トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)勿論。面白そだからな。
キルティは、ニヤッと笑った。
キルティ)人の子、姫には会えんが、王子に会いたいなら、努力することだな。努力すれば、人の子に相応しい王子が現れるさ。
キルティは、優しく笑った。
キルティ)(なんてな。ヴィランが王子を装っていたと知った時、どんな顔をするんだろうなぁ)
キルティ)本当の王子だからな。マレウス様は、次期茨の谷の王で、レオナは、第二王子だ。だから、どちらかにしろと言わない。ここには、他にもいる。人の子の努力次第で、もしかしたら、人の子だけの王子に出会えるかもしれんぞ。(ヴィランだけど)
麗奈:わ、私だけの王子様…(そんなおとぎ話みたいな話あるの?と疑問に思いつつもキルティの話に頷いて)
イデア:けどこの学園曲者だらけなんですわ、油断だけはしないように
キルティ)そうだな。力ずくで手に入れようとする者、無理やり、自分の物にしようとする者、契約までさせて、一生離れることを許さない者など、いろいろいる。それに・・・
キルティは、ニヤッと笑うと妖しく笑った顔でこう言った。
キルティ)拐うものだっている。
キルティは、笑っているが、その顔はまさにヴィランだった。
キルティ)せいぜい気を付けることだな。自分だけの王子に会いたかったら、命は大切にすることだ。
イデア:あ、はい
カリム:キルティか、わりぃな。これから麗奈の歓迎会やるからスカラビアに連れていくぞ
麗奈:い、行きます。キルティいいかな?
キルティは手を振った。
マレウス)行かせたのか?
キルティ)マレウス様!いつの間に。
マレウス)今だ。
キルティ)私達以外とも関わった方がいいでしょう。それに、カリムは信用できます。出来ないようであれば、シルバーに近づくことを既にやめさせてはずです。
マレウス)それもそうだな。
(スカラビア)
麗奈:うわ、ゴージャス…! 外見だけでもすごいのに、中はどうなってるの?
カリム:中も驚くぞ~、入ってくれ(麗奈の背中を押して)
麗奈:え、えええ~~~!?(高そうな絨毯やライト、すぐ隣の砂漠の光景に仰天して)
ジャミル:麗奈、どうせ来たのならこれを着てほしい(赤を基調に金色の刺繍が入ったチューブトップとサルエルパンツを渡して)
麗奈:こ、これですか!?
カリム:麗奈が喜ぶと思ってオレが選んだんだ
麗奈:わ、わかりました(空き部屋に案内されるとそこで着替え)
マレウス)キルティ、人の子はどうだった?
キルティ)我々ヴィランに未だに怯えていますね。そして、姫や王子に会いたいそうです。だから、こう言いました。努力すればいいと。そうすれば、自分だけの王子に会えるかもしれないと。
マレウス)ほう、僕は次期茨の谷の王だから、立ち位置では王子だな。キングスカラーも第二王子。だが、その前にヴィランだ。おとぎ話に出てくる王子には絶対に会えない。
キルティ)だからこそ、私達ヴィランが王子を装うんです。私達が何故王子を装ったのか真実を知った時の人の子の顔は見物かと。
マレウス)そうだな。流石はヴィランだな。
キルティ)ヴィランですので。
マレウス)元の世界に帰る手立てが出来た場合は、直ぐに拐えばよい。そして、暫くは隠し、卒業した後は、茨の谷でずっと過ごせばいいな。
キルティ)そうですね。
カリム:おおお~~! 綺麗じゃないか!!
麗奈:あ、ありがとうございます
ジャミル:カリムの見立て通りだな。君は砂漠に咲く花だ
麗奈:さ、砂漠…?
カリム:よしよし、それじゃあ宴といくか~!(麗奈の手を取って踊り出し)
麗奈:きゃあ!?
シルバー:マレウス様、キルティ様、お疲れ様です
セベク)お疲れ様です!
マレウス)ありがとう。セベク、シルバー。
キルティ)二人もいつも通り元気だね。でも、一番上機嫌なのはリリアのようだね。凄く楽しそうに笑ってる。
マレウス)リリアは、話が早いな。
セベク)どのような内容で?
キルティ)実はね・・・
キルティはセベクと、シルバーに麗奈のことを話した。
シルバー:…なるほど、でも麗奈は人間です…
リリア:構わぬ、人間であれ気に入ったら手放さない。例えそれがドラゴンをも倒す王子だろうが
キルティ)だからこそ、頼れるのは我々だけにすればいい。さすれば、敵視することもない。人の子を、助け、甘やかし、優しくし、こちらに陶酔するように仕向ければいいだろう。
マレウス)なかなかいい考えだな。まぁ、話し合う前に、寮服に着替えて良いだろうか?僕とキルティは今帰ってきたばかりでまだ制服だ。
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