野宮 2021-08-31 20:02:46 |
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>36 >山田さん
「……。」
山田さんの発言に暫く考え込む。何かと天河と言う家柄で絡んでくる人間はいたがその中にこの青年は見たことがない。自分の事を先輩と呼ぶという事は部活の後輩だったろうか?しかしもう自分しか居ない読書部にいるはずは無い。助っ人で運動部文化部にも時折顔を出すが心当たりがなかった。
ここまで長考して出た答えは「今から知ればいいか」と言うもの。
「……知り合いだったか?記憶にない。だから先輩は付けなくていい。同じ家に暮らす人間だ。二度手間になる。俺は天河癒一。宜しく。」
そう言い、手を差し出した。
>38 >葉月さん
「……そうか?あんたの手の方が綺麗だ。」
葉月さんの視線には気づかず、撫でなれる手をそのまま享受する。
じっと見つめていれば葉月さんの繊細な手を見て素直な感想を述べるだけで嫌がりもせずされるがままだった。
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