トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)学園長なら全部教えてくれると思うぞ。
マレウス)あとは、任せよう。ここにいても僕たちに出来ることはない。
シルバー)また、眠ってしまっていたか。
セベク)全く、貴様というやつは・・・
学園長:ここはツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校ナイトレイブンカレッジです。ご存じありませんか?
麗奈:……魔法??
学園長:ところで、あなたはどちらからお出ましで?
麗奈:…ど、どこって言われても(絶対にこの世界の地図にはない場所なので答えようがなく)
リリア:クロウリー、一度に聞いてもこの子が混乱するだけじゃろう。今はゆっくり休ませておくのが賢明じゃぞ?
クロウリー:……それもそうですね
麗奈:……(元々メルヘンチックなものが好きなためかすんなりと受け入れて)
キルティ)マレウス様、捨てられたと言っていましたが、やはり人間は酷い生き物ですね。
マレウス)そうだな。
キルティ)シルバーのように、何故こうならないのでしょう?
セベク)キルティ様、寝てばかりでは困ります。
キルティ)寝てるところを言っているわけではないぞ。どうして、優しく、大切にしないのかと思っただけだ。誰も命は一つしかない。たとえ、それは寿命が短かろうと長かろうと変わらない。命を粗末にするやつは消し炭にしてしまっても構わない。
キルティは、そう言って、手から炎を出した。
シルバー)そう言えば、今日カリム一人だったな。ジャミルはどうしたのだろう?
マレウス)それは僕も気になっていた。カリムに会った時から、カリムは一人だったんだ。
キルティ)こんなに長く離れることなんてあるのか?部活時間でもないのに。
ジャミル:カリム! ここにいたのか!?(探したぞと説教じみた口調で)
カリム:ああジャミル、ちょうどいいところにきたな!(いろいろ説明して)
ジャミル:…この女の子が?
カリム:ああ、学園長の計らいで学園に入学することになったんだ
麗奈:よ、よろしく…
キルティ)そういえば、リリア置いてきちゃった。
マレウス)怒られはせんが、後々、愚痴を言いそうだな。戻るか。
セベク)僕たちも戻るぞ!シルバー!
シルバー)Zzz
セベク)貴様ーーー!
ジャミル:はぁ。これから宴の準備があるのに肝心の主催者がいなきゃ意味ないだろ?
リリア:良い、この娘のそばにいたのだ
麗奈:……(どうしようと固まってしまい)
カリム:心配するな、オレたちが守ってやるから
マレウス)さっきより意識ははっきりしているようだな。
マレウスは、屈んで、麗奈と目線を合わせた。
マレウス)さて、もう一度名前を教えてもらえるか?
キルティ)どうやら、マレウス様の角が気になるようですね。
セベク)全く貴様はいつも寝ていて、護衛としてもっと・・・と、人間もう大丈夫なのか!見苦しいところを見せたな!
セベクは、いつもの大声でそう言った。キルティは、その様子を見て笑った。
キルティ)本当に元気がいいな。だが、セベクの声は目覚ましにちょうどいいと、シルバーは言ってたぞ。
セベク)毎回起こす僕の身も考えろ!シルバー
キルティ)キルティ・フォルン。初めまして。
セベク)セベク・ジグボルトと申します。
シルバー)シルバーだ。
マレウス)僕はマレウス・ドラコニアだよろしく、人の子。
カリム:オレはカリム。こっちはジャミルだ
ジャミル:ジャミル・バイパーだ。よろしくな
麗奈:は、はい。よろしくお願いします
学園長:自己紹介も済んだようですね。しかし、あなたは残念ながら魔法が使えない。すなわち学園になら本来入れないのですが、手違いか己の意思でここへ来たわけではないようですね
麗奈:はい…
学園長:そういえば、1つだけ使われていない寮がありましたね。もうずいぶん前に廃墟になった…
麗奈:……(廃墟と聞くと心霊のイメージが強く、そんなところに住むのかと思うと顔が青くなってしまい)
カリム:学園長、そんなところに麗奈1人で住まわせるのか!? だったらオレのいるスカラビアの方が住みやすいぜ? 部屋もたくさんあるし
キルティ)待て、あんな暑い場所にいたら、人の子が倒れる。人の子、ディアソムニア寮に来い。ディアソムニア寮なら、暑さも涼しさも季節に合わせて心地好いぞ。部屋もある。心配はいらない。
キルティは、そう言ったが半分は人の子に興味があったからだ。キルティはチラッとマレウスを見た。マレウスは端から見れば優しく微笑んでいるようにしか見えないが、キルティには、マレウスが同じく興味を持っているように見えた。
キルティ)マレウス様、どうでしょう?
マレウス)僕は構わない。歓迎するぞ。
セベク)若様がそう言うのでしたら、僕はそれに従うだけです。
シルバー)俺も異論はありません。
ジャミル:ディアソムニアに!?(俺ですら近づきたくないって言うのに…)
麗奈:……わ、わかりました(ディアソムニアって何?と思いつつも承諾し)
リリア:よかったよかった。ではさっそく行くかの(麗奈の手を引いて)
マレウス)そうだな。これからは楽しいぞ、人の子。
キルティ)直ぐに寮服を用意しよう。きっと似合うぞ。
セベク)僕たちも行こう、シルバー。
シルバー)ああ。(眠そう)
キルティとマレウスは、麗奈に見えないように口を吊り上げた。
キルティ)それじゃあカリム、ジャミル。麗奈のことは任せてくれ。
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