いてて...最近、傷の治りが遅いなぁ。 ( 強い吹雪が、窓の向こうを覆う。世界を救ったにも関わらず、未だ遺る敵達をレイシフトをしては倒す日々。終わったように見えた旅は、気が遠くなるほどに長引いているのだ。とある廊下、床に腰掛け、壁にもたれながら腕に遺る切傷の痛みに表情歪ませてはぽそり、と呟いた。)
寒いなぁ、暖房効いてる筈なんだけど...。 ( 温かいコーヒーが入ったマグカップを片手に今日も窓辺に腰掛ける。止むことのない吹雪に視線を向けながら一口、コーヒーを口に含み喉へと流し込んだ。外の景色からなのか、この施設からなのかは不明だが、身体全体を走る寒気にため息混じりに呟いた。)