたお礼とバイト代です。
キルティ)それでこんなにもらっていいのか?結構な額だぞ。
キルティはかなりの額のマドルを見て言った。
アズール)僕からのお詫びとお礼ですので、遠慮なさらず。
アズールはニッコリ笑った。
キルティ)まぁ、そこまで言うのならありがたくいただくよ。あと、今回のパンプキンプリンの作り方のメモも厨房に貼っておいたから、良ければ、それぞれで作ってみてくれ。それじゃあ、私は帰るよ。
キルティは、魔法で制服に着替えるとオクタヴィネルを後にした。
アズール)本日は手伝ってくださってありがとうございました。
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